走り屋トレーナーと行く、過去改変日記   作:Jonathan

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トレーナーとチームの情報
名前 高木正一
年齢 43歳 
トレセン学園勤務歴 21年
担当チーム Lupus(ループス) 
(日本語でオオカミ座のこと)
所属(していた)ウマ娘(代表)
サイレンススズカ
ライスシャワーなど
※時系列は史実時空ではなく、ウマ娘時空なのでその点ご注意ください。(そのことに関して何か言われても、作者はウマ娘から競馬に入った勢なので、詳しいことはわからないのです、その点先に謝っておきます、申し訳ありません!)(ここで出てくる情報は競馬サイトに書いてあった情報が主です)
※この作品で登場するウマ娘は、全員生きていますので安心ください、誰も死にませんし死なせません。


1匹狼、首都高に散り、過去へ帰る

「トレーナーさん、今までありがとうございました」

今日、最後のチームメイトがこのチームをやめた。

「明日からどうしよ」と、チームメイトが帰った後で呟く。

普通の人ならここでサブトレーナーにでもなればいいと思っただろうがそうはいかないのが俺である、なにせ俺の名前はチームの悪名とともにトレセン中に知れ渡ったからだ、なんなら俺の名前は競バに関わる人なら誰でも知ってるくらいに全国、いや国外にまで知れわたっている。

だから仕事がないのである!!

とにかく、俺は車を運転してないと何も思いつかないタイプなのでとりあえず車のハンドルを握り、エンジンをかける。そして気づくと首都高に乗り入れてた。

...首都高速... ここにいた好敵手たちは、いろんな場所へ散った。老衰により、以前のように動けなくなった者。

事故を起こし、その恐怖でこの舞台に立てなくなった者。走りへ回すお金が無くなり、進化し続けることができなくなったもの。世間からの目に耐えられなくなり、逃げるように消えた者。

この場所に命を奪われた者もいる...。

ここでの走りを見越して、レースの業界へ行った者も少なからずいるが、それはごく一部だ。

そんなことを思いながらこの道を、法定速度を大きく超えるスピードで走る。

世間じゃ俺達は除け者だ、ネットニュースのコメント欄じゃ同じ人間かどうかを疑う言葉を耳にする。

仲間が事故を起こす度、命を落とす度、何度も迷惑な奴が消えて良かった、だとか、基地外が一人逝っただとか、走りやは全員死刑、だとか。

首都高、いや全国にいる走り屋だって、迷惑をかけたいから走っているんじゃない。走り屋だって勝負の世界なんだ。勝つために自分の持つすべて、命さえを賭けて戦う。

迷惑な点で考えれば駅伝やマラソン大会だって迷惑だ、交通の邪魔になる。と俺は思う。

陸上競技場でやればいいじゃないかと。

最近は成功談や勝利より、失敗のほうが多く語られている気がする。しかも、失敗をあざ笑う奴ばかりで、励ましてくれる人はほとんどいない。仮に勝利した、成功したとしても聞こえてくるのは棒読みの誉め言葉...いや、これならまだいいほうだ。ルール違反だの敗者を見下せてさぞ嬉しいだろう、だの。しまいには嘘さえも持ち出して足を引っ張ってくる。目立つのも足を引っ張る奴らばかりなのも拍車を掛けているだろう...。俺のチームはそんな奴らによって殺されたも同じだ。無論、俺の所にいたウマ娘も、世間に殺されたも同じだ。命を落とした者がいないのは幸いだが、俺に敵意を向けるか、消息不明なウマ娘がほとんどだ。いつ俺が君たちに悪いことをしたよ、お前らが勝ちたいというから、限界を度外視するトレーニングをしてきたんだ、人権を無視したといっても嘘じゃないくらいの過酷な修行をさせてきたんだ!ここは楽して勝てるような世界じゃない、生命と生命が互いに削りあう、戦場なんだ、競技場なんてものじゃない。

