【だれか】転生したらめっちゃ追われるんだけど【たすけて】   作:タコZ

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レ/フ「ワ……ワアッ…」

ダクソニキ「泣いちゃった!(嘲笑)」

イッチ「イイヤッハァァァァァァァ‼︎」


時系列はウィザード初登場時辺り



【UA100000突破記念】魔神発狂大悪ディケソウル:上

 

      素に、銀と鉄。礎に、石と契約の大公。

 

      其は神の火を継ぎ、或いは闇の時代を切り拓く者。

 

      降り立つ風には壁を。四方の門は閉じ、王冠より出で、王国に至る三叉路は循環せよ。

 



    閉じよ(満たせ)閉じよ(満たせ)閉じよ(満たせ)閉じよ(満たせ)閉じよ(満たせ)

 


繰り返す都度に五度。
ただ、満たされる刻を破却する。



 

      Anfang(セット)

 



      告げる

 

      告げる

 

      汝の身は我が下に、我が命運は汝の剣に。聖杯の寄るべに従い、この意、この理に従うならば応えよ 。



 

      誓いを此処に。我は常世総ての善と成る者、我は常世総ての悪を敷く者。



 

      されど汝はその眼を混沌に曇らせ侍るべし。汝、狂乱の檻に囚われし者。我はその鎖を手繰る者。



 

      人理の轍より応えよ

汝星見の言霊を纏う七天

糾し、降し、裁き給え

天秤の守り手よ    

 

 

 

 

「…む?」

 

『す、凄いぞ!正体不明ではあるが、英雄王クラスの霊基数値を検知している!やったね藤丸君!戦力的にはこれ以上の札はないぞぅ!』

 

 召喚サークルの上に銀色の鎧を纏った騎士が降り立った。足元を見れば地面に描かれた魔法陣と、その上に触媒と思われる大楯。その上に自分が立っている。

 

 ああ、またか。と騎士はこの状況に辟易した。というのも、この様な事態は初めてでは無い。

 

 英霊召喚である。

 

 歴史上の英雄をサーヴァントという形で召喚し使役する。主に聖杯戦争にて行われる儀式。

 

 英雄であるかは不明だが、自分は不死人故幾度となく死んでいる。そして篝火へと還るのだが、極稀にこうして召喚されるのだ。

 

「あの…」

 

 さて、今度は第何次聖杯戦争なのやら、などと考えている騎士に、紫色の鎧に身を包んだ、儚げな印象の少女が話しかける。

 

「召喚に応じて頂き、ありがとうございます。私はマシュ・キリエライト。先輩、藤丸立香と契約したデミ・サーヴァントです」

 

「私達はこの特異点の調査を行い、レイシフトにてカルデアへの帰還を計画しています。ですが、ここには既にエネミーが多数巡回しており、戦闘経験が皆無な私達では、帰還が困難と予測されます」

 

 騎士が向こうを見れば、山吹色の髪をサイドテールに伸ばした快活そうな雰囲気の少女が、通信を介して何者かと会話している。

 

「どうか先輩と私に、力を貸していただけませんか?」

 

 真っ直ぐな要請。打算など微塵も感じさせない誠実な物言い。

 

「うむ、任された。特異点からの脱却。その足がかりを築いてみせよう」

 

 要請を受諾する騎士は、心中で頭を抱えた。

 

        人理焼却は無理ゲーですやん。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…あん?」

 

 燃え盛る冬木市にて、佐藤士が目を覚ます。

 

 ………はて、ここは何処だろうか?と、士が心中で呟く。

 

 自分はあの仮面ライダーウィザード(糞ったれ鼻糞怪人)を殴り飛ばした後、意識を手放して……………………

 

「え、待って俺死んだ?」

 

 地獄にしては都会が過ぎるし、天国にしては地獄が過ぎる。士の脳裏に呑気な感想が浮かんだ。

 

「…んで、この先どうすっかねぇ」

 

 そう呟いた刹那、背後にてカラン、と音がした。わーい、第一村人だー。などとこれまた呑気なテンションでくるりと音のした方を見ると、其処には骸骨の兵士が己に向かって剣を振り上げていた。

 

 一瞬だけ凍結した思考回路をフル回転、その場から飛び退いて剣を回避。そして流れる様にディケイドライバーを装着して、ライドブッカーから自身のカードを取り出す。

 

「変身」

 

 

KAMEN RIDE DECADE

 

 

 光に包まれた直後、未知の鉱石であるディヴァインオレに包まれた右拳が骸骨兵士の頭を貫く。

 

