……そうです。
私の姉の名前の通り……私の母の名前の通り……緑色の……姿を見た者は必ず潰れるという……悪魔のTが!(くどい)
……そんな怖い話じゃないですので。
あ、言っとくの忘れてましたが、キャラ崩壊やら世界観崩壊しているかな……と思われる作品ですので、暖かい目で見守って下さい。。。
あと、本文中にも書かれてありますが、ある時には1話で3年半ぶっ飛ばし、今回はクソ長い(当社比)くせに1日しか進みません。
作者の代わりに謝ります。
許してセイウンス。
早いもんで私、トキノメグルは小1です。
時間の飛ばしすぎについてはサポートセンター作者にお問い合わせ下さい。
今回はついこの間あった事を話していきます。
作者の意図により1話当たりの時間がはちゃめちゃで本当におかしい事になっておりますがご容赦下さい。
あと、決して正月がめちゃくちゃ好き!って言うわけじゃありません。単に保育園編で良いネタがさっぱり思い付かないからとの事です。
……ちょっと作者殴ってきます。
……
トキノメグル 保育園最高学年
トキノミドリ 小学校最高学年
トキノレイン 小学校最高学年
の、正月での出来事。
……
「タイマンだぁ!メグル!ミドリ!」
「タイマンは1対1だよ。」
「ふふ。かわいいポニーちゃん。強くなった私と競おうというのかい?」
「去年、負けてるけど。あと、ポニーって何?それと、何の影響を受けたの?」
「カッコつけたかっだけ。」
「何かかわいいらしい名詞が浮かんだだけ。」
……まだ、寮長ズ出てきてないよな?
「あー、皆、今日は土手じゃない所に行くぞ。車に乗るから支度してくれ。」
「?まだ朝だし、寒いよ?」
「良いから、今から楽しいとこ行くぞ!」
「?」
テーマパークでも行くの?こんな時期に?
……
【EX 東京(中央トレセン学園) トレーニングコース2400 2400m 芝 晴 良】
「ちょっと待て。なんで本当にレース場に来てるの?てか、ここトレセン学園じゃん!?というか、上の【】はどこから来た!?」
「だって、姉貴が使用許可取ったから……。」
「いや、どういう事?本当に訳分からん……。」
「いや、近いし、ミドリもレインもここの入学を希望してるって事を姉貴に言ったら、「……是非来て。いや、来なさい。来て下さい。……たまには正月らしい事したいの。姪っ子達に会いたいの……。」だって。」
oh……black……。
「お、噂をすればだ。姉貴!」
遠くから何やら土煙がこちらに向かってきている。
そして、次の瞬間。
「ぐぼはぁ!!」
ホマレ叔母さんが出してはいけないような声を出しながら土煙に飲まれた。
……
「ホントに酷い目にあった。……姉さん。ターゲットを確認したら頭突きを食らわす位の勢いで抱きつくの止めた方が絶対に良い。」
「だって……。やっと私にも正月っぽい再会が出来たんですもん。たまには妹達に甘えたくもなりますよ……。」
私達姪っ子達は目の前の事が凄すぎて唖然としていた。
「……紹介するわ。この人が貴女達の伯母で私達の姉さんの……」
「駿川たづなです。ミドリさん、レインさん、お久しぶりです!」
「久しぶり!6年ぶりかな?会いたかったよ~。」
「私なんか8年ぶりらしいけど覚えてないや。」
「そうですね……。本当は毎年行きたかったのですが、何分ここには色々大変で強い娘達がいますから……仕事が減らなくて。」
「メグルさんは……ほとんどはじめましてですね。」
「はじめまして。話は聞いていたので会いたかったです。たづな伯母さん。」
「もうこんなに立派になっていたのですね……。早いものです。6年前は小さい赤ちゃんだったのに……。」
「メグルが産まれた時以来だもんな。姉貴は。」
……そう、私が産まれた時、姉さんともう一人病室に入ってきていた人がいたが、その人が駿川たづなだったのだ。
しかし、あの時とまるで姿が変わっていないな。ゲーム補正か?
