俺の迷い込んだ世界が…… Season2   作:月島柊

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第56話 解決の道は

 

 そして、一旦帰る日になった。俺と海斗、龍夜は名古屋から新幹線で東京へ、魁は本当の出張で甲府まで特急、それ以外のLeo/needは在来線で帰ることになった。切符は魁が用意してくれたらしい。

 

まず、全員で6:03発区間快速豊橋行きに乗車。俺と海斗、龍夜、魁は名古屋で降り、魁以外は6:37発のぞみ268号東京行き、魁は7:00発特急しなの1号長野行き、Leo/needは引き続き区間快速豊橋行きに乗り続ける。

 

Leo/needは7:36、豊橋に到着。7:48発浜松行きに乗車し、8:26浜松。8:37発沼津行きで富士まで乗車。その後も富士10:47発熱海行きで熱海へ、熱海11:34発高崎行きで小田原、小田原12:04発特別快速高崎行きで渋谷まで帰る。13:14に渋谷に到着。

 

魁は7:00発特急しなの1号長野行きを8:57、塩尻で降り、塩尻から9:18発特急あずさ16号東京行きで甲府へ。10:19に甲府に到着。

 

俺たち3人は6:37発のぞみ268号東京行きに乗り、途中の新横浜まで乗る。新横浜でみんな家族などにお土産を買い、海斗は8:33発東急新横浜線、東急東横線直通、急行和光市行きで学芸大学。

 

俺と龍夜は少し前の8:24発東急新横浜線、東急目黒線、都営三田線直通、急行高島平行きで白金高輪、8:55発南北線、埼玉高速鉄道線直通、浦和美園行きで飯田橋、9:15発東西線中野行きで中野。龍夜だけそのまま9:36発快速高尾行きで三鷹へ。

 

みんなそれぞれ家や職場に着き、名古屋への旅行(?)は終わった。

 

俺は家に帰ると風那がいる。しばらく留守番させてたのもあり、少し申し訳なかった。

 

「ただいま」

「あ、おかえりなさい。お昼ごはん何にしようか考えてたんだ」

 

1人分しか作らないはずなんだが、なぜ考えてるんだ。

 

「俺帰ってくるの知ってたのか」

「まさか。唯菜ちゃんが来るんだよ」

 

唯菜が?何でそんな急に。

 

「なんで唯菜が?」

「ただ来たいだけらしいけど、あわよくばお兄ちゃんを連行しようとか言ってたよ」

 

怖い従妹だ。俺を実家に連行しようとするなんて。

 

「じゃあ、そんなに豪華なものじゃない方が明日美味しいか」

「そうそう。だから何にしよっかなって」

 

風那はレシピを見ながら考えていた。唯菜が来るのか。あれ、じゃあ実家って誰がいるんだろ。まさか、なぎがいるわけないよな。あいつも大学あるし。

 

「なぁ、実家って誰いるんだ」

「たしかに。唯菜ちゃんいないと誰もいないよね」

 

やっぱり風那も知らないのか。

 

「ちゃんと戸締まりしてるといいけど……」

 

戸締まりしてなかったら大変だろ。いくら人がいないからって心配だ。

 

 

 

 翌日昼間、唯菜が俺の家に来た。外は蝉が鳴いていて暑そうだった。

 

「久しぶり、柊くん」

「よく来たね。さ、上がって」

 

俺は唯菜を家に上げた。家の中の方が涼しいし。

 

「家って誰かいるのか?」

「うん。凪沙ちゃんが来てくれたよ」

「大学は」

「単位足りてるからいいって」

 

ホント、あいつよく秋田行くな。

それより、今はこっちの話だ。

 

「来た理由はなんなの?」

 

風那が聞く。唯菜はリュックの中から紙を出した。

 

「あのね」

 

唯菜の口から衝撃のことが言われた。

 

 

 

 

 

「帰ってきてくれない?」

 

 

 

 

 

 

真剣な眼差しだった。真剣な口調で、一瞬で静まりかえった。

 

「俺が、どうして」

「畑仕事が追いつかないの。生活も苦しくて……」

 

そうか……たしかに放っておけない。ただ、俺も仕事があるし……

 

「俺も仕事が……」

「分かってる。でも、今のままだと……」

 

畑ができないと生活がやっていけないのは分かる。ただ、こっちも忙しい。

 

「ちょっと待ってくれ。こっちもすぐに行けるわけじゃない」

 

出された紙には先月の収支が書かれていた。たしかに収支は多少の額しかない。

 

「……時間あるか」

「どのくらい?」

「1日4~5時間でいいんだ。俺の会社で働かないか」

 

パソコンでの作業だったら秋田でもできる。そしたら収入は入る。

 

「いいけど……畑は……」

「畑と言っても米だろう。その時期にはSTARNIGHT全員で手伝いに行ってやる」

 

そうすれば、収入も入り、畑作業も追いつく。

 

「手伝いが欲しくなる1ヶ月前に呼べば行くさ」

「うん……!ありがとう!柊くん!」

 

これで解決、といったところだろう。

唯菜は俺にハグしてくる。よっぽど嬉しいんだろう。

 

 

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