 自分が何故、何かあってここに居るのか、あの後、あの二人はどうなったのか。疑問も不安も降ってやまないが、今は、今は取り敢えず負けた憂さ晴らしがしたい、その後はどうにでもなる。そう決めたエメラルドグリーンの複眼がきらりと光り、悪魔の邪悪な哄笑が辺りに響く。

 

「ギャハハハハハハハハハハハッ!!」

 

 見れば、優に五十を越えるであろう骸骨の大群。だがしかし、マゼンタの悪魔は、臆さずにその大群に突貫。両拳のラッシュで、まず八体の骸骨が砕け散る。

 

 続き、背後から飛びかかってきた二体の骸骨がディケイドの肩に齧り付く。しかし効果はない。ディケイドはその二体の頭を握りつぶし、骸を投げ飛ばして六体の骸骨が巻き込まれる。

 

 大きな曲剣を持った一際大きな骸骨がその剣を振り下ろす。だがその剣はディケイドの放った右拳の裏拳で粉砕。その勢いを活かした回し蹴りが骨盤に炸裂、骨盤を失い、落下する上半身に放たれる正拳突きが頭から肋骨まで深々と突き刺さった。

 

 残った下半身の足首部分を掴み、武器として振り回す。遠心力と衝突時の衝撃で直ぐに砕けたが、五体は巻き込んだ。

 

 瞬く間に二十二体の同胞が砕け散る様を目の当たりにした骸骨達が怯む。その隙にすらりと引き抜いたライドブッカーを横薙ぎに振るい、三体の骸骨が上下に分かれた。

 

 怖気付き、逃げ惑う骸骨達。その数、二十九体。

 

「ヒャッハ!!オラ泣き叫べオラァ!!」

 

 とても正義の味方(仮面ライダー)とは思えぬ台詞を吐きながら、ライドブッカーを乱射しつつ骸骨達を追いかける。

 

 石ころに躓いた骸骨の頭がエネルギー弾に粉砕される。そのまま近くの骸骨の肩を掴み、持っているライドブッカーで頭を殴り付けて粉砕。その音に恐怖し、蹲って頭を抱えた骸骨の頭を踏み砕き、残り二十六体。

 

 

ATTACK RIDE BLAST

 

 

 分裂した銃身から連射される光弾が骸骨達を蹂躙、十六体の骸骨が灰燼と化す。そして光弾同士が誘爆して一帯が砂埃に包まれた。

 

「チッ…どこ行きやがった」

 

 やがて砂埃が晴れた後、そこには一匹の悪魔がいるのみであった。逃げられてしまったのである。

 

 ならばこの憂さ晴らしは不完全燃焼となってしまったのか…否。いるではないか、そこに。憂さ晴らしのサンドバッグが。

 

『見ツケタゾ、新シイ獲物。聖杯ヲ、我ガ手ニ』

 

「あ?」

 

 不幸にも悪魔に見つかってしまった哀れな者。その正体は理性を失ったシャドウサーヴァント。諸行無常、この者が一体何をしたと言うのか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…成程、特異点と、人理の修復の為の奔走か」

 

『そうだね、困難な道のりにはなるだろうけど、君レベルのサーヴァントが居てくれれば心強いよ』

 

「…うむ、そうだな」

 

(すいません、お役に立てそうも無いので何とかキャストリア辺りのサーヴァントでも引き当ててお使いください)

 

 いやまあ行けなくも無いけど。と心の中でボヤいてる時、ふと、立香とマシュの会話が耳に入ってきた。

 

「所長どこ行ったんだろうねー」

 

「解りません。あの人、本当に何処へ…」

 

「…貴公らよ。よもやとは思うが、所長と言うのはあそこで骸骨の大群と戯れている者ではあるまいな?」

 

「「え?」」

 

 騎士の言葉に振り返る二人。そこには大声で喚きながら骸骨の大群と追いかけっこをしているオルガマリー・アニムスフィアの姿。

 

「い、居たああーーーーッ!!行くよマシュ!」

 

「はいっ!」

 

 オルガマリー・アニムスフィア。

 

 騎士は知っている、彼女はもう死んでいる事を。彼女に還る肉体はない。恐らく残留思念がここに飛ばされてきた、亡霊なのだという事を。

 

「ほら、キミも!騎士様の!カッコいいとこ格好いいとこ見ってみったいー!」

 

 騎士は思った、だからどうしたと。それが彼女を無駄と切り捨てる理由になるのかと。

 

 否、断じて否である。

 

 であればこそ、守るべきだ。否、護らねばならぬ。弱きを助け、強きを挫く騎士を志す者として。

 

