『書きたいものを書いて糧にする。』という精神のもと、
ここで書きたかったベイカー家、エヴリン生存ルートを作りたいと思ってます。
妄想の掃き溜めみたいなものですが、それでも楽しんでいただけるならうれしいです。
では、どうぞ。
俺、イーサン・ウィンターズは、3年前に妻であるミアが行方不明になってからずっと1人で暮らしてきた。だが、つい昨日、ミアから『迎えに来て欲しい』と連絡が来た。
俺は彼女が何かの事件に巻き込まれているかもしれないと思い、ミアを探すため、残されたメッセージの導きを頼りに、電話の発信源であるルイジアナ州ダルウェイへと車で向かう。
電話の発生源付近の森にあった廃屋を捜索すると、行方不明になったミアに左手を切り落とされ、その左手が何故かまた繋がったり、狂った家に招かれたり、右足を切り落とされ、それが何故か回復薬をかけると治ったりとおかしな事が多々起きた。
そして、今俺はこの洋館からミアを連れて脱出するため、中を徘徊している俺の右足を切り落とした男…ジャックに見つからないようメインホールの鍵を探している。
よし、これが俺の今の現状だ。
…思い返すと、本当におかしな事ばかりだな…。
まぁ、いい。ここで気にしても仕方ない事だ。今はミアを助ける事が先決…。
そう考えをまとめ探索をし始め、廊下を曲がった時、塞がれた窓の外から声を掛けられた。
「おいお前!」
その声のするほうを見ると、黒人の警官と白人…いや、黄色人種か?ともかく、銀髪の警官がこちらにライトを向けていた。あの狂った一家以外の人間と会えた事に喜びを感じつつ、俺は窓まで近づき、必死に助けを求める。
「おい!頼む助けてくれ!」
「ちょ、ちょっと落ち着け…。君は、ここの人間なの?…ここに住んでるの?」
銀髪の警官がこちらにそう尋ねる。
「俺が?違う!」
「…そうか…。実はこの辺りで失踪事件があったみたいで、ここに来たんだけど…」
「それどころじゃない、ここから出たいんだ!俺の話を聞いてくれ」
銀髪の警官の言葉を遮りそう言うと、2人の警官は俺の話を聞く態勢をとった。
「この家のイカれた一家に殺されそうなんだ」
「…そうか。
じゃあ言わせて貰うが…、そういうあんたこそあんまりまともな人間に見えないぞ?」
俺の言葉を聞いた黒人の警官がこちらを怪しむような視線を向けてそう言う。
「ふざけないでくれ!」
「いいか、こいつがさっき言った通り、このあたりで失踪事件が頻発してるんだ。
疑ってるわけじゃないが…、あんたみたいなよそ者が関わってないとも、まだ言い切れないからな」
…確かに、一理ある。
「分かったよ、何でも話すから」
俺がそう言うと、黒人の警官は少し安心したような表情で言う。
「よし、分かればいいんだ。じゃあ、ガレージがあるだろ?そこで話そう」
…いや、ガレージに行くまでにあのイカれた一家に襲われたらひとたまりも無いぞ…。
少しでも対抗できる物を…。
そう思ったとき、警官の腰に拳銃があるのが見えた。
…いうだけ言ってみるか。
「…待ってくれ!銃を、その銃を貸してくれないか?」
俺がそう言うと、黒人の警官は笑い声を出しながら言う。
「ふっははは、あんたどうかしてるんじゃないか?」
そういう警官の顔は笑っていない。明らかにこちらを警戒している。
「なぁ、保安官」
「保安官補佐だ、横にいる同僚は部下でね」
…銀髪の方が部下らしい。
「…保安官補佐。
どっちがいい?俺を新聞の死亡記事で見るか、助けて一躍ヒーローになるか」
黒人警官はこちらを訝しげに見詰めると、懐を漁り、ポケットナイフを取り出した。
「ポケットナイフだって?」
「あぁ、持って行け。これで十分だろ?
