怪しさMAXの陰陽師は、奈落の底を目指すようです 作:S・DOMAN
まさかここまで続けられるとは…
走っていってしまわれたお二方に追いつくために少しばかりお姫様抱っこなるものをさせていただきましたが…なんとか無事合流することができ、ほっと胸を撫で下ろしました。
ですが今の数瞬の間に、どうやら住人の畜生共と交流されたようで、交友関係を結んだ者もいるようなのですよ。
ンン……これは盲点でした。お二人の人柄がこれ程までに明るかったとは!拙僧の目を以ってしても見抜けませなんだ…
プルシュカ殿がこの者に抱きつかれます。
「ねーねードーマン?この子ね、なんか怪我してるみたい。さっき転んじゃったみたいで……どうにかできないかな?」
「……まあいいでしょう。拙僧が治してさしあげまする、ホレ」
〈
「ど、ドーマン!もうちょいお願いできない!?」
「―――…ああ!なるほど!ええ、ええ、勿論ですとも!」
恐らくこの者は“村”との繋がりが強いのでしょうな。それ故、本来ならばこの者のみに掛かる筈の治癒術式が、この“村”そのものにも吸収されてしまった……なるほど。そう考えてみれば確かに、この者の外見は
何でしたっけ?女形で一つ目の…
……ま、まぁ何はともあれ!治ったのですからもうよろしい!サッサと行きましょう。
「あっ!ドーマン!この子ついてくるぞ!なぁ、コイツと一緒にまわってもいいだろ?ね〜え〜!」
『ふあぁぁぁ!?なに!?そんな急に抱きついてくるの…』
「……ええ!勿論ですとも!」
「ホントか!?やったぁ!」
『えぇ…いいの?』
別に監視役なぞ、いてもいなくても変わらぬでしょうし。
「もー。ドーマン遅いよー?」
「急に固まったから心配していたんだが…」
「いえいえ、お気遣いなく!」
ンンン、さてさて。あちらの方は式神に任せ、こちらは“村”の探索中。街道をあちらこちらと行ったり来たり。ふらっとそこらの路地裏に入ったかと思えば、また出てきて、ポツンとある出店の中に入っていったりと。
ンん。お二人とも楽しんでおられる様ですので、拙僧としては別に良いのですが…
しかしなんですこの店?そこら中に商品が所狭しと……いえ、散乱しており、これでマトモに商売ができるのかといった有様ですが、リコ殿はホコリまみれのその中をまるで気にせずズンズンと進んで行かれます。
これには流石のレグ殿も呆気にとられたのか、少しばかり引き気味なご様子で!
「り、リコー?そっちはあまり良くないんじゃないかー…」
「え〜?そんなことないナイ!よく見たらちゃんと倒れないように糸で固定されてるからさ!」
そうリコ殿がおっしゃると、奥の店主らしき者がうんうんと頷く様に首を振るのです。
―――痛っ。え?痛いですと!?何ですこれ!
拙僧の足の裏に刺さった棘らしきモノを抜き取りて見てみれば、それは何やら白い菱形の画鋲?のような形をしています。その両端からは一本ずつ。それと菱形の中心からも、鋭い杭のような物が飛び出ており、どうやらこれが足裏に刺さったようでした。
「……これは…」
『ッ。ウ゛ア゛ア゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ア゛!!』
「ぴゃぁ!?ど、どうしたの!?」
何やら店主が騒いでいるようですが、そのようなことはどうでも良い!こちらの方が余程重要な事ですぞ…
こ、コレは…コレこそは!
「―――リコ殿」
「うあぁぁぁ…どうしたの?」
「鍼治療に、興味はお有りですかな?」
一級遺物、〈千人楔〉…ッ!
〈闇を目指した●●〉は…
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前書きに載せて!
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後書きに載せて!
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もういっそのこと独立させて!
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ンンンン急々如律令ですぞ