【急募】蟲から逃げる方法【蟲に喰われたくない!】   作:Ωが来た!

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人類の海洋進出を、幾度と無く止めて来た海界の神

海を、空を、時として陸すら我が者とする大神

そんな存在に人類は、敗れ、引き分け、そして……

注意・歴史番組ではないのでご注意を


ウナサカノハミの生態

海母蟲(かいぼちゅう) ウナサカノハミ 

 

全長 500m前後 (最大確認全長:700m)

 

体重 測定不能  (最大確認体重:測定不能)

 

生息地 世界中の大海原

 

用語紹介

革命前暦:産業革命前の時代を表す。革命した年を0とし、それ以降は−何年となる。

例:革命前暦1000年=革命暦−1000年

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

「えー、今日の授業は、この『Ωが来た!』の番組を流そうと思います。」

 

「「「やったぁーー!!!」」」

 

「今日授業は当たりだな!」

 

「これで1時間潰せる〜」

 

「この番組俺知ってる!」

 

 

「………。今回は蟲と我々人類の歴史において、切っても切り離せない存在である、『ウナサカノハミ』の生態と、その関わりについて詳しく解説されたこの番組を見て、しっかりと勉強して貰います。終わったらちょっとした感想文を提出してもらいますので、く れ ぐ れ も!寝ないように。」

 

「「はぁ〜〜い」」

 

「ちぇっ」

 

「俺は寝るつもりなんてないけどな!」

 

「静かに、それでは流します。」

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 海母蟲……それは、絶望であり、時として希望にすらなり得た絶対的な海の女王

 

 人類の海洋進出を、幾度と無く止めて来た海界の神

 

 海を、空を、時として陸すら我が者とする大神

 

 そんな存在に人類は、敗れ、引き分け、そして……

 

 今回の主役は母なる海の絶対的な神である『ウナサカノハミ』について、その生態と人類との関わりについて迫っていきましょう。

 

 

『ウナサカノハミと聞いてまず思い浮かぶのはその巨体と、大きく突出した砲塔殻、そして空を埋め尽くすホミチカヒ達でしょう。』

 

『歴史において、彼女が関わった重大な事柄といえば、それは【ルフルン海岸都市の蹂躙】と、【バーゼル沖海戦】、そしてその後に行われた【海門決戦】、そして最後に【ガタツ海連合艦隊決戦】、の4つです。ただし、バーゼル沖海戦と、海門決戦は纏めて【海門迎撃戦】とまとめられる事が多いですがね。』

 

 

 ではウナサカノハミを知る上で重要になってくる4つ、又は3つの出来事を、ザックリとかつ分かりやすく見て行きましょう。

 まず見ていくのは【ルフルン海岸都市の蹂躙】からです。

 

 

『【ルフルン海岸都市の蹂躙】は、革命前暦1227年に、存在し、その規模は当時としては最大規模でした。人口約100万人を誇り、まさに世界の経済の中心でした。』

 

『ルフルン海岸都市がここまで成長できたのは、海岸には蟲が少なく、また海路も蟲の少ない海路を見つける事ができ、さらに最初にこの街を作った人々がかなり優秀だったという事が挙げられます。実際、この街で生まれた技術は現代にも通用する物が多々あり、この街が無ければここまでの進歩はなかったでしょう。』

 

 

 人口も、経済力もあったルフルン海岸都市は、国都の数倍の力を持ち、自治区となっていました。そしてそんなまさに世界の中央、最先端を行くこの街が、何故?蹂躙と表現されるまでに無惨にも歴史から退場せざる追えなかったのでしょう?何故?破滅を迎えてしまったのでしょう?

 

 

 その謎を解決へと導く手掛かりが、最近ルフルン海岸都市遺跡です。

 そしてこの場所こそが、ルフルン海岸都市跡地です。今から約3000年前に、ここで惨劇が起こりました。

 

 

『ここに残っている者といえば、少しばかりの石造りの建物くらいです。当時あったとされる巨大な城も、広大な城下町も、最大の港も、防壁も、全て破壊され、3000年の月日により風化し、その繁栄の跡を見る事は出来ません。』

 

 

『一見すると不思議な石柱が建ち並ぶ土地ですが、ここでは多くの発見が残されていたりします。例えば、この石板です。』

 

 

 この石板には、ルフルン語で、こう書かれています。

 

【我々は起こしてしまった。真の支配者は、雷の鋏でも無く、大怪の海竜でも無いのだ。】

 

【我々は怒らせてしまった。真の支配者が、火を、水を、波を、大地をもって、我々を殲滅せんとした。】

 

