怪しさMAXの陰陽師は、奈落の底を目指すようです   作:S・DOMAN

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書きたい話の妄想が三つもある…
成れ果て村の話がすごい長くなっちゃう〜
まだ見ぬ深界七層もあるし……うお〜深界七層ってどんな場所なんだー!


忘れもしませぬ。あれは拙僧がワズキャン殿と腹の探り合いをしていたころ・・・61

 さらに激しく詰め寄った拙僧にいよいよ根を上げたのか、ワズキャン殿は遂に折れまして、此方の要求を快く受け入れて下さいました。

 

 何やら項垂れるワズキャン殿を置いてそそくさと宿に戻った拙僧は、次の日、彼を引き連れて道具屋を訪ねました。

 前回来た時も荒れ放題だった店内は更にごちゃごちゃとし、ホコリやら何やらが充満しておりまして、皆様方も思わず目が痒くなってしまうほどではありましたが、それだけ熱心に探してくれたおかげですかな?他と比べても汚れの少ない布の上には、あの〈千人楔〉が四つも置かれておりました。

 

 

『ンンンン!まさかこれほど数があったとは…』

 

 

『へへ、へへへへへ……あのー旦那?旦那がもし欲しいってんなら他にもいい遺物を用意出来ますがねぇ。ど、どうです?』

 

 

『ンン〜♡良いですなァ!店主殿!それら全てを買い上げましょう!』

 

 

『ヘヘァッ!?そ、そりゃ有り難い!どうかちょーっと待っててくだせぇよ!』

 

 

「……ドーマン。キミ他人の財布を持つと気が大きくなっちゃうタイプかい?」

 

 

「おお!よくご存じで」

 

 

「あぁもう……はぁ。まぁいいさ。幸い手持ちには余裕があるしねー」

 

 

 事実上金の出る蛇口と化したワズキャン殿をふんだんに使わせていただき、様々な遺物を買い込んで。暫く村を回った後に宿へと戻り“施術”の準備を始めます。

 

 

 

 

 

 

 皆様方が久方ぶりの入浴―――といっても村には湯船などは存在しませんので、温かい湯で濡らした布を使い、身体を拭うだけですが―――を済ませた頃。部屋の戸を叩く音が一つありました。

 

 

「どうぞお入りくだされ!」

 

 

「お、おじゃましまーす…」

 

 

 何時ものハツラツとした様子は何処へやら。何とも控えめで可愛らしい挨拶と共に入室してきましたのは、何を隠そうリコ殿でございます。

 リコ殿やナナチ殿には事前に、それとなく明かしてはおりましたが、そうは言ってもやはり緊張しておられるご様子。紅葉を散らしたかの様なご尊顔で!ンッフフフフフ!何とも愛らしいことですなァ!

 

 ンん〜。ですが……ここは一つ按摩でもしてから始めましょうかねェ。やらぬよりかはマシでしょうし、多少は苦痛も紛れるでしょうから。

 

 

「それではリコ殿?そこに布を敷いておりますので、仰向けにおなり下さいな」

 

 

「―――ぅええ!?いくらなんでも早くない!?」

 

 

「ンン?はて?早いなどと…」

 

 

「こっここ、こういうのはもっと段階を踏んでからとかちゃんとした場所でいい景色を見ながらとか美味しい料理を食べながらとかさ!!?」

 

 

「…………り、リコ殿?拙僧、リコ殿が何か重大なる勘違いをしておられるような気がしてならぬのですが…」

 

 

「―――え?」

 

 

 按摩なんぞすっ飛ばしてとっとと千人楔をぶっ刺させていただきましたとも。ええ。しかしまァこれが良い声を上げなさる!艶のある良き悲鳴でしたぞ、隊長殿?

 

 

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