今後地の文と混ざらぬように努力していく事とします
どうも、プリンツ改めアマデウスだ。今、俺はJRA栗東トレーニング・センター傘下の
後プールだな。朝一プールだけど、寒い。てか、水が冷たい。目は覚めるけど、寒いんだよ。カレンダー見たけど、まだ2月なんだよ。一昨日は雪ちらついてるし。まあ、その後タオルで拭いてくれるのはいいんだけど、前任の厩務員の大隅さんは背が低いのに無理して上の方までやってくれたからよかったけど。
その後ギックリ腰で引退しちゃたからな。新任の守藤さんはモップもどきで拭いてくれるけど手拭きより劣るな。
そして、やっぱり圧倒的に運動量が足りない。脱柵も考えたが、担当厩務員の守藤さんに迷惑かけるのもな。この人なんで厩務員になれたか不思議なくらい体力無いもんな。
それと、やっと俺の馬主さんに会えた。なんでも神宮寺グループとかいうとこの会長らしい。そんなグループあったかな。前世の記憶には無いな。それと何度か会いに来てくれたけど、毎回シルクハットに先の曲がった杖、そしてスリーピースのスーツ。常時この格好みたい。英国紳士に被れてないか。まあ優しいし甘味くれるからいいんだけど、そのせいか身体が重い気がするな。ここ鏡とかないから自分が太ってるかどうかわからんからな。
どうしたもんか。こういう時は、掲示板だな。最近これに頼りっぱなしだな。暇なときは掲示板に籠もってるし。
あれ俺前世とやってる事変わってない?いや前世より運動はしてるな、運動は。うん?アレは馬主さんだな。
神宮寺「おい、アマデウス号。元気してるか?」
守藤「じ、神宮寺さん、は、速いです。置いてかないでください」
神宮寺「守藤くん、もうバテたのかね」
守藤「あんたのスタミナがおかしいだけですよ。どうしたらスーツに革靴でステッキ片手に帽子揺らさずに爆走出来るんですか」
神宮寺「そりゃ鍛え方が違うのさ。後、紅茶だな、紅茶は体を強くする」
守藤「そんな紅茶でどうにかなるなら、イギリス人は全員ムキムキのマッチョですよ」
神宮寺「まあいいじゃないか。で、アマデウスの調子はどうだ。少しデカくなった気がするが」
守藤「そうですね。馬体は3歳馬に負けず劣らずの仕上がりです。脚も頑丈でスタミナも坂路2本こなした後でももう1本要求するくらいには余裕があります」
神宮寺「そうか、そろそろ新馬戦の時期を決めたくてな。さっき我妻さんとも話したが、6月に間に合うか?」
守藤「調教を厳しくすればその時期の新馬戦で大差勝ちも狙えると思いますが」
神宮寺「そうか、頼めるか?」
「そこはやれって言ってもらいたいですな」
神宮寺「我妻さん。可能かね?」
我妻「無論です。どうぞ、お任せあれ」
神宮寺「ではお願いします。アマデウス号、頑張ってくれよ」
朗報かな、明日から楽しみが増えるようです。
神宮寺「そういえば、騎手の手配は?」
我妻「幾人か話していますが、あまり良い反応は」
神宮寺「そうか、あいつに頼むかな」
我妻「どなたか心当たりが?」
神宮寺「俺の分家で室町頃から仕えてる家があってな。そこの4男で騎手やってる奴がいるらしい。如何せん聞いたのが4年くらい前で、その時は年間20勝上げたとは聞いたが」
我妻「そうですか、お願いします」
神宮寺「まあ数日くれ。どの分家だったか調べるとこから始めないとだから」
我妻「そんなに分家がお有りで?」
神宮寺「一応元武家だからな。まあ、公家でもあるがな。数はざっと30くらいかな。断絶はさせんし、血統も薄めんよ。時折分家の跡取りに本家から娘が嫁ぐしな。それに分家が起業すれば神宮寺グループに所属させてる。こっちは分家の統制が出来て、向こうは大樹側に寄り添えるわけさ」
我妻「血の支配ですか」
神宮寺「血縁による安定だよ、これで俺のグループと会社はバブルを乗り越えた。それに悪いことばかりじゃない。分家衆同士で人の融通、就職もグループ会社には身内枠があるから職に付きそこねることもないし、芸術や文化的なことをやりたい奴には支援もある。そう考えると血縁支配も悪くないだろ?」
我妻「確かにバブル以来、随分と失業者が増えましたからね」
神宮寺「そうだな。俺は一家の主として神宮寺グループの会長として僅かでも血が繋がってるやつを紐無しでバンジーなんてさせたくないんだよ」
我妻「いいお考えで」
神宮寺「それじゃ今日は帰るとするわ。分家に騎手の事は聞いておく。来週末には分かるはずだ」
我妻「はい、ではお気をつけて」
神宮寺「そっちもな」
はえー、俺の馬主さんやり手なんだな、てか血縁による安定。てか騎手君は馬主さんの血縁者になるのかな。
それと明日からは調教は厳しくなるみたいだな。楽しみだな。
翌日
ふう、厳しくなったといえばなったな。でも食事の量も増えるとは。というかチラッと鏡見たけど太ったと言うより筋肉が付いたのか、前より身が引き締まったような気がするな。それと守藤さんよ、食事中ずっと俺を見るの飽きない?