【我々は成す術がなかった。英雄も、勇者も、怪物ですら止める事は出来なかった。】

 

【我々は残さねばならない。なんとしても生き残り、この惨劇を伝えねばならない。】

 

 

『彼等は起こしてしまったのです。好奇心はゴリアデすら殺すと言いますが、些か大規模過ぎな気もしますがね?』

 

 

 では、ルフルンの人々は何をしてしまったのでしょうか。それは今となっても謎のままです。

 

 

『消えてしまったのです。跡形もなくね。焼かれ、飲み込まれ、崩され、そして風化した今。当時の状況が分かるものが見つかる事はありません。辛うじて、他の街から資料が見つかるのみです。』

 

 

 真実は分かりません。ですが考える事は出来ます。今一番の有力な説として、『航路開拓による接触説』があります。

 

 

『当時のルフルン海岸都市は人口増加と、成長の打ち止め状態に陥っていました。増え続ける人口に対して、それらを支える土地や、経済力が足りなくなりスラムが形成され、治安の悪化にも繋がっていたとされます。また、商人達の間でも権力が集中し、それを面白くなく思っていた人々が存在していました。そんな人々は利益拡大の元に自治政府に補助金を貰い、フロンティアを目指した先で、ウナサカノハミを起こしてしまったという説です。』

 

『補助金に関してですが、多くの権力者は伸び悩む成績や、悪化する治安、その割に助けようともせず、贅を尽くそうともマンネリ化した生活に飽きていました。そんな所に舞い込んだフロンティア開拓の計画に、興味半分期待半分で投資する事もあり得たでしょう。』

 

 

 もしこの説が正しければ、この惨劇は人々の問題に対する考え方の足りなさや、身の丈に合わない事をした人類への罰なのかもしれません。

 

 

 

 

 次に紹介するのは【海門決戦】です。この戦いは、人類が超級の危険生物に対して対抗できる事を初めて立証した戦いでもあります。

 

 この戦いの舞台は二つ。【バーゼル沖】と、現在にも現存する、世界遺産にもなっている【ド・ゲーン】と、今は崩壊してその名残が残る【ダブラザン・ゲーン】で起こりました。

 

 この戦いに参戦した艦船は、ウナサカノハミの戦闘能力を考慮すれば、お粗末と言わざるおえず普通なら負けは必死でした。ですが、そんな不利な状況を覆した存在がいました。

 

 

『この戦いは、分からない事が多く存在します。例えば、この戦いにおいて活躍した2人の英雄についてなどです。この2人は、人類で初めてウナサカノハミの外殻内に入り込んだ、最初で最後の人物達です。』

 

『この話は多くの小説や映画にもなりました。最近出た有名な作品と言えば、『ワダツミノハハ』ですね。題名は実際にこの撃退クエストの呼び名として使われていたんですよ?』

 

 

 矮小な人類が、超級の危険生物に一矢報いた立役者となった2人のその後はよくわかっていません。ウナサカノハミが最後に起こした津波や、それまでの激しい攻撃によるゴタゴタで、資料がちゃんと作成されずにいたからです。

 

 

『当時の状況は理解しますが、それでもやっぱりちゃんとした資料を残してほしかったですね(苦笑)』

 

 

 話が逸れてしまいましたね。この戦いに置いて大きなターニングポイントが存在します。それは、当時最新鋭かつ、最強の戦艦として君臨した戦艦『フルカン』を、犠牲にして、ウナサカノハミの上に飛び乗る決断をした事です。

 

『これにより、歴史が変わりました。最終的にはみなさんご存知の通り、フルカンは凄まじい爆発と共に轟沈し、英雄二人は無事に乗り込みそして、ホミチカヒが飛び回る砲塔殻を登り切り、そして潜入しました。』

 

 

 また、フルカンがウナサカノハミに近づいた事で、ホミチカヒのヘイトが他の艦船から逸れて、逃げる隙ができた事もまた事実です。そしてこの時逃げた艦船の乗組員は、後のド・ゲーンでの戦いにおいて重要な役割を果たします。

 

 

『英雄達が乗り込んだ後、ウナサカノハミが砲撃を行いました。この砲撃では、数100年に渡り街を守り続けた『ダブラザン・ゲン』を、一撃、そう、たったの一撃で破壊してしまいました。またこの砲撃による死者は1000人に上り、負傷者は5000何にも上ったとされます。』

 

『その惨劇を間近にいたのにも関わらず、何も出来なかった英雄達の心境は……我々に押しはかる事は出来ないでしょう。』

 

