1人と仲間の絆   作:凌介

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優也は季節ごとのLovesongの秋を描いていく。


第34話秋の香り〜好きなものと特別な香り〜

-土曜日-

秋の深まりを感じる中で学校が休みの今日俺は何気なく外に出て公園のベンチで少し冷たい風に当たっていた

「ちょっとさみぃな、木の葉も大分色付いてきたし秋の深まりを感じるわ」

そう呟きながら歌詞に使えそうな言葉をさがす

「大人だったらタバコでもふかしながら考えんのかな〜こんな時…って……あ!」

俺は思い浮かんだ言葉を持ってきていたノートに書き出す

「タバコ、風、紅葉、秋桜、金木犀」

俺はノートをシャープペンでトントンと叩きながらどう言葉を紡ぐか考える

「紅葉が色付きタバコの煙が風に乗って…いや違うなこうじゃない」

「風が運んで来るのは秋の香り

色付き出した木の葉と秋桜や金木犀の香り

そしてどことなく寂しげなタバコの香り

秋の香りに混じるタバコの匂いはどこか寂しげで

タバコの香りを嫌がりながらも隣にいてくれたあの子はどうしているだろうか?…ってこれじゃ失恋ソングじゃないか?」

あれこれと考えてみるけどこれといっていい歌詞が浮かばない俺は家に戻る事にした。

「帰ろ…」

俺は立ち上がって来た道を戻り自宅に帰った。

家に帰るとリサがいた

「おかえり優也」

「ただいま、リサバイトじゃなかった?」

「何言ってんの!もうお昼前だよ」

「え?嘘!?」

俺はスマホの時計を確認すると確かにお昼前だった

リサが俺の頬に触れながら言った

「冷たいよ、どれだけ外にいたの?」

「多分2時間くらい?」

「風邪引くよ!お昼ご飯出来てるから食べよう」

「ありがとう」

その後俺達は昼食を取りながら現状について話し合っていた。

「優也、秋のLovesongはどう?」

「微妙なとこ、なんか失恋ソングっぽくなっちゃって」

俺はノートを見せる

「確かに、なんかどことなく失恋ソングっぽくなってるね」

「だよね、実際難しいんだよ秋や冬の曲って」

「優也から見てさ秋や冬ってどんなイメージなの?恋愛的な意味でさ」

「そうだな〜絆を深めあったり、色んなことを思い返したりする季節かな?」

「なら大丈夫だよ!これまでもこれからも色々あるけど2人で過ごしていこうみたいな歌詞があればきっと大丈夫」

「なるほどねぇ〜」

俺は考えてみる

「最初どうしようかな?」

「優也の歌詞そのままで良いよ!最後の方少し変えれば良いんだよ!どこか寂しげでの後にそうだな〜例えば君と出会ったあの日の事を思い出すとかにしてちょっと振り返る感じにするといいかもよ」

「そうなると続きはやっぱり出会った日のことを書かないとだよね」

「出会った頃はこの先もずっと一緒に過ごすと思わなかったとか」

「ならちょっと言葉を変えてこの先の未来も共に過ごすとは思えないでいたとかどうかな?」

「いいと思うよ!だとするとタバコだよね問題は」

「タバコかぁ〜」

「タバコってタイトルの曲あるよねあれから引用出来ないかな?」

「あれから引用するなら女性目線からになるね」

「となると難しい感じ?」

「そうでも無いよ例えばあえてタバコって言葉をあえて使わずに君は常に僕の香りは嫌いだと言っていたけれど、一度も僕を嫌いとは言わなかったとかね逆に僕のタバコの香りを嫌いだと言っていたとかさ」

