怪しさMAXの陰陽師は、奈落の底を目指すようです 作:S・DOMAN
あれから数時間後。男は粥と仮眠を取って、体調が戻ったようだ。
「フーーぅ。ようやく眠気が取れた。さて、と。続きと行こうか」
「やあ、まだやってるのかい?ヤブ医者」
「げえッ!ババア?!ハヤッ!!?オイ誰だ呼んだの!俺だった!!!ぶふぇッ」
「うるさいねぇ……久しぶりに裸吊りするかい?」
「断じて、否だ!!それよりも早く降ろしてくれ!俺は説明をしたいんだがねぇ?!」
「まったく。ほら」
「ハアーーーァ。ヒドイ目に遭った……それでだ、大体の説明はここに来た時に聞かされただろ?」
「ああ。なんでも、アンタ以外に“傷跡を残さない手術”のできるヤツがいて、ソイツのせいでわたしが呼ばれたってねぇ」
「上出来だ!その貧弱なオツムでよく理解できたなぁ。ぶぷぅッ……ウウンッ。ああ、これを見ろ、頭蓋骨の内側にまで彫ってある。信じられんだろ?」
「ンん、まあ、にわかには信じがたいが。それで?」
「繰り返すようだが、これはこいつらの体に直接『彫られてる』んだ。
「それに加えて、だ。面白いのはここからなんだ。さぁてどこにやったか……ああ、あった。これを見てくれ」
「ん?この紙は…」
「33人全員の骨に書かれていた”文字らしきもの”だ。1から順に、番号が降られてる。光に透かしてみろ」
「ン、おお、重なってる。へえ、これもかい?おお……それが?」
「まだ分らんか?全部同じなんだよ!寸分違わずな。オーゼン。オマエは
「……ふゥん、そういうことか。分かったよ」
「ハアーーーァ。どういうことなんだ……やはり」
「遺物かい?」
「……あのなア、俺のセリフをとるなよ。まあうん、そうだな。そういうことだ。要するに」
「これは何らかの遺物を使って行われた事件の可能性が高いんだよ。少なくとも、今の技術じゃ不可能だ。それは俺、『快癒卿』が保証しよう」
「まったくとんだ無駄足だったよ。もう土産も買ったし、何も無ければ私は帰るけど、クォーロ。他に用事はあるのかい?」
「いいや、もうないぞ。現状これ以上の事は俺にも無理だからな。何か進展があったら―――」
師弟が話していると、勢いよく扉が開かれる。
「お二人とも!ご歓談中、申し訳ございません。オーゼン殿、『快癒卿』殿」
「おお、君は昨日の!どうしたんだ。そんなに慌てて」
「大変です。非常事態です。白笛が……白笛が!」
「んん?とりあえず、いったん落ち着け」
男は息を整え、続ける。
「ほ、報告します。白笛の一人、『黎明卿』。『新しきボンドルド』、並びに深界五層の『
「完全に消失したとのことです」
「……あー。どうやら、進展があったようだな?」
「はあ、全く……こんなとこ来るんじゃなかったよ。面倒くさいねェ」
そろそろ限界なので失踪します。