リサの為に曲を作ってから数日経った。
俺はそろそろ新曲を作ろうかと考えていたがイマイチ構想が浮かばない元々即興で作っていたのでイメージとなる言葉なんかがないと難しいと言わざるを得ない
「優也、そろそろまた新曲書くの?」
「そうだね、そろそろ書きたいけど、まだ全然いい詩が浮かんで来ないんだよね」
「そっか、私の為に作った曲は本当に私の事を考えてあるなって感じたけど、今回もそんな感じで書くの?」
「それこそ考え中!曲のテーマが決まればさ個人に向けるのか、大勢に向けるのかはたまたどっちとも取れるように書くのかもまた違うからね」
「それはそうだね、私の時はさ君の為のキミノウタみたいなイメージで書いたんでしょ?」
「あぁ、優しくてふとした時に思い出して貰えるような曲を描きたいなと思って『気持ち』ってテーマが浮かんでそのまま自分の言葉で伝えたいなってまっすぐな想いをそのまま書いたんだよね」
「そこまで考えてたんだ。そうなるとさ、今回も自分の中でこの曲みたいな感じにって言うのが見つかれば書けるんじゃない?」
「つまり、リサのときの『君の為のキミノウタ』みたいなテーマ曲って訳か…」
「そうそう!そう言うの!」
「それならリサの為に曲を作ったようにRoseliaの皆一人一人に曲を書きたい!」
「じゃあ、1番最初は友希那の為に書くべきだよ!」
「友希那の?」
「うん!私、友希那、優也は幼なじみでしょ!」
「まぁ、そうだね」
「それは変えようのない事実だし、今更どうなるものでも無いじゃん?」
「だね、友希那は俺にとってもかけがえのない仲間だよ」
「じゃあさ、こう考えてみて!」
俺は目を閉じ頭の中に友希那の姿を思い描く
「友希那は表には出さないけど、色んなことに対して少なからず不安はある、でもこの曲を聴いたら不安なんて吹き飛んじゃってまっすぐ前を向けるような曲があったらいいと思わない?」
俺はリサの言葉を頭の中で反復しイメージを作っていく
「例えば、落ち込んだ時やあえて1人でいたい時に聴くとして聴き終えた後は気持ちが前向きになる曲ねー」
曲の根底となるテーマを思い描く
「だとすると、励ましの歌になるな〜応援かとかそう言うのとも違う聴くと前向きになるだけじゃなくて自分に向けられてるって思うような曲だよね…君は太陽…」
「え?」
「スピッツの君は太陽って曲がしっくりくる」
「じゃあ、それをテーマ曲として優也のイメージを曲に込めるんだよ!」
「諦めない気持ちと前向きな気持ちを上手く表現する曲にしないとな」
俺はギターを手に取り譜面に向かうとギターを弾きながら作曲を始める
『歩いていこう進んでいこう時に立ち止まって振り返ってみよう自分が歩んできた道を諦めたくなった事、何もかも投げ出してしまいそうになったこともたくさんあっただろうけれどそれでも進もう迷いながらつまづきながらまちがいながら後悔だってたくさんしながら仲間共に歩んでいこう
ひとりじゃないから仲間がいるから自分ひとりじゃ抱えきれなくなった時は休もうそして仲間に会いに行こう
その先にあるものはかけがえのないものだから』
俺は歌詞を紡ぐ物語を描くたった1人の為に大切な仲間の1人に向けてその人と永遠に共に寄り添えるような曲を描く
『諦めたくないと願った私は溢れだしそうな言葉にできない程の思いを抱えながら前へと進む
立ちすくんで動けなくなると誰かがグッと背中を押して
私に言うよ「ひとりじゃない」とそして優しい光が目の前を照らしてくれるだから私は涙を拭ってまた仲間共に歩んでいく自分の中にある言葉にできない感情のそして自分の理想の答えを追い求めて仲間共に今日もまた歩いていくよ』
満足のいく歌詞が出来上がった俺は深く息を吐き出す
「フゥ〜曲…できた。」
「え?もう?」
俺の邪魔にならない様にとベッドに座り読書をしていたリサが顔を上げて問いかけるように聞いてきたので
