怪しさMAXの陰陽師は、奈落の底を目指すようです   作:S・DOMAN

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(キャラクターの喋り方が理解らないので)初投稿です。


忘れもしませぬ。あれは拙僧が奈落で探掘家をやっていたころ・・・9

 

 

 

「急々如律令」

 

 

 

 

 拙僧がそう唱えると、腕を掴まれていたレグ殿とそれを見ていたリコ殿の姿が掻き消えました。これは拙僧の転移術式でありまする。

 その成功率は何と驚異の百パーセント!かの『太公望』なるサーヴァントの扱う土遁の術などよりも優れておりますれば!

 

 まあ、転移先に事前に式神を置いておかなければいけないのですがね……

 

 ―――ああ別に『いしのなかにいる』などといった不具合が出る訳ではなく、拙僧らの泊まっている部屋に送っただけですぞ。

 ついでにボディーガード(顕光殿)も付けさせていただきました♡これが俗に言うリップサービスと言う奴ですな。

 

 

 

 

「ンンン♡真に残念ですがここまでです!オーゼン殿?」

 

 

「……あの子たちをどこにやったんだい?」

 

 

「ご安心召されよ、拙僧らの泊まっている部屋におります。ええ、ええ。これから拙僧が行うことを見られては心優しき彼女らはきっと気分を害されるでしょうからねェ?」

 

「ところで拙僧は今マルルク殿の後ろに立っているわけですが。何もせぬので?」

 

 

「へえ?いい度胸じゃないか……それで人質に取ったつもりかい?

 

 

「いえいえ!そのような気は毛頭なく!拙僧、人質を取るぐらいならば既に殺しておりまするゆえ!」

 

「ただ拙僧は知っておいてほしいのです。あなたの―――」

 

 

 

 

「 だ ま れ 」

 

 

 

 

 そう彼女が言うや否や、拙僧は瞬く間にオーゼン殿に殴り潰されました。

 

 ンンン……まだ話している最中でありますのに。全くせっかちですなァ。礼儀を知らずとも白笛というのは務まるモノなので?

 

 

 

 

 

 

(ッチ、やっぱりか…)

 

(昨日殴ったときもそうだったけど殴った感覚が軽い。まるで布を殴ってるような感覚だ)

 

(これで確定した。こいつ、人の形をした別のナニカ(・・・)だ)

 

(ハハ、スゴイなぁ。本気で殴ったのに相手が形を保ってるなんて何時ぶりだったかねぇ?)

 

 

 

 

 

 

(などと考えておられるのでしょうなー)

 

 

 

 

 ンンン!察しの良い皆様方ならばそろそろ分かったかもしれませぬが、今殴られたのは拙僧の式神で作った人形!デコイでありまする!

 

 

 力尽きて部屋の隅に転がっている式神を分解し、呪符の状態に戻してから回収します。時代はリサイクルですぞ!

 

 

 

 

「オーゼン殿もそろそろ気づかれましたでしょうかねェ!ンン、そうですとも!先程の拙僧は偽物なれば!さあ、この拙僧も殴ってみますか?ええ、エエ!どうぞ、こころゆ―――」

 

 

 

「」

 

 

 

       「ンン♡ハズレで―――」

 

 

  「ンンン!!これもハ―――」

 

 

「これもハ―――」  「ンン、これ―――」

 

 

 「おやァ?どうやらこれも―――」

 

 

         「ンンン♡ダメで―――」

 

 

    「フフフ!残ネ―――」    「さあさ、どれが―――」

 

 

 「幼い拙僧も―――」

 

 

             「年老いた拙僧も―――」

 

 

  「無数の拙僧が―――」

 

 

                「ええ!まさに限りな―――」

 

 

「いくらで―――」

 

 

              「いくつでも―――」

 

 

 「さあさあ?早く殺さ―――」

 

 

 

ここを埋め尽くしてしまいまするぞ?ほうれ!どうされたのです!ガンバレ♡ガンバレ♡」

 

 

 

 

(クソッ、クソッ!キリが無い!)

 

(こんなメンドクサイやつを相手するのは生まれて初めてだよ。度し難い!)

 

(数を生かした人海戦術で攻撃してくるから全員を相手しなきゃいけない。それで一匹潰したと思ったら、その間に二匹に増えて攻撃してくる!ボンドルドよりも厄介だ!!)

 

(しかも、極めつけはアレだ!時々的が小さくなる!しかも小さいだけですることは他と変わらないから、他のヤツの間から攻撃してくる…!クソッッ!!)

 

 

 

度し難い…

 

 

度し難い度し難い度し難い度し難い度し難い度し難いッッッッッッ!!!!!!

 

 

 

ンンンンンン!!ホラホラホラホラァ!!!どうされたのです!ペースが落ちておりますぞ?」

 

 

「そんなにッ、死にたいんだったら!さっさと!!本体を!差し出してくれると、助かるんだけど、ねぇ!!

 

 

「ンンンンンンンン~~♡イイですねェ~♡」

 

 

 

 

 

 

 オーゼンの部屋の扉が勢いよく開かれる。彼らの目に飛び込んできたのは―――

 

 

 

 

ドーマン!大丈夫か―――え?」

 

 

「はぁ、はぁ…レグ、ドーマンは?」

 

 

「――――――」

 

 

「レグ?どうしたの……え?!」

 

 

 

 

「ハァ、ハァ、はぁ、はぁ」

 

 

「ンンン?もう終わりですか?ほうれ、白笛とはこの程度で疲れるほどヤワではないでしょう?さあ、立ちなされ!」

 

 

 

 

 膝をつく『不動卿』と、それを見て嗤う道満だった。

 

 

 

 

 

 

「―――ドーマンが、勝ってる?」

 

 

 

 




DOMANのあの声でずっと煽られるのを想像してみてほしい。多分、殴る。

道満が錐もみ回転しながら吹っ飛んでいったので失踪します。
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