1人と仲間の絆   作:凌介

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優也は幻想的な夏を演奏する


第33話約束の日と幻想的な世界

-休日-

 

今日はリサとデートに出掛ける日だ。

俺は朝から身だしなみをしっかり整えて待っていると

リサの家の扉が開いてリサが出てきた。

リサの方も準備が出来たようで動きやすさを重視したオシャレな服装に身を包んでいた。

「お待たせ!優也」

「そんなに待ってないから平気だよ」

「なら良かった。それにしても今日の優也はアレだね、動きやすさ重視だからなのかスラッとしててイカしてるね!」

「リサの方も今日は可愛いってよりカッコイイ感じがするな」

「そういう感じに選んだからね」

今日は2人で映画を観たあと遊園地で夕方まで遊び帰宅後俺が3曲程カバー曲を披露する予定だ。

今日の方はリサからのリクエストでまふまふの曲を演奏する予定だ、もちろんそっちも抜かりは無い

 

俺達は予定通り映画を観に行く為映画館に向かう

「優也、映画は何観るの?」

「リサと決めようかなって候補は決めてきたんだけどね」

「その候補って?」

「君が落とした青空かリバイバル上映のカノ嘘かな」

「タイトル的にはどっちも捨て難いね」

「カノ嘘はDVDになってるけど、映画館で観たかったってコメントが多くてリバイバル上映が決定したみたい」

「ン〜どうしようかな〜優也的にはオススメどっち?」

「君が落とした青空かな?カノ嘘は俺DVD持ってるし、それに今回の君が落とした青空は主題歌まふまふの曲なんだって」

「なるほどね〜じゃあ今回はそっちにしようか!」

俺達は映画館に到着しチケットとポップコーンと飲み物を買うと映画が上映されるシアターに入り上映開始まで他作品の上映案内を観ながら映画が始まるのを待った。

映画が始まると俺達は観ることに集中する

主人公の実結の恋人の修也が突然事故にあい主人公の実結がタイムリープを繰り返しながら恋人の修也を助けようとするストーリーだった。結末としては全ては夢だったが同じような毎日でも自分の心がけ次第で変わることに気付き退院後改めて想いを伝え合い抱き合う切なくも相手を想う気持ちをしっかりと感じられるストーリーだった。

映画の後近くのカフェに入り休憩を挟む

リサはかなり感情移入したようで涙が止まらない様子だった

「もうね、主題歌まで最高だった!」

「泣く程だもんね」

「だってさぁ〜」

「わかってる、俺もストーリーも曲も好きだったよ」

「優也!あの曲!『栞』歌って!」

「え!?曲映画館で1度しか聴いてないのに!?」

「優也ならできる!」

「光さんじゃねんだけどな〜俺…って…あ!」

「何?」

「ちょっと待ってて!もしかしたらイケるかも!」

俺は光さんに連絡をとり今回の楽曲『栞』のコードを持ってないか連絡してみるとものの数分で数枚の譜面と一緒に歌詞が送られてきた。

「あの人なんて?」

「カバーアルバムの収録の合間で良かったって言ってた」

「あの人のカバーアルバムって本家そっくりに歌うんだけど哀愁と言うか、感情の込め方が本家とちょっと違っててさ 」

「テーマ毎に毎回すごいからねあの人の曲オリジナル曲は仲間のためにしか歌わない、代わりにカバー曲でたくさんの人にこの声を届けるって決めて活動してる。1本筋通してるのは素直に尊敬する」

