転生したら馬なんだが全く知らない血統です   作:阿鬼羅

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おまたせしました


宝塚記念

2006年6月25日、阪神競馬場

 

どうも、アマデウスです。ついにこの日がやってきた。打倒、ディープインパクト。今日のブリーフィングは大江君と守谷さん両方がお手製のミニチュアでやってくれた。ここまでしてもらって勝てませんでした、てのはカッコがつかんよな。アレは、ディープか。

 

(久しいな、ディープインパクト)

 

ディープインパクト(アマデウス、久しぶり。待ってた、ぞこの日を)

 

(ディープインパクト、お前)

 

ディープインパクト(ディープと呼べ。ライバルだろ)

 

(すまんな、ディープ。にしてもお前、前より強くなったな)

 

ディープインパクト(お前が教えてくれたスキルを覚えたからな。今日はお前に勝つぞ)

 

(今日のレースは、俺とお前のマッチレースになるだろうな。一応ダイワメジャーもいるが、敵にはならんだろう)

 

ダイワメジャー(言ってくれるじゃないか、アマデウス)

 

(安田記念以来だな、ダイワメジャー)

 

ディープインパクト(こいつがダイワメジャーか。俺たちのケツを追いかける支度は済んだのか?)

 

ダイワメジャー(負けんぞ、父の名にかけてな)

 

ディープインパクト(こいつの父親誰だ?)

 

(サンデーサイレンス。ディープ、お前の親父だよ。つまり、お前とこいつは父親は同じだ)

 

ディープインパクト(この弱そうなやつと俺に血の繋がりだと)

 

ダイワメジャー(誰が弱そうだ。これでも皐月賞、勝ったんだぞ)

 

ディープインパクト(なんだ、皐月賞ごときで。こちとら無敗の三冠、馬有馬記念の覇者だ。文句あるのか)

 

ダイワメジャー(文句は無いぞ。だが、弱そうは無いだろ)

 

ディープインパクト(アマデウス、こいつ強いのか?)

 

(この前の安田記念で6馬身差つけてやったぞ)

 

ダイワメジャー(あ、あのときは調子が出なかったんだ。あんなに逃げる逃げ馬なんて、初めてで)

 

(だ、そうだ)

 

ディープインパクト(まあ、メジャーがビビるのはおかしくないな。こいつの逃げは大逃げだからな。大竹が羨ましがってたぞ。あそこまでキレイな大逃げができるなんてってな)

 

(大竹さんは大逃げ馬に乗ってたからな。それと比べてるんだろ)

 

ディープインパクト(大逃げ。サイレンススズカだったか。俺の専属世話係が話してたな。あいつ、俺の脱柵を許してくれんがな。全く、世話係なら俺の気持ちを即座に判断して柵を開けやがれってんだ。スキルの練習が出来んのだぞ)

 

(仕方ないだろ。お前は今や日本を代表する競走馬だぞ。万が一があったら、お前の世話係はクビになるからな)

 

ダイワメジャー(そうだぞ。勝手に死なれちゃ、お前に勝ちたいって思ってる連中が泣くぞ)

 

(どうやら、そろそろ走る時間らしい。行くぞ、ディープ、ダイワメジャー)

 

ダイワメジャー(メジャーで構わんアマデウス。それと、今日は俺が勝つ。見て覚えたスキルを使ってな)

 

ディープインパクト(アマデウスに勝って宝塚記念を征するのは、俺だ)

 

(なら、俺の逃げについて来いよ、二人とも)

 

 

実況「今年もこの日が来ました。衝撃か、音楽か。無敗の三冠馬か、無敗の変則3冠馬か、どちらが宝塚の栄光を得るのか。それともダークホースが現れ、両馬に勝って大波乱を起こすのか。第47回宝塚記念、まもなく出走となります。オッズが完全に真っ二つに割れました。1番人気は無敗の三冠馬、その衝撃は他の馬を吹き飛ばすディープインパクト。

