ナツキ・スバル(チート)   作:ぺやんぐ饂飩

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まとめてきな
話の進展はあんまない


異能

「そういえば仲間探しの前にやりたいことがあるんだった」

 

あたりを見渡してちょうどよいベンチがそこに腰掛ける

 

「さてと、では俺の異能(シギル)の検証タイムといきますか!!」

 

あれ?俺なんで今シギルなんて言葉が出てきたんだ?いや、あれか。あのときもエルザに対抗する武器がほしいと思ったときも自然と火神槌の名前が頭に自然と入ってきたのと同じで俺の能力はシギルって呼べってことか

 

「さてといま俺が持っている異能は死に戻り、火神槌、世界関数の3つだ。こう、考えると異能が、3つもあるって俺中々のチートじゃね?」

 

って思ったけどチートなら2回も死ぬわけないよな。それともあれか?異世界はチートを持ってしても楽じゃない世の中なのか

 

「厳しすぎるぜ俺の異世界ライフーー!!」

 

発作的に頭を抱えそうになったけど頭を左右にふって一瞬思ったことを振り払う。覚悟を決めただろ、ナツキ・スバル。あの娘に徽章をあげて、恩を返すって

バチンと頬を叩いて気合を入れる

 

「しっかし死に戻りって普通にタイムリープ出来たら便利だったが、死なないと発動しないのは難点だよな。まぁ、実際それに助けられてるからなんとも言えねーけど」

 

死に戻りは検証も何もないから後の2つだな

 

「先ずは火神槌。恐らくだがこの異能は物を生み出す能力だと予想。実際、銃を頭の中で想像すれば生み出すことが俺はできる。なら、スマホなんかはどうなんだ?電波のない異世界だと用途が限れてくるかもしれないがあれば取り敢えず便利だろ。いでよ!スマホ!」

 

・・・・・・・・・シーン

 

「・・・・・・・・・流石にスマホは無理なのか?なら、こよコンポタはどーよ?いでよ、コンポタ!!」

 

すると手元には本当にコンポタが出てきた

 

「本当にコンポタは出てきたがちゃんと食えるんだろうな」

 

袋を訝しむ目で見ててもしょうがないから実際に食べてみるか。袋を開けるとあのコンポタの良い匂いがする

では、味はどうか。試しに一つ口の中に放り込む

 

「んっ、美味い・・・これでロム爺に食われたとしても、故郷の味に困らないな。そういえば故郷の味と言えば米はどうなんだ?いでよ、米!!」

 

・・・・・・・・・インスタントが出てきたな。まぁ、それでも充分か

 

「食べ物はこんくらいにして次は武器だ。拳銃だと正直あのエルザ相手だと心もとない出来れば戦車は・・・逆に戦えないか。それでもサブマシンガンくらいは欲しいな」

 

サブマシンガンをイメージして手のひら既にある感覚で

 

「きた・・・!」

 

手に握られているのはハンドガンよりかは重厚で大きい。武器を生み出すときは俺が大体のイメージを持ってやってる。今回は昔なんかのゲームで知ったUZIってやつを想像してやったんだけど性能もそれ通りになってんのかる

 

「いや、でもあれだな。この異能やっぱ無限大とはいかないか」

 

軽くランニングした程度の疲労感が身体に残る

 

「まぁ、根気よく試していくしかないな」

 

 

 

 

 

 

 

さて、あれからしばらくして火神槌の方の検証はこんなもんでいいだろ。わかったことといえば

・まず生み出すことは手で持てるもののみ。手で持てない物例えば車とか大きかったり重いものは出せない。まぁ、普通に車が走ってたらファンタジー間かま薄れるから多分出てきても使わないと思うけど

・次に複雑すぎるものも出せない。試してみたものでスマホ、携帯、ゲーム機なんかは駄目だった。俺からすれば銃も充分複雑に見えるけど、銃と比べればスマホなんかのほうが複雑な仕組みなのは俺でもわかる

・予想はできてたがもちろん植物、動物は無理だった

・次に食べ物だが生鮮食品はだめで加工されていて長期保存が可能なものなら生み出せる。例えばカップ麺とかカロリ○メイトとかだな。そういう意味ではお菓子はだいたいいけるのかもしれない

・液体を単体で生み出すのは不可能。液体+なにかなら生み出せる。例えばコップに入った水ならいけるが、水単体は無理だった

 

「だけど、これって使いこなしたらだいぶ強い能力だよな」

 