「優也も目指す場所は似てるからね」

「あの人には届かないよ!さて、移動しよっか!たくさん泣いたならたくさん笑おう!」

「そうだね!」

それから俺達はバスに乗って遊園地まで移動した

「何から乗る?」

「決まってるっしょ!」

「やっぱり?」

「「ジェットコースター!」」

声を揃えて言った後2人でジェットコースターに乗った

そして俺は若干後悔した…

「あ〜気持ちわりぃ〜」

「乗ってる間は楽しそうだったのにね」

「マジでな〜乗ってる間はフワフワして楽しかったんだけど」

「とりあえずもう少し休んでそしたら絶叫以外のアトラクション乗ろう」

「回るヤツも勘弁」

「そうなると〜あ!射的もあるって!後はスタンプラリーとか!お…お化け…屋敷とか…」

「怖いのダメだろ、そっちは無理しなくていいって」

「でも、スタンプラリーやるなら行かないと…」

「ならなるべく見ないようにするんだな」

少し休んで回復した俺達は遊園地内を周りスタンプラリーや他のアトラクションを楽しんだ後遊園地を後にした。

「リサ、本当に観覧車乗らなくて良かったの?」

「良いよ良いよ!だってこの後は優也の演奏があるからさ!」

「まぁ、リサが良いなら良いけど」

それから俺達は帰宅し少し早めの夕飯を済ませた後俺の方は演奏の準備に取り掛かる

「ちょっと練習と確認の時間ちょうだいね」

「OKOK!ちょっと無茶なお願いしちゃったしね〜」

「サンキュー」

俺は少しだけ時間を貰い音を確かめた後準備完了の旨を伝える

「いつでもいいよ」

「じゃあ、さっそくお願い」

「じゃあ、改めて自己紹介からシンガーソングライターの

ユウです。今日はカバー曲を使って幻想的な夏に御案内します。まずは聴いて下さい鏡花水月」

『「はぐれないように」とつぶやいて僕の裾をつかんだ

静けさがずっと続いたような

あの夏空の下

五月闇が明けて瞳の映写機の中

走り寄る君の愛しさ

もう戻れない

時が夜を連れて君と見ていた空を

暗く染め上げる

空葬い明日の先に

ねぇ まだ君はいますか』

 

リサ視点

梅雨明け後の少し蒸し暑い感じと夏祭りの夜が

スッと浮かんできた。

「夏の夜って感じ」

 

『行き交う誰かによそ見して

君を怒らせたこと

そんな幸せと待ち合わせ

あの神社の側

すれ違って空蝉

きっと辿れば横恋慕

「気付かないフリしたくせに」

ってさ君は言う?

飽きるまで見ていた君と見ていた

空は何処まで続くの?

続かないのは花火の音やそう2人の恋

今は 触れないものや忘れたものを

ひとつふたつ数えていく

水に写る月の色とかあの細い指先とか

夢のまにまに』

 

リサ視点

幻想的な夏を感じるなと思った

「言葉選びって言うか歌詞に繊細さを感じるな」

聞いていて何となくだけどそう感じた。

 

『また何度もまた何度でも

あの花火を観に行くんだよ

僕はまだ君が好きだよ

ねぇ

夢花火灯れ赤白黄色

僕とあの子の間で

目を塞いできたその全て

今 思い出させて

宵時が夜を連れて 君とみていた空を

くらく染め上げる

小さくなった音の先に

ねぇまだ君はいますか』

 

1曲目を終えた俺は2曲目の紹介に入る

 

「1曲目は鏡花水月を演奏しました。2曲目は夢花火と言う曲を演奏します

じゃあ、聴いて下さい」

 

『風吹けば夢のまにまに

行く宛てのない僕は歌う

夢花火 空の彼方へ

 

ずっとずっと夢を見ていた

やっとやっと君を見つけた

 

二人歩いた小道 なぜか大きく感じるんだ

君の写真を抱いて一人きりねむる

 

風吹けば夢のまにまに

行く宛てのない僕は歌う

君は今 浮世の中で

笑ってくれますか』

 

リサ視点

「浮世の中で笑ってくれますか…」

歌詞を繰り返す私はどこかこことは違う幻想世界に囚われていた

 

『ずっとずっと君を捜して

やっとやっと君を見つけた

夏の夜には浴衣を着てはしゃいだ帰り道

またねと離す手の距離が無限になる

 

