1人と仲間の絆   作:凌介

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優也は過去に区切りをつけてラストLIVEを見届けるために
友希那達の元へと帰還する


第12話ラストLIVEと優也の歌(後編)

電車を乗り継ぎ数時間、優也は今を共に過ごしたいと思える仲間達の元へと帰ってきた。

改札を出ると友希那達Roseliaの皆が待っていた

「おかえりなさい、優也」

「ただいま友希那、皆も 」

「優也…その…区切りはついたの?」

「まぁ、一応ねこの通り」

そう言って鍵のついたネックレスを見せる

「それが鍵?」

「あぁ、手紙には自分で外すなってさ」

「じゃあ、どうするの?」

「この鍵を預けても良いって思える人が出来たらその人に外してもらえってさ」

「それは私達の誰かかもしれないし、違うかもしれないという事ね」

「まぁね、どのみちいつかは外すさ」

「とりあえずは全てが終わってからね」

「そうなるね、さて、俺は途中から学校行くけど、皆は?」

「私達は昨日が休み前最後の登校日でしたので湊さんたちが終わり次第最後の練習に参加します。」

「じゃあ、俺ら待ちになるか、じゃあ、午後から1度circleでどうかな?」

「アタシは良いよ!」

「私も異論はないわ」

「では、午後から改めて合流しましょう」

そうして1度解散し俺は1度自宅に、友希那達は一足先に学校へ向かった

俺は1度帰宅し制服に着替えてから自分のギターを背負い学校に向かう

そして学校につくとタイミング良く終業式が始まったところだった

俺は式に参加し先生達や生徒会長の話を聞いていた

「式ってやっぱり退屈だな〜早く帰りたい」

そんな事をボヤきながら話に耳を傾けていると校歌斉唱となり俺達は校歌を歌い式を終える

「あぁ〜やっと終わった〜」

「アッハハ退屈だったもんね式、でもさ、終わったから後はラストLIVEだけだよ!」

「そうだね、やっと観れるよ!Roseliaや他のバンドの子達の演奏が」

「あの場所に立つからには半端は許されないし、アタシ達はもちろん他のバンドの子達だってその通りだよ!」

「まぁ、だよね、それはわかってるつもりだよ、と言っても俺は今回傍観者だけどね」

「観る事だって大切よ優也、観る事で多少なりとも自分に影響を与えてくれる演奏に出会う事だってあると思うわ」

「だとしたら、俺はもう、出会ってるよ!Roseliaの演奏にね」

「他にも出会えるんじゃない?優也に影響を与えてくれる存在」

「まぁ、Roselia以外となるとやっぱりこっちに来て出会った子達だけど、今回出るのはRoselia以外だとポピパくらいだから、他はよくわかんないや」

そうして話していると先生が教室に入ってきて休み前の連絡事項を告げて夏休みの課題を配られて終了となりクラスの皆も本格的に夏休みモードになった

「さて、行くか!」

「そうだね、一旦紗夜達と合流しないと」

「このままcircleまで行きましょう、優也、本番前の最後の練習に付き合ってちょうだい」

「あぁ、もとよりそのつもりだから心配しないでくれ」

「ならいいわ、行きましょう」

俺達は学校を出てそのままcircleに向かった

