どうも、小1のメグルちゃんです。
どうやら姉さん達は無事中央トレセン学園に合格したそうですよ。(コネなんか無いよ。)
受かった時はスマホをスピーカーモードにして
「受がっだよ゛~!!!」
『わ゛だじもだよ゛~!!!』
と、大声で泣きながら言ってましたよ。家の壁が震えていたよ。
因みに姉さん達から聞いた情報によると、
試験内容は、筆記試験、実技試験、面接、総合評価点の4つがあり、実技試験の結果によって大きく合否やら特待生などが別れるそうです。
姉さん達は特待生にはなれませんでしたが無事に合格し、今では家を離れ、寮生活を送っています。
入試は1月中旬、場所は勿論東京中央トレセン学園。
入学者は2月には晴れて中学生となるそうです。その為かウマ娘科の学級だけは普通の卒業式よりも一月程早く卒業式をおこなうそうですよ。(結構、インターバル短いのね。)
さて、私も4月から小1となり、無事にウマ娘科に入りました。
……どれだけいれるかは分かりませんが頑張りたいと思います。
……
小学校 教室 (入学式後)
「皆さん、おはようございます。」
「「「「おはようございます!」」」」
「今日から貴女達は小学校1年生のウマ娘です。私は担任の……です。皆と一緒にお勉強したり一緒に運動するのをとても楽しみにしていました。よろしくお願いしますね。」
「「「「よろしくお願いします!」」」」
……小学校に上がったのだから少しは保育園の時よりかはマシな生活をおくれると良いんだけど。
「では、最初に皆の自己紹介から始めましょう。誰か一番に自己紹介したい娘はいますか?」
「はい!……私、アイネクライトと言います!好きなことは走ること!足ならじしんがあるんだ!」
元気やな……。
「私はエミリアレッド。皆さんとこうしてお会いできる事、光栄ですわ。」
お、マックイーン?じゃん!cv.金船
「えと、フーラルレッド……。エミリアお姉様の妹です……。仲良くしてね?」
……GJエミリアお姉様。歓迎します。……米くいてー。
「私はアイリスフェザー。これからよろしく御願いします。」
直訳 虹の神の羽?
「ビクトリングだ。よろしく。」
Victory!! What a bullish name you have! Will you live up to my expectations? ……But ,if I think about it,there are unexpectedly many girls like that.Hmm…….Oh! Translate it!
めんどくさかったら後書き見てね。
……
その後も私以外全員の自己紹介が行われ、その都度にうるさい私の期待やら訳やらが脳内再生されまくったが、そうこうしているうちに最後に残った私の番になった。
「トキノメグルです。姉さんと従姉が中央トレセン学園に入学したので私も後を追って頑張ります。どうぞよろしく。」
メグル(自分で言うのもあれだけど、つまんない自己紹介……。)
「はい。全員の自己紹介が終わりましたので、能力測定、身体測定に移ります。皆、購買部で先ほど受け取った体操服を持って保健室に行きましょう。私に付いてきてくださいね~。」
「「「「はーい。」」」」
そして、ぞろぞろと保健室に向かうのだった。
……
「はい。ここが保健室です。怪我した時や何か身体が気持ち悪くなった時には遠慮なくここに来て中にいる先生に相談しましょう。今日は皆の身体の様子を診ますので中にいる先生に挨拶をしてくださいね。」
「「「「はあい。」」」」
……
とりま、ある程度の結果を伝えよう。
身長、体重は普通の小1と同じものだと思って欲しい。
(そういえば、オグリとかスペとかはあんなに食べてて体重がバカみたいに増えていないのだろうか……。特にオグリ……。育成の時には大食いイベントが多いお陰で初めて強いSランクが出来たんだよなぁ……。休まなくても連続30回復とか普通にあるもん……てか、オグリだけ星が5だったなぁ……【ガチ】。女神像有るだけ使いまくってたもん【ガチ】。燃力、あげません、直一気、鼓動の4連終盤加速追込改造オグリ……育てたなぁ……【ウソ】。クリクリのイベント……最高でした……。ありがとう、C◯games……。いや、マジで固有の演出好きすぎてあれだけでご飯が……。あ、……長文失礼しました。)
能力測定は、お察しのとおりです。
……
トキノメグル
バ場適性
芝 B
ダート B
距離適性
短距離 B
マイル B
中距離 B
長距離 B
脚質適性
逃げ B
先行 B
差し B
追込 B
ステータス(MAX1200)
スピード 254
スタミナ 308
パワー 237
根性 482
賢さ 905
ステータス補正
未定
スキル
固有
オールターフ Lv.1
総合
C 4024
……
これが、どういう値なのか。
先生に調べて貰った所、
今年度の中央トレセン学園の合格者の無差別平均総合評価点、無差別最高総合評価点がこちら。
E 1277
E 1515
例年の無差別平均総合評価点、最高(おおまか)はこれ。
E 900~1050
E 1300~1400
今年度はこれでもかなり高くなり、実技においてかなりの好成績を出した者が多かったのだそうで。(その結果、私の姉さんやレイン姉が割と好成績を修めたにしても特待生になれなかったという。)
絶対、評価点は賢さのせいだ。最初から分かってはいたけども!……それより、何かハッピーミークみたいな適性だなぁ。全適性Bって……。あれ、彼女、脚質もだっけ?
