手違い夢主の彼女たち   作:空下眼子

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世界が交わっているわけではないけど『禍話』というもので話されている怪異が出ます。
私としては「赤マント」とか「花子さん」に類するものつもりですが、技だけクロスオーバーとかもクロスオーバー扱いとなっているのをよく見るのでクロスオーバーとしています。
禍話を知らなくても読めるようにしているつもりです。

※あとオリキャラも出ます。


『赤い女』 その1※出典:禍話

----伏黒視点----

 

 俺はそれなりに付き合いがあるが、釘崎は初めて会う補助監督。

 

「あ、ど、どうも。曽我部(そがべ)沙良(さら)と言います……、宜しく、お願いします……」

 

 釘崎より小さい、黒髪に白髪交じりのショートカットの女性。

 デフォルトで肩が前に来てる、如何にも気弱そうな佇まい。

 

「……伏黒、この人大丈夫?」

「こう見えて伊地知さんより昔から五条先生の担当してる、謝りながら敵に鉛玉ぶち込めるタイプだから、そういう意味で頼れる人だ」

「なるほど大丈夫そうね」

「高圧的な術師を送迎車で撥ねて足を轢き潰して、瀕死のそいつをその車に乗せて帰って来たこともある」

「大丈夫じゃねぇ!! なんでそれで『安心しろ』みたいな顔してんのよ重油カモメ着火マン!!」

「え、ええと……その件は、実際どうしようもない方でしたし、御家の体面的にも『術式もない女にやられる方が悪い』というお話で、不問になったので……」

「ファンキー過ぎでしょ。この学校、思い切りの良い人間しかいないわね……」

 

 なにせ五条先生と直哉さんにまで『曽我部サン』と呼ばれる女だ。

 そんな狂犬が上層部の言いなりになってる筈がないって意味では安心できる。

 

「担当は沙良か。宜しくな」

「真希さん、この人大丈夫ですか?」

「真っ当に生きてりゃ沙良に刺されることなんかねーよ」

「真希さんがそう言うなら……、お願いしまーす」

 

 刺されたヤツもいるんだ、釘崎はそう顔に書いてあるまま車に乗った。

 

「そこまで身構えなくても五条先生が朱紅赤拾った時の担当だった人だから、善性は保証できるぞ」

「その話を先にしなさいよ! なんで初手で人轢いて持ち帰って来た話なのよ!」

「わ、私、どうしても気弱そうに見られてしまうので……ご心配おかけしないように、というか……」

「逆に何でそんな喋り方なのよ、詐欺じゃない」

「……その、人間て、良く分からない、ので、不用意な発言で、傷つけたくないんです……」

「初めて会うタイプ過ぎてどう接すれば良いか分からないんだけど」

「曽我部さんは不安そうに見えても全然元気だから気にせず話せ」

「うーん、徐々に宜しくさせて……」

 

 五条先生と逆で、気を遣い過ぎてる最強って感じの人だ。

 別に戦闘能力が高いワケじゃないが、敵抹殺ボタンみたいなものがあったら一秒も躊躇わずに押せるメンタルをしてるし、その自覚があるから、人を軽んじた発言をしない様に安全運転に全力というか。

 その気遣いの結果、気弱な女だと勘違いした何も知らないバカが悉く爆破された。そして誰もいなくなった。

 

 

 

 

 

 駅に着くまで、昨日渡された資料を見返す。 

 

「ねぇ伏黒、この話の赤い女って、実際の呪いの仕組みと相性悪くて仮想怨霊化しても雑魚だって聞いてたんだけど」

「俺もだ。もし完璧に成立したらお手上げだとか、非術師より寧ろ術師の中で盛り上がって、結局仕事の話は聞かないままだったしな」

 

 -『赤い女のビラ』-

 

 一部界隈で盛り上がっている、マンションと女にまつわる怪談。

 