時計を確認すると作業を始めてから既に2時間は経っていた
「2時間か…もっと経ってると思ってた」
「じゃあ、深く集中して作業してたんだね」
「確かにそれはあるな」
「曲、聴いて良い?」
「良いよ、友希那に渡す前に感想聞かせてよちゃんと友希那の為の曲だって言えるかリサの視点からも意見して欲しいし」
「わかったよ」
そしてリサはヘッドホンをして曲を聴き始めるとしばらくしてヘッドホンを外す
「文句ないくらい友希那の為の曲だと思うよ!」
「本当に?」
「人に頼る感じじゃなくて常に隣りにいるとか周りにいる誰かと共にって感じが友希那の事考えてるなって思うよ!」
「そうだと良いな〜そのつもりで書いたわけだしさ」
「優也、そう思うなら尚更!友希那に渡そうよ!」
「わかったよ!」
俺はメインとなる曲と他2曲をCDに入れた
「そういえば曲のタイトルは?」
「メインの曲のタイトルは光の先へでもう一曲が同じメロディで歌詞を変えた仲間と共にでもう一曲は進んだ道だよ」
「この3曲が友希那の為の曲なんだね」
「まぁ、1曲は書きかけの詞をアレンジしただけなんだけどさそれが友希那の曲と言うより友希那にとってかけがえのない曲になったらなって思うんだ」
「なるほどね〜なんか良いね!優也らしくてさ!」
なんて話しつつ作業を終えて友希那に曲を届ける為に家に行きインターホンを鳴らすと友希那が出迎えてくれた。
「2人ともどうしたの?今日は自主練の日だから集まる予定はなかったと思うけど?」
「友希那は自主練してたの?」
「当然じゃない。Roseliaのボーカルとして手抜きは許されないわ」
「まぁ、当然だよね!友希那さ、俺がRoseliaの皆と行動を共にするって決めた時なんて言ったか覚えてる?」
「?何よ突然…確かRoseliaと並び立つアーティストになるって言ったわね」
「そんな俺から友希那へ」
俺はCDを差し出すと友希那は受け取り問いかけてくる
「私に?Roseliaとしてではなく私個人へのソロ曲かしら?」
「違うよ、友希那の為の曲ではあるけど友希那が歌う曲じゃない」
「そう、何かしら意味のあるものだろうし聴いてみるわよ」
「友希那にとってかけがえのない曲になると思うよ!優也がね友希那の為だけに書いた曲だから」
「なら早速聴いてみるわ」
「後で感想聞かせて」
「えぇ、わかったわ」
そうして俺達は自宅へと戻った。
友希那視点
優也達が自宅に戻ったのを確認して私も部屋に戻り冊曲を聴く事にした
CDを再生すると優也の声が聞こえてきた。
「この曲は友希那の為に書いた曲です。友希那が自分の事や仲間達の事で色々どうしようも無くなった時とかに聴いてくだいじゃあ演奏します光の先へ」
そして私は光の先へと仲間とともに、進んだ道と優也が書いた3曲を聴いた。
そして自分の中で上手く言葉に出来ないけどこの曲を大切にしようと言う確かな思いが自分の中に生まれたのたった。
「大切にするわね。優也…」
私はこの曲をくれた親友の顔を思い浮かべながら呟くのだった。
そしてこの曲が常に自分を励ましてくれる励ましの歌として
ずっと自分と共にある曲になるのはまだもう少しだけ先の話となる。
42話目です先週のうちに出せたら良かったんですが残念なことに間に合いませんでしたので今日になりましたが
楽しんで貰えたらなと思います。
次回は紗夜の為に曲を作りますがさよひなの姉妹関係とRoseliaのギタリストとしての1面の両方からアプローチしていく形のなると思うのでお楽しみに
次回「架け橋となる歌」
ifルートの執筆も考えています。どっちがいいですか?
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すぐにお願いします。読んでみたいです
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読んでみたいけど、後々お願いします