放課後
……という訳で私、今、
校長、教頭、学年主任、担任含めた5人で会議室の椅子に座らされております。(誰か助けて……!って言いたいなぁ。)
「メグルさん、ごめんね……。怒っているわけじゃないの。ただ、こういう結果が出てしまったからには一応、訊かないといけないの。本当にごめんなさい。」
……。まぁ、そうなるよね。
「メグルさん、この成績については親御さんは分かっているのか?」
「ある程度は……。」
「因みにどのぐらいなんだ?」
「……私が5歳の時に、家で計測したら……。総合がD 評価点は3005点です……。」
「5歳!?3005点!?……なんか頭痛くなってきた。」
「君よりもメグルさんの方が大変だ。……しかし、賢さが905って……。何をやったらこうなるんだ?」
「相当賢さの値が高いですよね……。根性の値も小学生のものとしてはバカげてはいますが……。」
「他の値もだ。小6でもこんなに高いのはめったにいない。」
「メグルさん、君はもしかしてご両親に強いたげられてこんな成績になったのか?」
「待て。その質問はおかしい。この娘には姉がいたはず……トキノミドリか。あの娘の小1時の能力も他の娘よりかは高かったがここまでではなかった。更にはミドリは極めて健康的で且つよく「妹が凄いの!」とか言っていたではないか。その時は全く問題だと感じていなかっただろう?」
4人が頷く。
「……ということは、メグル。これは君の努力によるものかね?」
「まぁ……そうなりますかね……。あはは……。」
「具体的に何をしていたか、私達に教えてくれないか?」
「分かりました……が、1つ御願いします。」
「?」
メグル「入学したてで且つ生徒から言うことでは無いのは分かっていますが、私は姉や従姉を追いかける身。学校内での成績が良かった場合、私の飛び級を考慮して欲しいのです。」
「……本来なら、絶対はぐらかすのだが……。こんなものを見てしまってはなぁ……。分かった、検討する。他の者も良いな?」
「校長の仰る通りですよ……。」
「てか、なんでこんな結果になったんだ?」
「それはですね……」
私は1歳からやり始めた毎日の習慣を先生達にプレゼンした。
……
「……以上です。朝練に関しましては今朝も行いました。」
「やりすぎだ!!」
「1歳の身体から血反吐が出るようなトレーニングを始め、身体が慣れ始めたら同じような症状が出そうになる寸前まで身体を追い込む!?本当に身体を壊したらどうするんだ!?」
「てか、保育園児が過去問、赤本解くって何なんだ……!?何かそういう天才がいたような気もするけどまさか目の前に現れるなんて……。」
「さ、最近のトレーニングなんて、トレセン学園の中等部どころか高等部ですら満足に出来るかどうか……。」
「私らが教える事ってあるか?」
「「「(ほぼ)無い(です)!」」」
「だろうな……。」
この状況、どうすれば良いの……?
