咲希の帰省は次回になります
真夏、8月1日。STARNIGHTと志歩、咲希、穂波の間である計画があがった。
それは……
「ログハウスかぁ。いいね」
「エアコン完備だし、最高だな」
「バースデーパーティー、喜んでくれるかな」
そう、バースデーパーティー。8月11日が一歌の誕生日で、みんなでバースデーパーティーを計画していたのだ。
バースデーパーティーはログハウスでやる。冷房完備、風呂トイレ別、木目のある自然豊かなログハウスだ。木目は塗装でできたもので、実際の素材は普通の家と同じ。
「とりあえず、合宿ってことにしておかない?」
志歩が提案した。たしかにいいかもしれない。そうすれば変に怪しまれないし。
「Leo/needはいいかもしれないけど、俺たちは仕事あるだろ?」
海斗が言った。俺はもう社長から外れたが、一応会社の指揮は俺がやることになってるし、スケジュール管理も俺だ。俺の休みは今のところ8月8日から8月16日。一歌の誕生日である8月11日は休みだが、準備の時間はないかもしれない。
「休みの日、みんな教えてくれるか?俺は7日から16までと休日」
海斗が言う。1日多いのか。
「俺年休余ってるから、休もうとすればいつでも」
「俺は8日から16まで」
「俺は10日から」
「私は4日で終わりだから」
「私たちは大丈夫だよ。バイトもないから」
じゃあ、二手に分かれる感じになるか。
「だったら、5日から毎日かな」
「Leo/needの送り迎えは」
『俺がやる』
俺と龍夜が同時に言った。仕事の前か後に行く感じだ。
「送るのは俺がやるよ」
俺は龍夜に言った。
「じゃあ迎えは俺が」
「決定だな」
Leo/needは3人来ることになる。一歌は来ちゃいけないし、STARNIGHTやLeo/needの誰かがこっちにいれば怪しくない。
「じゃあ、一歌には内緒だからな」
俺たちはこうして解散した。
8月5日、俺は朝早く渋谷まで車を走らせた。まだ日も昇ったばかりで、外は薄暗い。
午前4時15分、俺は事務所に着いた。5時の集合には早かったが、俺は事務所の中でくつろいだ。
5時前に志歩と穂波が来て、俺の車に乗った。
「咲希は?」
「家族で出かけるって」
じゃあ今日は咲希と一歌以外か。休日でよかった。
「どのくらいかかるの?」
「1時間半くらいかな」
「じゃあ、助手席行く」
志歩が助手席に座った。なんとなく前のことを思い出して、緊張した。
「じゃ、行くぞ」
俺は車を走らせた。
首都高速から中央自動車道に入り、そのまま山梨まで行くルートだが、1時間半しかないのもあって疲れないはずだ。
出発から1時間、もう高速から降り、一般道を進んでいた。段々と山道になり、今回のログハウスが近づいてきた。
「志歩、眠くないか?」
「ん。大丈夫」
朝6時過ぎなのもあって、起きてきてのかな。
「私はちょっと眠いかな……」
穂波は少し眠そう。やっぱり規則正しい生活してるのかな。朝早すぎて眠いのかもしれない。
「あと少しだから。頑張れ」
それから20分ほど走り、ログハウスの駐車場に着いた。別荘は結構広く、2階建て。海斗と魁に合流し、俺はログハウスに入った。
「龍夜は?」
「体調不良だってさ。倦怠感とかなんか」
「穂波たちの帰りは」
「俺が送ってくことになった。戸塚までで渋谷経由すればいいから」
じゃあ帰りは1人か。
ログハウスの中は目の前に広い廊下があり、右に進んでいくと3つほど部屋があり、左には露天風呂が付いている。階段は玄関からまっすぐ廊下を歩き、大広間の隣にある。大広間はまっすぐ廊下を歩いて右にある。
「じゃあ、どうしようか。大広間で練習したいよな」
「じゃあ2階の部屋行こうか。そっちで寝よう」
2階の部屋は1階より少し少ないが、広間と廊下、小部屋が4箇所ある。
「さぁ、準備するぞー」
「まずは当日の計画だな」
俺と魁で当日の計画をし始める。ホワイトボードに計画の案を出していき、それをみんなに聞く。
「一歌ってどんなのが喜んでくれるかな」
「やってくれるだけでも喜んでくれると思うけど」
志歩が言う。まぁ、一歌の性格からみて多分そうだろう。
「それ面白そうだね。入ってきたらライトアップって」
入ったときには真っ暗だが、誰かがライトをつける。そんなサプライズだ。
「あ、そうだ。結婚式風は?」
海斗が提案する。
「誰のだよ」
「一歌と柊に決まってんじゃん」
「いいかもな。よし、採用」
勝手に採用されたが、俺のことだよな?
「柊もいいだろ?」
「あ、まぁいいけど」
結局半ば強引で決まった。
当日の計画は、全体の話し合いとして一歌を俺と一緒に呼び出す。そして、俺が真っ暗な部屋で装飾の電気を点ける。そのあとに、クラッカーと同時に部屋の電気がつく。中々いい計画だ。
「じゃあ装飾とか配置しないとだね」
「今は設計を決めてようか。どこでやるんだっけ」
「2階の広間でやろうと思ってる。1階の大広間と同じくらいだし」
一歌の誕生日だし、なんか派手に行いたい。
「んじゃ、買い出し行ってくるかな。というか、一歌今日事務所来るんだろ?」
そう言われて気付いた。そういえばそうだった。朝早く来て忘れていたが、一歌来るんだった。
「魁が帰ると志歩たちが帰れないからな」
「俺も帰ると買い出し行けないね。リスト俺が作ってるし」
そうなると、俺か。
「じゃあ、俺が戻るよ。俺なんか気付かれそうなものしてないよな?」
「してない。じゃあ、また明日な」
「あぁ。また明日」
俺は来てすぐだったが、ログハウスから事務所に戻った。志歩と穂波を送っただけか、俺。