1人と仲間の絆   作:凌介

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優也は新年最初の曲作りで再会のメロディを紡ぐ


第38話再会のメロディ~冬空と再会~

俺は目の前に広げたノートとにらめっこ状態だ

「別れを描くならなんでか簡単なんだよな~」

「優也は一度大切な人との別れを経験してるからこそその気持ちが痛いほどわかるからなんだろうね」

「ユウとの事を言ってるなら確かにそうだね、でも、今の俺にはリサがいるモノクロだった世界にまた彩りをくれたそんなリサが特別で大切なんだ」

「言葉から優也の気持ちが伝わってくるよ」

「ちゃんと言葉で伝えないとね」

「そうだよね、言葉にしないと伝わらない事もあるし」

「実際その通りだと思うからこそ再会ってテーマは大変なんだ」

「優也はさ再会って言葉からイメージされる曲ってあるの?」

「再会ってなるとやっぱりSecretbaseかなリサは?」

「再会ってのとは違うけどLOVERSAgainかな」

「あれか、確かに違う気もするなあれってでも再会を望む感じではあるか」

「サビが好きなんだ~ねぇ優也!歌ってよ!」

「は?俺が?」

思わず間抜けな返答をする俺に満面の笑みで首を縦に振るリサ

「優也の声であの切ない感じの曲を歌ってよ」

「まぁ、そこまで言うなら」

俺はキーボードを持ってきて音源を変えて音を確かめてから

演奏し歌っていく

『初雪にざわめく街で

 

見覚えのあるスカイブルーのマフラー

 

振り向いた知らない顔に俯く

 

 

 

あの人が部屋を出てからこの退屈な街二度目の冬

 

僕はまだ想いの炎消せずにくすぶっている

 

 

 

ひとりでは愛してる証さえ曖昧でせつないだけ

 

ふたりでは優しく見守ること続けられない…

 

 

 

もう一度会いたいと願うのは痛みさえいとしいから

 

ときめきを失くした永遠より熱い刹那を』

 

 

 

リサ視点

 

「この曲やっぱり切ないね

淡く切ない別れの曲できっとまた会いたいと願っても会えないまま燻る思いを引きずる曲だもんな~」

 

胸が締め付けられるような痛みさえいとしいからと感じられるのはこの曲の''僕''という存在だからこそなのかもしれないと感じた

 

 

『「さよなら」は僕から告げた後悔ならば

 

何度したことだろう時間だけ巻き戻せたらいいのに

 

 

 

唇を薄く開いて「もう平気よ」とつぶやいたあのひと

 

つよがりと本当は気づいていたよこの僕でも

 

 

 

ひとりでは愛された記憶さえ儚くてむなしいだけ

 

ふたりでは想い温める意味見つけられない

 

 

 

もう二度とあんなに誰かのこと愛せないそう思ってた

 

でも今は情熱が目を覚ます予感がしてる』

 

 

 

リサ視点

 

 

 

「強がりってやっぱり残すのは後悔なんだよね

恋愛の難しさを感じるしさ」

 

もう一度を願っても強がりから出た言葉が邪魔をして

会えずじまいの儚さが伝わってくる

 

『If Iever fall ih love,againもう一度めぐり会えたら

 

その手を離さないもう迷わないさ

 

IJust don't know what to say to you言葉にできないままで

 

想いはあふれてく Get back in love,again

 

 

 

もう一度会いたいと願うのは痛みさえいとしいから

 

ときめきを失くした永遠より現実(リアル)を生きる

 

 

 

もう二度とあんなに誰かのこと愛せないそう思ってた

 

でも今は情熱が目を覚ます予感がしてる』

 

「やっぱり切ないねこの曲」

「思い出が色褪せて行ってそれからもう一度誰かと向き合う事が出来そうって感じだしね」

「アタシは多分優也がいなくなったらきっと色々失くすんだろうな」

「多分それは俺もだろうね、多分リサを失ったら心が壊れるかもしれない」

「じゃあさ、優也!再会は再会でも未来に向けて歌ってみるってのは?」

「未来に向けて?再会って未来って言えば未来だよね」

「そうなんだけど、大人になったらみたいな」

「例えば幼い頃の約束を覚えててみたいな?」

「そんな感じ」

「そうなると、約束を守る為に戻って来てって感じか」

「それだったら良くない?アタシは好きだな、忘れかけてた約束を守るために帰ってくるの!」

「そうすると始まりだけあの人達の歌詞引用させてもらうかな交わした約束忘れないよ目を閉じ確かめるの部分」

「そこからどう続けるの?」

「そうだな~忘れていてもいつかあの日を思い出してね私はあなたを待ってるよとかそんな感じ」

「じゃあね、またねとかサヨナラのワード入れて欲しいな~できたら」

「「じゃあねまたねって曲あるけどね」

「そうなの?初めて知ったよ」

「あれも多分失恋ソングだよ歌詞に私の恋が終わった日ってあるし」

「そうなんだね、優也的に難しい?やっぱり」

「いや、歌詞に入れるだけならなんとでも例えば

じゃあねって別々の道を帰ったあの日を今も思い出すよとか、またねって手を振り合ったあの日を忘れはしないよとかね」

「そっかぁ~じゃあ、ストーリーっぽく冬の再会でどうかな?」

「やってみようか、そうなると…」

『交わした約束忘れないよ今でも覚えてる

分かれ道でじゃあねって手を振ったあの日

再会を約束してまたねって手を振ったあの日

私は今でも覚えているよ…

あなたは忘れてしまったかな?思い出してくれてると良いな

かじかむ手で空にあなたの名前を書いて見るよ』

俺は言葉を選びつつ歌詞を紡いでいく

『見慣れた冬空の下いつもの街並みあの頃と変わらない景色の中に久しぶりに見るあなたの姿

あの頃と変わらない笑顔で微笑むあなたは

少し低くなった声で私の名を呼び告げた

「また会えたね」と「約束を守りに帰って来たよ君を迎えに来たよ」と告げる声に涙が溢れた』

 

「とりあえずこんな感じかな?」

「めっちゃ素敵じゃん!まだ未完成かもだけどさ、最後は2人が幼なじみから恋人になれたらいいよね」

「そのつもりだよ」

「じゃあ、優也!この曲のタイトルは?『冬空と再会』かな」

「じゃあ、曲紹介はこうかな?あの日の約束を冬の空と共に大切な人との再会をかな」

「それが良いね!この曲歌う時はその言葉を使わせてもらうよ!」

それから優也はイメージがしっかりしたみたいであっという間に曲を完成させた。

そして優也はこの曲を歌う時本当にアタシの言葉をそのまま使ってくれた。

そして曲を歌い終えた後は静かに語りかけるように告げる

「大切な人との約束をどうか大切に」ってね

 

優也が初恋ソングのカリスマと言われるのはまだもう少しだけ先の話、そしてアタシと優也が恋人から夫婦になるのもまだまだ先の話…

 

 

 

 

 




38話目です。今回は一応再会がテーマです。
上手く書けてるといいんですけど曲やストーリーの中の会話からイメージして貰えたらなと思います。
次回は新学期編を書いていきますのでお楽しみに

次回「新学期と風の音」

ifルートの執筆も考えています。どっちがいいですか?

  • すぐにお願いします。読んでみたいです
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