そしてcircleに到着すると紗夜達はすでに到着していた

「2人とも早いね、もう来てたんだ」

「えぇ、何事も5分前行動を心掛けてますから」

「私は紗夜さんより少し遅れて来ました」

「そっか、俺達がどのみち最後な訳だ」

「そうなるわね」

「とりあえず、練習しようか!夕方からLIVEだし、俺の曲聞かせてくれるんでしょ?」

「えぇ、それが終わったら全部話してもらうわよ」

「それなんだけどさ、他のバンドの子達にも話していいかな?小さくとも確かな繋がりを持った皆に聞いて欲しいんだ」

「いいんじゃない?優也がそうしたいならそうするべきだと思うよ」

「優也の事だもの任せるわ」

「俺は一応皆に知っておいて欲しいからさ皆に話す事にするよ」

「話した後はどうするの?」

「皆の演奏を聞きたいな…そうすれば歌も取り戻せる気がするんだ、それが終わったら改めて俺をRoseliaに入れて欲しい、一緒に夢を追う仲間として」

「わかったわ、今回はある意味その第一歩というわけね」

「そうなるかな、俺はRoseliaに入れて貰ってRoseliaと肩を並べて演奏ができるくらいの演奏家になりたい、そのために過去に区切りを付けたし、鍵だって預かった、だからこそこれから一緒に歩んでいく仲間に、そしてなにより、他の友人達

には区切り付けた過去を知っておいて欲しい」

「私達が貴方にできる事は貴方が歌を取り戻すきっかけを作ることよ」

「あぁ、そのきっかけが俺自身が歌を取り戻すきっかけになれば良いと思ってる」

「だからこそ、私達は貴方に向けて貴方自身の曲を私達が演奏するわ」

「それで選んだのは、はじまりの花な訳だ」

「貴方の最初の曲だからよ」

「そういう事ね、じゃあ俺の曲は仕上げちゃおう!」

俺の曲はギター1本で演奏する為の曲なのでバンドアレンジとなると曲調が少しだけ変わるためしっかり曲として成立するように調整しなければならないのでなかなか難しい

「友希那、FIREBIRD歌う感じでやってみてその方がいいかもしれない」

「わかったわ」

「皆も少しだけ落ち着いた演奏を意識してやってみて」

「じゃあ、最初からいきましょう」

そうして俺の意見を中心に時には友希那達の提案を取り入れつつ曲を仕上げた

「いい感じ、バンドアレンジだとまたちょっと違うから難しいよね」

「そうね、皆原曲を知っているとはいえアレンジとなると難しいわ」

「それでも優也が中心になって完成はしたし、後は優也が本番で聞いてどう感じるかだよね」

「そうだね、練習と本番ってまた違うからね」

「緊張感だったり、他のバンドの子達の演奏だったりね」

「それも俺にも伝わるようにしてくれるとすごいありがたいね」

「そのつもりよ!そろそろ行きましょう」

「だね、行こうか」

俺達はcircleを後にしSPACEに向かった

そしてSPACEにつくとオーナーが出迎えてくれた

「よく来たね、Roseliaの皆、それに神永も、本番前にやれることはやってきたかい?」

「やれるだけのことはやってきました。俺にできる事も

精一杯やったつもりです」

「顔つきが前とは違うね、覚悟が決まったいい目をしているよ、神永、あんたが導いたこの子らの精一杯をしっかり目に焼きつけるんだよ!そしてそこから何を掴むかはあんた次第だ」