「んで、頼んでいたのやって貰えたか?」
「出来ていますよ。翔真。今から呼んできますね。」
そうしてたづなさんは軽い足取りで校舎に入っていった。
……
数分後
「な!?」
「初めまして諸君。諸君がウチの学園の理事長秘書の親戚方かな?」
そこに居たのは、
ジャージ服を来ているまだ【皇帝】と呼ばれていない時期の
シンボリルドルフだった。
「「……トレセン学園の生徒さん……。」」
「私はシンボリルドルフ。中央トレセン学園の中等部の生徒会長だ。今日は生徒会が極秘に計画していた正月最初のたづなさん慰労の会にお越しいただき感謝する。来てくださった諸君には是非とも私達のトレーニング、模擬レースの観察や校内見学などを体験していただきたいと思っている。楽しい気持ちで参加していただけると幸いだ。」
「「うぉぉ!!ホントに!?凄いよ!毎年のファン感謝祭に行ってもこんな事は中々出来ないよ!!」」
姉さんと従姉のレイン姉がおおはしゃぎする。彼女らがトレセン学園に受験する数週間前にこんな事が出来るのは相当に幸運な事だろう。(何たって受験する直前に学園の生徒から本物の技術を学べるのだ。付け焼き刃でも本物。ずっと間違え続けた技術を出すより全然ましだろう。)」
私は私でゲームで見た推しの1人が目の前にいることにまだ信じられていなかった。
本当に……凄いことだ。
「!君、大丈夫か?」
「!メグル、どうして泣いているの?」
……え、泣いているの?私が?
「すまない。怖がらせてしまったか?」
「違!違います!……凄く格好良かったので……つい、涙が……こぼれて。」
緊張のせいか、それとも感動か。ルドルフのまだ少し幼い姿であれども姿を見て私は無意識に涙がこぼれていたようだった。
「そうか……。ありがとう。ならば私はより一層精進し、君のような娘に背中を見せなければいけないな。……君たちの名前を教えて貰えるかな?」
「じゃあ、私から!私はトキノミドリ!今年、トレセン学園に入学します!」
「ほう……受験する前から入学する……か。その心構え立派だ。ミドリ君、君が中央に入学する今年の春を楽しみにしておこう。」
「はい!」
「次は私。トキノレインと言います。私もミドリと一緒にトレセン学園に入って切磋琢磨していきます!」
「その心意気や良し。ミドリ君と共に是非ともトレセン学園に入ってターフを駆け抜けてほしい。」
「はい!有難うございます。」
「最後は君だね。」
遂に私が自己紹介することになった。憧れのルドルフ……。見るだけで身体が震えそうなのを必死で抑えながら声を出す。
「私はトキノメグル。ミドリ姉さんの妹で今年、小学生になります。未だ保育園児ですが私も姉さん達と同じようにトレセン学園に入学してそこで出会うウマ娘全員と走りたいと思っています。」
「これは驚いた……。さぞや君は一所懸命。文字通り一つ一つを大事にし、それらに命を賭し、自分を裏切らない強いウマ娘になるのだろうな。……是非とも中央に入り、その剥き出しにした飢えを満たし尽くしてくれ。」
「はい。ありがとうございます。」
「それでは、諸君。まずは私達のレースを観ていただきたい。無論私も走る。私達が本気で魅せるレースをしかと目に焼き付けていただこう。」
そう言うルドルフの眼は“燃えていた”。
……
【EX 東京 芝 たづなさん昨年もお疲れ様杯 2000m 晴 良 左】
(実況 トレセン学園職員)
(解説 トレセン学園職員)
(スターター トレセン学園職員)
(ゲート トレセン学園職員)
(判定 トレセン学園職員)
レースメンバー人数 9人
レースメンバー紹介 省略
さぁ、晴れ渡る空、寒波押し寄せるこの冬の中パドックの中は真夏のように熱くなっております。
レースに出走するメンバーの紹介の前に、理事長秘書駿川たづなのご親戚の方々にトレセン学園にお越しくださった事、職員一同御礼を申し上げます。
それでは、三番人気までを紹介しましょう。
三番人気、4番マルゼンスキー
「ちゃお!たづなさんの親戚っ娘!私、かんばルンバ~!」
ちょっと何を言ってるのか分かりません。
二番人気はこの娘、9番エアグルーヴ
「頼みますから……変な事は言わないで下さい……。」
何やらエアグルーヴのやる気が下がりそうな雰囲気ですね。
実況「最後に一番人気、1番シンボリルドルフ」
「ふふ、誠心誠意レースに臨もう。」
(ほっ。)
ルドルフが短くレース前の言葉を述べたのを確認したエアグルーヴはホッと息をついた。……が。
「私は生徒会長として快調に会場を盛り上げよう!」
「うわぁーーー!!!あぁ……。」
エアグルーヴのやる気が絶不調になりましたね。
ええ。彼女には御愁傷様としか言えませんね……。
周囲の観客席からは「あぁ……。」「かわいそう……。」「会長、副会長恒例行事だもん。」やらが聴こえますね。
今回のレースは皆勝負服を着ていますね。
今回のはたづなさんの親戚の方々がお越しになっているので気合いが入っているのでしょう。現在、エアグルーヴ以外は全員が良いところを見せようと張り切っています。
果たして出鼻をおもいっきり挫かれたエアグルーヴは立ち直れるのか?それともやはり会長が勝ってしまうのか?はたまた別の娘が勝利を掴むか?
