神界神の間
中津「彼はうまくやっているようだね。そう思わないかね、セイウンスカイ君」
スカイ「やってますねえ、あそこまでキレイに逃げてるのを見ると力を貸したくなっちゃいますよ」
中津「君らしいじゃないか、いいよ、黙認しよう、好きにやり給え」
スカイ「はいはい、好きにやっちゃいます」
2007年3月29日アラブ首長国連邦
どうも、アマデウスだ。にしてもこっちはきついな。寒暖差が大きすぎる。ヴァーミリアンはちとつらそうだな。あ、守谷さん、ちと藁多めね、夜寒いから。それと馬着もよろしく。今日はその唯我独尊って書いてある奴ね。でだ、どうやら明後日レースらしい。カレンダーに丸が打ってあるからな。さてさて、どんなレースになるのかな。
3月31日
大江「今度はアラブか、まさかこんなところに来ることになるとはな。全くアマデウスに会う前の自分に言っても信じてくれないだろうな」
アマデウスが出走するドバイワールドカップ。日本では生放送されていた。
実況『今年もこの時期がやってきた。レースの祭典のメインイベント、ドバイワールドカップ。間も無く出走だ。期待の1番人気は日本からやってきた侍、絶対的王者。戦績は芝ダート双方無敗と名実共に日本最強馬。海外での初レースを見事勝利できるのか、楽しみにしてる人は多いだろうね』
解説『だね。とはいえ初めての海外遠征、調子を崩すかと思ったけど、元気そうだね』
実況『さて、そろそろ出走の時間だ。アマデウスは大外、今日もその逃げを見せてくれ』
解説『石油王達が大枚を積んでも手に入れられなかった走りだよ。僕は気になって昨日寝れなかったんだ』
実況『君もかい?僕もだよ。にしてもデカいね。手元の資料だと、今日測ったら620kgあるみたいだね』
解説『なんて重さだ。あれでまだ成長してるらしいけど、競走馬の体重でギネスに乗れるね』
実況『だね、おっとそろそろ始まるよ』
解説『じゃあ仕事の時間だ』
実況『やっぱり一番人気はアマデウスだね』
解説『海外は初めてだけど馬体もいいね、少なくとも馬券に絡みそうだ』
実況『これで惨敗したら何人か首縊りそうだね』
解説『だろうね』
実況『おっと出走だ。スタートした、先頭はやっぱりアマデウス』
解説『始めから飛ばしてるね。もう6馬身いや7馬身くらい差がついてる。二番手は同じく日本からやってきたヴァーミリアンだね。走る前から闘志を剥き出しにしてたけど、アマデウスと何かあったのかな』
実況『その後ろにプレミアムタップ、それに並んでブリッシュラック。やや離れてウルグアイ三冠馬のインヴァソールが追いかけてるね』
解説『もうすぐ1000mを通過するけど速いね。手元の時計だとまだ50秒しか立ってないよ』
実況『おいおい、これは楽勝かな。アマデウスと二番手は20馬身くらい最終的には30馬身くらい付くんじゃないかな』
解説『目の故障かな。まだ加速してるように見えるね』
実況『だとしたら僕の目も故障中だ加速して見える。さてそのまま加速しながらいまゴールイン。圧倒的だね。二番手はいつ来るんだい?』
解説『もうそろそろじゃないかな』
実況『二番手はもつれ合ってるな。ヴァーミリアンが先頭だけどインヴァソールも食らいついてる。プレミアムタップとブリッシュラックは無理そうだね。両者並びながらゴール、これはどっちだ?』
解説『ややヴァーミリアンかな』
実況『写真判定だな。馬券は捨てないで持っててくれよ』
解説『来たね、結果』
実況『2着はヴァーミリアンだ。3着は惜しくもインヴァソール、ハナ差だって』
解説『あらら、日本の侍たちに好き勝手されたね』
実況『だね、多分今頃馬主席が荒れてるよ。それと馬身数が回ってきた』
解説『あらまあ、アマデウスからヴァーミリアンまで31馬身。セクレタリアト達成だな、おめでとう』
馬主席
神宮寺兼人「遂にやりやがったな、大江」
我妻「まさか私の厩舎からこんな名馬が出るとは」
兼人「明日から大変だな。我妻、多分明日から大変だよな。ぜひ売ってくれって連中が」
我妻「ですな。多分、大江騎手も大変だと思います」
兼人「だろうな。さて迎えに行ってやろうぜ、我らの英雄にな」
Sidebarアマデウス
よう、アマデウスだ。今からレースなんだ……?上でレースの結果を聞いた?そうか、作者に文句はいってくれ。さて周りの奴らはヴァーミリアンとあそこに居るやつが強いな。
(そこの馬、俺はアマデウス、君は?)