ほらさっさと、ガレージに行け。今すぐ」
保安官補佐はそう言うと、その場を離れていった。
おそらくガレージに向かったんだろう。
…ガレージに行くまでに、あの一家に会わなきゃいいが…。
そう思っていると、窓の外からまた声を掛けられる。今度は銀髪の警官の方だった。
「…一応、あんたにこれを渡しておく。
無くさないでくれよ?あと、後で返してくれ」
そう言って、銀髪警官はこちらにフラッシュライト付きの銃を渡してきた。
よし、これで少しは安心できる…。
「…ありがとう」
「礼はいい。ちゃんと返してくれればね」
そういって、銀髪の警官は去っていった。
…いい人だな。
まさか、こんな状況で俺の言葉を信じてくれるとは…。
さて、俺もさっさとガレージに向かおう。
と思ったが、ガレージが何処か分からない…。
…探すしかないな。
俺はまだ探索していなかった左の扉に向かった。
すると、左側に階段があり、そこを下りると扉をガムテープで固定された電源装置があった。
横に閉じたシャッターがあることからも、ここがガレージなんだろう。
警官から貰ったポケットナイフでガムテープを切り、シャッターを開ける。
すると、血だらけのガレージで警官2人がしゃがんでいるのを見つけた。
「おい、こんなとこ早く出よう!」
「いいか、まずこんな夜中に独りで何をしてるのか説明しろ」
俺がそう声を掛けると、保安官補佐はこちらに詰め寄りながらそう言う。
「俺が?あんたらもだろ?」
「俺たちは仕事だ。いいか、本当のことを話すんだ。質問に答えろ」
「…言っても信じるわけ無いさ」
あぁ。信じるわけ無い。俺だって信じたくない…。何せ、あまりにも現実離れしすぎている。
…だが、あの銀髪の警官なら信じてくれそうな、そんな気がする。
「答えろ」
保安官補佐が圧を掛けたような声でそう言う。
そのとき、目の前のシャッターが閉まり始めた。
「おい、シャッターを閉めるな!まて、閉めるんじゃない!」
保安官補佐が慌てた声でそう言う。
なんで閉まり始めてるんだ!?
「!保安官補佐ッ!」
「よせッ!」
そう俺と銀髪警官が言ったのは同時だった。
しかし、それを言うには手遅れだった。なぜなら、保安官補佐はジャックの持つシャベルで頭を貫かれてしまったからだ。
ジャックは死んだ保安官補佐の体をシャベルで刺した後、こちらに向かってきた。
「まだ1人残ってるが…、仕方ない、あいつ共々殺してやるとしよう」
そういって、ジャックは斧を俺目掛けて振り回し始めた。
「ッ!クソッ!」
俺は借りたフラッシュライト付きの銃―――Glock 17を持ち、ジャックに発砲する。
しかし、肩に弾を受けようが、頭に弾を当てようがジャックは倒れなかった。
まるで傷なんて負っていないかのように元気に斧を振り回してくる。
「力が体中に流れてる!たっぷり流れてるぞお!」
狂ったようにシャベルを振り回しながら言うジャック。
俺はシャベルを避けながら何とか距離をとる。
クソ!こいつ、銃が効かないのか!?
銃が効かないんだったら生半可な攻撃をしても意味が無い…。
打てる手立てが…。
そう思った時、
「…!あんた、俺がそいつを引きつける!だから、そこの鍵で車を動かせ!」
銀髪警官が近くの机を指差しながらそう言う。
「ジャック・ベイカー!こっちに来い!」
銀髪警官が銃を構えながらジャックに言う。
「はっはっは、いい度胸じゃねぇか。今そっち行くから待ってろよ」
ジャックはそれに反応し、銀髪の警官の方に向かった。
よし、鍵は…あった。
さっさと車に乗ってあいつに一矢報いてやる。
「ヘイヘイ、おっちゃんビビッてるぅ!」
「ちっ、ちょこまか動きやがって!」
銀髪警官の方を見ると、散々追いかけられてきたジャックを煽りながら、攻撃を寸での所で転がって回避しつつ銃で反撃し、時間を稼いでいるのが見えた。
すごいな…。
あの攻撃を余裕を持って避ける運動能力もさることながら、攻撃を回避しながら人を煽る余裕もあるらしい。
さて、さっさとこいつと蹴りをつけよう。
俺は何故かガレージ内に止めてあった自分の車に乗り込み、前にジャックが来るように位置を調整する。
「さぁ、来いよ来いよ!」
「言われなくても行ってやるよ!」
銀髪警官がジャックを車の前に引き付けた。
そして、銀髪警官がジャックの攻撃を避け、車に当たらない所までいった事を確認し、俺は車を発進させ、ジャックに勢い良く突撃した。
「おいおい、いてぇじゃねぇか」
「オイ、マジかよ!」
車のボンネットが変に曲がるくらいの速度で突っ込んだのに、ジャックは倒れた程度であまりダメージを受けているようには見えなかった。
俺が目の前の事を信じられずに居ると、突然ミシミシ!という音がなり続け、車の屋根が破壊された。
それに呆然としていると、ジャックが車に乗り込んできた。
「クソ!」
「ひひっ、いい車持ってるじゃねぇか」
ジャックはそう言いながら銀髪警官目掛けて車を突進させる。
「ッ!回避ーッ!」
銀髪警官はそれをギリギリのところで回避し、逃げ回る。
しかし、
「おらぁっ!」
「ガッ!」
ついに轢かれてしまった。
銀髪警官が車にぶつかった衝撃でボンネットに乗りこちらに転がってきた後、後ろの座席に勢い良く落ちた。
それを見たジャックは車を銀髪警官を追いかけている最中に落ちてきた鉄骨の前に移動させる。
「もう終わりにしよう、俺たちで」
そう言って、ジャックは車をバックさせる。
「おおぉ、いいね。一緒にドライブを楽しもうぜ」
ッ!こいつ!
