怪しさMAXの陰陽師は、奈落の底を目指すようです 作:S・DOMAN
「で、どうかな?協力してくれればちゃんと報酬も支払うよ?」
「―――報酬?いったいどのような品です?」
「ベラフー?」
「分かっている」
ワズキャン殿に請われてベラフ殿が背中から降ろした籠の中には、今となっては懐かしき、
「―――あっ、昔のアタシだ!でも何でこんな所に…?」
「この“村”に頼んで創ってもらったのだ。完全な不死、とても濃い祝福だ……だからどうしても欲しかった」
「でもね?僕の方で話をつけたんだ。君たちが協力してくれたら譲ってあげたいと思ってさ、ベラフも了承してくれたし。あ、そっちには
「いえいえ!いえいえいえいえ!良いですとも!そこまでして拙僧の助力を乞うというのならば、微力ながらも拙僧がお手伝いしてさしあげます!」
……流石は“神がかり”、何とも恐ろしき事です。間者を使い覗き見をしていたとはいえ、たった数度顔を合わせただけで拙僧の深部を見抜くとは。事前に警戒していたとはいえ何とも恐ろしい。
徐々に薄れゆく拙僧の
一つは判明している限りでの“白笛の面々”。
一つは主人公たる“リコさん隊”。
そして、最後の一つは“神がかりの予言者”殿でした。
ワズキャン殿自体はただの料理上手な方というだけですが、問題なのはその“予言”のほう。
例を挙げるならば、あらゆる策だとか偽装等を事前情報無しで見破るような、超常の能力とでも言うべき“直感”、そしてそれに似た“予言”など…
そのような力、他者が行使するにはあまりに強力すぎる!
自分が行使する分には何の問題もありませぬが、他人がソレを扱えると言うなら話は別ですぞ。
本当はこの“村”の住民を一切鏖殺するつもりだったのですよ?なんとなく気に食わなかったので。ですが、ええ、止めました。
ンンンンン!!ここで“おりちゃー発動”というヤツです!
「……と、まあ。拙僧としては別に良いのですが、隊長殿は…」
横を向いてみれば、むすっとふくれた顔をして、不機嫌そうにしておられるリコ殿がおられました。
「……べっつにー」
「ソソソソソ!何故そのように可愛らしく膨れておられますので?」
「…だって、この人たちドーマンに色々毒とか食べさせてたじゃん!確かにわたしも何度か試してみたいとは思ってたけどさ…?」
「―――んん?」
「ドーマンってレグと同じで、いくら攻撃しても傷ひとつ付かなさそうだし、あのオーゼンさんやボンドルドにも勝っちゃうくらい強いから、打撃とかだけじゃなくって毒とか酸とかにも耐性あるのかなー、なんて気になってたのに…」
「それなのに!よりにもよってわたし以外の人に毒を盛られるなんて!ヒドいよドーマン!!」
「」
「や、止めてやってくれ、リコ……今回ばかりは流石にドーマンが可哀想だぞ…」
「え?あっ!ご、ごめんドーマン!ドーマン!?」
「わぁお。まだ子供なのにすごい発想力だね……うん、イイね!」