ご注文は魔法使いですか?   作:T s

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言っただろう…不定期と。ハイ書きます、すみませんでした。色々ありました。そして今後も不定期で書いていきます。

シオン、魔術を解禁します。別に縛ってた訳じゃないけども。使い方に関しては文句言わないで…それと今回でココアの心中が明かされます。後青子先生の登場もあります(カニファン等のギャグ路線の青子先生も入ってるのでお気を付けて)。

今回から後書きにその話で出てきた型月用語解説を追加します。読んで下さる方々の中には「タイトルには魔法使いって書いてあるのに本文では魔術って書いてあって意味わかんねぇよ!!」って思われそうですので…なお雑で簡単な解説なので興味持っていただければググったりして頂ければと。

という訳で本文どうぞ!


初登校?

ラビットハウスから帰った夜。

 

『プルルルル、プルルルル』

 

母さんからの電話が凄い。何回目だよ。ずっと無視してるのに…出ないとダメか…

 

「もしもし?母さん?」

 

『シオン、やっと出たわね…どうせ無視してたんでしょ!!何回も電話掛けてるのに無視され続けるから拗ねるところだったわよ』

 

なんで拗ねそうになってんだよ。いい加減息子離れしなさい。いや息子ほっといて世界中回ってる人だから出来てるのか…?

 

「それで?なんで電話掛けてきたの?俺明日もやる事色々あるんだけど」

 

『え?決まってるじゃない。ちゃんと生活出来るのかどうか母親として電話だけど確認しないとね。今までは志貴に任せてたけど1人暮らしを始めるならやっぱりそういうとこもやらないと』

 

「成る程ね…ん?ちょっと待って?なんで俺が先生の所出て1人暮らし始めるの知ってるの!?言ってないだろ!?」

 

『ああ、そこは万全。志貴にはあなたが1人暮らし始めたりする時には連絡する様に頼んでおいたのよ。…なんか電話越しでもわかるくらいすっごい疲れてたけど』

 

「なんでさ」

 

先に対策されていたとは予想外…親が1人暮らし把握してないのも問題か。とはいえ絶対に知られたくなかったけど。だが

 

「絶対住んでる場所は言わないからな」

 

『ぐぬぬぬ…言おうと思ってたこと先に言われた。でもまぁアンタならそういうと思ってた。だからアンタの好きにしなさい』

 

「え?」

 

『どうせ言うつもりはなかったって思ってたから何をしても止める事はあんまりしないわ。命とかに関わる事は電話越しでも口を出すけどね』

 

流石に驚いた。自由にさせてくれるのはそうだろうと思ってたけど、口を出すところがちゃんと母親でびっくりした(失礼)。

 

「…ありがとう。危険な事とかあったら流石に連絡するよ」

 

『うん。それでいいわ。さて、言いたい事は一通り終わったし別の事で一つ聞いておきたい事があるのよ』

 

「何?」

 

 

 

『好きな子とかできた?』

 

「バイバイ。もう電話掛けてこなくていいよ」

 

『待って!!冗談!!冗談だから!!!でも別に全部冗談ってわけでもなくて友達とか気になる人でもいたら教えてほしいんだけど…言いたい事あるし』

 

「…まぁ気になる人はいなくはない、かも」

 

『かもって?』

 

「好きって事なのかわからないんだよ」

 

『ふーん…まぁいいや。名前とかは聞かないけど、言いたい事はそういう子とか、周りの子とかは大切にすること。いいわね?』

 

真面目なアドバイスだった。当たり前の事だけど大切な事だな。

 

「わかってるよ。俺はそんじょそこらの魔術師とは違うと思ってるからね」

 

『心配はしてなかったけど一応ね。…聞かないとは言ったけど教えてくれてもいいんだけど…?』

 

「もう寝る。おやすみ」

 

『…やっぱりダメか。おやすみ。何かあったら連絡しなさい』

 

 

 