……ゲートイン完了、出走の準備が整いました。
……
スタート!
エアグルーヴ以外綺麗なスタートを決めました!
やっぱりエアグルーヴ、会長の
先頭は4番マルゼンスキー
快調に飛ばしていきます。
続いて3番
その後ろ6番
1バ身差9番エアグルーヴ
すぐ後ろ7番
その横1番シンボリルドルフ
1バ身差8番
その後ろ5番
更に後ろ2番、現在殿だ!
エアグルーヴ、上がってきます。
スタミナを切らさないか心配です。
依然先頭は4番マルゼンスキー
1バ身差3番
続いて後ろ6番
すぐ後ろ9番エアグルーヴ
更に1番シンボリルドルフ
後ろ7番
1バ身差8番
後ろ5番
最後尾は2番!
レースは中盤に差し掛かり1つ目のコーナーになります。
最初はマルゼンスキー
エアグルーヴ、シンボリルドルフ、ペースが速くなる!これは作戦でしょうか?
シンボリルドルフの作戦でしょうね。マルゼンスキーが先頭をキープし続けているのでそのまま逃げられる可能性があります。その為に敢えて速めに足を出しているのだと思われ、エアグルーヴはそれに負けじとペースを速めていますが、スタミナが持つかどうかですね。
残り1000mを通過!
エアグルーヴ、まだ何かぎこちない!
先頭、マルゼンスキー
続いて6番
後ろエアグルーヴ、
すぐ後ろシンボリルドルフ
更に3番
1バ身差7番
後ろ8番
更に5番
後ろ2番!
先団が段々と固まっていってます。
2番ペースを上げた!
彼女は追込ですのでここからが勝負どころでしょう。彼女のパワーに期待です。
残り600m、最終コーナーに差し掛かります。
マルゼンスキー、エアグルーヴ、シンボリルドルフ、5番、2番一気にペースを上げる!
6番、負けじと粘る!
さぁ、最終コーナー誰が最初に抜け出るか。
最初に出てきたのはマルゼンスキー!
続いてエアグルーヴ!
すぐ後ろシンボリルドルフ!外から加速する!
6番、5番、2番並んで先頭目指して加速する!
200を通過!マルゼンスキー!粘る粘る!
だが、後ろからエアグルーヴとシンボリルドルフが更に速度を上げる!
誰が勝ってもおかしくない、3人の内、誰が最初にゴール板に届くか!?
……
勝ったのはシンボリルドルフ!
流石会長、模擬レースでも勝利は譲らなかった!
二着はマルゼンスキー!
三着はエアグルーヴ!
……
Ⅰ 1 クビ
Ⅱ 4 クビ
Ⅲ 9 1
Ⅳ 2 1/4
Ⅴ 5
……
観客席
「凄……。」
「これが、中央……。」
「レース中、殺気まで感じる程だった。」
「……でもやっぱ楽しそうだった。」
「レインもそう思う?」
「だって、勝ったルドルフさんは当たり前かもだけど、負けた8人も皆笑ってるもん。みんなやりきったって顔だよ。」
「そうだね。エアグルーヴさんも最初は事故ってたかもだけど、最後まで本気を出して先頭を目指している姿、格好良かったもん!」
「メグルはどうだった!?」
二人が一斉にこっちを振り向く。
「「!?」」
「……感動。」
……そう、感動のあまり滝のように涙が……。
前世でもその気持ちはある程度分かっていたが、今ならアグネスデジタルと3時間以上話せそうだった。
……
「私達のレースはどうだったかな?少しは君達に背中を見せられたかな?」
「「すごく格好良かったです!」」
「それは良かった。私達も本気で走った甲斐があったよ。メグル君はどうだったかな?」
「……感動。」
「一言にまとめたその言葉、重し。ありがとう。」
……
「ここからは私が案内しよう。付いてきてくれ。」
制服に着替えたエアグルーヴが私達3人の校内見学ツアーをしてくれることになり、私達は物凄い高揚感を得た。
ファン感謝祭でも校内見学をしたことはあるがトレーニング中の様子を生で見ることは出来なかったのだ。
「今日は元日だから人はかなり少ないがそれでもこの学園には帰省しないウマ娘もいる。そういう者達は今日は主に自主トレーニングをやっているのでそれを観察しよう。」
「お願いします!」
……
練習用コース
「ここが練習用コースだ。芝とダートの2種類があり、トレーニングの際にはここのコースを使う生徒が大半だ。」
「ほぇ……こんな広いんだ……。何個かコースがあるし。」
「コースの貸切を申請するトレーナーもいるからな。そのような要望の対応として何個かターフが用意されている。余程の事がない限りは使えないということは無いぞ。」
「あ!あそこでトレーニングしているウマ娘がいるよ!」
「では、あの者達を観察してみようか。」