「わかってるつもりです。だからこそ、このラストLIVEを見届けたいと思ったんです。」

「そうか、なら良い、そろそろ移動しな、神永は客席に、Roseliaの皆は控え室に行きな」

「わかりました。友希那、そして皆、見てるからね」

「えぇ、しっかり見届けてちょうだい、私達Roseliaがここで行うLIVEをね」

「うん、最高の舞台を俺に見せてくれ!」

そうして皆と分かれ俺は客席に移動する

客席はラストLIVEという事もあって今まで以上に賑わっていた

俺は入口脇の壁にもたれかかって始まるのを待っていると辺りが暗くなりステージだけが照らされる

そしてSPACEのラストLIVEに呼ばれたバンドの子達が順番に演奏していく

俺はラストLIVEのゲストに選ばれた子達の演奏を見届けていきラスト3組となる

「次はグリグリだっけ?その次がRoseliaで最後がポピパの子達だよね」

俺はRoseliaの番になるのを今か今かと待ち構えていると

グリグリの演奏が始まった

皆が一丸となり演奏を楽しんでいるなと感じた。

「ある意味理想の演奏なんだろうけど、あれはグリグリだからできる演奏なんだろうな」

そう呟いてグリグリの演奏を聞いていきグリグリの出番が終わりいよいよRoseliaの出番となる

「待ってました」

そうしてRoseliaの皆がスタンバイし友希那が話し出す

「Roseliaです。今日、この場所に立てたことを嬉しく思います。まずは1曲聞いてください、LOUDER」

Roseliaの始まりにして原点とも言える曲が演奏された

俺はRoseliaのLIVEを観るのは初めてだったので以外と驚いている練習とは違い圧倒的世界観が演奏によってもたらされる

「知ってるつもりだったけど、本当にすごいんだな

こんな言葉でしか表せない俺の語彙も問題な気がするが」

そう呟いた時LOUDERの演奏が終わり友希那が再び話し出す

「次の曲は私達の大切な友人が作った曲を演奏するわ」

「その友達は色々と大切なものを失くして今、新しいスタートを切ったところなんだ」

「だからこそ、その友人が最初に作った曲が私達から届けたいと思ったんです」

「皆がこの曲を通してどう思うかは皆次第だけど、感動してくれたら嬉しいな」

「それでは、皆さん、改めて聞いてください」

「演奏します。はじまりの花」

そうして演奏が始まる

「懐かしいなぁ、俺の曲がこうも鮮やかだったなんてしばらく忘れてたな」

俺は少しだけ自分の曲を口ずさむ

『出会いと別れの季節に1輪の小さな花が咲いた

風にゆれて花は香りを運ぶ出会いへの祝福、別れへの手向けを花びらとともに風にのせて』

そうして演奏が終わると泣いてる人こそいないが感動してくれている人は多くいた

「ありがとうな、俺の曲をこの場所に運んでくれて」

そうしてRoseliaの番が終わりポピパの皆がラストを飾り

SPACEのLIVEは終わりを迎えた

「皆、この場所の最後のLIVEに集まってくれてありがとう

今日でこの場所はなくなってしまうけどね、この場所での経験はきっとあんた達の糧になる!これから音楽をやる人だっているだろうけど、今日ここでの景色を忘れない事だ!

もう一度言うよ!皆、集まってくれてありがとう」

その言葉に対してゲストとして参加したバンドの皆と客席にいた俺達はオーナーに対して拍手を送った

そうしてラストLIVEは幕を閉じた。

俺は友希那達と合流し真っ暗になったSPACEを見ていた

「終わったね」

「そうね、優也、いよいよ話してくれるのよね?」

「うん、皆に話そうと思う」

「話してそれからいなくなるとかナシだからね!」

「心配しすぎだって!俺はRoseliaの皆と一緒に夢を追うさ」

「優也自身の新しい夢は見つけたの?」

「Roseliaと並び立てるアーティストになる事!その為に一番近くで音楽をやりたい」

「そう、夢が見つかって良かったわ」

「後は友希那達も含めた全員に過去を知っておいてもらえたらそれで良いかな、それも一つの区切りだけら」

「なら優也、改めて約束しましょう、あなたの過去を聞いた上で私達はあなたをRoseliaに迎え入れるわ、だからあなたも」

「わかってる、Roseliaの皆と一緒に夢を追う事を約束する」

「決まりね」

俺はRoseliaの皆と指切りを交わし新たな約束と誓いを立てるのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




後編になります。SPACE編はこれにて完結となりますので
話の流れとしては優也の過去を話した後皆からのエールを受け取り晴れてRoseliaの一員となってから主人公の優也とヒロインのリサとの恋愛イベントを書いていきますのでお楽しみに
それではまた次回

次回「優也とユウ」

ifルートの執筆も考えています。どっちがいいですか?

  • すぐにお願いします。読んでみたいです
  • 読んでみたいけど、後々お願いします
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