「それならその後に君は僕のどんな所を気に入ってそばにいてくれるんだろうって加えない?」

「いいね!そうしよう!そうしたらその答えは君しか知らないけれど聞いても教えては貰えないだろうそれでも君が隣にいることを幸せだと感じているんだとかかな?」

「自問自答してる感じが良いね!1回繋げてみようよ!」

「そうしようか」

『風が運んで来るのは秋の香り

色付き出した木の葉と秋桜や金木犀の香り

そしてどことなく寂しげなタバコの香り

秋の香りに混じるタバコの匂いはどこか寂しげでこんな日は君と出会ったあの日の事を思い出す

この先の未来も共に過ごすとは出会ったあの頃は思えなかった

君は常に僕のタバコ香りは嫌いだと言っていたけれど

一度も僕の事を嫌いとは言わなかった

それなら君は僕のどんな所を好きになったんだろう?

僕のどんな所を気に入ってそばにいてくれるんだろう?

その答えは君しか知らないけれど聞いても教えては貰えないだろう

それでも君が隣にいることを幸せだと感じているんだ』

 

「繋げるとこんな感じかな」

「いいじゃん!大人の恋愛って感じするしあくまでも男性視点な所が良いと思うよ!女性目線も書いてその後2人の視点から書いたらきっといい曲になるよ」

「だといいな」

それから俺達は女性目線の歌詞を考える

「やっぱり出会いからだよね」

「ん〜貴方と出会ったのは少し肌寒い秋晴れの空の下だった貴方からは私の嫌いな香りがしたけれど私の目に映った貴方は酷く寂しそうに見えた。酷く孤独に見えた」

「もっと好きって気持ちがあってもいいような〜」

「それならこの続きでこんなのは?」

 

『気が付いたら声を掛けていたよ

私の嫌いな香りは秋の香りに混じるそれでも貴方を近くに感じるのはいつも決まって私の嫌いな香りがする時で

嫌いなはずなのになぜか安心してしまうそんな自分が何故か嫌いだったけれどそれでも君のそばにいたいと思ってしまったから貴方には私の嫌いなものよりも私の事を見て欲しかった』

「なんかもどかしい感じ、この後ラストに2人の視点があれば完璧じゃない?」

「2人の視点かぁ〜やっぱりそんな僕と私は今もずっと一緒にいるけれどみたいな感じかな」

「2人だけの時間みたいなのがあると1女性としては嬉しいかも」

「2人だけの時間を2人の視点でか…どうしようかな?」

俺は考える2人だけの時間は特別なものなのは間違いないけれどお互いそれぞれの視点があるわけで…だからこその想いがあって

「こんなのどうかな?」

『君の嫌いを変えられない僕を嫌いな香りだけど安心してしまう私をどうか許してね

秋の香りを楽しむように僕はこの香りに包まれていたい

私はそれ以上の好きが欲しい

想いを上手く伝えられない私をこんな僕をわかってください

これからの未来を共に歩んで同じ時間を季節を共に過ごしていこう僕等だけの特別な時間を…』

「いいじゃん!伝えきれない想いとお互いの気持ちが特別な香りと共にあるっていう大人の恋愛って感じ!タイトルは?」

「秋の香り〜僕と私の好きなもの〜ってのは?」

「ん〜僕と私の特別な香りは?」

「秋の香り〜僕と私の特別な香り〜ね、いいかも!じゃあタイトルはこれで!」

こうして秋のLovesongは少し大人の恋愛を描いた曲になった。

 

優也がシンガーソングライターとしてデビューしてこの曲を大勢の前で演奏する時に優也は曲の紹介の際こう言っていた

 

「皆さん好きなものが沢山あると思いますが特別と言えるものが思い出の香りがありますか」と

この話はまだまだ先の話だけれど、今の優也が目標に近づいて行ってのは事実だった。

 




34話目です。タイトル通りとはいってないかもしれないですけどどことなく季節を感じて貰えたらいいなと思います。
36話目辺りにクリスマスイベントを書こうかなと考えてますので今後ともお楽しみに

次回「雪景色〜街を染める銀世界〜」

ifルートの執筆も考えています。どっちがいいですか?

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