これ読んでくれてる人って型月の民かごちうさの民かの2択だと思うんだけどどっちの比率が多いんだろう…
あれからしばらく歩いてようやく家に着いた。街の雰囲気にあったいい家だった。そして荷物も整理を終わらせたところで先生に連絡しとかないとな。心配させたら申し訳ないし。母さん?知らんな。
「もしもし?シオンですけど」
『ああ、シオンか。電話来たって事は家に着いたって事でいいんだよな?』
「ええ、その通りです。いい家ですよ…秋葉さんよくこの家借りれましたよね」
『あぁ…うん。そうだね…(言えない…買収に近い形で借りていた事は…)』
なんかちょっと口籠もってるな。何かあったんだろうかな?
「何かあったんですか?」
『いや、なんでもない』
「…まぁいいや。えっと、この家は自由に使っていいって事ですよね?」
『うん、秋葉が言ってたならそうじゃないかな…』
「ホントになんかあったんじゃないですか?」
『ナンデモナイヨ』
「あっハイ」
これ以上は聴かないほうが良さそうだねコレ。うん
『それじゃこれからどうするんだ?生活費とか必要なら送ってあげるけど』
「いやいやいや、そこまでしてもらう気はないですよ。1人暮らしなのもあるし自分でバイトとかして食っていきます」
『OK、了解した。とはいえ家の電気代とかは出しとくから安心してくれ』
正直ありがたい。そこも自分で出すとなると真面目に生活費だけでお金飛んで行くからね。
「ありがとうございます先生」
『ああ、それじゃそろそろ切るけど何かあればすぐに連絡してくれよ?』
「了解です。それじゃ。…最後に一つだけ」
『なんだ?』
「いい加減に誰と付き合うか決めた方がいいですよ」
『ちょ!!おま(ブツ)』
よし、コレでOK。あの場に秋葉さんかシエルさんでもいたらいいのになと。よーし、それじゃ近所の探索でもするかな。近所のお店とかも知っといた方がいいし。
一通り見てきた。結構近くにスーパーとかがあって住みやすそうでよかったよ。まぁ流石に朝から色々してたから疲れたし少し休憩したいんだが…お、喫茶店かな?ラビットハウスか、なんというかうさぎとかが山程いそうな名前してるな。よし入ろう。もう疲れたんだよパトラッシュ、あれはうさぎではなく犬だけどね。
「いらっしゃいま…せ…」
…なんか店員の人観たことあるな。めっちゃくちゃココアに似てるような気がするんだ。そうだ疲れてるんだね俺。
「シオン君…?」
やはりココアだった。うん、成る程。また会おうって言ってからまだ半日くらいしか経ってないんですけど?
「お知り合いなんですか?」
ん?居たのは色の薄い青色の髪をした女の子。多分背丈的には年下なんだろうけど落ち着いて仕事慣れしてるな…正直ココアよりも大人っぽい。後カウンターでツインテールの子がこっちの様子を伺ってる子もいるな…まさか俺の事を知ってる魔術師か?(違います)
「ああ、今日の朝この街に来たばかりで新しい家に向かってる時に会って色々あったんだよ」
「そうなんですか」
「まぁそれはともかく、喫茶店であってるよね?コーヒーの香りがしたから来てみたんだけど」
「はいそうです。席にどうぞ」
「というかココアがフリーズしてるんだけど?大丈夫か?」
「はっ!!え?うん大丈夫だよ」
フリーズから戻ったココアを横目に席に座る俺。
「えっとご注文は?」
「とりあえずオリジナルブレンドにしようかな」
「わかりました!!リゼちゃんオリジナルブレンド一つお願いします」
ココアに注文取ってもらった。カウンターの女の子はリゼっていうのか。ココアの様子が心配だっただけか、伺う様子はもうないし杞憂だったな。しかしふーむ…店内の装飾とか落ち着いてて好みだな、これから定期的に通うか。お金に余裕があればだけど。…そういえば近くにバイト出来るところとかないかな?聴いてみるか。だがココアは今日来たばかりだろうから聴いても参考にならないだろうから後2人のどっちかだな。んでリゼって呼ばれてた女の子は今コーヒー淹れてくれてるから聴けない。となると…
