今回も楽しみながら読んでください!
001
僕が『前世』について相談した4日後──
快晴──
「あのー。タマモさん。天気予報だと今後ずっと雨の予報なんですけど……。何かしました……?」
いつも通り、起床して顔を洗いながら聞いてみた
『なーんにも、構ってませんよ?天候を操るなんて『今』は到底無理ですね〜』
と、僕の頭の中で囁く
玉藻の前は、基本的に『危険が迫る。又は、敵対時』、『こっちから語りかける』、『寝坊しそうな時とか』に語りかけてくる
その他の時間は寝てるそうだ
『約束』して手に入れたスマホ(僕の動画入り)で、遊んでいるそうな
8割型、料理のレシピや、動画を見てるらしい
と言いますか。『今』は出来ないんですね……
ふと僕は尻尾について疑問を浮かべた
「ねぇ、タマモさん?」
『どうしました?』
僕はぶかぶかな上着に袖を通す
「尻尾ってさ、僕みたいに『修行』すれば増えるものなの?」
『昔は増えましたが……今は『取り込まないと増えません』ねぇ〜。残りの尻尾の気配も、全然感じませんし。どこに行ってしまったのやら……』
はあーと、深いため息を吐く
『では、
そうなんだ。これは初めて知った
イヤ。今まで聞かなかっただけか……
僕は上着のチャックを締める
昨日、寝る前に両袖に太い紐をわざと見えるように縫いつけた
「あとは……。腰紐、腰紐……」
服が入っているタンスから紐を取り出す
その紐を一旦たすき掛けをする
「で、次に……。また紐……」
今度は短い紐を取り出す
肩に掛かる腰紐と、袖に落とした紐を括り付ける
8分袖──
これでいい感じに出来上がった‼︎
長く白い。少し癖っ毛の髪を櫛でとかす
白い髪に、薄青い目。ダボダボな白色の学校指定の制服──
「朝食、食べに行こ」
部屋を出る前にもう一度、窓から外を見る
快晴──
嫌だなぁ、と心の底から嘆いた
『天気のいいに日しましょうね』と言った自分を殴りたい
痛い思いするの確定だもの
002
今日は『生憎』天気が馬鹿みたいに良いので午後、グラウンド(空いてるスペース)で模擬戦をする事に
今までは室内で僕と真希さんで、憂太くんを指導していた
パン‼︎と竹刀同士がぶつかる音が響く
「いいねー。憂太くん。さっきよりも『力』が入ってるよ!よし、今までよりも早く振ってみるよ」
僕はブンブンと竹刀を左右に振る
このぐらいの速さ〜、と見せる為にに大袈裟に
「じゃあ、いくよ?」
「お、お願いします‼︎」
憂太君は竹刀を構え直し言う
「たかな‼︎」
棘くんの一声が掛かり、模擬戦が始まる
先に動いたのは乙骨──
竹刀を下から上にと切り上げる
それを半歩動き、かわす
(この避け方も後で教えてあげようか……。飲み込み早いし)
乙骨の切り上げた竹刀は、止まることなく2撃目、3撃目と繋いでゆく
鈴谷は避けに徹し竹刀を振らず、ただ乙骨の行動を見ていた
(とても良くなってきてる!だけどやっぱり……)
僕が、わざと竹刀を大袈裟に振った所為で、そこにしか見ていない
鈴谷はふと立ち止まり、両手で竹刀を握り上段に構える
ここから繰り出される『一文字』。またそこから派生する『一文字・二連』──。露骨に、正面から叩き斬る。ただそれだけ。両手が頭より上に有るので、隙にはなるが修練を重ねれば重ねるほど、重たく、速く、威圧的な攻撃が出来る技。僕はこの技は好き、カッコいいから‼︎
しかし鈴谷の両手が天側に上がったのを、乙骨は許しはしなかった
体制を瞬く間に立て直し、突きの攻撃をくり出す。それも鈴谷の心臓部を目掛けて──
「いいね。憂太くん。敵の隙に対して、適切な攻撃──。でも‼︎」
鈴谷は竹刀を手放し、乙骨に向かい突っ込む。
「ッ⁉︎」
一瞬焦る乙骨。だが覚悟を決めて竹刀を放つ
それをスレスレで避け、竹刀を片足で踏みつける
「うわっ‼︎」
いきなり体勢を崩された乙骨は、悲鳴にも似た声を上げる
そのまま鈴谷は
「どっこいしょ」
軽い蹴りで乙骨に膝カックンをし、より体幹がブレる
そのまま服を掴み投げた
「嘘ぉぉ⁈‼︎」
乙骨が空に浮かぶ
「ぐふぇ‼︎」
砂埃が舞う
「たかな‼︎」
棘くんの『終わり』の合図がでる
『たかな』で始まり、『たかな』で終わる……
本当の意味での意思疎通は、まだまだこれからなのかも知れない……
『終わり』ぐらい、『はまち(寿司ネタ)』でも良く無いのか?
