怪獣8号withウルトラマンティガ   作:山吹色ノ大妖精

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ウルトラマンになった男

暗い夜にマンションの群れ、その中の一件の屋上に俺は立っている。幼馴染のキコルと一緒に遊んでいた時、前世の記憶を取り戻したと同時に手にした光、俺はこの光を今日使う。目の前では超古代怪獣ゴルザと超古代竜メルバが合体したゴルバが暴れている。この星の戦士達はゴルバや余獣に応戦しているがかなり劣勢に見える。

 

「準備はいいかい?ダイゴ君」

「あぁ・・・」

 

隣のゼットン星人の声に応えつつ俺は懐からスパークレンスを取り出して空に掲げて叫ぶ。

 

「ティガァァア!!」

 

俺はスパークレンスの光に包まれ、光の巨人、ウルトラマンティガになる。眩い光と一緒に現れた存在()に全ての生き物は目を奪われる。その間に俺は怪獣に向かってファイティングポーズを取る。

 

『チャッ!』

『ギャアァァアア!』

 

俺を脅威と判断したのかゴルバは俺に向かってくる。俺もそれに応えるように立ち向かう。力では互角、そう判断した俺は即座にタイプチェンジを行う。

 

『チェア!タァア!』

『ギャガァ!?』

 

力特化の赤い姿であるパワータイプでゴルバの頭を連続でチョップして怯ませる。ゴルバが距離を取ったので初期のマルチタイプに戻る。

 

『ハアア・・・タア!』

『グギャアアァァアア!?』

 

俺は必殺技の構えをしてゼペリオン光線をゴルバに放つ。ゴルバはエネルギーに耐えられず爆散した。

 

『・・・・・・チャア!』

 

俺は周りに戦いの巻き込まれによる被害が出てないか確認した後は周りの視線を一身に受け止めながら、俺は暗い空を飛んだ。

 

 

 

 

『昨晩の怪獣騒動の中現れたこの謎の巨人は巨大な怪獣を撃破した後、空へと飛び姿を消しました。幸い、この騒動による人的な被害はゼロで、この巨人は味方ではないかと言う声もあります』

「フッフッフッ・・・・・・」

「只今戻りましたよアドニスさん・・・」

「エークセレント!!」

「ウッ!?」

「最高!最高だよ!ダイゴ君!やはり私の眼は間違っていなかった!君こそこの地球のウルトラマンだ!!」

「ハァ・・・」

 

ゴルバとの戦いから翌日、休憩を終えた俺は司令室に来ると()()()()()()()()()である『ゼットン星人』のアドニスさんがハイテンションで迎えてくれた。ここは【ウルトラマン支援センター】といって、あらゆる宇宙を守るウルトラマンが住む光の国に侵略宇宙人に関する情報提供やウルトラマンの任務を現地で支援するなどをする集まりで、元々はウルトラマンオタクの集まりだったが、ウルトラマンに助けてもらった人達などが加わったりなどしてかなり大規模な組織に出来上がったのである。

 

「それにしても良かったねぇ。君のご友人の母君を助けれて」

「はい。それに関しては本当にそう思います」

 

そして俺こと円ダイゴは異世界の転生者でこの世界は俺が転生する前の世界で流行っていた『怪獣8号』という作品の世界である。俺もその作品をスマホで読んでいるのである程度の出来事はわかる。幼馴染のキコルの母は本来であればこの怪獣騒動で死ぬ筈だった。そして原作が始まった後、キコルの父は怪獣9号に寄生されて亡くなってしまう。この世界に転生してキコルの幼馴染になった時、彼女の笑顔を守りたいと思った。その時に現れたのが彼だった。

 

『君に、ウルトラマンになって貰いたい』

 

この勧誘は渡に船だった。俺一人で出来ることは限られてくるし、他にも政府にバレたらモルモットになるかもしれないと思ったからだ。もともと僕の両親は怪獣により他界していて、その後孤児院にいた僕を四ノ宮家に引き取られる筈だったが、これを期に僕は世間から姿を消した。

 

「それで用件は?」

「これを君に」

 

そう言うアドニスさんから手渡されるスパークレンス。戦闘終了後に一度預けて欲しいと言われて預けたスパークレンスだが、見た目がかなりメカっぽくなっている。

 

「スパークレンスの見た目が随分と変わりましたね」

「名はスパークレンスNEO、通常のウルトラマンとしても戦うことが可能だが・・・君はまだ小さいからねぇ、映像を見て欲しい」

「コレって・・・スーツですか?」

「そうだよ!ダイゴ君!コレは我々の全技術の結晶!ultraman suit tigaだ!」

「これが・・・!」

 

ここで俺が危惧していた問題を話そう。それは普通の人間サイズでの戦闘だ。ウルトラマンは約3分しか戦えない。大きい状態や小さい状態でもだ、これからの戦いに長期戦は必須だし、怪獣9号のこともある。キコルのお母さんのヒカリさんが生存したからと言って油断出来ない。しかしこのスーツがあれば、俺は無制限に戦闘に参加できる。

 

「ありがとう。アドニスさん、俺、頑張るよ」

「ふふふ、そうこなくてはね。君には期待しているよ。ウルトラマンティガ」

 

アドニスさんの声を背に俺は食堂へ向かった。早く身長伸ばしたいからね。

 

 

 

 

そして10年の月日が経った・・・

 

『ミツケタ』

「怪・・・!」

「先輩?傷が痛むんですか・・・え?」

「・・・え?」

「「ええええええええええええええ!?」」

 

 

 

 

「貴方は今、何処にいるの・・・ダイゴ」

 

 

 

 

「始まったか・・・暫くは様子見だが、キコル・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

やっと逢えるな」




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