転生したらダイワスカーレットの兄になっ………えっ!?姉ですか!?   作:ミレニア

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想い

ちわっす。最近挨拶のバリエーションが思いつかないなーと、ダイワメジャーです。

いやー、びっくり。いつも通りにえっほ、えっほとトレーニングしていたらオグリキャップに出会っちゃいましたねぇ〜。

勿論お初ですよ?こっちが一方的に色々知ってるだけだもの。前の世界も含めて。

ここで豆知識。ダイワスカーレットの騎手は元々笠松の騎手でオグリキャップにも乗ってた。有名だからみんな知ってるか。

ん?待てよ、そうなるとメジャーにも乗ってた筈だから俺とオグリが会うことになるのは必然だったのか…?

 

まぁええわ、というかね、この学園広すぎなの。

確か在校生2000人位居るんだよ?もしかしたらもっとか?

そんな中で相手が有名でも見つけるのって結構大変だよ。マジで。

流石にオグリキャップ位だと色んな意味で簡単に見つかるが、まだデビューしてないキンカメはめっちゃ大変だったよ。

学年とか同い年なのは確定だから分かってるのに単純に居ない、見つからないんだ!

因みに今、食堂でパクパクですわっ!(言ってない)してるんですよぉ。

あっ!おしるこ!(言った)

尚、お隣にオグリキャップを据えて。

はい、何故かあの日以来どうもお眼鏡に適ったらしく、仲良くさせてもろてます。

 

「うむ、美味いな!…うん?メジャー、量が少なくないか?もっと食べた方がいいぞ?」

 

「いやオグリさんがおかしいだけなんですよ?私は普通の量を貰ってるんです。その何十倍の量のあなたがおかしいんです」

 

「そうか?そう褒められると照れるな」

 

褒めてませんけど!?

 

んー、天然。

いや、マジで気になる。俺のでもこの量は多いよ?まぁ人間的に考えちゃうだけでウマ娘だから普通に食べれるけどさ。

隣に山出来てるよ?影凄いよ?どうしたらその量がその小さなお腹に収まる?ものすごい勢いで消化してるの?

これ以上はダメだ、気にしない。ウマ娘は不思議な存在ってことを知ってるだろ?そういうこと。

なんの話だっけ。あーそうそう、仲良くさせて貰ってるのだけど。

え?どのくらい仲良いか?

んー、一緒に飯食ったり併走して高めあったり、タマモクロスの後継者として頑張ってたり。「死んだ風にすな!まだ現役や!」

まぁ、大体の時間一緒ですね。

 

「もぐもぐ。ふぉうふぁ、ひぃみにふはえはいほほふぁ──」

 

「まず口の中にあるもの飲み込んでから喋りましょう?何言ってるのか全く分かりません」

 

Hey Siri。今オグリがなんて言ったか翻訳して。

 

『すみません、よく分かりません』

 

知ってた。

 

「ん……ごくっ。すまない、君に伝えたい事があったのだがご飯も食べていたくて」

 

「私は逃げませんから先にご飯を片付けてからにしませんか…?」

 

「それもそうだな!」

 

んー、天然。そんな君がかわいいね。

しかし、はて。伝えたい事とな?

オグリが俺に何かを伝えたい事なんてあったかな?

一緒にゴールまで走ろうね!は実行したし、んー。全然わからん!(頭ジャガー)

考えて分かんないからオグリが食べ終わるまでのんびりと…ファッ!?さっきまであった山はどこに!?まさかあんなちょっとの時間にもう!?

って、あぁ!?もうない!!一瞬!消失マジックでもこんなにすぐは無理だぞ!

 

「おかわり」

 

うそっ!?

 

あれっ?!俺に伝えたい事は??!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふぅ、美味しかった」

 

「まさかおかわり宣言があるとは思いませんでしたよ…」

 

「それについてはすまない。食べていく内にもっと食べたくなった」

 

「気にしてませんけどぉ…」

 

オグリキャップの天然ぶりに翻弄され、既に疲れ気味に陥っているメジャー。

しかもご飯の話をしたせいか、そのままその話に行っている。

流石にメジャー自身も伝えたい事の内容が気になるために止めようとする。

 

「──それでな、タマがここのは安く美味しいと言っていてな。どうだ君も一緒に」

 

「あ、あの!そろそろ教えてもらいたいんですけど、伝えたい事ってなんですか?」

 

「うん?あぁ、そういえばまだ言ってなかったな。そうだ、君に伝えたい事があるんだ」

 

「…なんですか?」

 

「私たちのチームに入らないか?」

 

「えっ?…チーム?」

 

「そうだ、私がいるチームで他のウマ娘達もいるぞ。前に君の事をトレーナーに話した。

そうしたら、トレーナーも君を誘えと言っていてな。どうだ?」

 

「それはとてもありがたいお話なんですけど…私、目標を高く目指してます。ですから、チームのトレーナーさんよりも、専属トレーナーさんを選びたいなと」

 

「…そうか。………なぁ、メジャー」

 

「はい?なんですか?」

 

「私のチームに来い。私達のトレーナーは優秀だ。サブトレーナーも私は優秀だと思う。他のチームメンバーだって同じくだ。それに、私がいるぞ」

 

「……ですから、私は──」

 

「私のトレーニング、気になるだろ?」

 

「っ…」

 

「トレーナーに頼んでみよう。私がやっているトレーニングを君用に考えてくれないかと。それに私が君の練習相手になろう」

 

「…なんで、そこまで」

 

「君といると楽しい。今までもタマやクリーク、イナリ達と楽しい日々を送れた。だけど君も居てくれればもっと楽しい。君との走りももっとしたい。それに、君の想いを応援したい」

 

「…想い?」

 

「君と初めて出会った日。君の独り言を聞いた。私には分からないが、きっと私が思う以上に大変な壁があるんだろう。だが、それでも挫けずに前に向かおうとして走る君の想いを…だ」

 

「聞いてたんですか…あれ。そうですよ、私の道には壁が多い。数多くのライバル達、しかも皆強い。それに私はスタミナがない。日本ダービーを、有記念を勝てる位のスタミナが。それでも、絶対に諦めない。私は約束した。スカーレットの為にかっこいい所を見せてあげるって。スカーレットが自慢のおねえちゃんだって、出来るくらいに」

 

「…うん。やっぱり、君といると楽しくて、熱くなれる。…だからこそ、来て欲しい。トレーナーなら君の思いに応えてくれる。だから、ダイワメジャー。私と来い」

 

右手を差し伸べ、その手をじっとメジャーは見つめる。

悩んで、悩んで………ダイワメジャーはオグリキャップを信じることにした。

 

「後悔させないでくださいよ。それに、私は利用出来るものはいくらでも使いますから。ですから、これからもよろしくお願いします、オグリキャップ」

 

「…ああ!よろしく頼む、ダイワメジャー!」

 

お互いに握手をし、相手の目を見れば、二人とも闘争心が焼き付くされる程に燃え上がっていた。

 

オグリキャップはただ、笑った。

彼女がどれだけ強くなれるか。どんな走りを見せてくれるのか。楽しみだ。

 

ダイワメジャーもまた、笑った。

最も応援される者が、自身の想いを応援すると。

彼女の様になりたい、と思った。その強さ、その人気さ、それらを手にしてみたい。

だから、彼女を利用出来る事を嬉しく思う。

もっと強くなれる。そうすれば、きっと自分は大王キングカメハメハに、最愛の妹、ダイワスカーレットに勝てる。

楽しみだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ぐぅ〜。

 

 

 

「…お腹が空いたな」

 

うそっ!?この空気で!!??

 

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