「お疲れ!いい感じだったよ!だけど、剣(竹刀)を見過ぎだね〜」
憂太くんに僕は手を出す
「あ、ありがとう。
「どうもありがとう〜。でも憂太くんも、良くなってるよ!僕と真希さんで、おおよその事は『教えた』から、あとは反復練習だね」
そう言って、握られた手を引き上げる
そのまま、皆んなが居る所に向かう
そう。大体のことは教えた。今は少し動きが硬いが、もう2、3ヶ月有れば良くなるだろう
「真希さん!次、真剣貸して〜。練習するから〜」
「少し早すぎるんじゃねぇの?ま、鈴谷が言うんだからまぁいいか。怪我しても、私の責任じゃぁねぇし」
ほらっ、と2本手渡した
「ありがとう。真希さん。あ、……憂太くん練習終わったら、模擬戦やる?」
ずっと見っぱなしだった。きっと退屈だったろう
「いいぜ。鈴谷は何を使う?持ってきてやんよ」
少し笑いながら真希さんは言った
『何を使う』……。きっと模擬戦で使用する武器の事だろう
「槍──。……出来れば『
「……⁈わかった、武器庫覗いて来る」
そう言い去って行った
「なんだー。鈴谷ぁ、オマエ良いとこあるじゃん?」
パンダが肘で、僕の横腹を突く
「い、痛いです。パンダパイセン……」
パンダ
「真希さん。なんだか嬉しそうでしたね?」
乙骨が口を挟む
「そりゃあそうさ。今まで、
昨日、室内で鈴谷に教えて貰ったろ?武具の素人の俺ですら、真希程に振るえるのでは?と思えるぐらいだぞ?
ただ『教えが上手い』だけでは出来ない神業だ──。
扱う武器を熟知し、尚且つ
真希なら鈴谷の『指導』を見るだけで、
「えっ⁉︎そんなに凄いの⁈‼︎」
とても驚く乙骨
「おいおい。まさか自分に『才能』が有るだなんて思ってたのかよ……。逆だ、逆」
へな〜って感じでパンダが言う
「……」
乙骨が膝から崩れる
「まぁまぁ!憂太にも才能有ると思うよ!最近劇的に良くなってるよ‼︎あ……あれだ!誰にも負けない、ガッツがあるよ‼︎」
よしよしと、乙骨の背中をさすりながら言う
「ガッツって……。鈴谷ー、それフォローになって居ないぜ……ッ⁉︎(天啓がいまパンダに降りた‼︎‼︎)」
「憂太ァ‼︎鈴谷ァ‼︎超大事な話だ‼︎心して聞け‼︎」
鈴谷、乙骨はパンダを見つめる。どうしたんだろうと、言わんばかりの顔で──
「巨乳派?微乳派?」
「「え?」」
声が重なる
「ぼ、僕は……あんまり気にしたこと無いけど……、人並みには大きいのが好きかと……」
(答えるんかい⁈乙骨‼︎)
「で、鈴谷は?」
(え"〜〜言わないといけないの〜⁈じゃ、じゃあ……)
「……背が高くて……。……大きい人……かな……。でも巨乳とか、そんなんじゃ無いからね⁈」
あれ、最後の言葉……。なんかのアニメで聞いたことある……
チクショウ!このまま誤解されてもアレだ!