  赤い女に気を付けてください。

  彼女は付き合っていた彼氏に惨たらしく殺され、その彼氏を探しています。

  ドアを開けてしまうと隠し持った刃物で殺されてしまいます。

  助かるには霊感のある友達を呼んで、その場に来てもらうしかありません。

 

 恐らく成人の筆跡だろう拙い文字でそんな内容の書かれた便箋が、マンションの集合ポストに入れられる。

 もちろん管理会社も放っては置かないが、注意の張り紙を破られるなどのイタチごっこが続き、遂に取り付けた監視カメラに映ったのは、ビラを抱えた赤い服の女。

 つまり、ポストにビラを入れている本人こそが赤い女だったという話で、緩慢にカメラを見上げたその顔には目鼻口がなく、その代わり、びっしりと文字が、便箋と同じ言葉が連ねられていた。

 

 肝心の映像は怖すぎて確認者がその場で消してしまったらしいが、呪霊なのにカメラに写っている。つまり向こうから写ろうとして写ってる可能性が高い。

 ただ、呪術師として問題なのはこの先だ。

 

 いざマンションの廊下で遭遇したやつがその女から必死に逃げて部屋に立て籠もって、『霊感のある友達』を呼ぶと、友達が現場に着いた時点で赤い女はさっぱり消える。呼ばれた友達も赤い女に遭遇しない。

 とはいえ、どう逃げたって普通は残穢が残る。五条先生にすら足取りを掴ませず行方をくらますには、自分の呪力を全く残さず持っていけるワープ系の術式だとかが無きゃ無理だが、この怪談でそんな術式が備わる見込みは薄い。

 

「でも今になって成立しちゃったのよね」

「お誂え向きに呪力のない術師がいて良かったな」

 

 釘崎のため息に、真希さんが眼鏡を拭きながら不敵に笑う。

 

 今のところ実際に死んだとか刺されたとかの話は聞かないし、怪談話そのものでも負傷者が出るパターンはない。

 それでも状況的にどう洗っても愉快犯による悪戯にしては無理がある。が、いざ現場検証すると五条先生ですら残穢が見えない。殆ど何も分からないことだけが分かっているのが現状だ。

 

「ホント真希さんいなかったらどうしてたのかしら」

「そもそも今回先輩に任務回ったのって、五条先生が上に『このままで一般人死んだらどうすんだ』ってかけあってようやくだぞ」

「は? バカなの?」

「保守的とかの範疇じゃねぇんだよな、悟は腐ったミカンとか言ってるが、寧ろカビが本体だろ」

「カビキラーで根絶やしにしましょ」

 

 戦わず観測までで撤退するとしても二級任務だから、先輩じゃ単独任務は無理だとか馬鹿の理屈で俺が派遣された。

 書類の上じゃ俺が二人の監督役になってるが、実際やることは危険と判断した場合の『霊感のある友達』役だ。釘崎は女のビラから芻霊呪法の類が通らないか試す目的で指名されている。赤い女が成立した以上、術師としての対抗策の前例が欲しいらしい。

 

「ていうか任務の資料見て初めて知ったんですけど、真希さん、呪力なしであのパワーだったんですか? 私、ずっと鬼効率の呪力強化だと思ってました」

「天与呪縛だよ。私の意思でリソース割り振ってんじゃなくて、生まれつき呪力が一般人並みにしかないことになってる。この眼鏡がねぇと呪いも見えねぇ」

「……え? でもそれって、呪力『ない』で合ってます?」

「ふっ、アハハハ! まぁそう思うよな。でも呪術の仕組み的にはそういう判定になるんだと。禪院(うち)のクズ共も必死でその理屈で駄々捏ねてる。お陰で万年四級で不便でしょうがねぇ」

「四級!? 京都の因習村!?」

「マジでそれ。だから屁理屈言えねぇ状況にしてやる」

「かっけー! 応援してます!」

 

 まずは三級になる、とは先輩も言わない。

 三級に上がった実績があればそのまま実力通りに二級になれるとは思うが、二級になったら地雷案件で殺そうとしてくるのが見えてるからだ。家督争いとか五条家の後ろ盾とかで色々と絡まってる俺と違って、先輩の方はストレートに存在をウザがってる層が厚い。

