今日はリサがバイトの為俺はリサのバイト終わりまで自主練に励む
「こうして待ってる時間すらなんだか楽しいんだよな」
俺はなんとなく自分の手元に視線を落とす。
手にしてるのは俺の愛用のエレキギター、商品名はなんかあった気がするけど忘れた。
「なんだか大きな古時計みたいだ、生まれた時からあった訳じゃないけど、コイツともそれなりの付き合いだもんな」
そう言って再びギターを弾き始めるがすぐに手を止め考える
「記念日とかそういうんじゃないけど、リサの為だけに曲を作りたいな…例えば君の為のキミノウタみたいな優しくてその人の事が大切だって伝えられる事が出来るような曲を作ってリサに届けたい」
俺はそのためにするべき事として曲のテーマを決める
「時間?いや、在り来り過ぎるかな?好きって気持ち?もなんか違うような〜他は〜」
考えるが全てが『気持ち』と言う言葉と想いに繋がる気がする
ただ好きと言う気持ちを伝えるだけじゃダメだと思うからこそ難しい。
白紙のままの譜面を前にして俺は考えていると玄関の開く音がしてリサが帰ってきたことを報せる
俺は白紙のままの譜面を引き出しに仕舞いリサを出迎える
「おかえり、バイトお疲れ様。」
「ただいまぁ〜疲れたよ〜!」
「とりあえずゆっくりしよう」
「うん!なんか音楽系の映画が良いな〜」
「カノ嘘でもいい?」
「うん!この作品好きだし!」
俺達は映画を観ながらのんびり過ごす。
「ところで優也、今日は何してたの?」
「今日は特に何もしてないな〜ぼーっとギター触ってた」
「曲作りの方は?」
「ちょっと行き詰まってる」
「どんなの書きたいとかある?」
「ふとした時に聴きたくなるような耳に残る曲かな」
「難しいね、確かにふとした時に歌詞が浮かんで聴きたいなってなる曲って人によりけり色々あるだろうけどさある意味心に残る曲って事でもある訳じゃん!」
「まぁね、結局そこなんだよね〜リサは?」
「ん〜最近だとそれこそアイオクリとかちっぽけな愛のうたとかかな」
「どっちも映画の主題歌じゃん!」
「なんて言うのかな?ストーリーがあるからこその曲みたいな?」
「ストーリーか〜余計難しくなったような…」
「あのさ優也、あんまり思い出したくないかもしれないけど、ユウちゃんのときってどうしてたの?」
「ユウの時?」
「うん!例えばね、ユウちゃんとは今のアタシ達以上に一緒に居た時間があったでしょ!その中で感謝を伝えたいなとか大切にして欲しいなって思って曲を作ったりしたんじゃないかなって」
「あぁ〜言われてみるとそうだな〜あいつと最後に歌ったのは星空の花と夜風だったな〜今思うとあれもモチーフになったカバー曲があったな〜」
「そうなの?どんな曲?」
「Rihwaの春風って曲だよ!ドラマの主題歌!」
「へぇ〜そんなのあったんだ〜優也!DVD持ってないの?」
「どうだったかな?屋根裏にあったかな?ちょっと探してくるよ」
「うん!」
俺は屋根裏に探しに行くとDVDと一緒に1枚の譜面を見つけた
「これって…」
未完成の譜面にはタイトルと半分くらい歌詞が書いてあった
「これ、あの頃書きかけの詩か……今考えるとこのタイトルはないか…」
タイトルは季節外れの花びらだった少し懐かしくなり詩の続きを考えていると待ちきれなかったのかリサが呼びに来た
「優也〜、ってどうしたの?何か悩み事でもあるの?」
「いや、悩みとかじゃないんだ。ただ、リサの為に曲を作りたいと思ってて、どんな曲がいいか考えてたんだ。それとDVDも探してた。見つかったよ。はいコレ!」
「ありがとう。って…え、本当に?私の為に曲を作るんだ?」
「うん、そうだよ。君の為のキミノウタみたいな優しい曲を作って、リサに届けたいなと思ってたんだ。」
「そんな…。でも、嬉しい!どんな曲がいいか決めたの?」
「まだ決めてないんだ…。でも、考えてたら全てが『気持ち』と言う言葉に繋がって、ただ好きと言う気持ちを伝えるだけじゃダメだと思ったんだ。」
「確かに。でも、きっと素敵な曲になるよ。私、待ってるからね。」
「ありがとう、リサが楽しみに待ってくれるなら、もっと頑張れる気がするよ。」
「そう言ってくれると、私も嬉しい。」
俺はリサと一緒にいると、何でもできる気がした。今日も一緒に過ごせて、本当に幸せだった。
-次の日学校-
曲の事を友希那にも相談する。
「なるほどね、リサの為に曲をね」
「うん!なんか好きって気持ちだけじゃあなんかね、感謝ってのも違うしさ」
「労いとかともそうなると違うわよね優也、テーマは?」
「特に決めてないんだ。ただリサのための曲ってだけ」
「そう、なら自分の気持ちをただ込めなさい!それでいいと思うわ」
「それが難しいんだけどな…」
「深く考えなくていいのよ」
そういうと友希那は颯爽と去っていった。
「あの存在感はなんなんだろうな?」
その後紗夜や燐子あこちゃんにも聞いてみたが友希那と同じ回答だった。
結局自分の気持ちをただ詩に乗せることにした。
『君に伝えよう何気ない感謝や好きって気持ちそして君の隣に居るってことをただ君に伝えたい君が大切だって伝えたい
君が魅力的で愛しすぎて一緒にいる時間が特別で大切で
心から笑い合える時間が楽しいからただ君に伝えたい
「ありがとう」と「大好き」だよと心から君に伝えたい
たまにケンカしたり君を泣かせてしまう事もあるかもしれないけれどそれでも君が特別で大切なのは変わらないから
僕は君のためにこの歌を歌おう』
俺は出来たら曲をCDに入れてリサに渡した
リサ視点
「1人の時に聴いて」
優也はそれだけ言って黙っていた。
曲だろうなとは思ったけどアタシもあえて聞かなかった
家に帰って曲を聞いた時優也のまっすぐな気持ちが乗っていた。
曲のタイトルは最後に告げていた優也の粋な計らいだったのかなと思う
「タイトルは君のためだけに贈る歌か…不器用だな〜優也」
ただ好き伝えるだけじゃなくて優也のまっすぐな気持ちが全て詰まっているようなそんな曲だと感じた。
この曲はいずれ優也の更なる粋な計らいによってオルゴールになってプロポーズソングになるのはまだ先の話
41話目です。主人公が誰か一人のために曲を作るならと言う構想から思い付いた話でした。
次回はRoselia一人一人に視点を当てて主人公が曲を作っていく話を書いていきますのでお楽しみに
次回「励ましの歌」
ifルートの執筆も考えています。どっちがいいですか?
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すぐにお願いします。読んでみたいです
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読んでみたいけど、後々お願いします