君が好き君だけが好き

確かめあえたあの日はもう

夢花火空の彼方へ

消えていくのですか

さよならを口にするたび

君に逢えない気がするんだ

この声が時間を越えて届いてくれるよね

 

ねぇ ねぇ ずっと君のこと』

 

リサ視点

「優也の曲は結構この人の影響受けてるのかな」

幻想的な夏の夜のひと夏だけの出会いなのかなと感じた

 

 

『風吹けば夢のまにまに

行く宛てのない僕は歌う

この声よ月夜を越えて

届いてよねぇ

 

もう一度もう一度だけ

君に幸せと言わせたい

もう一度もう一度だけ

君に会いたいだけ

 

君が好き君だけが好き

確かめ合えたあの日はもう

夢花火僕を残して

消えてゆくのですか』

 

「2曲目は夢花火、この2曲で幻想的な夏を幻想的な世界を感じてくれましたか?最後はリクエストがあった映画主題歌を演奏します。聴いて下さい栞」

 

『目を開けば気付けた今日が今日でないこと

ここがあの続きとは違うこと

 

この先の未来すら神様の筋書きでしょうか

晴れ間を指でなぞった

 

ずれた空間が在りがちな

雨の匂いを呼び込んで

ねぇきっと答えだって

こんな両手じゃ溢れてしまうのに

 

逆さまの時計は右回りのまま

今日も残した栞もない夢

何回どうしたって

目を擦れば笑えないボクたちは

 

明日を遮るような霧雨に濡れて

大事なものを見間違っていくんだ

すれ違う君の傘を探して未来世』

 

リサ視点

映画の情景が思い起こされる

「止まった時間の中にいるようなそんな感じがする」

そう呟きながら演奏を聴いていく

 

『忘れかけた言葉を

手繰り寄せる毎日は

数の合わないパズルみたいだ

 

今もボクの心を

見つけられずにいるってことだんだって

どうやって繋いだらいい?

 

涙はどうやって拭ったらいい?

 

君の指先じゃなくちゃ

何ひとつ埋まらないのにな

 

世界が君を爪弾きにしていく

もう一度読み返す

君がどこか遠くへ行かないように

 

夢じゃないならどうか覚めないでください

こんな世界と泣かないでお願い

目に焼き付いている

 

君があの日無くした青い空へ

 

明日を遮るような霧雨に濡れて

大事なものを見間違っていくんだ

すれ違う君の傘を探して未来世』

 

 

リサ視点

「時計の針が動き出した気がする」

夢じゃないなら覚めないでとこんな世界と泣かないでお願い

と願う自分がいて大事なものを見間違ってしまって失敗する

それもまた過ごした時間なのかなと思う

 

『駆け出して駆け出して

振り返りはしないよ

君に伝えたいことがあるんだ』

 

演奏を終えた俺は深呼吸して話し出す

 

「久々に連続して歌ったよ」

「確かに、連続して歌ってるのは初めて見たかも」

「確かにLIVEでも演奏したことは何度かあるけど1人相手にってのは初めてかも」

「今度はオリジナル曲を何曲か聴きたいな」

「リサの為だけの曲を書かないとね、リサの為だけの特別な曲をさ」

「その時は季節がテーマね!」

「わかったよ!色々考えるね!」

「もう夏も終わりだし本格的に秋の季節が感じられる曲が良いな」

「色々ヒント探さないとだから手伝ってね」

「もちろん!」

俺達は夏の終わりを演奏を通して改めて感じたのだった。

 

 

 

 

「久々に連続して歌ったよ」

「確かに、」

 




33話目です。予定通りまふまふの曲を演奏しました。
次回は季節毎のLovesong秋の曲を描きますのでお楽しみに

投稿頻度ちょっと落ち気味ですがペースダウンしないよう頑張っていきますので今度ともお楽しみに

次回「秋の香り〜紅葉と秋の花〜」

ifルートの執筆も考えています。どっちがいいですか?

  • すぐにお願いします。読んでみたいです
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