……
「はぁ、はぁ、……5000終わり。5分休憩した後は坂路をやろうかな……。」
「ふ~ダウン終了。さて、午後はプールに行こうかな?」
「王手!なんの……これでどうだ……?んな!?それは!幻の黄金の一艘……!」
「55~56~57……ピ。」
「はぁ……はぁ……どうだった?」
「58.6秒。さっきより0.3秒速くなってるよ。」
「よし。もう一回行ってくる~!」
「これでどうだ?ゴルC?私のアルティメットコンブには叶うはずがねぇだろ?」
「いや……まだいける。ハッ!……これで終いだぁ!タスF!
「なんだと!?」
「ヤター!勝ったぁ!おっし、これでポン・○・リングの丸いところは頂くな?」
「全部じゃねぇか!?」
……
「皆凄いね……。集中してトレーニングしてる。」
「私達もここで頑張れるようになろう!」
「……。」
(何か特別既視感のあるウマ娘がいたような……。)
姉さん達が感動している中、グルーヴはさっきの変なやり取りをしているゴルCとタスFを遠くから睨み、黙っていた。
……
その後、一通り校舎内を見学し、また練習用コースに戻ってきた。
ルドルフ「エアグルーヴ、校内見学お疲れ様。ここからは私達も参加して、君達にトレーニングのアドバイスをしようと思っているが、参加するかな?」
「「やります!」」
「お願いします。」
「では、今から三人にはステータスチェッカーとトレーニング内容を私達に教えていただきたい。」
……
「最初はミドリ君……。うん。今年受験する者としては中々のものだ。ただ、少し賢さの値が低いかもしれないが……。総合的な評価は悪くない。」
「勉強……これでも頑張っているつもりなんですけどね……。」
「何にせよ継続的な努力は必要だ。あと、君は短距離型だからスピードとパワーをも伸ばしていこう。」
「分かりました!」
「次はレイン君……。成る程。かなり良いな。全体的にバランスが取れている。ただ、突貫した能力は無い。これは君が決めることだが、バランス良く弱点を無くしていくのも良し。突貫した能力を得て、武器とするのも良しという感じだ。適性は長距離型なので私はスタミナのトレーニングを勧める。」
「悩みますね……。」
「時間は有限だが、決して焦ってはいけない。後悔が無いように己を鍛えてくれ。」
「はい!」
「さて、最後はメグル君だが……。……ん?」
「どうかなさいましたか?……!?」
姉さん達のアドバイスは順調に進み、私の番へとなった瞬間に会長と副会長が止まった。
「……こほん。そうだな……。はっきり言えば、極端で且つバランスが良い……という矛盾した能力だな……。うーん、どうしたものか……。いつもやっているトレーニングの内容とある程度の生活を教えてくれ。」
「そうですね……4時に起床して軽い朝食をとった後、朝の勉強として難関中学校(多分)の過去問一年分の文系理系のどちらかの早解き、その後は毎朝のハーフマラソン、昼に食事をとった後、数種100回筋トレ数十セット、又は週に数回プールのレーンを借りて3時間、夕方は坂路シャトルランもどき高度差5m距離100mの5セットと100mシャトルラン1セット、夜は軽い筋トレしながら大学の赤本解いてますね。あ、絶対にアップとダウンは念入りにやっています。」
「「「嘘でしょ……。」」」
事を聞いた学園の生徒達が引いていくなか、ルドルフは更に何かを考えながら私に尋ねる。
「……君、歳は?」
「6つです。今年、小学校に入ります。」
「6歳……このトレーニング内容を君のご両親は知っているのか?」
「両親だけでなく、ある程度の親戚なら。多分ですがたづな伯母さんも知っています。」
「……。ふふふ。……その歳でもう既にこれ程までに己の命と魂を賭けていたとは……。非常に興味深い。君のような子供に何がそうさせているんだ?」
咎めるかと思ったが興味深いと言い、より追及してきた。
「……強いて言えば、自分が自分にやれと言うのです。
そして、自分が自分に『お前には才能はない』……と。だから私はそんな自分に抗うのです。年齢関係なく、私は私に打ち勝つ為に。」
「やれ。しかし、才能はない。と言ってくる矛盾の己か……。
そして君はそんな矛盾の自分に抗う……
造反有理。君に道理があるならば示さねばならぬ。……一時でも時間が惜しい。君は今以上の茨の道を歩む覚悟はあるか?」
そんな事はとっくに決まっている。
私は貴女方に憧れを持っている。そんな貴女を間近に共に競うために、私は闘うに決まっている!