……
「……もう、私の独断で良いか?」(疲れた……。)
「「「どうぞ!」」」(疲れた……。)
「……明日から君をウマ娘科特進クラス5年生に編入する。」
「は……はい。」
「君が入る事になるウマ娘科特進5年生担任には私から話を通しておく。だが、君の所属はあくまで1年生。基本的には午前の授業を1年生のクラスで。午後からは5年生のクラスで授業を受けてくれ。表向きは1年生で裏の顔は5年生だ。勿論、君が卒業するであろう年も来年度にする。また、君のような事例は極々稀なのである設定を作る。」
「はい。」
「君は5年生に編入することになった転入生で且つ超成績優秀……。というのと、超成績優秀な1年生……。というものだ。これらの超成績優秀というのは学校側が容認する程の成績を修めたと認定した際に出席しなければならない授業数の半分を免除するというシステムだ。元々は学業、トレーニングの2種類に授業を分けた際に学業の方を免除するというものなのだが君にはこれを利用して貰う。」
「成る程。つまりは私を飛び級させるということが他の人達にバレるのが怖いということですね。」
「直球に言うとそうなる。入学したての娘をいきなり飛び級させるなんて本当はあり得ないからな。」
「分かりました。その程度ならばやり遂げましょう。」
「これからよろしく頼む。」
「こちらこそ。」
握手をし、私は会議室を出た。
……
「あと、2年か……。それまでに会長とレース出来るようにならないと……。」
そうぼやきながら軽い足取りで帰宅するのだった。
……
「……教育委員会になんて言えば……。」
「ウマ娘の飛び級については各学校長に任されてはいますが……いささかぶっ飛びすぎです。」
「……さっきまで賛成してたよな?」
「はい。まぁ、あの娘についてなら委員会に何を言われても返せるのでは?」
「そう捉えることにする。はぁあああ……。」
重いため息をつきながら重い足取りで校長室に戻るのだった。
翻訳
「ビクトリー!!なんて強気な名前なの!貴女なら私の期待に応えてくれるかな?……でも、よく考えると、案外そういう名前って多いよね。う~ん……。あ、翻訳してね!」
……
こんにちは、作者です。
作品内の諸事情により原作と設定を変更している部分や補足したい事がありますのでこの場をお借りしてそれらの一部を紹介させて頂きます。
まずは原作【ウマ娘プリティーダービー】との関連性です。
・原作との設定の違い
今作で既に登場している【会長】ことシンボリルドルフのように登場キャラクターがゲーム又はアニメで登場する年齢では無い設定がほとんどになっております。なのであれ?この娘、高校生じゃなかったっけ?という娘も中学生だったりしますので予めご了承下さい。
又、作者のゲーム内、アニメ内の知識の範疇内で今作を書かさせてもらっていますので色々ネタやら設定やらが過剰になっているかと思います。その点につきましてもご了承下さい。
・評価点、能力について
ゲーム内でのメイクデビューの際に登場するモブ娘の評価点を計算すると約300点ですが、今作ではそれよりもかなり強く設定しております。(メグルの初期設定を強くしすぎたので……。)
また、適性につきましては幼少期には変動しやすく、年齢を重ねるにつれて変動しにくいというかなり変わった独自の設定をしております。
原作のリスペクトはしておりますが、かなり改変はしていますので違和感がある物語となってはいますが、ご理解頂けると幸いです。
・タイムの公開、誤字、その他について
原作に合わせて、レース内であった◯馬身差などは、全て◯バ身差という風に書かさせて頂きます。(それにつきまして以前の話の文字を訂正しました。)
タイムにつきましては現実のお馬さん達に敬意を払い、今作では敢えて公開しないことにします。(オリジナルキャラクターだけでのレースの場合は表記する場合がございます。)
また、今作で登場している(する)オリジナルキャラクターにつきましては、かなり名前をアバウトに決めていたり、ネタとして決めていたりしていますので、名前が類似しているお馬さんや将来登場してくるお馬さんと名前が一緒だった際でも全く関係の無いことをご理解頂けると幸いです。
続いて、今作の主人公【トキノメグル】についてです。
トキノメグルは今作において現実の男子高校生が何らかの事が原因で転生し、ウマ娘として新しい生活を歩んでいる娘ですが、前世との影響でかなり性格が変に歪んでいる娘……という設定です。
ですので、話し方が子供らしい時と変にうるさい時などがありますが、どのような状態でも暖かい目で見守ってくださると嬉しいです。
あと、今作はメタネタが含まれています。
たまに私もメグルに殴られながらひょっこり出てくる事があるのでそういう時は「引っ込んでろ!」と思いながらメグルを応援してください。
それでは長々と失礼しました。
作者 シラネ