 初手実力で一級を勝ち取る以外はない。

 

 呪術界はクソ。

 

 

 

 

 

 

 新幹線を降りて駅の改札から外に出た途端、そこにいる筈のない非術師がスタバ片手に接触して来た。

 

「恵!」

「……知り合い?」

 

 釘崎が俺の方を見る。

 どうせ五条先生が勝手に連絡入れたんだとは思うが、危ないからやめて欲しい。

 

「コノヒト、オレノアネキ」

「今存在知ったんだけど!?」

「血は繋がってない」

「知らない情報が凄い出てくる!!」

 

 俺が絡まれてるのを横目に、曽我部さんは少し大げさにレンタカー店舗の方角を指差し、無言で会釈して改札前のエスカレーターを降りて行く。伊地知さんなら五条先生に確認したり、多少この場を取りなそうとしてくれるだろうが、曽我部さんは悪気なく仕事優先でそういう発想がない。

 真希さんも「先行ってる」と言い残してそれについて行った。

 

「伏黒津美紀です、宜しくね」

「釘崎野薔薇……です」

「津美紀には呪術師が超能力的なもので悪霊的なものを祓う仕事だってことは話してあるから、変に気を回さなくても大丈夫だ」

「呪術規定とか大丈夫なのそれ?」

「俺の姉だって割れてんだから隠してる方が危ねぇだろ」

「イヤになるわね、実際危なかったことがあるってこと?」

「ううん、夏油さんに警備用の呪霊を付けて貰ってるし、襲われたことはないよ」

 

 今日はすぐそばには付いていないが、二十メートルほど離れた位置で、前に夏油先生に紹介してもらった狙撃兵みたいなのが這いつくばっていた。

 津美紀自身が襲われそうになったことに気づいてないだけで、襲撃者が死んでいる可能性は全然ある。

 

「ところでなんだけど……、恵、高専で喧嘩してない?」

「いつもしてるわ」

「違う誤解だ呪術師として合法的なヤツだ」

「教師公認の脱法バトルよ」

「おいやめろ!!」

 

 初手から勢いよく裏切られた。

 だから会わせたくなかった。

 

「確かに骨を折ったりとかの連絡は来てないけど、高専だから不問になってるだけどか、家入さんのお世話にならないと死ぬ、みたいなケガはさせてないよね……?」

「逆に、中学で骨折させて呼び出されることが……?」

「それも色々と誤解だろ! 朱紅赤が不審者に絡まれてやっただけで!!」

「でも骨が飛び出て大騒ぎだったでしょ」

 

 釘崎が三歩遠ざかる。

 だから合わせたくなかった。

 

「津美紀さん、苦労したんですね……」

「たしかに、何もしてない人を自分から傷つけたりはなかったけど、ちょっとやり過ぎるところがあって……」

ちょっと(・・・・)……?」

「おい釘崎」

「……」

 

 釘崎に圧をかけたら分かってくれたようで、渋い顔で小さく頷いてくれた。

 そうだ、ちょっと(・・・・)やり過ぎるだけだ。

 今更その認識を改めても、津美紀の罪悪感が無駄に増すだけで良いことは何もない。

 

「まぁ別にふし……、恵と朱紅赤も不良生徒じゃないですし、仲良くやってるんで安心してください」

「クラスメイトがそう言ってくれるなら、まぁ安心かな」

 

 嘘は言ってない。

 呪術師としてのラインを超えた暴力を行使したことはない筈だし、釘崎も昨日サドンデスで『死ねオラァアア!!』とか叫んだり、仲良く(・・・)罵り合ってたのも確かだ。

 

「今日、朱紅赤は?」

「今回の任務には参加してない」

「そう、……元気にしてる?」

「……まぁ、昨日もキュウリ食ったりスマブラしたり」

「ふふ、良かった。結構楽しそうで」

 

