怪しさMAXの陰陽師は、奈落の底を目指すようです 作:S・DOMAN
ドーマンがあの球の中に入ってから一日が経った。
「ドーマン遅いねー。一体あの中で何やってるのかなー?」
「うーむ。ボクは医学にはあまり詳しくないから、よくわからないな」
「…まあ、ドーマンだしきっと大丈夫でしょ!」
「……ああ、そうだな」
うーん、こいつらは今までドーマンといっしょに
こいつらの中でドーマンっていうのはどんな存在なんだ?
「んなぁ~…そういやよぅ。オマエらから見たドーマンってどんな奴なんだ?」
「え?うーん……どんな人、って一言でパシッて決められないっていうか。うーん………?」
「…やはり、『度し難いヤツ』ではないか?」
「んな?どーいうことだ、レグ?」
「……恐らくだが、ドーマンの心の中を完璧に理解できる人間なんて、この世界には存在しない、と思う」
「ドーマンは確かに優しい人間だよ。僕たちの冒険を助けてくれるし、今までもドーマンがいなければ危機に陥っていたような時は何度もあった………思い返せばその度に、ドーマンが助けてくれたな。僕の『火葬砲』の時も……」
「あっ!『
「んなぁー、その機械の腕のことか?ただ伸びるだけじゃねーんだな」
「うんっ!!そりゃぁモチロン!レグはすごいんだよー、私がナキカバネに襲われた時も、
「……へぇーそーなのか。やるじゃねぇか、レグ」
「む。むぅ、照れるな…」
ああ、そうだったのか。
こいつらの話し方や表情を見れば分かる。例えドーマンがいなくてもこいつらは奈落に挑み、なんやかんやありながらもオイラの前に現れるんだろう。
もしも、ドーマンがいなかったら…
オイラはレグにミーティを殺してもらってたんだろうなぁ。
(ああ、しかし。これは何とも扱いづらい…)
『殻』の中に閉じこもって既に一日が経っているというのに、拙僧は未だ英霊のままでありました。
(不死の肉体とは、これほどまでに複雑なものですか!唯人と比べて明らかに
拙僧のこの肉体のもといた世界ではどうかは分かりませんが。この世界における不死とは、祝福にございまする。
祝福とはそれを受けた本人にしか扱うことのできぬモノだと、そのように聞いておりました。
ですので拙僧は、その本人に
『魂の紋』…ンンンンン。非常に興味深い……
どうにかしてこれを欺かなければならぬ。何か、冴えたやり方は無いものか。
喉元までは出かかっておるのです、必要なのは只一つの閃きのみ…
………嗚呼、ああ!なるほど!斯様なものでありましたか、魂というものは!
ふふふふふ、あの暗殺者が魂を飴細工であると揶揄した理由が分かりました!ああ、なんともはや。これは……ンンン、
実に、実に度し難い。