俺の迷い込んだ世界が…… Season2   作:月島柊

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第45話 帰省2日目

 

 俺と咲希は帰省中、ずっと2人ペアでいた。どっちかが欠けることもなく、ずっと一緒だった。

桜花は俺の隣の部屋で爆睡中、藤花はリビングでなんかしてる。

 

「ねぇねぇ、雪降ってるよ」

 

外を見ると雪が降っていた。草津なのもあって雪は降る。まだ冬だからな。

 

「外行ってみるか?」

「行く!」

 

咲希は家を飛び出て雪を堪能しにいった。俺もそのあとゆっくり外に出て咲希を見ていた。無邪気に雪ではしゃいでいる。子どもっぽいな。

 

「お兄ちゃん、雪だるま作ってあげたら?」

「雪だるま?あぁ、よく作ったな」

 

母さんが帰ってくる前に俺と桜花で作って藤花に見せてたな。懐かしい。もう10年以上前だ。

 

「お兄ちゃんの雪だるま、かわいいんだもん」

 

俺はそこら辺の雪をかき集め、転がして球をつくった。雪を固めて、直径20cmくらいの雪玉を作った。その上に直径15cmくらいの雪玉をのせる。

作っていると桜花が降りてきて、俺と一緒に作り始めた。腕はそこら辺の木の枝で、目はそこら辺の丸い石、鼻は枝を使い、雪だるまができた。

 

「すごーい!おっきい!」

「流石だね、お兄ちゃん、お姉ちゃん」

 

雪だるまを久しぶりに作ったが、案外疲れる。いい運動になるな、これ。

 

「海斗、この雪だるまどうする?」

「かまくらにでもするか?」

 

桜花は雪だるまの前を見て言った。

 

「ちっちゃくない?」

「別の作るか」

 

俺と桜花はさっきよりもっとデカい雪玉、直径1mくらいの雪玉を作り始めた。咲希も少し手伝って、かまくら作り。豪雪地帯で、雪は多い。

 

「さむ……」

「海斗、手袋しないで作ってるからよ。藤花と休んでていいから、手温めなさい?」

「う……じゃあ、頼んだ」

 

俺は家の中に行って藤花の隣で手を温めた。

 

「手赤っ!」

「ずっと雪触ってたから」

 

手がジンジンする。温まっている証拠だろうか。

 

「お兄ちゃん、1回無理して凍傷なってるんだから、無理しないでよ?」

「分かってるって。あの時は少しやり過ぎただけだ」

 

凍傷になったときは辛かったなぁ。両手使えなくなって。

 

「お兄ちゃん、手が命なんだから」

「善処します……」

「手使えなくなったらバンドできないじゃん」

 

それは困る。取りあえずバンドはやりたい。

 

「バンドは俺の一部だからな。あ、藤花こそ大丈夫なのか?肺の方は」

 

藤花は中学の頃、肺が弱く、半年に1回くらいの頻度で入院していた。

 

「肺はすっかり治ったよ。1回死んじゃうかと思ったけど」

 

そう言うと、外から桜花が言った。

 

「藤花、1回入院中に点滴まで行ったの。まぁ、その後治ったんだけど」

「今治ってるんだったらいいことだ。昔があるから今がある。この通りだな」

 

みんな「なにそれ」と俺を見つめる。

 

「昔があるから今がある。俺の座右の銘だ。STARNIGHTはみんなについてる」

 

俺が始めたことだが、いつの間にかSTARNIGHT全員についていた。

 

「海斗にも座右の銘があったのね」

「いいだろ?別にあっても」

 

俺は藤花の肩に手をまわした。藤花は俺を見て、俺の肩に頭を乗せた。

 

 かまくらが出来上がると、桜花と咲希は家に入ってきて、ストーブの前に座った。寒いんだろうな。

 

「咲希、寒いか」

「うん……」

 

寒そう。結構暖かい服装だと思ったけど。

 

「じゃあ、ちょっとしたらかまくら入る!」

「そうね。海斗もそうする?」

「そうしようかな」

「私も入りたい!」

 

咲希も俺たちに溶け込んでいた。家族だと思うくらいだ。

 

 

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