ご注文は魔法使いですか?   作:T s

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ティーパーティー行きたかった!!!地方の民には厳しいなぁ…



え?めっちゃ遅れてる?本当にすみませんでした(お約束)リアルが忙しかったのもありますが全てはエルデンリングが悪い


バイト先決定と母親の爪痕

さてさて入学式も終わり帰宅途中、というかラビットハウスに行く途中なんだけどココア、チヤと一緒に帰っている。

 

「それにしても2人と同じクラスでよかったー」

 

「私も2人と一緒に帰れて嬉しい♪」

 

「結局男とあまり話せなかった…」

 

「これからもチャンスは沢山あるよ!!」

 

慰めは嬉しいけどそれはそれで辛いよ…

 

「あっ、いい匂い」

 

「ホントだな…近くに何かあるのか?」

 

「パン屋さんみたいね」

 

おっ、ホントだ。この店から匂いがしてたのか。メロンパンにクロワッサン、それに…結構名前分からん奴もあるな。朝ごはんは基本米だったからパンについてはそこまで詳しい訳ではないんだよなぁ…先生のところでも米だったしね。

 

「…かわいい」

 

「「パンが?」」

 

いや待て、なんでパンが可愛いんだ?見た目がアン○ンマンとかならわかるけど普通のパンなんだけど?

 

「…そういう性癖なのか?」

 

「違うよ!?」

 

速攻で違うって言われた。いやそんな異常性癖だったら困るけどもよ。

 

「それじゃなんで?」

 

「実家がベーカリーでよく作ってたんだ。また作りたいなぁ…」

 

「お手製なの?すごい!」

 

「お店で出す奴ならかなり美味しいパンじゃないところダメだから相当すごいぞ!!」

 

「パンをみてると私の中のパン魂が高ぶってくるんだよ!」

 

「わかるわ!私も和菓子を見てるとアイデアが溢れてくるの」

 

「そういえばチヤは和菓子作るのが好きなんだよな」

 

「でも何より好きなのは…

 

 

出来た和菓子に名前をつけること!」

 

「そっちかよ!!」

 

「色々あるわよ?『煌めく三宝珠』とか『雪原の赤宝石』とか」

 

「おいしそ〜」

 

「なんでココアには伝わってるんだ…?」

 

 

 

 

それからチヤと分かれて俺とココアはラビットハウスに、パン作りをココアが提案するらしい。そういえば俺のバイトとかどうなったのか知りたいな。OKならいいけど…

 

「そういえばチノちゃん、俺のバイトの件どうだった?」

 

「お父さんから大丈夫だと言われてます。夜はバーになるので昼間か夜のどちらかを選んでいいそうです。でもバータイムは途中までになるそうです。また言ってもらえれば伝えておきます」

 

おお!!やったぜ!!!生活のアテが出来たぞ!!というか夜はバーになるのか、え?カッコよくね?興味あるな…というかどっちともバイトしてもいいかも…成績は問題ないし(多分)、宿題もバータイムの途中でバイト終わっていいならやる時間はある。よしなら善は急げだ!!

 

「マジか!ありがとうチノちゃん!!昼間か夜って事なんだけど…どっちもいけないかな?」

 

「どっちもですか!?」

 

「まぁ真面目な話、生活費と自分のお小遣いどっちも欲しいしね…」

 

「成る程…お父さんからはシオンさんが決めたらそれでいいと言われてるので大丈夫です」

 

「待って、そんな感じでいいの?もっとこう…面接とかは?」

 

「ココアさんがいる時点で今更です」

 

「それもそうか」

 

「酷いよ!?」

 

「お父さんには言っておくので心配しないで下さい。昼間はまた今度から入ってもらいます、今日はお父さんが挨拶をしたいそうなので今日はゆっくりして行って下さい」

 

「この場でバイト先決まっちゃったよ…」

 

「なら私は先輩だな。よろしく頼むぞシオン」

 

「よろしく、リゼさん」

 

「なっ…なんで私の名前を…?まさかスパイか!?」

 

そんな事を言いながら銃を構えて………銃!?なんで!?というかまずい。撃たれた時用に詠唱を…しなくていいか。避けれるし。

 

「待った!!なんで銃持ってるの!?物騒すぎるだろ!!」

 

「怪しい奴に警戒するのは当然だろう!私は自己紹介した覚えはない!なんで名前を知ってるんだ!」

 

「なら俺も自己紹介した覚えないぞ!?」

 

改めて考えてみると自己紹介を互いにした事ない…え?なんかもう知ってるつもりだったんだけどな。

 