ノーリスクノーリターン、ハイリスクハイリターンというように、多少の危険は侵さなきゃ、勝負の世界じゃ生きられない。無謀な挑戦でも、しなくちゃならない。あの皇帝さえも、過酷なトレーニングによってできた産物だ、決して圧倒的な才能だけでできた代物じゃない。

{圧倒的な力...それを使いこなせなければ、いつか自分を砕く}

どこかで聞いたような言葉だ。

あいつも、そいつも...皆散った、あるものは事故で、あるものは病魔で、

例えば...ー異次元の逃亡者サイレンススズカ

彼女は大逃げを見せてくれた、とても速く、早すぎる程の力を使って。しかし最後は、自身のスピードに耐えられず、この次元からさえ逃げてしまった(粉砕骨折-天皇賞秋)

ー黒い刺客ライスシャワー

彼女は過酷なトレーニングの末、鬼と化した。だがその代償は余りに大きかった(開放骨折-宝塚記念)

ー超光速の粒子アグネスタキオン

 

彼女は光のように早かった、皐月賞を制した時、ヤツは3冠バになると思った。けれど彼女は神話となった(屈腱炎-5月2日)

考えてもキリがない、と思いつつ車を流していたが、それどころじゃ無くなった。

愛車のエンジンがいかれた、火を吹き始めた、ブローだ。

推進力を失った鉄の塊は、惰性で走ろうとする。

「俺の車が...死んでゆく...、あの娘らと..同じように」

やばいと思って、何とか止まれるようにブレーキを少しづつかける。一気に踏んだら滑って即死だ!

「あ”!」

前に車がいた。とっさにブレーキを強く踏み、ハンドルを左に切る。その選択がダメだった。コントロールを失い、左に向いた車体は、真っすぐガードレールへと進んでいく。こうなれば、俺は車の挙動に介入できない。そして、ぶつかった車体は空を切る。その瞬間、俺の意識は途切れた。

 

 

=

 

「あれ...ここは...?」

俺は戸惑う。その中で、ふとカレンダーが目に入る

...OO年1月4日

(何かおかしいぞ...俺が意識を失ったのは10年後の話になるぞ、この時間表示が正しいと...!)

自分がカレンダーをめくってないだけだと思ったが、携帯を見る限りだとこれであってるようだ...!?

ナンテコッタイ

俺は過去に戻ちまったのか?え”え”?

でもさっきの挙動を振り返ってみると...記憶は生きてるようだな。

と、なると...この時はまだ...俺は新人だったな...

ここで2つの思いが芽生えた!

#1 これから先が従来通りに進み、死んだときにまたここに戻るタイムループを起こす

#2歴史を書き換え、彼女らは幸福になるが自分自身は消えるかもしれないバックトゥ〇フュー〇ャー的な展開か

#1みたいな展開は嫌だ!#1みたいな展開は嫌だ!と呪文のように唱えて心に刻んだところで、今日も出勤日なのでトレセン学園に向かう。もちろん車で(これだけは捨てられないんだ...どんな世界になろうとも、”これ”がある限りは...)。

前世(?)の記憶が確かなら、今日サブトレーナーから脱却し、晴れてトレーナーとしてチームを設立した日...だったはず。当然、初日からスカウトできるウマ娘はいないが...(苦笑)

選抜レースを見ていると、やばそうな逸材を見つけた!名をサイレンススズカと言うそうだ。じっくりとは聞けなかったので、遠目にだが...

「決めた!この娘をうちのチームに...」と思った時には時すでに遅し!

彼女はリギルにスカウトされていた!(OHMYGOD!やっちまったな!)

なので、今日も今日とてアドバイザーのようなことをしながら過ごす高木トレーナーなのであった...

プロローグ:完




いかがでしたでしょうか。今後とも気が向けば連載は続けていくつもりです。また1話だけの読み切り小説なども作っていきたいな...と考えております。
この作品が初投稿の新参ですが、今後ともよろしくお願いいたします。
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