この世界に銃がどの程度通用するかわからないが、元の世界だと銃はだいぶ強い武器のはずだ。今一丁だけ懐に忍ばせてるがこれがあるだけで安心感がちげぇ

 

俺自体が武器のスーパーマーケットみたいで武器を使いこなす練習をすれば色んな戦いをできるはずだし、剣や銃それに盾なんかをうまく使えば大抵のやつには負けるわけがない

 

前回だって俺は不意打ちという観点だけを見れば完璧だったはずだ。特に2回目のエルザの攻撃を紙一重で避けて何もないところから銃をぶちかましたのは完璧な流れだった

 

少なくともエルザは3発の銃弾を胴体にくらったはずだ。それでも、1〜2発をククリナイフで受け止めたのはさすがとしか言いようがないのだが俺が言葉を失ったのはその後の光景だ

 

「笑っていた」間違いない。身体に銃弾を受けながらも最も速いスピードでオレの懐に潜り込み腹を割いた

 

常人ではないだろう。いや、人外と言ってもいい。そうだ・・・!

 

「あいつ人間じゃないんじゃないか?」

 

ここは異世界。目の前に当たり前のように獣人が歩いているではないか

 

「しっかし人間の見た目をしてるけど人間じゃないなんて俺はエルフくらいしか知らねーぞ」

 

でも、あいつは耳が長いとかそういう特徴はなかったもんな。特徴は言うならば桁外れの回復力。今思い返せばエルザは最初にくらったはずの銃創が一切なかった

 

 

桁外れの回復力を持つ人外・・・

 

 

内界観測(ラプラス)

 

「・・・・・・・・・吸血鬼か」

 

吸血鬼

俺の中だと血を吸って生きる人の形をした化け物でコウモリに変身したり、腕が再生したりするほどの回復力を持つ生き物

弱点として十字架や日光が弱点だとされてるが、エルザの場合普通にお天道様のもとを平然と過ごしてるっぽいよな

つまり吸血鬼っぽい弱点を克服した吸血鬼かなのか!?

 

「そんなのチートじゃねーか!!」

 

まぁ、いい。エルザ対策は後回しだ。あいつを完封する方法なんて今の所焼く以外思いつかない

 

 

「3つ目の異能ラプラス(世界関数)。正直いってこっちの方は全くわかんねーな。初めての発動も死に戻りの混乱してた時だからな」

 

それに今さっきも発動したが火神槌と違ってこっちは無意識だ。トリガーすらわからん

だから憶測でしかないが恐らく

 

「思考力の上昇・・・」

 

あの時の俺は間違いなく冴えてた。俺が俺じゃないと錯覚するほどに

あの時の俺ならもしかして東大に、合格したりすんじゃないかっ!?てなわけないな。いかに思考力が上昇しても元々のおつむが自分で言ってて悲しくなるけどそこまで良いわけじゃないんだよねーー

 

「はぁ、1人でブツブツと考えごとなんて虚しすぎる。もうちょっとさぁ、召喚?された時に「勇者様、我々をお救い下さい」って美少女がお願いしてくるくらい俺に優しくてもいいんじゃん。だとすると、俺のヒロインはサテラ(偽名)か・・・」

 

まぁ、ヒロインかどうかは置いといて俺はあの娘に恩を受けてる。絶対に助けてやらねーと

 

「しっかし助けたあとはどうすっかなーー。先ずは名前だよな」

 

それから口惜しいけど携帯をロム爺に売っぱらってその資金を元手に商売を始めるのも一つの手だよな。ラインハルトが自分のことを騎士って言ってたしここにも国があるってことだろうし、戦国時代にも商売に関する決まりはあったんだからこの国にも法律はあるだろうし、ラインハルトに教えてもらう

 

そして現代知識を使って俺TUEEEEEEならぬ俺KANEMOOOOOOでもやって財力を蓄えて、この国を変える。財政チートっていうのもありだな

 

現代知識だけにのみならず俺には火神槌があるからな俺さえいれば商品はどんどん作れるんだ。俺が店にたつんじゃなくて製造メーカーになってもいいのか

 

現代知識と火神槌。まさに鬼に金棒だな。火神槌が便利過ぎて今のところ世界関数の存在感が、薄いのは気にしないでおくか

 

っと取らぬ狸の皮算用はこの辺にしておくか。典型的な負けフラグだからな




現代知識を活かした商人ルートがあってもいいよね

スバルの行く末

  • 公爵家へ
  • メイザース領へ

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