怪獣8号withウルトラマンティガ   作:山吹色ノ大妖精

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今更ですが、主人公の原作知識は単行本の一巻までと設定しました。読者様側に何か違和感が有れば、感想よろしくお願いします。

追記:原作との相違に気付いたので加筆修正しました。


私の幼馴染

 試験が終わった日の夜、初めてダイゴと会った時を思い出す。ある日、パパとママが任務で帰って来た時に連れて来たのが彼だった。それからずっと一緒に過ごして愛着が湧いた私は彼を弟のように可愛がった。しかし、怪獣6号と光の巨人が出現したその日から彼は居なくなった。一緒に避難している時に繋いでいた手が離れてしまって以来、死んでしまったと思っていた。あの日までは──

 

「生きていたんだ…ッ!」

 

 嬉しい。成長して顔が変わってしまった今でも彼だと分かったのはきっと運命だろう。防衛隊の試験の時に現れた謎の怪獣から守ってくれた時は警戒してしまったが、顔を見て一眼で彼だと分かった。一瞬だけど声も交わすこと出来た。

 

「そうだ、電話しないと」

 

 この事をパパとママに教えてあげないとと思い、スマホを取り出してパパに電話する。

 

『どうしたキコル、こんな時間に』

「パパ聞いて、ダイゴが生きていたの」

『何?』

 

 あの時の事を細かく伝える。事件の時、基地では何故か通信機器などにジャミングがされて状況がわかっていなかったらしく、話を聞かれたので正体だけを内緒にして、怪獣9号と光の巨人を模した人物が戦ったことだけを伝えた。

 

「この事を話していいのはダイゴだけって言われたの、ねえ、信じてくれる?」

『状況はわかった。この事はヒカリにも伝える。俄には信じ難いがそうなのだろう』

「うん」

『次に会った時は、彼をバックアップしている組織にコンタクトを取ろう』

 

 パパの発言に私は困惑した。バックアップしている組織?

 

「どういう事?」

『彼が見つからなかった事、そして我々のスーツよりも強力なスーツを開発しているとを鑑みるにな』

「わ、わかった」

『今はもう遅い。明日は任務なのだろう?頑張れ、お前は強い子だ』

「ッ…うん。おやすみ」

 

 そうして電話を切った後は私はベットに入って寝ることにした。その時だった。

 

『怪獣発生、戦闘隊員は直ちに出撃の準備せよ』

 

 基地中に鳴り響くサイレンに叩き起こされた私は急いで隊員服に着替えて同僚と共に出撃した。

 

──今日の戦闘の顛末を言うと、彼が現れることは無かった。しかし、怪獣8号と9号が現れてその影響でレノと伊春が負傷した。

 

 それから時間は経ち、二人が復帰した祝いのパーティーの途中に日比野カフカが正隊員として認められた。

 そしてパーティーが終わった後、部屋のベットの上で前の戦闘で居なかった彼を思い出した。

 

(あの戦場にダイゴはいなかった。当然よ、ダイゴは単独で動いている訳ではないんだから)

 

 彼が必ず助けに来るとは思っては駄目だと気を引き締めた。そう結論付けて寝ようとしたときだった

 

「ッ!?」

 

 外から爆音が聞こえた。非常事態だと判断してすぐに服を着替える。通信を聞くと本獣クラスの怪獣が基地に襲撃をかけて来たらしい。

 

「そんなことできるの、アイツ(9号)くらいよ!」

 

 愚痴りながら私は()()がある所に全速力で駆ける。隊長達から第3の戦力として怪獣を殲滅する為に開発された専用武器の下へ走った。

 

「もう二度と、失わないように」

 

 この後出撃した私は、レノと連携して遊撃に入った。一方で保科副隊長は大怪獣クラスの怪獣10号を一人で対応している。

 

「急いで行かないと…ッ!?」

「ギャアッ!?」

「何だ!?」

 

 上から飛来し光の輪が真正面から翼竜を核ごと斬り裂いた。振り返ると、暗い空を浮遊する人型がいた。その人型はあらゆる方向に光輪を飛ばしているのを見た。

 

(ありがとう…)

「キコル!?」

「ここはアレに任せよう!私は保科副隊長のところに行く!」

「クッ、了解!」

 

 移動する怪獣達を専用武器で退かしながら保科副隊長のところに着いた。周りのあちこちには破壊された跡がある。その中心で副隊長は怪獣10号に致命傷を与えていた。

 

「よしっ!」

「まだや!」

 

 歓喜の声を上げた瞬間、怪獣10号は巨大化した。その次には、蒸気が溢れ出した。そこから形態を変えていき、そこで通信から聞こえた情報に衝撃が走った。

 

『フォルティチュード上昇!これって…フォルティチュード9.0!?そんな!?』

 

 唖然としている私をよそに副隊長は行動した。怪獣を切り刻んでいる。しかし、副隊長の動きが止まった。

 

駆動限界(オーバーヒート)!?保科副隊長!」

 

 私も行動すべく巨大斧を振るおうとしたもの、複数の余獣が前に立ちはだかった。

 

「このッ!」

 

 援護に行けず、そうしている間にも、副隊長は怪獣10号に有効打を与えようとしていたが、怪獣10号に反撃されて吹き飛ばされた。副隊長はそれでも立ち上がり、戦闘を続けた。しかし、とうとう副隊長が捕まってしまった。そこで()()から通信が来た。

 

『皆、よく耐えてくれた』

 

 その声と共に怪獣の手が腕から破壊されて副隊長が解放された。間髪開かず亜白隊長が二発目を撃った。今度は怪獣が動いて攻撃が核を外れる。その間に副隊長は動いた、怪獣の動きを止めている。それに気づいた私も行動した。駆動限界が来るまで副隊長と怪獣の脚部を中心に攻撃した。それが功を制して隊長の三発目が体の大部分を貫いた。怪獣撃破の通信が流れた時には、あちこちで勝利の咆哮が聞こえた。これで後は余獣の殲滅だと思われたその時だった。

 

『上空に超巨大余獣爆弾!?』

「総員退避!小此木!83番ゲートに断層を──」

 

 怪獣の爆弾が落ちる前に日比野カフカが動き出した。解放戦力が1%とは思えない速さで、日比野カフカが跳んだ次の瞬間、怪獣8号が現れた。怪獣8号はさっきよりも大きく跳躍して空の爆弾を殴り飛ばした。

 

『総員、その場に臥せてシールド全開だ!』

 

 亜白隊長が通信を通して叫んだ後の瞬間、上空で大爆発が起きた。爆風が止んで亜白隊長は目の前にいる怪獣8号に銃を向けた。

 

「日比野カフカ、いや、怪獣8号。身柄を拘束する」

 

 日比野カフカは大人しく拘束されて、とある一室に閉じ込められている。その翌日、私は防衛隊長官(パパ)に呼び出された。




追記:原作との相違に気付いたので加筆修正しました。
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