1人と仲間の絆   作:凌介

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季節は変わり冬が訪れる中優也は冬をテーマにラブソングを描き出す


第35話雪景色〜街を染める銀世界〜

寒さが本格化しすっかり冬だなと思う俺は呟くように言った

「早く雪降らないかな〜」

「まだ早いよ!雪が降る頃には今よりもっと寒いからね」

そう言って俺にコーヒーが入ったマグカップを渡してきたのは

俺の恋人のリサである。

「雪が降ったら辺りは銀世界だろ?なんか幻想的じゃんか」

「こっちはそこまでは積もんないよ」

「そうかもしれないけどさ、なんか想像膨らむじゃん!

雪の降る中で待ち合わせして恋人と過ごすクリスマスとかさ、逆に1人で過ごす冬に恋人だった人と再会するとかさ」

「優也はクリスマスってどうしてた?」

「両親と過ごす事もあったけど基本1人で部屋でクリスマスソング弾いてたな〜」

「ユウちゃんとは?」

「一緒に過ごすって約束はしてたけど叶わなかった。その前にアイツは星になったから」

「ごめん、思い出したくなかったよね…」

「気にしなくていいよ!それよりもさ!夏といえば海!花火!とかなるじゃん!逆に冬は?雪以外だと何?」

「え〜やっぱりクリスマス?」

「もう一声」

「ん〜なんだろ?お正月?」

「おい!イベント!クリスマスって来たらイルミネーションとかあるじゃん!」

「確かに!クリスマスで拘るならプレゼントとか!」

「もうちょい雪にこだわろうか…」

「雪か〜やっぱりクリスマスに繋がるな〜ホワイトクリスマスとか!」

「色んなアーティストが冬の曲歌ってるけど、雪そのものってなるとあんまりないよな」

「確かに、そうかもしれないね、優也はこの曲どんな風にしたいの?もうメロディは出来てるんでしょ?」

「まぁ、そうなんだけど、やっぱり冬をしっかり感じながらも寒々しい感じじゃなくてふんわり暖かくなるようなそんな曲が良いなって」

「例えば?」

「雪の華とか、LOVERSAgainとか冬の魔法とかさ」

「雪の華とLOVERSAgainはわかるけど冬の魔法って?」

「雪を真っ白な天使って例えて雪景色を街に魔法がかかったとか幻想的な感じの曲なんだ」

「へぇ〜なんか良いね!聴いてみたい!優也歌って!」

「良いよ、じゃあ演奏するね冬の魔法」

 

 

『真冬のものがたり俯いたままふたり

 

冷えきった指先繋ぎたいのにそこは

 

 真っ白な天使が舞い降りてきた街に魔法がかかった

 

出会った頃のようにふたりが

 

無邪気な姿で笑ってた』

 

 リサ視点

 

「子供の頃を思い出す、少し懐かしい曲だなぁ〜」

 

街にかかる魔法は雪だけじゃないと思いながら

 

少し懐かしい気持ちで曲を聞いていく

 

『煌めく静寂銀色の道を行く

 

急ぐ人の波に離れないように繋ぐ

 

 真っ白な天使が舞い踊ってた肩でそっと囁いた

 

子供のようにふたりが無邪気な姿で』

 

リサ視点

 

「幻想的な曲、なんかちょっと寂しい気持ちもあるんだけど、歌詞のラストに無邪気な姿ってあるように昔のまま今を過ごしたいって感じる曲なのかな」

 

感じ方はそれぞれだけど、雪が舞って街に魔法かかる瞬間は同じく見えてるだろうと思いながら曲を聞いていく

 

『まっすぐな瞳が輝いてた冬の魔法にかかった

 

もう一度恋に落ちたふたりが、ほら

 

真っ白な天使が舞い降りてきた街に魔法がかかった

 

出会った頃のようにふたりが無邪気な姿で笑ってた』

 

「めっちゃいい曲じゃん!冬らしいんだけどさどこか懐かしくて幻想的な感じがしてさアタシ好きだな」

「俺も結構気に入ってる」

気分転換も兼ねて演奏したのが良かったのか頭の中でイメージが固まってリサと二人言葉を探しながら幻想的な雪景色を描きつつ2人寄り添うようなそれでいてほんの少しだけ孤独な感じがする曲に仕上がった。

 

街を彩る雪景色と降り積もり世界を白銀に染めゆく様子が描かれまさに冬を感じさせる曲が出来上がった。

「気分転換も兼ねて演奏したのが良かったのかも、結構いい曲出来たよ」

「優也が作る曲って身近なんだけど、どこか御伽噺みたいでなんか好きなんだよね、気持ちが溢れてるのに上手く伝わらない不器用さとか」

「演奏家って多分大体そうなんもんだと思うよ言葉にすれば簡単な事も結局自分の言葉で伝えられないからこうして歌詞にするんだよ」

「優也はきっと素敵な演奏家になるだろうね」

「Roseliaに並ぶアーティストになっていつか大きな舞台で共演したいからねそのための努力は惜しまないさ!それに……その……リサにつり合うようなそれでいて誇れるような恋人になりたいからね」

「今でも十分自慢の彼氏だよ!」

 

そうして私達は抱きしめ合う

実はキスされるよりもこうしてギュッとされる方が優也から好きって気持ちが伝わってきてかなり好きなんだよね

もちろんキスだって好きなんだけど、優也のキスはなんだか溺れるくらいの気持ちが伝わって来るからこっちが参っちゃう

それくらい今が幸せなんだと思えるけどね

「もう少ししたらクリスマスだね」

「あぁ、そうだなクリスマスは一緒にどっか行こう」

「クリスマスデートだね!定番のイルミネーションとか見たいな」

「クリスマスらしい映画もみたいかな俺は」

「良いね!今から楽しみクリスマスらしい曲もよろしくね」

「あぁ、考えとく」

私達の中に新たな約束が生まれた

 

 

 

まだまだ先の話だけど優也はこの冬のラブソングについて

この曲が出来たきっかけを聞かれた時

恋人と見る雪景色がきっかけでしたって言ってた

「雪景色すら誰かと見ることで特別なものに感じられますようにと思います。」

優也はきっとこれからも素敵なラブソングを時には涙が枯れるほどの失恋ソングを作って行くんだろうなと私は感じていた。

 

 




35話目になります。冬の一時を感じて貰えたらと思います。
次回はクリスマスイベントを書いていきますのでお楽しみに

次回「クリスマスと聖夜の贈り物」

ifルートの執筆も考えています。どっちがいいですか?

  • すぐにお願いします。読んでみたいです
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