俺の迷い込んだ世界が…… Season2   作:月島柊

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第42話 志歩の作戦

 

 翌日朝9時、俺は志歩に呼ばれた渋谷駅に行った。

何も聞かされずに渋谷駅に行ったし、ホントに何か分からない。

 

「あ、志歩」

「おはよ」

 

志歩は俺に寄ってきた。なんかいつもよりオシャレしてる……

 

「今日はいつもと違うんだ」

「だって柊くんとなんだし」

 

俺とだったらオシャレしてくるのか。

 

「行こ、柊くん」

「あぁ」

 

俺は志歩に引っ張られて向かった。

向かった先は洋服店。志歩はその中に入っていき、俺を呼んだ。

 

「早く」

「ん、おう」

 

俺は志歩の横に立った。志歩は服をいくつか取ってきて俺に見せた。

 

「どれがいいと思う?」

 

灰色に黄緑のワンポイントの服、黒に白のワンポイントの服の2種類だ。どっちも志歩に合ってると思うけどな……

 

「どっちも志歩に合ってるなぁ」

「ちゃんと決めてよ」

 

こういうのが男のわるいとこなんだよな。何でもいいとか言っちゃうの。

 

「黄緑のワンポイント、志歩に合ってるね」

「じゃあこれにする」

 

志歩がレジに行くのに俺はついていった。なんか本当のデートだな。

会計を済ませ、俺と志歩は近くの喫茶店によってくつろいだ。色々話も聞きたかったし。

 

「志歩、なんで俺を?」

「魁に頼んだら決まんなかったから」

 

魁に頼んじゃダメだよ。あいつは年がら年中真っ黒の服着て過ごしてんだから。

 

「魁に頼んじゃダメだよ」

「ファッション性なかった」

「STARNIGHTで1番ファッション性ないぞ、あいつ」

 

志歩はオレンジジュースを口に含んだ。美味しそうだな……オレンジジュース……最近コーヒーとカルピスしか飲んでないから恋しくなる。

 

「ん?どうしたの?」

「いや、美味しそうだなぁって」

「飲む?」

 

志歩はストローを俺の方に向けた。いや、飲んでいいのか?志歩の飲みかけを。

 

「え?」

「別にいいよ。気持ち悪くないし」

 

志歩はオレンジジュースを差し出す。勇気くらい持たないとな、うん。

俺は志歩が使ったストローを口につけ、オレンジジュースを少し飲んだ。

こんなに甘酸っぱかったっけ?なんか前飲んだときより甘酸っぱかった。志歩のことを意識してたってのもあるのかな。

 

「どう?」

「なんか甘酸っぱかった」

「どうして?」

「さぁ」

 

俺はオレンジジュースを試補のところに戻した。志歩は何事もなかったかのように普通にオレンジジュースをストローから飲んだ。意識してんの俺だけかよ……

 

【日野森志歩視点】

 

 「飲む?」

 

私は柊くんに言った。なんかデートっぽいけど、初めてって知られないように慣れてる感じ出そう。

 

「え?」

 

柊くんが戸惑う。

 

「別にいいよ。気持ち悪くないし」

 

私は慣れてるような感じで言った。大丈夫かな。私はオレンジジュースの入った容器を半回転させ、ストローを柊くんの方に向けた。

 

「どう?」

「なんか甘酸っぱかった」

 

柊くんの方は意識してるんだろうな。恋の味とか言うし。

 

「どうして?」

「さぁ」

 

柊くんも知らないように言った。多分知ってると思うんだけどな。鈍感だったりは多少するけど。

 

「柊くん、一歌といて楽しい?」

「あぁ。楽しいぞ。志歩と居るときももちろん楽しいが」

 

柊くんは平然と言っていた。少し恥ずかしくなってくる……

 

「あのさ、柊くんと今日一緒に来たの、デートが理由で」

 

もう正直に言ってしまおう。そう思って私は正直に全て話した。

 

「そうだよな。だと思った」

 

そう言って柊くんは立ち上がる。

 

「ありがとう。志歩。好きだよ」

 

そう言って柊くんは立ち去っていく。お金を支払って先に出ていく姿を見て、私は何か不思議な感情を抱いた。

 

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