はぁ…面倒事に巻き込まれるのかと思って心配したけどそんな事なかった。安心したわマジで。母さんが真面目に母親してるのが本当に珍しいんだよな。割と人格破綻者だけどね…好きな人とか聞かれるのは薄々わかってたんだけどもな、ココアの事が好きなのかどうか自分でもわからない。考えてもみろ、出会って1日目だぜ?そんな一目惚れみたいなものはそうそうないんだよ。まぁ少なくとも嫌いなんて事はないとは言えるけどな。

 

「さてそろそろ寝るかな?『♪♪♪(着メロ)』誰だ…もしもし?」

 

『もしもし?シオン君?こんばんは』

 

このタイミングでココアからの電話か。なんとも都合が悪い…電話する事は嫌ではないよ?

 

「もしもし、ココアどうした?」

 

『今ねシオン君の高校ってどこなのかなって思ったんだよ。もし道が同じなら途中まで一緒に行かない?』

 

「高校?〇〇高校だけど…」

 

『え!?一緒の高校だよ!!これは運命だね!!』

 

運命とか意識しちゃうからやめて…俺の高校、前まで女子高だったんだけど色々あって今年から男女共学になった。このあたりだと割とメジャーな高校だからこういう事があってもおかしくないか。明日一緒にか…ん?明日?初登校は明後日じゃない?まさか俺間違えてたのか!?

 

「…ココア。俺学校の準備してない」

 

『え?』

 

「明後日だと思ってた…今から準備する。明日公園で集合しよう。俺も通るし都合がいいからな。悪いが電話切るぞ。おやすみまた明日」

 

「うんおやすみ、また明日ね!!」

 

準備してから寝よ。

 

 

 

 

 

朝、合流1時間30分前…

 

【ピピピピピピ『ガチャン』】

 

「んん…まだ眠い…zzz」

 

 

合流1時間前…

 

「まだ寝れる…zzz」

 

 

 

 

「おはようございま…(合流15分前を確認)……………やらかしたぁぁぁぁぁ!!!!!!」

 

マジでやらかした。朝飯…は食ってる時間ねぇ!!服着替えて、歯磨きと顔だけ洗って、カバン持って出発(合流まで残り10分)!!ここから公園までダッシュでも20分、普通に行けば間に合わない!!クッソ、こうなればしょうがない…

 

Es ist gros(軽量)…」

 

 

 

 

「申し訳ないけど上通らせてもらうぞ…」

 

現在、軽量化の魔術で身体を軽くして屋根の上を突っ走ってます。普通に走るだけじゃ間に合わないけど屋根の上を走れば真っ直ぐに行ける。だが今回それでも間に合わないので軽量化で軽くして走るのを早くした。後普通に屋根の上走ると壊しそうで怖いので軽くして普段を小さくしてる。音もかなり小さくなってるから全力疾走しても問題なし!!というかこれくらい単純な魔術しか出来ないんだよ…よし、そろそろ降りて歩いても間に合う距離だ。しっかり周り見てっと…

 

「よっと」

 

裏路地に華麗に着地。化学も魔術も上手く使わないとな。

 

「あっ!!シオン君!!」

 

俺公園で合流するって言ったよね?なんで俺ん家方面に来てんの?

 

「おはようココア。えっと…なんでここに?」

 

「えっとね」

 

 

 

聞いてる限りでは学校に真っ直ぐ向かってたそうなんだけども…違う学校のリゼさんと何回も会ったりしてる時点で道違うよね。アホの子なの?