 ただ、一年が俺と朱紅赤だけだったらこうはならなかったと思う。

 虎杖と釘崎がいて良かった。

 ナクスにまで感謝はしたくないが、良くも悪くも、アイツのお陰で朱紅赤も人間としての道を選ぶ気になってきた様子もある。

 

 朱紅赤は人間扱いされると嫌がるが、それは『そんな筈がない』が前提にあるだけで、『人でありたくない』みたいなことを言った記憶はない。

 それでもずっと頑なに譲らなかった。が、ナクスが来て全部ぶっ壊した。

 

 呪いとしての肩書とか全部、そうらしいな、くらいで全く気にせず誰より世の中を楽しんでる。

 最近もオムライスと青いカレーで常夏のビーチを作ってウィンナーのカニを走らせていた。味は美味かった。

 

 自称記憶喪失だとか、少年院でのことだとかを思うと死ぬほど怪しいが、そういう無害に楽しそうなところだけは見習っていきたい。

 

 

 

 

 * その頃の虎杖とナクス *

----五条視点----

 

 地下室に悠仁の様子を見に行くと黙々とスマブラをやっている。

 一人に見えるけど、相手はNPCじゃなくてナクスらしい。

 生得領域に引っ張り込んだコントローラーが認識されてるのは無法過ぎるんじゃないと思うものの、まかり通ってるんだからそれが現実だ。凄いのは任天堂の方かもしれないし。

 

「悠仁」

「五条先生!」

 

 呼びかければ一時停止して嬉しそうに振り返ってくれる。

 大変素直で宜しい。

 

「昨日渡したテキストだけど」

「あー、アレ。ナクスが教えてくれて進められそう。期限いつまで?」

 

 その言葉を理解するのに三秒くらいかかった。

 

「……僕が先生なのにナクスに聞いたの?」

「え、教えてくれる気あったん……?」

「ウッソ全然信頼がない!!」

「渡しっぱなしで帰られたら当然そう思うだろ。予め補習のスケジュールを立ててそれを伝えておけばこうはならなかった、違うか?」

「激重正論パンチやめろ、鳩尾にめり込んでくる」

 

 ナクスの言葉が重い。

 千年前の呪いの王に先生としてのパワーが負けてる。なんで。

 

「ていうかちゃんと考えてきたし、それを伝えようと思ったんだけど」

「でも先生、ごめんけど正直、数学とかはやれる時にやるより『昨日の続きね』でちょっとずつやってくれた方が嬉しいかも」

「待ってそれじゃ二十四時間一緒にいるナクス無敵じゃん」

「そうだ無敵だ。引き続き私が教えるので提出期限だけ決めろ」

 

 折角素直な生徒が入って来たと思ったのに呪物に取られた。

 傑に内臓ぶちまけさせられた時くらい悔しい。

 

「なによ泥棒猫……」

「強さだけでは勝ち取れないものもある。勉強になったな」

「信じられないくらい煽って来る! アタシ負けないんだから!! 数学教師の座を掠め取った泥棒猫のナクスくん、五条先生がお呼びです! 至急トレーニングルームまでお越しください!!」

「イヤだが?」

「コロンビア産の高級コーヒー豆もあります」

「まぁ行くか。値が高ければ良い訳ではないが、くれるなら貰う」

 

 清々しい程の掌返し。

 威厳とか一ミリもない。

 呪印も浮かんだけど、それ以前に表情だけでナクスになったのが良く分かる。魔法少女のマスコットみたいな、悠仁より穢れを知らなそうなきゅるきゅるの瞳だ。今時らしく、逆に裏切りそう。

 

「自分から呼んでおいてそう不安げな顔をするな。予め豆の用意があるということは、元より話の本命は私だったのだろ」

「……頭脳派ではあるんだよね~。二人にお願いがあってさ。ま、安心してよ。僕は体に穴あけたり手足捥いだりとかしないから」

 

 今日は。

 

「何か含みがある」

「ないない!」

 