「真希さんみたいな(強い)人も好きだよ!」
ガシャガシャ……
後ろで金属と木製の『ナニカ』が崩れる音がした
振り向きたく無いが、恐る恐る首を後ろに……
あぁ、多分終わった
両手を挙げて降参のポーズを取る
一旦お話を……。全てはこのパンダパイセンが悪いんです
003
「ィッ……⁉︎」
真剣での立ち合いの際、乙骨は右手首を見つめた
「……!どうしたの?」
「手首を軽く痛めちゃったみたいで……。真剣って重いね。竹刀とは全然違うや……」
そこまで多くは振っていない。まず『慣れ』が必要だから、と思い真剣を持たせたが……
「切り上げるときに変な癖、付いちゃってる様でさ……。本当に軽く捻っちゃたんだ……」
「そうか……。真剣は、まだ早かったみたいだね。じゃあこの一週間は竹刀。それから木刀に移りつつ、真剣の修行ルートで」
僕は憂太くんに反転術式を使用して、捻挫を治す。小声で、皆んなには内緒とつけ加えて
それから僕は、袖に取り付けて居た紐をほどく
ほどいた紐は適当に腕に巻き、たすき掛けしていた腰紐も同様にほどき真剣で、手頃なサイズになる様に切断する
それを乙骨の右手首に巻き付けていく
「慣れないうちは、僕がやってあげる。だけど覚えるんだよ?」
捻挫しないよう、手首を固定する為に固く巻き上げ、縛る
「手製サポーターの完成!これなら手首も固定されて、変に動かないし、怪我も減らせる。木刀からは必要になるかな?あ、でも。慣れてきたら要らないと思うよ〜」
2本の刀の汚れを取り、鞘にしまう
そのまま、刀を真希さんに手渡す
「ごめん、出してくれたのに……。見えてなかった」
「別に謝る必要ねぇだろ?よし‼︎これで乙骨との練習は終わったな‼︎じゃあ──」
拳をこちらに出して「やろうぜ」と──
「あぁ、そうだったね……。憂太くーん!休憩ー!棘くんと、パンダパイセンと一緒に休んでてー」
少し遠くに居る憂太くんに言った
僕は立てかけてある十文字槍を手に取る
(へー。本当に有るとは……。綺麗な刃先だな〜)
そんな事を思っていると、思わぬ人から声がかかる
「ねぇねぇ。鈴谷ぁ〜?僕とは?」
五条悟である
遂に来てしまった!約束は約束。やらなけばならない……
「ごめんなさい。真希さん。先客が居る事、忘れてた」
忘れていた作戦!でも上手くいかなそう……
「おぉい!『忘れていた』なんて、悲しいこと言うなよ!ま、こーゆー事だから、真希。ごめんね〜」
言うだけ言って、グランドの中心に先生は歩いて行った
「おい!鈴谷!」
真希さんの重い声にビクリと反応する
「1発殴って来い!」
きっと真希さんなりの、応援なんだろうか
「オッケー。任せろ任せろ!」
武器は持たず、僕もグラウンドの中心に向かう
「六神通。解放しなくていいの?」
顎に手を当て、先生は喋る
「友達から『1発殴ってこい』って言われたんで、『神足通』だけ解放したいと思ってます。玉藻の前呼んでもいいですか?」
「いーよ!」
即答だった。こんなんで良いのか?玉藻の前と結んだ『縛り』は──⁉︎
僕は心に念じる
タマモさん。神足通だけ解放してくれ。と
『全部……と、言う訳には行かない様ですねぇ。かしこまりました。では……‼︎』
一気に身体が軽くなる
2、3度ジャンプして感覚を思い出す
「もう大丈夫ですよー。あ、『終わり』方ですけど、僕の『戦闘不能』か『降参』。或いは『五条悟に1発パンチをお見舞いする』です」
「へー。いいね、それ。ますますやる気が出てきたよ。なんならもう始まってるんだぜ?ほらほら、来いよ?」
先生が手招きする
いつの間にか、包帯を取り六眼で僕を見ていた
完璧に舐めてやがる……
僕は一呼吸し、飛び出した
野をかける狼の様に。イヤ、それよりも速く──
