俺の迷い込んだ世界が…… Season2   作:月島柊

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第4話 Leo/needとの深い絆

 翌日、また学校に行くと、A組からみのりが出てきた。俺はみのりに気付き、その場に止まった。

 

「おはよう、みのり」

「おはようっ!」

 

みのりは歩こうとする俺の手を掴んだ。

 

「昨日はありがとう」

「あぁ、いいよ」

 

みのりは手を離した。お礼したかっただけなんだろう。

俺はまた1年C組に向かった。休みの時間はほとんどC組にいた。

 

「おはよう、一歌」

「おはよう。明日だね」

 

おそらくレッスンのことだろう。場所はもう決まってるし、問題ない。

 

「そうだな」

 

俺は一歌の隣に行って、一緒に話した。

 

 そして、ついにレッスンの日になった。俺が待ち合わせ場所につく頃には、もうみんな着いていた。

 

「遅かったかな」

「大丈夫だよ。行こ」

 

一歌は俺の真後ろをついてくる。俺はレッスンの場所に歩いて向かった。

 

「柊くん、手繋ご」

 

言ってきたのは一歌……ではなく、志歩だった。

 

「え?」

「なに」

「あぁ……手、繋ぐか」

 

志歩がこんなことをしてくるのが以外で、少し戸惑ってしまった。

 

「柊くん、私とも」

「しょうがないな」

 

俺は一歌とも手を繋いだ。

レッスンの場所は、会社の空き部屋。防音も効いていて、丁度良かった。

 

「よし。俺は甘く練習はしないよ。厳しく、ね」

「うん」

 

俺は全員の音を出させた。

 

「みんないい音だね。じゃあ最初から通そうか」

「MEIKOのパートは」

 

今からやるのは「流星のパルス」という曲。MEIKOが歌う箇所が数回ある。

 

「じゃあ、一緒にやろうか。一歌、ボーカルに専念して」

「分かった」

「志歩は、ベースをギターに寄せて。キーボードは音量調節、ドラムは拍に合わせて。じゃあ、いくよ」

 

俺はギターを持ち、一緒に練習を始めた。

 

 4時間ほどやっていただろうか。朝から始めた練習は、気付いたら昼間になっていた。

昼食もまだだし、とりあえず昼食でも採ろうか。

 

「そろそろ昼ご飯食べようか」

「どこに行くの?」

「そうだな……会社の食堂でいいかな」

「私はいいよ」

 

穂波は笑顔で言った。

 

「私もいいよ!ね、いっちゃん」

「うん。私もいいよ」

「みんながいいんだったら……」

「決まりだな」

 

俺は会社の食堂に向かった。結構レパートリーがあって、いい食堂だ。

もちろん、俺が社長だからか、食堂にいた社員たちは急に姿勢を良くした。一歌たちはそれに少し引いていたが、俺が話題を逸らしたことで、どうにか平常に保てた。

 

「一歌、何食べる──」

「焼きそばパン」

「おう、早いな……」

「じゃあ私はアップルパイ」

 

各自好きな物を頼んでいく。

 

「私もいっちゃんと同じの!」

「柊くん何にするの」

「俺?味噌ラーメンとかかな」

「じゃあ私も」

 

志歩は俺が頼んだ物にそろえた。俺が決めたみたいでいやなんだが。

 

「柊くんって、なんか免許持ってるの?」

「なんだ、急に」

 

穂波が聞いてきた。

 

「なんかそういう顔してたからさ」

「えっと、全部言うか?」

「うん」

 

「うん」と答えてしまったこと、後悔するだろうな。

 

「数学教員免許、危険物取扱者免状、第一種電気工事士、認定電気工事従事者、電気取扱者、普通二輪免許、大型二輪免許、中型免許……このくらいか?」

「うわぁ、ものすごいもってるじゃん」

 

志歩が少し引いてしまった。いや、引かないでくれ。頼むから。

 

「じゃあ、バイク持ってるってこと?」

 

一歌が言った。すると咲希が

 

「え、バイクの免許なんて言ってたっけ?」

 

と言った。言ったわ。最後の方に言ったわ。多分覚えてるの一歌くらいだけど。

 

「バイクの免許は持ってるぞ。2人乗りも一般道だったらできる。高速はあと1年足りないから」

「決まりあるの?」

 

志歩が聞いた。

 

「一般道での2人乗りは普通二輪免許か大型二輪免許をとってから1年、高速道路は免許取得から3年必要だ。俺はまだ一昨年取ったばっかりだから」

 

すると、志歩が目を輝かせて俺を見た。一歌は目を輝かせるどころか、テーブルに身をのりだしていた。

 

「……じゃあ、いつか連れてくよ。ツーリング」

「やった!」

 

一歌は声を上げ、志歩は笑った。

 

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