ナツキ・スバル(チート)   作:ぺやんぐ饂飩

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ヴィルヘルムさんの強さがうまく表現できないな


応戦

「──精霊、精霊ね。ふふふ、素敵。精霊はまだ、殺したことがなかったから」

 

奇襲を防がれたエルザは、一旦距離を開けて俺たちを見渡した。警戒をしているサテラ(偽名)、ただじっと剣を構えているヴィルヘルムさん動いたのはこの3人ではなく

 

「おい!どーいうことだよ!アンタの仕事は徽章を買い取ることじゃねーのかよ!?ここを、血の海にしようてのなら話が違うぞ!!」

 

くいかかったのは他でもない、仕事を依頼されたフェルトだった

 

「そうね。私の仕事は盗んだ徽章を買い取ること。けれど、持ち主まで連れてこられてはとても交渉なんて無理。だから、予定を変更することにしたわ。この場にいる、関係者は皆殺し。徽章はその上で回収することにするわ」

 

そのままエルザを見下した瞳でフェルトに

 

「あなたは仕事を全うすることができなかった。所詮は貧民街の人間ね」

 

と、言い放った

 

「ッ・・・」

 

その言葉にフェルトは悔しさからかまたは別の感情からか唇をかみしめることしかできなかった

 

「てめぇ、巫山戯んなよ!!」

 

そんな空気の中で啖呵切る俺

 

「こんな小さいガキ、いじめて楽しんでんじゃねぇよ! 腸大好きのサディスティック女が!! そもそも出現が唐突すぎんだよ、外でタイミング待ってたのか!?お前も案外暇人なんだな!ま、天下不滅の無職の無一文の俺に比べたらかなわないかもしれないけどな!!それと、お前そんな前開きな服を着やがって恥ずかしくねーのかよ!!っと、話がずれたな!いいか!?フェルトは貧民街で必死に一生懸命頑張ってるんだよ!!お前にそのフェルトの頑張りを貶す権利はねーんだ!!テンションと怒りゲージMAXでなにが言いてぇのか自分でもわかんなくなってきてんだよ! そんなお日柄ですが皆様いかがお過ごしでしょうかチャンネルはそのままでどうぞ!」

 

ありがとよ、エルザ。ここまで付き合ってくれて

 

「てなわけで時間稼ぎ完了。やっちまえパック」

 

「後世にまで語り継ぎたい無様なのか凄いのかよくわからない見事な時間稼ぎだったね」

 

空中に浮いて、腕を組んでいるパックの周りには無数の氷柱が出現した

 

「まだ自己紹介もしてなかったね、お嬢さん。ボクの名前はパック。名前だけでも覚えて逝ってね」

 

そして、撃ち出される氷の弾丸。しかし、エルザはそれらを撃ち落とし、壁を床を爬虫類のように這って動き避けまわる

 

「わかってたけど、ただもんじゃないなぁ」

 

「いえ、この戦い私が出るまでもないかもしれません」

 

「えっ?そうなんですか?」

 

「えぇ。逆にここで私が出ると足手まといとなるでしょう」

 

ヴィルヘルムさんが言うならそうなのかもな

 

「戦い慣れしてるなぁ。女の子なのに」

 

パックは未だに避けまわるエルザに感心するように言った

 

「あら、女の子扱いされるのは久し振りなのだけれど」

 

・・・・・・・・・だろうな

 

「でも、ここまでだよ」

 

「あれは?」

 

「足を凍りつかされ、動きを封じられたのです」

 

「なるほど」

 

「してやられたってことかしら?」

 

「ただ、闇雲にばら撒いてたってわけじゃにゃいんだよ?おやすみーー」

 

動くことができないエルザに向かって巨大な氷が押し潰さんとする、勢いよく射出させた

 

「やりおったか!?」

 

「おい!ここでお手本のようなフラグたてんなジジイ!!」

 

それがなきゃ完璧だったかもしれないのに!!

 

「あぁ、素敵。死んじゃうかと思った」

 

ほらぁ!!生きてるじゃん!!

 

「ぼく女の子なんだからそういうのは感心しないなぁ」

 

「パック、いける?」

 

「ごめん、スゴイ眠い。ちょっと舐めてかかってた。マナ切れで消えちゃう」

 

「やべぇ、もう5時か・・・」

 

パックが、この状況でいなくなるのはヤバいんじゃないか

 

「あとはこっちでどうにかするから、今は休んで。ありがとね」

 

「君になにかあれば、ボクは盟約に従う。いざとなったら、オドを絞り出してでもボクを呼び出すんだよ」

 

消えたパックを、見て動き出したのは俺じゃなく

 

「さて、この状況で加勢せぬわけにはいかんじゃろう」

 

「やるのかロム爺・・・」

 