 

「それじゃ学校行くか。迷子になってたらしいけど結果的に合流できたしな」

 

「うん。後迷子だった訳じゃ」

 

「先に行くぞ?」

 

「あっ、待って!」

 

しばらく歩いてたら…

 

「うぅ…歩き疲れちゃった…」

 

「そりゃかなり歩いてるだろうからなぁ…迷子になってなければそんなに疲れてなかっただろうに」ニヤニヤ

 

「迷子じゃないから!!」

 

「はいはい…ん?」

 

「こっ…これが噂に聞く野良ウサギ…」

 

「野良のウサギか…見るのは始めてなのか?」

 

俺は前に見てるからあまり驚かなかったけどココアはかなりびっくりして…

 

「ダメだよ私!学校に行かなきゃ!もふもふしてたら確実に遅刻しちゃう!でも…でもでも!」

 

「え?」

 

「はぁ〜もふもふきもちいい〜」

 

「なんでさ!学校に行かないと遅刻するぞ!!……そんなに気持ちいいのか?」

 

確かに気持ち良さそうだよな…俺もしたい…

 

 

ぴょん

 

「あっ!待って!もうちょっと触らせて!」

 

「…はっ!おいココア!?」

 

急いで追いかける。…公園方面だったから大丈夫だったわ。魔術使って疲れたし歩いて追いかけるか…

 

「おい!!ココ…ア…」

 

やっと追いついたと思ったらなんか和装の女の子の隣に座って栗ようかん食べてる…美味そう!!…じゃなくて

 

「何してんだ!!入学式間に合わないぞ!?」

 

「そうだった!!入学式出なきゃ!一緒に学校行こう!」

 

え?その子も同じ高校なのか?急がないと!!

 

「え?でも今日は…」

 

「君も遅刻するぞ!ココア急ごう!」

 

「うん!私についてきて!!」

 

 

 

 

3分後…

 

「あれれー?戻ってきちゃった」

 

「ココアお前やっぱさっき迷子だっただろ。確信したわ。後、君大丈夫?死にそうだけど…」

 

「ええ…大丈夫…よ…」

 

いやヤバいだろ。まぁ息切れだろうから大丈夫だろう。

 

「あのね、入学式は明日なの」

 

「「…へ?今なんて?」」

 

「だから入学式は明日よ」

 

「「…………」」

 

「恥ずかしいー!!」

 

「あっ…やっぱり合ってたのか。自分で確認すればよかった…トホホ」

 

(面白い子達…)

 

これからは自分でしっかり予定を確認しよう。そう誓った。

 

 

 

「ココアちゃんとシオン君っていうのね。私は宇治松千夜よ。よろしくね」

 

「よろしく。全く…俺の予定の方が正しかったのか…キッチリその場で確認してから言えばよかったな」

 

「ごめんねシオン君…」

 

「いや、あの時に気づかなかった俺が悪い。こっちこそごめん」

 

「でも…」

 

「気にしなくていいって。…なら互いに悪かったって事でいいか?なら納得できるだろ?」

 

「…うん。ありがとう」

 

「仲直りね♪(ココアちゃん…もしかしてだけど…)」

 

「まぁ元々ケンカとかしてた訳じゃないしな。それよりも俺はココアが食べてたようかんが気になってたんだけど…ってココア。3本目はずるいぞ。1本くれ」

 

「うんいいよ。千夜ちゃんこの栗ようかんどこで売ってるの?すごくおいしい」

 

あっコレ美味い。先生にまたあげよ。

 

「気に入ってくれた?それ私が作ったの」

 

「「和菓子作れるの(か)!?」」

 

「ええ。それは特に私の自信作…」

 

「幾千の夜を往く月…名付けて『千夜月』。栗を月に見立てた栗ようかんよ!!」

 

(なんかかっこいい!)

