転生したら……ウマ娘だった。   作:シラネ

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とりあえず、ごめんなさい。遅くなりました。メグルさんに怒られました。ごめんなさい。あと、設定崩壊については弁論のしようがございませんが、この物語はそういうものですので、気楽に読んで下さい。よろしくお願いします。


24話 ボランティア講師始めました

7月です。皆さんお待ちかね夏合宿の時期ですね。私、トキノメグルが在籍する小学校は7月の初旬から8月の後半まで夏休みだそうです。……長くね?

確かにウマ娘の合宿って4ターン(7月前半から8月後半)あったけど、小学校も同じになるものなの?

……気にしても仕方ないね!義務教育の内容出来てりゃOKだもんね!

少し話は戻して、私はこの暑いなか、海岸で走ったり、タイヤ引きしたり……なんてことはしません。暑いのは嫌いだからです。じゃあ、何するのかって?そんなの決まってるじゃないですか。

 

家で筋ト「メグルゥ!勉強教えてェ!!!」

 

……。

 

ごめんなさい。皆さんに嘘ついてました。

 

今、私。

 

トレセン学園のボランティア講師やっております。in夏合宿

 

 

 

……⏰……

 

時は遡って6月終わり頃。

私が普段通り学校から帰って直ぐに宿題を終わらせてトレーニングしに行こうかと思った所に、ウチのママンが、

 

「メグル、今日、たづなさんが貴女と相談しに家に来るらしいから外トレーニング行かないでくれない?」

「え……なんで伯母さんが来るのさ?」

「なんでもトレセン学園の夏合宿についてだって。詳しい事は来てから話すみたい。」

「私、小学生だよ?トレセン学園にはまだ関係ないと思うんだけども。……分かったよ。意味は全然分からないけど、今日は家でトレーニングしとく。」

「ごめんね。」

 

そうして、私は家でも出来るトレーニングをしながらたづなさんを待つことになりました。

そして、夕陽が沈み終わる頃にたづなさんがやってきました。

 

「お久しぶりです。メグルさん。」

「久しぶり。相変わらず、忙しそうだね。」

「ええ……それはもう本当に。」

 

久しぶりに再会したたづなさんは見た目こそは普通だったが、目が疲れているように見えた。

 

「それで?今日はどうして私にトレセン学園について相談しに来たのさ?」

「ええ。メグルさんにどうしてもお願いしたいことがあって……」

 

そこでたづなさんは少し泣きそうな表情になり、

 

「7月の初旬から行われるトレセン学園の夏合宿に臨時講師として来てくれないですか?」

 

と、私に訴えてきた。

 

「「……は?」」

 

私の横にいた母さんも私と同じタイミングで口を開けた。

 

 

……⏰……

 

事の詳細は夏合宿に参加予定の先生が急に入院することになり、参加出来なくなってしまったというもの。代替を用意しようという話になったが、他の先生は先生で出張や重要な用事が重なり、結果代替が不可能になってしまったということだった。参加予定の先生が体育関係ならまだしもこれが中学数学・高校数学を請け負っていたので合宿中にも勉強する生徒達にとっては大きな打撃になってしまうということにより、必死に他の人材を探しても条件に見合う講師役は居なかったのだそうだ。

 

「メグルさんのお父さんが代替として頑張ろうとしてるけど、中等部と高等部を兼任するのは無理がありまして……。お父さん自身にも合宿中には他の仕事が山ほどあるので……。ですが、合宿が始まるのがあとわずかなのに人が居ないものですから。」

 

そういう事情があって苦肉の策として私に依頼が来たということですか……。

 

「たづなさん、確かに私は中等部までの内容なら普通に教えられると思いますが、私は小学生ですよ?どうして最終的に小学生の私の元に来たのですか?」

 

一応、私の元に依頼が来た理由を再確認したいと思い、敢えてその質問をする。

 

「この際、勉強を見れるなら誰でも良いので……参考書を見ながら一緒に勉強するでも良いので、とりあえず人が欲しいんです……!だから、とりあえず翔真の娘さんである貴女にお願いしに来たのです……。」

「……あの、別に私は良いんですけど何で私の母さんには依頼しないんですか?」

「あら、それは私が中学生以上の子供に勉強を教える自信が無いことは日頃からお父さんには言ってるからね。話がたづなさんにも伝わっていたのでしょww」

 

wwじゃあないんだよ……。

 

その後もお願いしますお願いしますを連呼され、私は断れなくなり、仕方なく了承したのだった。

そして、それを利用して、友達にもトレセン学園の雰囲気を一応味わって貰いたいと不意に思い、友達を合宿に参加させることになっても良いかと尋ねると、

 

「メグルさんが来てくれるなら全力でご用意します!」

 

と、なんだかこちらが悪くなりそうな勢いで了承された。

 

 

……⏰……

 

そんな事を翌日、クラスメート2クラス(1年生の方は一部)に伝えると

 

「……という訳で、よかったら来る?夏合宿。」

「「「「「「行きます!」」」」」」

「2か月間もあるんだよ?長いよ?」

「それでも行くに決まってんじゃん?」

「行きますよ。絶対。」

「……絶対に負かす。あいつだけは潰す……。」

「遠慮なく行かさせて貰おうか!」

 

と、皆さん用事蹴ってでも行くとの事。熱心だねぇ。

なんか、グローさんが物騒なこと言ってるけど。

 

……⏰……

 

「という訳で友達10人行きます。」

「了解です。是非いらしてください。」

 

電話で報告した時には驚かれるかと思ったが、そんな事は全く無かった。

あとはバイト代の話もあったが、それは面倒なので断り、代わりに合宿中の授業の見学や一緒にトレーニングを受けることで話がついた。

だって、トレセン学園の授業やトレーニングを2か月間も無料で受けれるんだもん。普通お金払わないといけないわ。




読んで下さり、ありがとうございます。これからもよろしくお願いします。

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