俺は志歩と龍夜、咲希と一緒に居た。中々珍しい組み合わせだが、これには理由があった。
「これで演奏するの初めてかな」
「多分な。さて、これが楽譜な」
龍夜が全員に楽譜を渡した。全員各パートの楽譜を貰ったが、1つだけ何か見慣れないものがあった。
「これ、歌詞か?」
「なんか色も分けられてるよ?」
咲希と俺が不思議に思った。志歩は無言で龍夜を見ていた。
「みんなに歌ってもらいたくてさ」
「歌うって、全員がか?」
「もちろん。俺たち全員で」
龍夜は全員のところに行って、歌詞の確認、パートがあっているかの確認をした。
「じゃあ、練習すっか」
俺はギターのコードを確認しながら口ずさんでいった。
「すごいね、柊くん。そんなすぐに」
「なんとなくさ。なくとなくだったら意外とできるよ」
咲希は俺の横で練習を始めた。歌声、きれいだな。Leo/needのみんなの歌声は綺麗で好きだ。
「このあとバーベキューもあるからな」
「それまでがんばろーっ!」
咲希が拳をあげた。
志歩は俺の隣で歌のレッスンを受けていた。志歩が来るなんて珍しかったが、多分聞いたんだろうな。
「弾き語りの先輩、お願いしますよ」
龍夜が言う。やっぱり。
「弾き語りやってたって言っても、全員歌ったことあるだろ?」
「それでも1番慣れてるのは柊だからな」
志歩は俺の服の袖を引く。教えるしかないんだよな。
「じゃあ、やるか」
「うん」
志歩は俺の隣に座った。
「ここはこういう風に──」
俺は志歩に教えていく。結構時間のかかりそうな曲だが、いつも通りやれば1ヶ月以内に仕上げられるはず。
昼になって、みんなが集まった。昼は外でバーベキュー。準備はSTARNIGHT4人でやった。コンロの用意や、炭の用意など。
「あれ、ライターどこ置いた?」
「無いからマッチでいいだろ?」
「じゃあマッチどこなん?」
4人でいつも通り慌ただしくやっていた。4人でやるとわちゃわちゃするが、楽しい。
「ほら、マッチあるぞ」
「おっ、ありがとな。柊」
龍夜がマッチを取った。手慣れたようにマッチに火を付けて炭の上に投げる。
「あとは空気さえ入り込めば」
「じゃあ金網用意しようぜ」
海斗が金網を取りに行った。
「マシュマロ刺す棒どこだ?」
「そこにある」
俺は棒を取って、海斗が置いた金網に突き刺した。
「んで、あとは」
「紙皿とかどんくらいあるの?」
龍夜が聞く。魁が紙皿の入っている袋を持ってくる。
「100はある」
「じゃあ足りるか。紙コップも8つくらいあるだろ?」
「最悪俺と一歌は同じコップでもいいよ。今もペットボトルシェアしてるし」
紙コップの個数を確認する。
「6つしかないけど?」
「だったら俺とほなちゃん、柊と一歌ちゃんが同じコップシェアでいっか。よし、食材持って来い」
俺と魁が食材を取りに行く。牛肉とか豚肉の肉、キャベツ、ナスなどの野菜もある。マシュマロは袋ごとかな。
「マシュマロって袋ごと持ってく?」
一歌がマシュマロを持って言った。
「あぁ。袋ごとでいい」
「んで、そのにんじんと焼きそばの麺は誰が持ってくんだ」
俺と魁はもう荷物がいっぱい。一歌も片手でマシュマロの袋持ってるし厳しそう。
「まぁ、もう1回来ればいいだろ」
俺と魁、一歌は外に出た。外では龍夜と海斗がイスを用意していた。
「持ってきたぞ」
俺はマシュマロを置いてあったイスの上に置いた。
「ありがと。あれ、一歌もいたんだ」
「うん。あ、焼きそばの麺って持ってくる?」
一歌が聞いてくれる。気が利く娘だ。娘じゃないけど。
「お願いできるかな」
「一歌、俺も行く」
俺は一歌についていった。一歌と一緒に麺を持ってきて、イスの上に置く。
「よし、みんな呼ぶか」
「もう来るよ」
一歌は言った。もう呼んであるのかな。
「早く食べよっ!」
咲希が走ってきた。そのあとに穂波と志歩も来た。なんだ、呼んであったのか。
「じゃあ好きなとこ座ってくれ。バーベキュー始めるぞ」
龍夜がみんなに言ってバーベキューが始まった。