香澄達から文化祭の招待を受けた俺は香澄と出会った日のことを思い出していた
「キラキラドキドキするものか…」
俺は寝そべっていた体を起こして写真を手に取り写真の相手に話しかける
「お前がいたら、香澄と意気投合しそうなんだけどな
俺にはあの子が眩しいよ」
俺は写真を元の位置に戻すと香澄と話した内容を思い出しながらギターを弾いていく
香澄はランダムスターと出会ってギターを始め友人に教わりながら今もメキメキと演奏の技術を上げているし弾いてる時は本当に楽しそうだと感じる
「キラキラドキドキねぇ〜」
俺は手を止めて譜面と白紙の紙を取り出し白紙の紙にイメージをそしてそのイメージを形にするように曲として譜面に刻んで行くそうして手を動かしているうちに曲が出来た
「あっ…曲…出来た…タイトルどうしよう?輝く星空かな?いや忘れられない星だな!」
そうして俺はその曲をウォークマンにいれて友希那の部屋の窓をノックする
「友希那!俺、優也!ちょっといいかな?」
俺が窓越しに声をかけると友希那が窓を開けてくれた
「こんな時間にどうしたのよ?」
「ちょっと考え事してたらいつの間にか曲が出来たから聞いてもらおうと思ってさ」
「入りなさいな」
「お邪魔します」
俺は友希那の部屋に入る
「机の椅子を使ってちょうだい」
「じゃあ遠慮なく」
「それで曲ができたのよね?」
「うん!久々にね!Re:START以来久々に出来たよ!」
「聞いてもいいのよね?」
「是非ともお願いします」
「わかったわ」
そうして友希那に曲を聞いてもらう
そしてしばらくして友希那はイヤホンを外して話し出す
「いい曲よ優也」
「もっと評価低いかと思ったけど…良かった?」
「ええ、残念な事にどちらも私の声には合いそうにないけれどね」
「そうだろうなとは思うよ!俺の曲は俺に鍵をかけて束縛した''アイツ''が歌う前提だしね、でも、この曲忘れられない星のイメージは香澄っていう1つ下の女の子なんだ」
「どういう事?」
「その子ね、ランダムスターって変形ギターに出会ってLIVEを生で見て音楽やりたいって一緒懸命な子でさ、その子にとって音楽はキラキラドキドキするものなんだって!それ聞いてさ俺にもそんな時があったなって思い出してその時の気持ちとか色々イメージしてたらいつの間にかでさ」
「そう、なら、その子にも聞かせてあげたらいいのではない?」
「そのつもり!でも、友希那に最初に聞いて欲しかったんだ!一緒に夢を追いかけないかって言ってくれてる友希那達が待っててくれるからね」
「そう、まだ決心はつかないのかしら?」
「もう少しだけ待ってて!ちゃんと話すからさ!」
「待っているわ!きっと貴方は私達と一緒に夢を追ってくれる日が来るもの」
「約束するよ!ちゃんと話して色々ケジメつけて友希那達と一緒に夢を追うよ!」
「待っているわ」
「うん!俺の音楽に誓って!」
そうして改めて約束を交わし俺は友希那の部屋を後にし部屋に戻り眠りについた。
次の日
香澄達の通う花咲川の文化祭当日がやってきた
俺は写真向こうで笑っている''ユウ''に向けて行ってきますと告げて家を出た所で香澄が連絡してきた
「もしもし、香澄?どうしたの?」
(先輩にお願いがあるんです!私達のバンドの最後のメンバーを迎えに行って欲しいんです!)
「俺、香澄以外のメンバー知らないんだけど?」
(無理を言ってるのはわかってます!でも!その子が紗綾がいつまでも前に進めないままなのは嫌なんです!優也先輩ならその気持ちがわかりますよね?それを伝えてあげて欲しいんです!)
「…わかった、俺はどこに行けばいい?」
(病院に向かってください!)