インヴァソール(インヴァソールだ、アマデウス。君の話は聞いている。何でも12冠馬らしいじゃないか。今日は君と戦えるのを楽しみにしていたのさ。いい勝負をしよう)
(そうか、君がインヴァソールか。聞いているよ、君は三冠馬だって。いい勝負、望むところだ。着いてこい)
ヴァーミリアン(何してやがる、アマデウス)
(宣戦布告されただけだ。行くぞヴァーミリアン。さっさと決着をつけよう)
大江(まじかよ、ここまで注目されるとは。勝たねえいけねえ。ここで負けたら俺はリュック扱いだ。それだけは嫌だ)
よし、いいスタートをきれた。とりあえず加速するぞ。
『逃げのコツ◎』
『良馬場の鬼』
『コンセントレーション』
『根幹距離◎』
『地固め』
『トップランナー』
『先手必勝』
ヴァーミリアン[くそ、速い、これがディープの奴に勝った実力か。だが負けねえ]
『良馬場○』
(どうした、ついてこれねえのか)
インヴァソール[速い、これがアマデウスか。負けるわけにはいかん。とはいえ、とりあえず後ろの方に]
プレミアムタップ(負けるか。まてアマデウスとやら。貴様に勝って俺のほうが強いと証明してやる)
インヴァソール[しまった。コイツ、今ので掛かったのか。仕方ないか、風除けにさせてもらいますよ]
うまく掛かったのはプレミアムタップとインヴァソールか。いやインヴァソールは見破ってプレミアムタップを風除けにしてる。やはり異国とはいえ三冠馬は一筋縄では行かないか。ならコーナーで差をつけるしかねえよな。
『円弧のマエストロ』
『曲線のソムリエ』
ヴァーミリアン(くそ、勝てねえ、だが諦めるものか。俺はヴァーミリアン!怪鳥エルコンドルパサーの息子だ!!!)
(いいガッツじゃねえか、ヴァーミリアン。だが俺も負けれねえ。俺はミホシンザンの子で、三冠馬ミスターシービーと神馬シンザンの孫で、無敗三冠で、あのディープインパクトのライバルなんだよ!!!負けるわけにはいかねえんだ)
インヴァソール(それは私もだ。ウルグアイ三冠馬を舐めるな)
残り1000か。なら発動だよな。
『神馬の嘶き』
『砂の征服者』
ヴァーミリアン(勝てねえ。アマデウス、お前が最強だ。だがな、俺は諦めが悪いんだよー!)
インヴァソール(勝てないとわかっていても、最後まで挑む、いや挑み続けてやる)
(そうか。なら、その意志に敬意を評してこれを叩きつけてやる。怯ろ、竦め、そして見惚れよ。これぞ日ノ本一の総大将だ)
『ハヤテ一文字』
『一陣の風』
『見惚れるトリック』
『差し焦り』
『先行焦り』
『逃げ焦り』
『追い込み焦り』
大江(くそ、アマデウス、そこまでやる気だったのか。アマデウス、好きに走れよ。なんとしてもしがみついてゴールまで落ちねえからよ)
大江君、わかってくれたみたいだな。更に加速してやる。目指すは紅い衝撃、セクレタリアトだ。あれ並の記録うち建ててやろうじゃねえか。力貸してくれよ、空で見てるスカイ先輩。
《全くセイちゃんはそんなに単純じゃありませ〜ん。でも使っていいですよ、私のスキル》
『アングリング×スキーミング』
大江(ちょっまて、ここでさらに加速かよ。後続は、問題ない。アマデウス、何を見て、いや考えるな。もう最終直線だ)
最終直線、ならば
《全くセイちゃんのスキル乱用しすぎ。でもやっちゃえ》
『Do Ya Breakin!』
(見ろ、世界よ。これが王者の絶対者の実力だ)
その日、アラブから全世界に衝撃が走った。31馬身の衝撃を起こしたものは
芝とダートの皇帝にして絶対者、アマデウス
2007年のアマデウスのレースプランについて
-
予定通り国内中心で海外は凱旋門等一部
-
予定変更高松宮後凱旋門含む海外で大暴れ