「うむ。腕は衰えておらんじゃろうな?剣鬼」

 

「無論」

 

やっぱりこの二人仲良かったりすんじゃないのか

 

「行くぞーー!」

 

ロム爺は棍棒をおお振りでエルザに振り下ろす

 

「あら、ダンスに横入りなんて無粋じゃないのかしら」

 

「そんなに踊りたければ最高のダンスを躍らせてやるわ! そら、きりきり舞え!」

 

エルザは軽く攻撃をあしらい反撃をしようとするが

 

「──ふっ!!」

 

そこにすかさずヴィルヘルムさんが攻撃を加える。そして、またロム爺が棍棒を振り回す。しかも、いい感じにヴィルヘルムさんが棍棒の邪魔にならないように動いてる

 

「良い連携ね。仲良しなのかしら?」

 

「ぬかせ!こやつと仲良しなわけないじゃろう!」

 

「・・・・・・・・・」

 

「厄介ね。でも、おじいさんが力持ちだからこんなこともできるのよ」

 

エルザは空中に逃げてロム爺が持つ棍棒に着地した。下にいるヴィルヘルムさんの剣が届かない位置に

 

「させっかよ!!」

 

エルザのロム爺の頭を捉えた刃は僅かにずれて、致命傷ではあるが即死を避けることができた

 

「悪い子」

 

「っう」

 

「こちらを忘れて貰っては困りますな」

 

エルザは一瞬視線をこちらへやったが、直ぐにヴィルヘルムさんへ向けた

そこからヴィルヘルムさんの力強い、老人が操る剣とは思えないほどの剣撃がいかんなくエルザを襲った

 

「思った通りだわ。強いのね。一体何者かしら?」

 

「公爵家、カルステン家にお仕えする者とだけ答えておきましょう」

 

「あら、つれない返事ね」

 

出会った時から只者ではないと思ってたはいたが、あのエルザと互角。いや、ちょっと押してるか?ヴィルヘルムさん、エルザじゃないが本当に何者

よくアニメとか漫画である凄く強い執事とかか?

 

「私のことも忘れないでよね」

 

そこにサテラ(偽名)の援護。いける、やっとあのエルザを倒せる気がする。ここで、俺がでしゃばっても足手まといになるだろうし俺がやれることといえば

 

「おい、ロム爺。生きてるか?しっかしろ!」

 

倒れていたロム爺に駆け寄って声をかける

 

「うぅ・・・」

 

良かった、まだ生きてる

 

「ロム爺、死ぬなよ」

 

「フェルト・・・」

 

「ロム爺はアタシの家族みたいなもんだ。だから、死んだら絶対に許さないからな!」

 

「エルザを倒し終わったら、みんなでロム爺担いで病院行こうぜ。フェルト」

 

「・・・ロム爺アタシ担げっかな?」

 

「正直、それは俺もわからん」

 

「それとさっきはありがとな。ちょっとは心が救われた気がするよ。目つきは悪いけど良い性格してるぜ」

 

「いや、一言余計なんだよ!!」

 

「それにしても、あの爺さん本当に強いな。なにもんだ?」

 

「いや、それは俺もわかんねぇ。なんかどっかのお貴族様に仕えてるってことしかな」

 

「でやぁ!!」

 

ヴィルヘルムさんの鬼気迫る声と共に奔る一振りの剣。エルザは先程のように器用によけ、凶刃は火花を散らす

 

「流石噂に聞く腸狩りと言ったところ。それなりの腕前ですな」

 

「あら私のことをご存知なのね。あなたみたいな人に知られていて悪い気はしないけど少し私のことを甘く見てないかしら?」

 

「・・・あなたもこの状況は辛いでしょう?」

 

「いいえ。楽しいわ。もっと楽しませてちょうだい」

 

「ご期待にそえるかわかりませんな」

 

エルザがバク転のように後ろに下がると着地のすきに撃ち込まれる氷柱。状況的にはエルザが不利の筈なんだ。それなに・・・なんで、そんなに微笑むことができるんだ・・・!

 

「いい加減、その攻撃には飽きてきたわ。じゃあ、こんなのはどうかしら?」

 

言葉と同時に駆けるエルザ。それは、俺がやられた時とほぼ同じ速度。その勢いにのって凶刃が投擲される

 

「せやぁ!!」

 

ヴィルヘルムさんはそれを剣で弾き飛ばしが

 

「2本目があるぞ!!」

 

俺の言葉に瞬時にヴィルヘルムさんは反応したが、体勢がよろいでいた状況でエルザの攻撃を受けたことにより持っていた剣が飛ばされた

 

「これで終わりね」

 

エルザは腹をみやって、舌なめずりをした

スバルの行く末

  • 公爵家へ
  • メイザース領へ
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