2番人気は無敗の変則3冠馬、その音楽で他の馬を掛かり気味にしていく、アマデウス。

3番人気はこの馬、先の安田記念ではアマデウスに破れましたが、今日こそ勝つその意気込みでやってきました、ダイワメジャー。」

 

大江「なあ、アマデウス。俺はお前の騎手で良かったのか?お前に乗りたいっていう騎手は星の数ほど居たぞ。有名所は大体揃ってた。大竹さんだってディープと被らなければ乗ってくれるときは乗ってくれただろうに」

 

ゲート入か? 大江くん、独り言だろうけど、俺耳がいいから聴こえてるんだよ。お前で良かったかだと、当たり前だろ。全く、弱気になりやがって、カツを入れてやる。

 

大江「痛た、アマデウス、尻尾で叩くなよ。もしかして聞こえてたのか。お前で良かった、そんな感じの一撃かな。集中するぞ、アマデウス。ディープインパクトやダイワメジャー、それ以外の連中もぶっ千切ってやろう」

 

その意気だよ、大江くん。勝つよ。

 

 

実況「スタートしました、第47回宝塚記念。まず飛び出したのはアマデウス。その後方にダイワメジャーと、これは驚きディープインパクトが食らいついている。前年の有馬記念の逃げに続き今度はディープインパクト、先行策を取ってきたぞ。

先頭集団はこの3頭、この3頭がレースを作っていきます。」

 

やはり来るよな、ディープ。

 

ディープインパクト(まて、アマデウス。今日こそ貴様に勝つ。スキルを覚えたのはこのためだからな)

 

ダイワメジャー(まて、貴様らにはまけんぞ。俺もスキルを覚えたんだからな)

 

『『直線加速』』

 

(ディープ、お前もこれを覚えたか。それでこそディープインパクトだ。それにメジャーも一度見たスキルをコピーするとはな。恐ろしいもんだ。なら、これでどうだ)

 

『一陣の風』

『ハヤテ一文字』

 

ディープインパクト(なんだ、それは。俺の加速より速いだと)

 

ダイワメジャー(これが練度の差か)

 

(こちとら、産まれてからずっと鍛えてきたんだ。そう簡単に負けてたまるかよ)

 

ディープインパクト(負けんぞ。俺の誇りとプライドにかけて、貴様に、貴様らに勝つのだ)

 

『光芒一閃』

 

(面白いぞ、ディープ。お前、そんなもんまで覚えたのか)

 

ディープインパクト(1月に貴様が俺に教えたんだろうがよ)

 

ダイワメジャー(くそ、俺は、俺は、年下に負けるかよ。ダイワの看板背負ってるんだぞ、負けるものか)

 

もうすぐ第1コーナー、なら。

 

『円弧のマエストロ』

『曲線のプロフェッサー』

 

ディープインパクト(離されるものか!!)

 

『曲線のプロフェッサー』

 

ダイワメジャー(駄目だ、追いつけん。コーナーで差をつけられる)

 

 

2コーナー抜けた。後1200、なら。

 

(二人共、いいもん見せてやるぜ。これが俺の本気のスパートだ)

 

『神馬の嘶きLv3

見惚れるトリック

トリック(前)

芝の征服者』

 

ディープインパクト(馬鹿な、まだ1200残っているぞ。貴様、それが貴様の本気か!)

 

ダイワメジャー(これは勝てんな。後方集団は遙か後方。馬主は無茶するなと言うが、なんだコレは。体の芯から伝わるこの暖かみ。見えた、これが俺の闘志か。燃えよ、わが闘志)

 

『ダイワブラスト』

 

ディープインパクト(この圧力。貴様か、ダイワメジャー)

 

(メジャー、貴様も目覚めたんだな。固有スキルに)

 

ディープインパクト(負けんぞ、アマデウス、貴様には。それにダイワメジャー、弱そうだと言ったことを謝ろう。貴様は、強い。だが負けんぞ)

 

『深海の重圧Lv2』

 

ダイワメジャー(お、重い。それが、貴様の固有スキルとやらか)

 

(前より重くなったもんだな。だがよ、負けるわけねえだろ)

 

『完全無欠』

 

ディープインパクト(またそれか。それの対策は出てこなかったな。だがスキルで負けようとも、何度敗れる想定をしたとて、俺の闘志は消えぬ!)

