転生したらダイワスカーレットの兄になっ………えっ!?姉ですか!? 作:ミレニア
あー、と。俺は…くそ、なんだよ、全然出てこねーな。
…俺な、覚悟してトレセンに来たんだよ。
けど、なんかこうして。
(どいつもこいつも強くて)悪い、やっぱつれぇわ。
つーわけで、出てくるライバルが軒並み強いメジャー物語がはーじまーるよー。
はい。
今俺が何をしているか、わかる人いますか?
\ピンポーン/越後製菓!
違います。
正解はですね、ライバルを調べてます。
いやね、俺ずーっとキンカメキンカメって考えてたんだけどさ。あいつ以外にも強い奴はいる訳じゃん?
ってなると、このトレセン学園にも居るのかなって思いまして探してるんす。
無論、トレーニングも怠らずになんならそれ以上に頑張ってるぞい!
でね、今俺が見てるウマ娘。
有馬記念でディープ相手に勝った馬と言えば?そう!ハーツクライ。
どうやら専属トレーナーと契約しているらしく、実際スピードトレーニングをしながら一周する度にトレーナーに話しかけてますし。
ふーむ、仲も良好とみた。よかったよかった。
残念なことにね、極小数とはいえ居るんですよ。全部ウマ娘のせいにして虐待気味な事する奴。
今はあんまり聞かないけど、裏ではどうなのかは分からんし。
だけどハーツクライちゃんは大丈夫そう。あれはちゃんとした笑顔だもの。
なんかスカーレットの笑顔見てぇ〜〜〜、とか思って、日頃笑わせてたら分かるようになった。
なので俺の前では本心の笑顔か見分けられるよ。でもあんまりこの地味な能力を使う機会は無くしてくれよ。
話がズレータ。
ともかくハーツクライは確認。仲もよし。それじゃ次に行ってみよー。
チラッ。
続いては北海道からやってきた大宇宙。
そう、コスモバルクですね。
んー、なんだろう。ちょっと内気な子の感じがする。なんかライスとロブロイを足して二で割って、そこにスペ加えたみたいな感じの子。
ふむふむ、トレーナーはこっちも専属。目立った功績を立てたっていうのはあんまり聞かないけどベテラントレーナーさんではありそうですね。
ともかくこちらもあんしーん。
へいじゃあ次!
うむ!うまい!うまい!
やっぱここの飯最高ー!こんなん太り気味になんのも納得って感じだわ。
ねぇ、オグリさん?
「うん、美味しいな」
そっすね。
「なんで平然と居るの……」
座った時には居なかったはずなんだけどなー。
いや、良いんですよ。オグリさんには良くして貰ってますからねぇ。
さて、次はこの人。
皆さんご存知、大王様ことキングカメハメハさんです。
前にも言ったと思うけど詳しくは言ってないでしょ。だから見直しも兼ねて。
えーと、キングカメハメハ。チームリギルに所属。リギルの選抜レースでぶっちぎりの一着を見せ、正しくリギルの期待のエースとして名をあげる。
デビューも今年中にはする予定、と。
…コワ〜。選抜レースでもレコード作る気?
俺こんなんと戦うんすか?ん?
メジャー。レース出て来いや。
なんだよ、なんだよ。レースレコード保持者がお前。
レース来いや。
──やってやろうじゃねぇかよこの野郎!
はい勝手にキレたもんね。俺が全部やってやらぁよ。
てめぇなんか怖かねぇ!かかってこいやぁぁぁぁぁ!!!
ふぅ、ふぅ。はい、劇団ひとり。
…あぁ、そうだそうだ。そう言えばまだ言ってなかったけど、俺の喘鳴症は気にしなくてもいいと思う。
流石に俺も喘鳴症になるのを分かって放置、なんて出来ないわけですからトレセン学園に入学した辺りから定期的に診てもらってます。
このままなら大丈夫だろうのお墨付きですから安心出来るし。
ピークフローメーターっていうセルフチェックができる物もあるし、そこら辺はちゃんとやってますよ。
逆に言えば、それら以外の事はズボラって言われるんですけどね。
いやぁ、よく俺の部屋が汚ぇからスカーレットに怒られてたのも既に懐かしい記憶になりつつある。
今は掃除してますからね。流石にここは俺の部屋と言っても借りてる部屋であるからさ。
それにもし、この部屋が二人部屋になった時に困るしね。因みに今でも寂しいよ。
孤独ってつれぇー。ってより、スカーレットに会いてぇー。
「…じっと私の事見て、どうしたんです?」
「いや、雰囲気がコロコロ変わるものだから面白いなと思って」
…確かにキレて、安心して、寂しくなってと忙しいな。
「私の事は良いですから先食べたらどうです?」
そう言った矢先に量がもりもり減るんだから不思議ね。
もう慣れたよ、うん。
…というか、ずっとオグリに気が向いてたから気づかなかったけどさ。…なんかこっちを見る視線多くない?
いや、そうか。今話題のオグリが居るんだから当たり前か。
「ヒソヒソ、オグリキャップさんってカッコイイよね… 」
「ヒソヒソ、ね。だけど…最近ずっと隣にいるウマ娘… 」
「ヒソヒソ、うん。誰なのか知らないけど… 」
「「凄くカッコイイよね!」」
流石オグリ、さすオグ。
その人気さは伊達じゃないね。
「…ご馳走様。美味しかった。よし、メジャー!トレーニングに行こう!」
「またこの人は急ですし、まだ授業残ってますから諦めましょうね」
「むぅ、君と今すぐ走りたいのにな」
「……後でその分も並走してあげますから、ね?」
「分かったぞ!ありがとう!」
いやぁ、オグリも俺の癒しだなぁ。夜以外はチーム練習やらで一緒だから実はありがたいんだ。
まぁ、スカーレットに31バ身の大差で二着だけどな!