原作がスタートして三ヶ月、主人公の日比野カフカや幼馴染のキコルの防衛隊の入隊試験当日であり、二度目の介入する日である。今日までの日々で、防衛隊がヤバい時だけ介入して怪獣を倒していたりする。──その度ニュースではマッチポンプとか、元凶だとか言われているが、無視している──俺が介入するタイミングは怪獣9号が現れる時だけだ。原作ではキコルをボコボコにしてピンチのところを
「訓練はバッチリした。コンディションも十分、後は待つだけ」
待ってろキコル・・・もうすぐで会えるからな。
「え、何よこいつ。こんなの討伐リストに入ってn
「キコル!」
「え?」
間に合った・・・!ギリギリで思わず声が出たけど彼女に傷がつかなくてよかった・・・!怪獣9号は俺の乱入に戸惑っている様子だ。
「アァ・・・?誰だぁ、お前・・・?」
「・・・敢えて名乗るなら、俺はウルトラマンだ」
「ウルトラァ?まぁいい、死んじゃ「やらせない」ッ!?」
「厄介だなぁ・・・今日はもういいや。後はお前に任せた」
「あれって・・・!?」
9号はキコルが倒した本獣を復活させ撤退した。キコルは怪獣が復活して驚愕している。ここで9号を追ってもいいが、そうしたら復活した本獣が疲弊したキコルを襲う。なら、選択肢は一つ。
「お前を倒す・・・!」
腕に収納していたスパークレンスNEOを取り出しブレードを展開させる。そして本獣を回り込むようにに接近、それぞれの脚の関節を切り裂いて自由を封じ込み、最後に高く跳んで落下の勢いで本獣の核を突き刺した。
「任務完了・・・さて」
『ダイゴ君。今は我々の工作でそこら一帯は通信障害を起こしている。彼女に話したい事があるなら、今話しても構わない』
──勿論、彼女には上に黙ってもらう必要があるが──アドニスさんにそう言われて通信が切れた。嬉しいな、久しぶりに彼女と話せるのは・・・。そう思いながらキコルの方に振り向く。キコルは今、俺に対して警戒している様子だ。彼女は俺だとわかってくれるだろうか・・・
「貴方、何者?さっきは助けてくれたけど、何が目的なの」
「その質問の回答は、お前を助けることだ」
「はあ?一体何を言って・・・え?」
俺はそう言いながらマスクを外す。キコルは何のことかわからない様に戸惑うが、俺の顔を見てさっきより強く驚愕してくれた。──あぁ・・・
「その様子だと、覚えてくれてたみたいだね。久しぶり、キコル」
「あ、あぁ・・・い、生きてくれてたのね・・・ダイゴ!」
キコルは数年ぶりの再会に、嗚呼混じりに歓喜に震わせながら抱きついてきた。けど、俺たちには時間が残っていない。
「キコル。時間が無いから一度しか言わない。俺の事は功さんやヒカリさんには言っていいけど、その他の人には内密にしてくれ。いいな?」
「え?・・・わ、わかった。パパとママには言うけど、隊長達には言わない」
「ありがとう。それじゃあ、また会おう。キコル」
「ッ!・・・うん!」
俺はマスクを被り、近づいてくる気配とは逆方向にここから離れた。
「話せて良かったねぇ。ダイゴ君」
「はい。今回はありがとうございます。アドニスさん」
「当然の事をしたまでです。ことは順調に進んでいます。そして次の介入はとうきょうで9号が動く時です。次の頼みますよ?ウルトラマン」
「分かっています」
俺はアドニスさんに作戦の報告を済ませて少々雑談をした後、スパークレンスNEOをメカニックマンに預けて、腹を満たすために食堂へ向かった。
「キコル、また逢う日まで」