 ナクスはSwitchのプロコンをテーブルに置いた。

 直後、なんてことない風に手のひらから更にもう一台出てきて、それもテーブルに置いた。

 何回見ても目が可笑しくなりそう。

 

 空間が歪んでる。

 結界術に近い様で違う。結界術でも確かに一瞬で別の場所へ移動できるけど、呪術的には『道』が形成されてる。

 でもナクスのこれは夢の中で起こる謎ワープみたいに、その時だけは学校と家が初めからお隣さんだったことになってるのと同じ。冷静に考えたら絶対そんなワケないんだけど実際そうなってる、何とも言えない理不尽さがある。

 

 ここまでやれるんなら中から出て来れそうなもんだけど。

 まぁ、可能でも戦力的に勝てないならそんなことしないか。

 

「で、お願いしたいことの前にナクス、なんか他に欲しいものある?」

(かね)

 

 髪を撫でつけながらクソみたいな回答。

 

「こんな呪いの王はイヤだ」

「誤解がある。億万長者になりたいのではなく、最終目標としては服が欲しい」

「服貰うんじゃダメ?」

 

 確固たるものは何もないけど、怪しいと言えば全部が怪しいのがナクスだ。

 前線で大暴れするんじゃなくて裏でコツコツやって一気に爆破するタイプっぽいし。受肉するまでは僕と元気よく殴り合ってくれるもんだと思ってたのに、生身で戦うこと自体があんまり好きそうじゃなくてちょっと寂しい。

 

 とはいえ、何か動きがあった方が目的も見え易い。様子見のし過ぎでしてやられるのだけが怖いけど、今のところマジで何にも見えないから、ちょっと本人希望のオモチャを投入する。

 

「今回の様に、偶に私宛ての用事があるだろう。衣装チェンジがしたいので領域内で私の着てるのを物理的に作りたい」

「今はムリかな。オーダーメイドとか発注すると怪しまれるし」

「? だから反物やらミシンやらを揃えたいのだが……?」

「オマエ本当に呪いの王なんだよね?」

「そうらしいな」

 

 テキトー過ぎ。

 仮想怨霊とは呼べないっていうか、この世に顕現してすぐ悠仁が名前を付けたせいで『ナクス』になっちゃった気がする。今更どうしようもないけど。

 

「お洋服、いや和服作れるんだ? 言いたいことは色々あるけど、まぁ良いよ。後で豪華お裁縫セット渡すね」

「ミシンはできれば大きい物よりも充電式だったりコンセントに挿さなくても使える物が良い」

「オッケー」

 

 領域内でお座敷のちゃぶ台にミシン置いて縫い物するつもりだ。

 

「悠仁はなんか欲しいものある?」

「俺も服が欲しくて」

「それは必要経費的なヤツで良いって」

「ん~~、でも快適だし他は特にねぇかな」

「いや待って、悠仁なにそれ、え???」

 

 何気なく会話しちゃったけど、ナクスの顔に悠仁が口作って喋ってた。

 

「ああ、これ? Tシャツの袖のところから口だけ出すみたいな感じって教えて貰った」

「そんなんで良いんだ!?」

 

 悠仁、コントローラーと同じ気安さで体の貸し借りしてる。

 自分の体だっていう意識が薄そうで心配になる。

 

「でも流石にちょっと共有物扱いし過ぎなんじゃない?」

「……肉体は『俺』じゃなくて『俺のもの』だと思ってないと、朱紅赤と戦うのに自我が保てなくて」

「あー、やり過ぎちゃった?」

「だから軽いんよ……、周りがそんなだから今こんな感じなんですケド……」

「次からもうちょっと手加減するように言っとくよ」

 

 僕らの時は硝子も腹から直接ゲロ零したりしても元気だったから感覚バグってたかも。

 そっか、悠仁、最近までパンピーだったっけ。

 

 




※『禍話』については、公式より商業以外での二次使用が可能とされております。
禍話:https://twitcasting.tv/magabanasi
 
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