「了解!」
俺は久々にマウンテンバイクを引っ張り出して送られてきた病院の場所に急ぐ
そしてしばらくマウンテンバイクを走らせて病院に到着し
自転車置き場にマウンテンバイクを停めて沙綾という名の女の子を探す
そして院内から中庭に続く場所から中庭に出ると花咲川の制服のポニーテールの女の子がスマホを耳に当てて肩を震わせていた
俺はその子の所へ行き声をかける
「ねぇ君!」
「…私…ですか?」
「そう、君だよ!山吹沙綾ちゃんで間違いない?」
「そう…ですけど…誰ですか?」
「神永優也!香澄の先輩だよ!学校は違うけどね」
「私に…なにか用ですか?」
「うん!君を迎えに来た!香澄に頼まれたんだ!迎えに行って君と話をして連れてきて欲しいって!」
「帰ってください!私は…もう音楽はやりません!」
「どうしてか聞いてもいい?」
「家族が…お母さんが倒れたんです。もしも…私が…もう一度音楽をやったとして、皆と楽しい思いをして…帰りが遅くなったりしたら、そしたら誰がお母さんを気にかければいいんですか?誰が体調不良に気づいてあげられるんですか?」
その言葉は悲痛な叫びに聞こえた
香澄が俺にお願いした理由がわかった気がする
「俺もさ、君とは違うけど、少し前まで音楽から離れてたんだよ」
「…え?先輩も?」
「うん!俺には君にとっての家族と同じくらい大切な子がいたんだよね、その子はさ俺を雲とか風みたいって言って俺にこの錠前を付けて俺を束縛したんだ」
「その人はどうしてるんですか?」
「あえて言葉を濁すけど、星になったよ、手が届かない所へ行ったんだ」
「それって…」
「まぁ、うん考えてる通りかな、その子がいなくなってから
俺は演奏が出来なくなって、歌えなくなった」
「なら、どうしてもう一度と思えたんですか?」
「昔こっちに住んでてさ、逃げるように帰ってきた時幼なじみが一緒に夢を追わないかって言ってくれたんだ、そして昔の歌と演奏を聞いて取り戻すべきだって言ってくれたんだ、それから色んな人と知り合ってさ、色んな絆の形があるんだなって思ったんだ、その絆の形やその子たちにとっての音楽を俺の音で表現してみたいと思うようになってそしたら演奏出来るようになってたんだ」
「そうなんですか…でも、私はそんな風に思えないです」
俺はイヤホンを繋いだウォークマンを差し出す
「良かったら聞いてみてよ!香澄にとっての音楽が少しは知れるはずだよ!」
「わかりました」
沙綾視点
私は差し出されたイヤホンを耳に付けて曲を聞いてみると
香澄の事が浮かんで来た
自己紹介で星の鼓動を聞いたと言っていた、そしてランダムスターと出会ってLIVEを聞いて音楽がやりたいと言っていた
そして香澄はどんどんメンバーを集めて私もメンバーだと言ってくれた最近の事まで思い出せる限りの香澄との思い出が私をかけめぐった
「私…私は…香澄達と音楽がやりたいです!」
「やればいいじゃない」
声のした方向を向くとお母さんが立っていた
「お母さん…」
「私の身を案じてくれるのはとても嬉しいわよ、でもね、子供が楽しい思いをしてないのは私達親にとって一番辛いのよ
だから、目いっぱい楽しみなさい!私は大丈夫!母は強しよ!ジュンやサナもいるしね」
「「うん!」」
「ありがとう、お母さん!ありがとうジュン、サナ!ありがとう先輩!」
「さぁ!行こう!香澄達が待ってるよ!」
「はい!行ってきますお母さん!」
私が走り出すと後を追って優也先輩がマウンテンバイクで走って来て私の前で止まる
「後ろ乗りな!2人乗り出来るタイプだから!」
「お願いします!」
優也視点
俺は全力でマウンテンバイクを走らせて数分で花咲川に到着すると沙綾が体育館に向かって走り出す
そして俺も後を追っていき体育館脇にマウンテンバイクを停めて体育館に入る
「私も入れて!」
「沙綾!」
「私も皆とバンドがやりたい!」
そう言ってから1度こっちを振り返る
「行ってきな!皆待ってるよ!」
俺の言葉に頷きで返し沙綾は香澄と一緒にステージに上がって行く
「改めてPoppin’Partyです!1曲聞いてください!
STARBEATホシノコドウ!」
俺は香澄達Poppin’Partyの演奏を聞きながら自分の記憶の中で笑っている''アイツ''が浮かんでは消えていった
そして演奏が終わると香澄が1人1人メンバーを紹介していった
青いギターの子がおたえ
ピンクのベースのりみりん
ドラムの沙綾
キーボードの有咲
そしてランダムスターの香澄
この5人でPoppin’Party
「いいバンドじゃん!」
俺は香澄達のステージを見届けた後
体育館を後にすると香澄達が俺の後を追ってきた
「先輩!ありがとうございます!沙綾を連れてきてくれて」
「私からもお礼を言わせてください!私を連れ出してくれてありがとうございます!」
「別に…俺は見てられなかっただけだから、それに後輩にお願いされたしね!」
「本当にありがとうございます!」
「もういいよ!十分伝わったからね!それと香澄!良かったらこれ聞いて」
「CD?」
「香澄と話した事が元になって出来た曲だからね」
「わかりました!」
「じゃあまたね!他の皆は今度改めて話そう!」
他の3人が頷いたのを確認し俺はその場を後にした
今日この日新しいバンドが新たな1歩を踏み出し優也もまた新たな繋がりを得たのだった。
お久しぶりです。予定通り文化祭編を書きました。
次回からSPACEでの話を2話くらいで書いてその後話の時系列で夏休みに入ってすぐ優也の過去を書いていきますのでお楽しみに
次回「聖地とLIVE」
ifルートの執筆も考えています。どっちがいいですか?
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すぐにお願いします。読んでみたいです
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読んでみたいけど、後々お願いします