「単調だね。まずは簡単に──」
五条が術式を発動させる
「術式順転『蒼』」
五条悟の無下限呪術の『収束』を強化した技──
その吸い込む力はとてつも無く強力
「おりゃ!」
鈴谷は地面を蹴り上げ、収束する空間に砂煙を被せる
五条からは、鈴谷の姿は見えなくなる
しかしその砂煙は1秒としない間に、『蒼』により消えてしまった
だけれども、鈴谷にとっては満足する結果となった
五条の背後、そこから力強く、天に向かって五条を蹴り上げたからだ
勢いよく空中に飛んだ五条だが、上空10m程で失速。その場に留まり浮かぶ
「次は空中戦ね──。了解‼︎」
鈴谷は足を2度地面を踏む
すると突然、鈴谷の視界に五条悟が現れる──
鈴谷の素早い蹴りを空中で食らわせるが、上手く入らない
五条は腕で鈴谷の攻撃をガードしつつ、術式順転『蒼』を使い自らを後ろに逃がし、受けるはずだったダメージを激減させた
「瞬間移動──?。いいね、その『神足通』ってヤツ。でも、デメリットもあるんだろう?」
先生が語りかける
「そうですねー。これと言ってデメリットは無いですが……。あ、強いて言うなら、自分で『座標』をつけて居ない土地、場所へのテレポートは出来ませんねー」
空中を歩きながらそう返した
「あ、じゃあ、女湯とかは『自分が前持って一旦入る』、或いは『目視で座標を作成』しないと出来ない訳ねー。神様も酷いことをする……」
「何ですか?その最低な発想は……?でも、強いでしょ?コレ。全部不意の攻撃でしたし。まぁ、直前で避けられてますけど……」
はぁぁ、と息を漏らす
普通の人ならまず避けられない
これが五条悟か、としみじみ思う
でも──
「1発ぶん殴りますからね?覚悟した方が良いですよ?」
不敵に笑ってみせた
「何言ってんだい(笑)。僕はまだまだ本気じゃあないぞ〜」
青い眼がこちらを見つめる
コワッ‼︎
何この人⁈
僕は今頃になって少し後悔し始めた
でも、カッコつけちゃったしねー
まだまだ鈴谷と五条の模擬戦は始まったばかりである
お疲れ様様でした‼︎
今回は、鈴谷と乙骨がイチャイチャする話でした
皆様、本当に読んでくださりありがとうございます!
めちゃくちゃ嬉しいです!励みになります!
この後も、出来るだけこのペースで進めたいな、と思ってます。
では、ここらは先はキャラ紹介!
今更ですが、主人公をさせて下さい
鈴谷 宗一 (すずや そういち)
誕生日 3月21日 2001年生まれ 男
白く少し長い髪に、薄く青い目が特徴
背は低く157センチ。体重41kg
第一印象は女の子
本人はそれを気にしてる
けど、美味しいご飯が食べられれば、どうでもいーや。と思ってる。単純な奴
山に閉じ籠って生きて居たので、急に状況が変わると混乱して、目がグルグル状態になる(乙骨に言われたアレ)
かなり、おっちょこちょい(良い意味で)
しかし、通常の生活ではソレが発症するが『山に籠っていた時』、『戦闘時』にはならない
逆説的に言うと、鈴谷がリラックスしてる証拠
好きなものは、甘い物全部。食べ物。アニメ、漫画、ゲーム。友達。魚料理
嫌いなものは、妙漣寺。
苦手なものは、お肉(でも最近食べれる様になってきた)。五条悟
ん〜。大体こんな感じですね。
鈴谷の過去は、本編に出そうかなと思ってます。
ここで解説もあれですが、『十文字槍』。あれの使用はかなり難しいらしいです。ですが使いこなせると、突けば槍、払えば薙刀、引けば鎌と言われてます。
鈴谷が十文字槍の名前を挙げたのは、殆ど自慢です。ですが、真希の素早く力強い攻撃を牽制するには、十文字槍が妥当と考えたからです。
ただそれだけです。申し訳ないです…
では、また〜