俺の迷い込んだ世界が…… Season2   作:月島柊

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今回から魁と志歩の帰省になります。


第7章Homecoming〈魁と志歩〉
第37話 帰省 1日目


 

 私は、魁から柊くんがどっか行った翌日くらいに話があった。それは、「帰省しないか」というものだった。

一応暇だったし、軽々しくオッケーしたんだけど、いざ当日になってみると結構後悔してる。

まず、私の服装。お姉ちゃんに言われて新しい服を買ってみたけど、意外とかわいい。かわいいのはちょっと困るんだけど……スカートだし。

 

「その服、買ったのか」

 

魁から聞かれた。やっぱり聞かれるよね。

 

「うん。ちょっと慣れないんだけど」

「かわいいからいいじゃん」

 

魁は車を走らせた。

目的地は静岡。中々遠いけど、車で行く。

家に帰ったら美人さんがいるらしいけど、なんかちょっと気まずい。多分年上なんだろうけど、年上の人と話すのはちょっと抵抗がある。

 

「どうした、志歩」

「いや、なんでもない」

 

同い年だったらいいけど、美人さんって言い方するってことは多分年上。

 

「私ってどういう扱いで話つけてあるの?」

「女友達。周りが騒いじゃったけど」

 

結構静かな家じゃなさそう。魁とは真逆だ。

 

「静か……」

「あぁ。基本的には」

 

ホントかな……

 

 家に着くと、魁は私と手をつないだ。急に繋いだから、私は思わずビクッとした。

 

「あ、ごめん」

「あ、ううん」

 

私は魁と一緒に家の中に入った。魁は私のことを守るようにしていて、結構安心した。

 

「ただいま、母さん、父さん」

 

魁がそう言うと、両親が私たちを迎え入れた。

 

「おかえりなさい。そちらが志歩さん?」

「あぁ。俺のガールフレンド」

 

魁は私のことを紹介する。

 

「そうか。よく帰ってきたな。荷物は2階置いといてくれ。あと、お前の部屋の隣に彩花がいるはずだ」

 

彩花さんが魁が美人さんって言ってた人かな。

 

「ありがと。志歩、行くよ」

 

私は魁と一緒に2階へ上がる。2階は1階より少し狭くて、私たちが使う部屋は狭い。

 

「志歩、一回寝てごらん」

「分かった」

 

私は敷いてある布団に横になった。魁が私の横に寝ると、やっぱり近い。

 

「意外と近いね」

「……恥ずかしいから……」

 

魁とここまで近くにいられると、結構恥ずかしい。寝るときはこれなんだ……

 

「志歩、ハグしていい?」

「えっ、ちょっ」

 

魁は私に抱きついてきた。あったかいけど……

 

「恥ずかしいって……」

「悪い。んじゃ、美人さんに会いに行くか」

 

さっきの……彩花さんだっけ。その人なんだろう。

隣の部屋は階の部屋とはちょっと違う。ドアがあんまりデコレーションされてない。女の子、だよね。

 

「彩花、入っていいか」

 

魁がそう言うと、ドアが静かに開いた。

 

「なに……その子が、ガールフレンド?」

「そうだ。志歩っていうんだ」

「……高校生……」

「あ、はい」

 

私はボソッと呟いた言葉に返した。

 

「私も。よろしくね」

 

彩花さんはそう言うとドアを閉めた。同い年くらいなのかな。

 

「結構恥ずかしがり屋?」

「いや、そうじゃない」

「どういうこと?」

 

私は魁に聞き返した。恥ずかしがり屋じゃなかったらあの態度は取らないと思うけど。

 

「1回死のうと思ったんだよ。あの子は」

 

魁が部屋の中に入りながら言った。魁は写真を見せてくれて、見せながら話した。

 

「かわいいだろ?これが彩花だ」

 

そこにはポニーテールのさらさらした髪をした少女が写っていた。薄い黄色のワンピースで、笑顔。これが彩花さんなんて……

 

「それで、これがこの写真の2年後」

 

魁は次の写真を見せた。ワンピースからゆとりのある灰色の服に。髪はさらさらしてそうだったけど、結んでいない。しかも胸の付近に包帯を巻いていそうな感じがする。ちょっと首元から見えてるし。

 

「通り魔に襲われたんだ。その犯人が彩花の知人でね、結構恨まれてたらしい。悔しさ、痛み、俺たちがいるから安心感、再び襲われるかもしれない恐怖感が一斉に来て」

 

彩花さん、そんなことあったんだ。でも、かわいいところは残ってた。

 

「まぁ、あいつも仲良くしたいとは思ってるさ。話してみな」

「うん。分かった」

 

私は彩花さんのところに行って話しに行った。

 

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