「ココア」
「どうしたの?」
「あの薄い青色の髪の子に訊いて欲しい事があるんだけど」
「チノちゃんに?」
「ああ、近くにいいバイト先ないか訊いてほしい。小遣いは自分で稼げって言われてるから」
コミュ症だからココアに頼んでしまった。こういうとこ自分でどうにかしたいよな。後年下の女の子に自分から話しかける勇気がない。というか名前チノっていうのか。年下なのにしっかりしてると思うんだよなぁ…ココアどころか俺よりも。
「お待たせしました。オリジナルブレンドです」
おっ、丁度いいところにコーヒーを持ってきてくれた。いい匂いだよね。俺ブラック無理だからミルク入れないと…
「チノちゃん、シオン君が近くにいいバイト先がないかって」
ココアが訊いてくれてたよ。後コーヒーが美味い、俺通うわ。
「知らなかったら全然構わないんだけど」
「うーん、お父さんに訊いてみます。私にはあまりわからないので…」
お父さんに訊いてもらえるならありがたい。今度来てその時に聴かせてもらおうか。
「なら今度またお邪魔させてもらうからその時に訊いておいてもらえると助かるよ」
「わかりました」
「ありがとね、後コーヒー美味しかったご馳走様。また来るよ」
「ありがとうございます。また来て下さい」
「あっそうだ!!シオン君、連絡先交換しない?また来てくれるならこれからも話しそうだし」
なん…だと…今日初めて出会った相手なのに貰えそうなの?それもあんな出会い(前回参照)して凄い申し訳ないし…どんな感じで貰えばいいのか…
「ダメ…かな…?」
「ええっと…いいよ」
ヤッベ、返しがあまりに酷すぎる。でもさ…そんな上目遣いでそれは反則だろマジで。あまりにも小悪魔過ぎる…男たらしこんで来てるのか絶対ないけど!!というかあんな返事だとどう取られるかわかったもんじゃないんだが!?嫌々してるみたいに取られ…
「やったー!!!」
あっうん、杞憂だった。そういえばココアってこういう子だったよね。正直言って安心した。よかったホント。
「それじゃこれが俺のメアドね」
「うん、これ私のメアド。これからもよろしくね!!」
ヨシ!!よかったよかった。
「それじゃあ、俺そろそろ帰るよ。また来る」
「ありがとうございました。また来てください」
「またね!」
帰宅途中…
「はあ…コミュ症治そ」
人並みには話してたとはいえやっぱり女の子と話すのはあまり慣れてない。そういえばココアの連絡先貰えそうな時なんで俺は焦った?焦る要素は殆どなかった筈なんだが。今日会った相手からだったからだな、そうに違いない。帰ったら飯の準備しないとなぁ…
ココアside
正直断られたらどうしようと思ってたけど良かった…凄いほっとしてるよ…
「ココアよかったのか?今日会った相手にメアド渡して大丈夫なのか?」
「うん。シオン君はそんな変な事とかしないから大丈夫」
「まぁ最初は怪しい奴だと思って警戒してたがそんな事なかったから大丈夫だと思うけど、一応警戒はしとけよ?」
リゼちゃんは心配してくれてるけど大丈夫だと思う。
「お父さんにアルバイトが出来るところを訊いておかないといけませんね」
「チノちゃん」
「どうかしましたか?」
「シオン君もラビットハウスで働けないかな?」
「ここで、ですか?」
「うん。どうかな?」
「…一応考えておきます」
ええ、シオン君恋心というものを知りません。生まれてから好きという感情知らないんで自覚しておりません。そんな感じの第2話でした。
ごちうさ展終わってしまった…地方住みだし、コロナ怖いしで行けなかったんだよ…またあればいいんだけどなぁ…