 

(ええい、面倒な。残り800、ここで決める)

 

着いてきてるのはディープとメジャーか。残りは俺とディープのデバフで落ちていった。だが、きついぞ。こりゃ、スタミナもあぶねえし。こりゃ1馬身、いや半馬身もつけられんな。流石はディープだ。ここで下り坂、この嫌な予感は、まさか。

 

『下校後のスペシャリスト』

 

ディープ(捕まえたぞ、アマデウス。今日こそ、貴様に勝つ)

 

ここでスタミナ回復かよ。速度上げてきやがった。並ばれる。上り坂で決めるしかないけど、分が悪いな。だがよ、俺は分の悪い賭けは嫌いじゃねえからな。

 

『じゃじゃウマ娘

登山家

末脚』

 

(これでどうだ!)

 

ディープインパクト(ぬおーー!!)

 

『登山家

末脚』

 

(どうだ)

 

ディープインパクト(行けたか?)

 

実況「ゴール。両馬並んでゴール。これより写真判定となります」

 

大江「ど、どうだ」

 

大竹「負けたかな、なんと言えないな」

 

 

実況「大変お待たせいたしました。判定の結果、一着はアマデウス。その差はハナ差1㎝、ハナ差1㎝でアマデウスが逃げ切りました」

 

大江「か、勝ったのか。俺が、アマデウスがディープインパクトに」

 

大竹「おめでと、大江騎手」

 

大江「ありがとうございます、大竹さん」

 

大竹「でも、次は負けないからね」

 

大江「お手柔らかに」

 

 

ディープインパクト(負けたか。だが、満足だ)

 

(勝てたか、なんとか。ディープ、次、凱旋門だろ?負けるなよ)

 

ディープインパクト(当たり前だ。凱旋門を制してお前に勝つ、だからな。それまで負けるなよ。俺以外の奴に負けることは許さんからな)

 

(わかってるさ。次はジャパンカップかな)

 

ダイワメジャー(おめでとう、アマデウス)

 

(メジャーか、どうした。随分、疲弊してるが)

 

ディープインパクト(そうだぞ。レース前より弱々しいぞ)

 

ダイワメジャー(お前らの威圧に晒されたらこうなったわ。後ろの連中なんて、大半がタイムオーバーしかけてるからな)

 

(((ハアハアハア)))

 

ダイワメジャー(全くやりやがったよ、アマデウス。お前は、その年で宝塚記念は初めてだってな。だが、次は負けんぞ)

 

(そうだな、次も俺が勝つ。そういえばメジャー、お前は次、どこで走るんだ?)

 

ダイワメジャー(俺か?確か、毎日王冠だったかな)

 

(毎日王冠か。なら、そこかもしれんな)

 

ディープインパクト(アマデウス、呼ばれてるぞ)

 

(すまんな、ディープ、メジャー。また会おう)

 

 

2006年6月25日。その日、歴史が動いた。3歳無敗馬アマデウス、世代王者ディープインパクトに宝塚記念で勝利。無敗のディープインパクトついに敗れる。そして、初の3歳宝塚記念制覇。

翌日の神宮寺新聞は一面で報じ、神宮寺グループは10%の割引を来月末まで行うと発表した。




実況?

作者にこの3頭のレース中のやり取りと実況を組み合わせることは出来なかった、次やるかもしれない

2007年のアマデウスのレースプランについて

  • 予定通り国内中心で海外は凱旋門等一部
  • 予定変更高松宮後凱旋門含む海外で大暴れ
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