「煽てても、武器しか出ぬぞ」

 

 そう言って、騎士が走り出す。岩の如き指輪と、黒き木目の指輪を付け、右手には銀色の直剣、左手には錆びた銀色の中盾を持ち、大楯を振り上げるマシュを追い抜き、ロスリック騎士の鎧を身に纏った不死人が、オルガマリーに曲剣を振り上げる骸骨を貫く。

 

 目を見開くオルガマリー。騎士は振り向く事無く横薙ぎに振るった剣が二体の骸骨を屠る。残る骸骨の総数はおよそ十九体。その数を認識した騎士が直剣を特大剣に持ち替え、突貫。

 

 巨躯の骸骨が騎士目掛けて瓦礫を投げる。騎士はそれを踏み台に跳躍、その勢いで振り下ろされた特大剣が骸骨の頭から深々と突き刺さる。

 

 騎士に群がる五体の骸骨。それに対して騎士は両手の武器を収納し、自らの拳に骨を括り付け、先頭の骸骨が振り下ろした曲剣を絡め取る様に強奪、流れる様な動きで即座に屠り、それをオルガマリーと立花に襲い掛かる骸骨の頭目掛けて投げる。投げられた曲剣は見事に骸骨の頭に突き刺さり、骸骨は倒れ伏す。

 

「お待たせしましたっ!行きますっ!」

 

「盾の少女よ、少々失礼するぞ」

 

「え?」

 

 遅れて駆けつけたマシュの大楯に杖をコツンと当て、魔術を行使。すると大楯が濃い青色の光をに包まれ、大楯が強化される。

 

「凄い…!」

 

「行くぞ」

 

 素早い動きで六体の骸骨を屠る騎士に、マシュも続く。その大楯の大薙ぎで四体の骸骨を粉砕した。

 

「やるではないか」

 

「え、えへへ…」

 

「後は俺がやるとしよう」

 

 そう言ってマシュの前に出た騎士が、捩れた杖を高々と掲げ、暗く輝く光が収束し、剣が形成されて行く。

 

ローガンの杖。

 偉大なる魔術の探求者、ビッグハットのローガンが愛用した魔術の杖。

 材質はヴィンハイムの魔術杖と同じものだが、永きにわたるローガンの使用により鍛えられた杖の先端に、古き月光の記憶が顕現していく。

 

古き月光。

 ミディールの深層にあった古い剣の記憶。

 それをソウルにより形作り、攻撃する魔術。

 

 一般の不死人は直ぐに白竜シースの月光を想起するだろうが、この月光はそれよりも更に始まりに近い物。

 それはダークソウルの世界が始まる前、黒龍ギーラが白竜シースを討伐する為に生み出された初代月光剣、ムーンライトソードの輝かしき猛威を表した魔術なのだ。

 

 騎士はその光波を当てるべく、残った三体の骸骨達に向かって疾走し、懐にまで到達、その杖を左腰から右肩に向かって、振り上げる。

 

 多くの人々が愛し、信仰し続けた聖剣の原点。ムーンライトソードの光波が叩き込まれ、骸骨達は灰塵と化した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…アサシンが散ったか。今回の聖杯戦争は、何やら異物が紛れ込んだらしい…それで?それがの庭を荒らす不届き者と言う訳だな?」

 

 大聖杯の在る洞窟の中で、アーチャーのシャドウサーヴァントが奇怪な怪人に語りかける。その怪人の名は       

 

 

「その通りに御座います、英雄王よ」

 

 

 ブレイン・アイ、又の名をウィザード。

 





・藤丸立香(女)
 マシュの指示に従い英霊召喚をした結果、初っ端からSSRを引き当てた女。活発系美少女。

・マシュ
 みんな大好き眼鏡っ娘ヒロイン。ぐだ子に英霊召喚することを指示。今回のMVP。

・ダクソニキ(アルターエゴ)
 遥か彼方、火の時代からやってきた不死のサーヴァント。サーヴァント補正で数の暴力も克服した男。

・イッチ(バーサーカー)
 よく分からん内によく分からん場所に迷い込んだ他称仮面ライダー。お、お仮面ライダー様の戦い方じゃない…。

・ブレイン・アイ
 今日も今日とてディケイドにちょっかいをかけるショッカー怪人。
 またなんかやってるよコイツ…


今回のダクソニキの装備
防具:ロスリックシリーズ+10
武器:ロスリック騎士の直剣、ロスリック騎士の大剣、骨の拳、ローガンの杖
指輪:ハベルの指輪、暗い木目指輪
使用魔術:強い魔法の盾、古き月光
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