「おい、なにしてる…やめろ!」
俺がそういった途端、ジャックは車を急発進させて鉄骨に突撃させた。
「ぐわぁッ!」
俺は何とか鉄骨を避けたが、ジャックは顔面に諸に鉄骨がぶつかっている。
…若干、表情が動いているように見えるのは気のせいか?
そう思いつつ、何とか車から抜け出す。
おそらくだが、これだけの勢いでぶつかったんだ。
車が炎上する可能性もある。なんなら、爆発する可能性も。
さっさと離れよう。
俺が車から離れた瞬間、
「おりゃ!」
後部座席がある位置のボディが思いっきり飛ばされ、轢かれた筈の銀髪警官が出てきた。
それと同時に車が燃え上がる。
「お、おい!大丈夫か!?」
「あ、あぁ、まぁ、多分。それより、まだ終わってないみたいだぞ…」
銀髪警官が燃える車を見ながらそういったとき、車から燃えているジャックが降りてきた。
「おいおいなにしやがる。どうしてくれるんだよこのくそ野郎共めが」
ジャックは体を燃やしながら、こちらに近づいてくる。
…おかしいだろ。
なんで燃えながらこっちにこれるんだ…。
「どんだけタフなんだよ!」
銀髪警官がそう言葉を零しながら発砲する。それに続き、俺もヤツに発砲する。
しかし、ジャックはそれに少し怯む程度でやはり、銃弾は効かない。
「ちっ、おりゃ!」
銀髪警官は諦めず、次はジャックに近づき、顔面を思いっきりぶん殴った。
「ぐっ…」
さすがに効いたのか、ジャックは少しよろめき、動けなくなる。
丁度そのとき、火がガソリンに引火したのだろう。俺の車が爆発した。
ジャックは車の前に居たため、その爆発をもろにくらい、地面に倒れる。
「…やった…のか?」
「…分からない…。あんな燃えながらこっちを攻撃しに来たんだから、まだ、生きてるかも…」
俺のつぶやいた言葉に銀髪警官がそう返す。
「…さっさと離れた方がよさそうだな」
「あぁ。っと、その前に、君、名前は?」
「…イーサン・ウィンターズだ」
「私は、ヒョウ・ギルデット。警官だ。ここから出るために協力しないか?」
銀髪警官、もといヒョウ・ギルデットはそういい、こちらに協力を申し出た。
「…あぁ、このまま1人で出られる気もしないしな。よろしく頼む」
「うん、よろしく!」
俺はヒョウと協力する事にした。
そっちの方が生き残りやすいだろうと考えてだ。
それに、こんな薄気味悪いところを1人で探索するのも、気が滅入る。
誰かと一緒に居た方が、少しは気が楽になるだろう。
「よし、じゃあ、さっさとここから出よう」
彼女にそう言い、ついさっき爆発の衝撃で降りてきたであろう金属製の梯子を上ろうとする。
そのとき、全身の皮膚が爛れた状態のジャックが梯子にかけた俺の左手を掴み、
銃を持った右手も掴んだ後、自分の顔の方に銃口を向けた。
「いいか、しっかり見ておけよ。今から面白いものを見せてやる」
そういい、ジャックは銃口を口の中に押し込み、引き金を引いた。
「マジかよ…!」
銃弾を喰らったジャックは地面に倒れ、血を流し動かなくなった。
「…何なんだ、一体…」
「…何時の間に背後をとられてたんだ…?」
どうやら、ヒョウもジャックが動き出した事を気付いていなかったようだ。
警官なのに、とは思うが、彼女も人間だ。気付かない事は多々あるだろう。
仕方ない。
そう思い、梯子を上る。
ヒョウも着いて来て、梯子を上った。
梯子の上にはショットガンの弾と…、
「!あったぞ…!」
メインホールへの鍵があった。
「?これは…、馬の下半身?」
「あぁ、これを使えばメインホールを開けられるんだ」
「?…まぁ、とりあえず、それは脱出への道ってことか?」
「あぁ、そうだ。ゾイっていう電話相手が言うには、メインホールから外に出られるらしい」
「おぉ!なら、あと少しってことか?」
「…いや、外に出られたとしても、俺にはやる事がある。…ミアを、妻を捜さなきゃいけないんだ」
「…そうか。これでも警官の端くれだ、私も協力しよう。それに、行方不明者の捜索は本来、我々警察の仕事なのだからな」
「…助かる」
「お互い様だ」
そうして、俺たちは互いに協力する事になった。
この出会いが、彼らを救うキッカケになるとは、このときは微塵も思ってなかったがな。
to be continued…?
楽しんでいただけたでしょうか?
更新は不定期ですが、失踪する気はありませんので続きが気になる場合は、投稿されるまで待っていただけると幸いです。
では、またいつかの次回で会いましょう!
嗚呼、ルーカスに救済はあるのだろうか…?(救済の場合は、ルーカスがヒョウによって比較的まともになります)
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あるに決まってるだろぉ!?
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無ぇよ。限りなく無ぇよ。