「絶対に己に抗います!!」
「その意気や良し!!君の最善を尽くせ!善は急げ!時は有限だ!……君の挑戦を心待にしよう。時が来次第、私は君のためにも全力で相手になろう!」
「必ず最善を尽くします。それまで待っていてください。必ず貴女と肩を……いや、超えてみせますから!」
気持ちは本心だけど、言ってて恥っずいなこれ。
「楽しみにしよう。必ず来てくれ。メグル君、ミドリ君、レイン君!」
「「「はい!」」」
こうして、私達の為に開かれた正月の特別体験学習会は終わりを告げた。
……
その後、コースでは、
「あんな会長……初めて見たかも。」
「なんか、すっごくヒートしてた。」
「てか、たづなさんのご親戚のお子さん方ヤバくね?」
「特にあの小さい黒毛の娘……。メグルちゃん?だっけ?あの歳で?あれを?」
「「「……なんか、身震いする。トレーニング行こう。」」」
何か信じられないものを見たり聞いたりしたせいか、寒気を感じる者が出てくるようになっていた。
……
生徒会室
「……会長。まだ悩んでおられるのですか。」
「当たり前だろう。まだ小さい娘だというのに……。私はあの娘に対して責任をとれるのだろうか。言うは簡単なれど実行するのは難し。その為に言葉には大きな影響力があるというのに……。」
「私はあの娘に本当にそのような力が出せるのか全く信じられません。そして、何故そのような結果が出たのかも。」
「全くだ。私ですら怯えかけているのだぞ。……それにあの娘は己の事を全く信じていない。中途半端な思想は身体や運動能力を蝕む事を分かってる上なのかは分からないが、少なくとも彼女のような娘では正常ではない。異常だ。だが、あれは私には止められない。止めてはいけないとあの娘の眼が訴えていた。……あれは、本当に努力の怪物になるのかもしれないな。」
「……これからのレースがより楽しくなりそうだ。」
生徒会関係の書類を片しながらルドルフは将来やってくるであろうライバル達の健闘を祈るのだった。
たづなさんがシンボリルドルフとエアグルーヴを呼びに行き、そのままコースに戻ろうとしていた時……。
「きゃっ!」
突然背後から謎の手が……!
「……た、づ、な、ぁ。」
「ひ……。」
「……し……ご……ぶにゃ。
……しごぶにゃぁ。
……仕ごぶにゃん?
……
ええい!
仕事!溜まっとるぞ!
速く戻らねば!」
そこに居たのは目の下に隈がくっきりとある
ノーザ◯?々π$(^-^)vだった。
「り、理事長……もう、疲れました……。今日ぐらい休ませて下さい……。」
「ダメだ!私達には……一刻の猶予も残されていない! にゃ。」
「他に何があるというのですか……。」
「この必要なモノリストによると!
・ハチミツ濃いめ硬めはちみ~
・メロンパフェ
・ドーナツ
・シークレットたい焼き10個
・わんこそば1000杯
・う゛どん゛はお゛かずや゛あ゛ぁ!
・メガマシニンニクカラメの塩トンコツラーメン
・王者一丁!
・肉
・うな重うなぎ抜き
・トメさんのおにぎり
・シラオキ様
・5000マニーのパフェ
・バクシーン!
・オイル缶風エナジードリンク
・サバサンド
・バナナ
・角砂糖
・ラーメンと餃子
「全部食べ物じゃないですか!!?」
……
「うわぁ!!」
「夢……?」
「……た、づ、な、ぁ」
突然背後から手が……!
「……。」
「仕事!終わった……ぞ?」
「たづな?たづな!起きろ!誰か!誰かー!!」
……
疲れで二度寝してただけでした。