俺の迷い込んだ世界が…… Season2   作:月島柊

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柊がいない間のLeo/need編です。
次回はネタバレすると、また柊と一歌の2人が主役になります。ビビバス編はメインじゃないのでないです。
いずれか出す予定ですが、時期は未定です。予定は未定ってね。


第30話 不貞腐れ……?

 

 私は柊くんが弾くパートも一緒に弾くことになった。柊くんがいないから弾いてるんだけど、柊くんが弾いてるところ、難易度が桁違いに難しい。

 

「違う、こうじゃない……」

「なんだ?」

 

魁くんが見てきた。

 

「柊くんが弾いてるところ、難しくて……」

「そうか。そのままアレンジもしてないのか」

 

魁くんは私に言った。

 

「え?」

「柊のやつ、すごい難しくなってんだよ。柊の楽譜そのまま弾けたらもうプロだよ。柊だって1ヶ月やってようやくなんだからな」

 

柊くんってそんなに難しい楽譜にしてるんだ。

 

「アレンジした方がいいと思うぞ。ま、一歌の勝手だが」

「魁くんはどこ行くの?」

 

魁くんはやけに大きな荷物を持っていた。

 

「言ってなかったか。今日から2週間の帰省だ。冬だからな」

 

魁くんは大きな荷物を持って入口に立った。誰か来るのかな。

 

「お、お待たせ……」

 

来たのは志歩だった。白いスカートをはいていて、いつもよりかわいい感じがする。寒くないのかな……

 

「おう。じゃあ行くか。一歌、しばらく1人になるが、頑張れよ」

 

魁くんは志歩と一緒にもう外に出て行ってしまった。

 

「……はぁ……」

 

私は1人になってからため息をついた。

穂波と龍夜くんは宿泊デート、咲希と海斗は帰省。柊くんはどこか行ってるし、魁くんと志歩はさっきの通り。

 

「なんで私だけなの……」

 

私はまた黙々と練習を始めた。

 

 2時間が過ぎた。弾き終わるとしんとした室内。事務所はいつもよりかなり静かだ。

 

「はぁ……」

「なんだよ、そんなため息ついて」

「だって──」

 

私は答えてしまった。後ろを振り向こうとした瞬間、私はさっきの声の正体に身体を包まれた。

 

「えっ?」

「みんないないんだもんな。俺も明明後日から帰省だし」

 

柊くん。

 

「え?明明後日から帰省って……」

「6年ぶりの帰省さ。冬だからな」

「そっか……」

 

柊くんはリュックの小さいところから切符を出した。

 

「ほら。これが明明後日の切符。乗車券と特急券だな。行きと帰りがある」

「うん……」

 

あまり元気になれなかった。柊くんもしばらくいない。なんだろう、胸がきゅっと締め付けられる気持ち。

 

「6年ぶりだからな。楽しんでこないと」

 

柊くんはそう言って切符4枚をずらした。すると、さっきまで4枚だった切符が8枚に増えた。

 

「……!」

「一緒に帰省しよう。親御さんにはもう許可は取った」

 

もう、仕事早いんだから……

 

「ダメかな」

「いいよ。もうそこまでしちゃったんだし」

 

柊くんは切符を8枚全てしまった。

 

「じゃあ明明後日、表参道駅に4:40な」

「うん!」

 

 

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