1人と仲間の絆   作:凌介

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優也はその日不思議な魅力を持ったバンドと出会った


第6話笑顔と絆

金曜日、休みの前の日のため何をしようかと迷いながら街を歩いていると人集りを見つけ俺は気になり近寄ってみると

バンドの路上LIVEのようだった

「夕方はたまに見かけるよな…」

そう呟きながらバンドの演奏を聞いていると不思議と気分が上がる休み前でテンションが上がる人が多い中で仕事終わりの人を労うような活力溢れる演奏だと感じた

そして演奏が終わるとボーカルの子が話し出す

「今日は私達ハローハッピーワールドのLIVEに来てくれてありがとう!皆は笑顔になれたかしら?」

その子の問に皆が頷いたり拍手をしたりしながらいい演奏だったとか、楽しかったとかコメントを述べていく

「悪くはなかったな!」

そうして俺も帰ろうとするとボーカルの子に声をかけられた

「ねぇ、そこのあなた!」

「俺?」

「あなたはどうしてそんな悲しそうな笑顔をしているの?」

「は?なんだよいきなり!」

「私達はハローハッピーワールド!世界を笑顔にするバンドなのよ!」

「世界を笑顔にねぇ〜」

「その通りよ!」

「大きな理想だね!叶うと良いな」

「そうね!絶対叶うと信じてるわ!」

「そっか、あっ!そういえばまだ名乗ってなかったな俺は神永優也!漢字でこう書くんだ」

そう言って俺は自分の名前が記載してあるメモ帳を見せる

「素敵な名前ね私は弦巻こころ!こころで良いわ!あなたも優也でいいかしら?」

「いいよ!むしろ君とか先輩とか付けなくていいって言おうかと思ったくらい、まぁ呼びやすいように呼んで!」

「私は優也でいいわ!それよりもまだ時間はあるかしら?」

「余裕であるよ!」

「なら、ハロハピのメンバーを紹介させてちょうだい!」

「是非頼むよ!」

「じゃあまずは同じ学校の薫からね!」

「瀬田薫だよろしく、こうして話すのは初めてだね」

「よろしくな!神永優也だ!学校の有名人と話せて光栄だよ!」

「こちらこそ、我が校唯一の男子と話せて光栄だよ!改めてよろしく」

「あぁ、よろしくな!」

「次ははぐみよ!担当はベースよ!」

「よろしく!優くんって呼んでいい?または優先輩!」

「じゃあ、優先輩でお願いよろしくなはぐみでいい?」

「もっちろん!いいよ!」

「そしてドラムの花音よ!学校は違うけど、優也とは同級生よ!」

「松原花音です、よろしく!私は優也君でいいかな?呼び捨てってあんまりなれてなくて」

「最初はそんなもんだよ!花音さんでいいかな?もう少し仲良くなれたら呼び捨てでどう?」

「そうしてくれると私も助かるな」

「最後にミッシェルよ!」

「ミッシェルだよ〜!よろしく〜!」

「よろしくな!えっと…ミッシェル…でいいのか?」

俺が疑問を浮かべていると花音さんが助け舟を出してくれた

「今だけ話合わせてあげて後で詳しく説明するから」

「了解、後で説明頼むね」

そう言って改めてミッシェルに向き直り握手を求める

「改めて神永優也って言うんだ!よろしくなミッシェル」

「よろしく〜」

そうしてメンバー全員の自己紹介を終えたタイミングでこころが話し出す

「それじゃあ優也!1曲聞いて行ってちょうだい!

笑顔のオーケストラ!」

曲を聞く中で俺の中に昔の記憶が思い起こされる

''アイツ''と過ごした長いようで短い時間が曲と共に思い起こされる中で曲が終わる

「どうだったかしら?」

「いい曲だった!気分というかテンションが上がる曲だったよ!」

「私達の演奏を聞いて笑顔になれたら良かったのだけど、

優也の笑顔はどこか悲しそうだわ!」

「自分としては普通に笑ってるつもりなんだけどね…」

「辛い事や悲しい事があると人は上手く笑えなくなると言うけれど、君はまさにそうなんじゃないのかい?」

「あぁ〜まぁ、そんな感じ、まだ全然気持ちの整理がついてないって言うか、まぁ、はっきり言って触れてほしくないことだからさ」

「そうなのね!なら優也が辛くなったら言ってちょうだい!私達がいつでも演奏で励ましてあげるわ!」

「辛くなったら頼むことにするよ!じゃあまたな」

そうして俺はその場を後にし帰宅する

そして家に帰ると俺はすぐに部屋に行きベッドに寝そべって

写真立てに収められた写真を手に取り写真に写るアイツに向けて話しかける

「俺はどうしたらいいんだろうな…お前がいなくなってからの俺の音はなんだか曇ってるよ」

そう言って俺は写真立てを元の場所に戻し夕飯等を済ませるため部屋を後にし、夕飯等を済ませ就寝準備をして部屋に戻りギターを弾くが物足りない感じがしてすぐに弾くのをやめて就寝した

そして次の日

午前中にある程度の家事等を済ませ午後から出掛けていた

「見て回るとこも特別無いんだよな〜」

そう呟やきながら街を見て回り休憩がてらに公園に立ち寄りベンチで休んでいると俺の名前を呼ぶ声がして目を向けると

こころがいた

「こころ!昨日ぶり!今日は1人?」

「皆部活やバイトで忙しいみたいなの!だから今日は1人で

楽しい事を探していたのよ!」

「そうなんだ、楽しい事は見つかった?」

「たくさんあったわ!優也は今日は何をしていたの?」

「気ままに散策かな」

俺がそう答えるとこころは言った

「どうにも優也の笑顔は悲しそうね」

「自分じゃわかんないよ」

「優也に何があったのか聞いてもいいかしら?」

「友達っていうか、大切な仲間をね、失ったんだ、俺のせいじゃないってわかってても、出来ることがあったんじゃないかなってどうしても考えちゃうんだ」

「優也!気にする事は悪い事ではないけど、笑ってなくちゃその子も優也にそんな表情をさせたかったわけじゃないと思うのよ!」

「そうだとは思うよ!でもね、やっぱり後悔はあるんだ」

「優也!それでも笑ってなくちゃ!さっきも言ったけどそんな表情をさせたかった訳じゃないだろうし、何より笑顔はそれだけで幸せになるものだもの!」

そう言ったこころにアイツの姿が一瞬だが重なった

「こころは太陽みたいだね、話してるだけで俺自身の心が暖かくなるのを感じるよ!」

「やっと少しだけ笑顔が柔らかくなったわね!」

「そうかな?」

「そうよ!」

「ねぇ、こころにとってさ、笑顔って何かな?」

「幸せになるものよ!」

「俺もまたその笑顔を取り戻せるかな?」

「きっと出来るわ!」

「ありがとう!俺、頑張って見るよ」

「応援してるわ!」

そうしてこころに別れを告げて俺は帰って行った

 

そして自宅に着くとさっそくギターを手に取り今まで自分が作った曲と向き合うために演奏する

アイツと過ごした時間を思い出し再認識するようにくたびれるまで演奏を続けた

こころを含めこっちに来て出会ったメンバーとの小さな繋がりを強く意識した瞬間だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 




お久しぶりです。予告通りハロハピとの出会いを書きました
主人公がこの先自分自身や仲間達とどう向き合って行くのかを楽しみにしていて下さい
次回「振り返りとこれから」

ifルートの執筆も考えています。どっちがいいですか?

  • すぐにお願いします。読んでみたいです
  • 読んでみたいけど、後々お願いします
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