 

(なんかどっかの屋敷の使用人さんに近いものを感じる…)

 

 

 

それから俺もココアも食べ終わった。美味かった。本当に美味かった。和菓子は元々嫌いじゃなかったけど洋菓子派だった俺だが和菓子もありだな。

 

「そうだ!ココアちゃんが迷わないように今から学校まで行きましょう。シオン君はわかるだろうけどどうするの?」

 

「め、女神様!」

 

「俺も行くよ。ココアが心配だし」

 

「なんで!?」

 

しばらく3人で話しながら歩いてると

 

「あっココアちゃん少しいい?シオン君は少し先に行っててくれない?すぐに行くわ」

 

「??まぁいいや、先行ってるぞ?」

 

「ええ。ありがとう」

 

…なんなんだろう?俺だけ省かれた??先に行ってるかぁ。

 

 

 

「ココアちゃん、さっきから見てて思ったんだけどシオン君のこと好きなの?」

 

「ええ!?そ、そんな事…ないよ?」

 

「そんなに隠さなくてもいいのに…顔に出てるもの」

 

「そ、そんなに顔に出てるのかな…?」

 

「ええ、むしろわかりやす過ぎるくらいよ。シオン君全く気づいてないのが凄いわ…シオン君恐ろしい子!」

 

「千夜ちゃん。どうしたら好きになってもらえるかな?今まで男の子を好きになった事がないからわからないんだよ…」

 

「そうねぇ…私もないからあまりわからないけどありのままのココアちゃんを見せたらいいんじゃないかしら?私はそれが一番いいと思うわ♪」

 

「…よし!そうだね!私頑張ってシオン君を振り向かせてみせるよ!!ありがとうチヤちゃん!!」

 

「ええ、頑張ってね!さてシオン君が待ってるだろうから早く行かなきゃね♪」

 

「うん!」

 

 

 

 

「あそこに見えるのが学校よ」

 

「あれが私の新しい学び舎かぁ。見てるだけでわくわくしてくるよ。

 

 

ところでシオン君はどこに行っちゃったの?」

 

(あ……ここ中学校だったわ。卒業したの忘れて間違えちゃった)

 

となると当然シオンはというと…

 

 

 

 

「あのすみません、ここの高校の制服着てる女の子と緑色の和服着てる女の子を見てませんか?」

 

「うーん、見てないわねぇ…ごめんなさいね力になれなくて」

 

「いえ、こちらこそ話を聞いていただいてありがとうございました」

 

(ココアァァァァァ!!!チヤァァァァァ!!!どこ行ったのぉぉぉ!!!)

 

合流するまで1人ぼっちで待つハメになりましたとさ。

 

 

 

 

 

 

 

 




今回の魔術は軽量化。Fate/stay nightで凛が飛び降りるときに使ってたやつでそれを使ってました。シオン君はバレないようにしながら生活に魔術を平然と組み込んでいきますので…あと型月世界魔術師あるあるの現代機器オンチは微塵もないです。なんなら生活必需品です。
正直言うと早めにココアとシオンくっつけたいんですよねぇ。ぶっちゃけるとそっちの方が書きやすい!!後ラブコメはくっついてからの方が個人的には好き!!まぁ人にはよりますけども。

型月世界用語

魔術…神秘的な事柄や奇跡を人為的に再現する行為の総称。門派とか種類も色々ある。万能ではなく基本的にはエネルギー(魔力)と等価交換で発動する。基本的には魔術は魔術師達によって秘されているので世間一般には知られていない。

魔法…魔術と原理そのものは同じもの。違いはその時代の文明の力で再現出来るかどうかというところ。例えば300年前に「自由自在に空を飛ぶ」奇跡は魔法だったが飛行機等の文明の力で再現出来るようになった為魔法ではなくなった。現在で残っている魔法は5つで生存している魔法使いは2人のみ。

2つの事を長ったらしく書きましたがシンプルに書くと「今の科学技術でも出来ることなら魔術」、「今の科学技術では出来ないものが魔法」として分類されます。当然魔術よりも魔法の方が凄いです。魔法使いは原作の型月世界には2人しかいません。そのうちの1人がここの作品でのシオンの母親である蒼崎青子な訳です。間違えてたら訂正しますのでよろしくお願いします。

シオンは「魔法」は使えるのに「魔術」は全く才能がありません。使える魔術は簡単なものと一つだけある得意なものだけです。この辺は追々キャラ解説作りますので気長にお待ち頂ければ幸いです。ではまた次回。
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