怪しさMAXの陰陽師は、奈落の底を目指すようです 作:S・DOMAN
「な、なんだぁ?!オマエだれだぁ!!」
(ああ、声を荒げずに!どうか落ち着いてくだされ!拙僧、あまり長く話すことができませぬので、手短に済ませたいのです)
「なんでオイラの頭のなかから声が聞こえるんだよ?!」
(ンンン、そういう遺物なのです!それよりも、少しばかり貴方様の記憶をのぞかせていただきました。ナナチ殿?)
「んなっ?!何しやがるこの変態!」
(ンンンン?!あ、ああ、もう時間がありませぬ!(これならばもっと魔力を込めておけばよかった!)よいですか!?拙僧は貴方のお友達を治すことができる可能性がありまする!あと、貴方様の目から何か恐ろしい気配を感じますれば!何者かが貴方様の視界からモノを見ておられるような気がいたしまするぞ!それが何者かまではわかりませぬが、どうかお気を付けくだされ!!)
「はあッ?!お、オイ!どーいうこと―――」
(拙僧らは三日以内に四層に到着いたしまする!子供が二人に、体の大きいのが一人ですぞ!見かけたならどうか我らの前に姿を現してくだされ!詳しくはその後に!!)
(おおよそ探掘家とは思えぬ3人組を見かけたなら!どうか声―――)
やかましい声が聞こえたのは、そこまでだった。
声が聞こえなくなると同時にオイラの持っていた紙がボロボロになった。なんかもう、いろいろありすぎてワケわかんねー…
んぅぅぅ……?あれ?これ、灰になってる。燃えてないのに。
「ンッ!?ンンン、もう使えなくなってしまいましたか……」
ああ。ナナチ殿が何処におられるかわからぬからと、ざっと300ほど四層全域にばら撒いたのが間違いでした。数を絞り質をもっと高めて、それらしき者を追跡する型にしておくべきでしたか…
まあ伝えるべき内容はすべて話すことができましたし、ナナチ殿へ魔力も付けることができました。ああ、上手く背中に付けられたでしょうか?あとは拙僧の運次第ですなぁ……ンンン。たしか拙僧、『幸運:B』でしたかな?
おっと早くいかねば。リコ殿とレグ殿に、拙僧が死んだなどと思われておるかもしれませぬしねェ?
「急々如律令!!ンンンンン!ただいま戻りました!」
「あ、ドーマン!!無事だったんだ!」
「おお、無事だったのか!よかったぁー!!何かあったらどうしようかと……」
ンンン、絆を上げておいたおかげか泣いて喜ばれましたねェ。
この様子だと絆Lv5にはもうなっていそうですが……まあ、一応礼装はそのまま着けておきましょうか。
微量ですが力も体力も増えますしね。
「ところで拙僧。恥ずかしながら、安心したらお腹が空いてしまいまして。少し早いですができれば昼餉にしとうございまする」
「うん!そーだね!もうごはん作っといたからパパっと食べちゃおー!」
「ンンン、やはりリコ殿は強かですねェ…」
嫌がる道満をむりやり海に突き落としてきたので失踪します。