見られてると食べにくいんだが。後、リンゴは皮剥いてカットしてくれ。丸ごとはまだ抵抗があるんだ。
守藤「リンゴの食べが悪いな。剥いてやると食べるから、リンゴが嫌いというより皮が嫌いなのか?」
我妻「どうかね?」
守藤「なんと言うか、好き嫌いがあるやつみたいです。リンゴは皮が嫌いみたいで、剥いてやらないと食べやしません」
我妻「なるほどね、神宮寺さんから連絡が来たよ。騎手の都合が付いたって」
守藤「そうですか。どんな人なんですか?」
我妻「大江虎徹騎手、4年目で通算勝利数62、重賞は4戦4敗2着1回3着3回、逃げ差し先行追い込みどの戦術も使えるらしい。そのおかげかそのせいというか、戦術を固めきれてない新馬戦や未勝利戦で乗ることが多いらしい。オープン戦もいくつか出てるみたいだな」
守藤「この人が神宮寺さんの」
我妻「そうみたいだな。神宮寺家の分家大江家の4男。21で騎手になって今年で25。まあ悪くないな」
守藤「というか、今まで決まらなかった物が1日で決まるとは」
我妻「げに恐ろしきは神宮寺家の血の繋がりだろうな。親族に騎手がいるとは。それと大江騎手と電話で話したが、神宮寺の当主自ら電話したらしい。突然本家の当主から電話がかかってきてアマデウス号の事を伝えられて、一言頼んだ、それで終わったらしい」
守藤「大江騎手は驚いたでしょう」
我妻「それもそうだから、当主自ら馬を与えられるのは大江家の誉だとか、古くから大江家は神宮寺一門の馬役らしいからな」
守藤「いつこっちに?」
我妻「4日後だそうだ」
守藤「わかりました。支度しておきます」
4日後
守藤「こっちです、大江さん」
大江「これが、アマデウス号ですか。大きいですね」
守藤「血統的には標準的な体格のはずですが、母父父のトウショウボーイの血が強く出たのかと」
大江「なるほど」
守藤「今日、乗られますか?」
大江「そうですね、今日乗れれば。そういえば気性はどうです?」
守藤「そうですね。調教はサボらず嫌がらず真面目にやってますよ。馬房内でもおとなしいものです」
大江「そうですか」
守藤「アマデウス、こっちにこい」
なになに。その人誰?
大江「はじめまして。僕はアマデウス号君に乗せてもらう大江虎徹だよ」
この人が俺の騎手さんか。身長いくつくらいだ?170はありそうだけど。
大江「今日僕を乗せてくれるかな?嫌なら明日以降でいいよ」
高圧的に乗せろって言わない。いい人かな、いいよ。とりあえずしゃがむかな。
守藤「……しゃがみましたね」
大江「乗っていいと言う事かな」
守藤「だと思います」
大江「よいしょっと、守藤くん軽く手綱を引いてくれるかい」
守藤「はい、喜んで」
大江「うん、いい子だ」
守藤「本格的にあなたが乗って調教するのは明後日からになりますが」
大江「そうか、じゃあ今日と明日はこいつと遊ぶことにするよ」
守藤「わかりました。一応10時までは調教してますから」
大江「わかった。なら昼からはこいつと触れ合うよ。昼食も一緒に食べながらね」
悪い人じゃないな。俺に寄り添ってくれるみたいだし。
大江「にしても御当主さまから直々に馬をとはな、人生とはわからんもんだな。お前もそうなのか、アマデウス。こんな若い未熟な俺がお前さんに乗って戦ってもいいのか」
嫌じゃないよ、大江さん。嫌なら突き飛ばすだけだし。
守藤「大江さん、そろそろお昼です。昼食はお持ちで?」
大江「持ってるよ。レンジを貸してくれるかな」
守藤「どうぞ、ほらアマデウス、ご飯だぞ。今日はリンゴは皮剥いといたからな」
大江「剥かないと食べないんですか?」
守藤「はい」
大江「食べにくそうだな、半分に切ってみませんか?」
守藤「試してみますか。アマデウス、今夜は楽しみにしとけよ」
ありがとう大江さん。これからもよろしく。
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2007年のアマデウスのレースプランについて
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予定通り国内中心で海外は凱旋門等一部
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予定変更高松宮後凱旋門含む海外で大暴れ