「俺はココアから名前訊いてたんだ」

 

「私もだ」

 

「…互いにココアから聞いてたから知ったような気になってたんだろうな」

 

「その…ごめん」

 

「いいって。これからよろしく」

 

「ああ」

 

「一件落着…かな?」

 

「というかなんで銃持ってるの?銃刀法違反じゃないのか?」

 

「モデルガンだ。危険はない」

 

「…人に向けるんじゃないよ」

 

「という事はこれからはシオン君も一緒にバイトできるって事だよね!よろしくね!!」

 

「ああ、頼むぞ。そういえばココア、パン作りの事は言わなくていいのか?」

 

「あっ、忘れてた」

 

 

 

 

 

「大きいオーブンならありますよ。おじいちゃんが調子乗って買ったやつが」

 

「ほんと!?」

 

おじいさん何してんのさ…必要ないもの買っても意味ないでしょうに。

 

「今度、みんなで看板メニュー開発しない?焼きたてパン美味しいよ!」

 

「話ばっかしないで仕事しろよー」

 

くきゅるるるるるる〜

 

「「「「…………」」」」

 

「焼きたてってすっごく美味しいんだよ!」

 

「そんな事わかってる!」

 

ココア追撃やめたげて…

 

 

 

 

そんなこんなで夜のバータイムまでコーヒー飲みながら時間を潰していた。ぶっちゃけコーヒー飲み過ぎた。晩御飯食えるかな…?その前に挨拶だけしとかないと、なんせ俺のバイトとか許可してくれてるしね。そろそろかな?

 

ガチャ…

 

「君がシオン君かい?」

 

「はい、えっと…」

 

「そんなに緊張しなくてもいいよ。私は香風タカヒロ、よろしく。…成る程。青子さんによく似てる」

 

…!?なんで知ってるんだ?

 

「なんで俺の母さんのことを…?」

 

「青子さんは以前少しだけここで働いていてね。居た期間は本当に少しだったけどよく売り上げに貢献してくれていたんだ。苗字が一緒だからもしかしたらと思っていたんだけどね、目が良く似てる」

 

ウッソだろ。あの母親ここで働いてたの?自由に色々と回ってるだけだと思ってたんだけど…

 

「まぁとはいえ『路銀がないので働かせてほしい』と言われた時は驚いたけどね」

 

あっ…ハイ。というか本当に運命としか思えないな。

 

「働く理由がそれなのはなんというかうちの母親らしいなぁと思います。もしかして今回許可してくれたのってそういう事ですか?」

 

「それもある、でもチノから君の生活についての事を言われたのが一番大きな理由だよ」

 

「チノちゃんには頭が下がるなぁ…」

 

「わしの口利きもあったんじゃぞ」

 

「「…」」

 

え?なんか…え?うさぎが…

 

「シャベッタァァァァァ!!!?」

 

「おい親父!!何喋ってるんだ!!」

 

「え?親父?え?どゆこと?」

 

「ワシがコイツの父親じゃよ」

 

「why??うさぎが人間産むなんてありえるのか…?魔術的にはあり得るのかもしれないけど…」

 

もしかしてタカヒロさんは人形で父親を名乗るうさぎは人形使いだったりするのか…?

 

「全く親父は…仕方がない、実は…」

 

そこから聞いた話をまとめるとチノちゃんのおじいさんは亡くなった後ウサギのティッピーに乗り移ったらしい。転生の法みたいなもんじゃん!!完全にそうでしょ!!乗り移る相手が最悪みたいだけど…

 

「普通にバレたらヤバいんじゃないですかそれ…」

 

「だから普段は普通のウサギのフリをしてるんじゃよ」

 

「流石にビックリした。親父、急に喋るんじゃない」

 

「という事は俺も黙っといた方がいいですよね」

 

「そうしてくれると助かる…親父がすまない」

 

「いやいや、全然大丈夫ですよ。慣れてますし(ボソッ)…まぁともかくこの事は黙っとくので安心して下さいね」

 

「ありがとう。仕事はまた次来てくれた時からで構わないよ」

 

「はい、失礼します」

 

よしこれで俺の生活は安泰だ。さっさと帰って寝よ




本編のパン作りに行かなかった…というか切った。流石に長くなり過ぎるということで。

実は先生がラビットハウスで働いていたという設定をさらっとぶち込んでいくスタイル。ちなみに料理等はあんまりしてなかった模様。

次に投稿するのはいつになるのだろうか…

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