 

 英雄達がウナサカノハミに潜入した後も、ウナサカノハミは侵攻し続けました。

 

 そして舞台は『ダブラザン・ゲン』の前に移行します。その奥で佇む『ド・ゲーン』から、必死の反撃によりなんとか侵攻を食い止めていましたが、ホミチカヒによる急降下爆撃による殲滅が

彼等を苦しめました。

 

 

『この時、苦しむ彼等を助けた存在が、バーゼル沖での戦いで撤退した艦船の乗組員達です。これにより人手が補充された『ド・ゲーン』は予想よりも長く抵抗する事が出来ました。そしてそれは英雄達に対する恩返しにもなり得ました。』

 

 

 この決死の時間稼ぎにより、ウナサカノハミの弾薬庫を発見した英雄達は、これを爆破。それにより砲撃寸前のウナサカノハミに対して莫大なダメージと、損失を与えました。

 

 

『突然自爆したウナサカノハミに、抵抗していた人々は驚愕と共に希望を見出していたでしょうね。絶死の砲撃を止めた上に、かなりの有効打を与えたのですから。』

 

 

 そうして、大ダメージを与えられたウナサカノハミですが、それでも彼女が止まる事はありません。そんな彼女の頭上に最後の一撃を入れた事により、これが決定打となりウナサカノハミは侵攻をやめ、黒煙を上げながら、大海原に帰って行きました。

 

 

『当時の人々達は、それはもう物凄い喜びようでしょうね。これを記念にして、この後継の街では毎年この日になると祭りを開いてます。私も行ったことがありますが、ウナサカノハミとホミチカヒを模した巨大なハリボテと、フルカンを模したハリボテと選出される英雄役や、その他の船、そして乗組員の格好をした人達が担ぎ上げて争う様は圧巻の一言ですよ。』

 

 

 

 そして最後に紹介するのが【ガタツ海連合艦隊決戦】です。こちらは当時最大級の海洋国家である大ガダツ帝国の保有する最新鋭の艦隊と、今まで確認されたウナサカノハミの中でもダントツで巨大。下手をすれば生物史上最大の巨体を持つとも言われる、正に最強の蟲が衝突した戦闘です。

 

 

『この戦闘に参加した艦船は、戦艦ガダツを旗艦とし含めた戦艦3隻、空母2隻、巡洋艦5隻、機動艦9隻にも登る大艦隊でした。』

 

 

 先に仕掛けたのは、戦艦ガダツでした。

 

 

『今の今まで、してやられ続けた人類の“ささやかな”反撃ですよ。』

 

 

 そしてすぐさま他の艦艇も砲撃を始め、空母は艦載機を飛ばしました。

 それに対して後手に回ったウナサカノハミもすぐさまホミチカヒを飛ばし、前方を艦隊に向け空母ギア・ルークに対して砲撃を行いました。

 

 

『ウナサカノハミ砲撃の命中精度は凄まじいです。数十キロ離れた動く目的に向かって、正確に無慈悲な砲撃を与えました。』

 

 

 この時、ウナサカノハミが撃った弾は『徹水砲』と呼ばれる砲撃で、尾先孔より吸い込んだ海水を、粘度の高い体液と高い濃度で混ぜ合わせることで、水がまとまって対象に届くものです。これは一点に対する破壊力が高く、ダブラザン・ゲンを破壊したのもこの砲弾とされています。

 

 

『徹水砲の他にも、体液の濃度を比較した散水砲も存在し、これは主に広範囲殲滅に用いられました。』

 

『この砲撃により、空母ギア・ルークは飛行甲板を抉り取られてしまいました。ですが、ウナサカノハミも降り注ぐ砲撃の雨により、左第一砲塔殻と、右第二砲塔殻を失い、さらに火災も発生していました。』

 

 

『空中戦は、元より数では劣る艦載機側に対して、空母一隻が使い物にならなくなった為、かなり厳しい状況でした。』

 

 

 既に艦載機のスピードは、ホミチカヒを超えていましたが、機動力に関しては人類が彼等を追い抜く事はないと言われるほどです。さらに数で劣った今、艦載機にできる事は出来るだけホミチカヒが他の艦艇を襲えないようにする事です。

 

 

『結論から言うと、3時間に及ぶ戦闘の末ウナサカノハミは逃走しました。300匹近いホミチカヒを撃墜され、ウナサカノハミ自体も戦艦の徹甲弾が火菌室に届き、爆発を起こした事で撤退せざる追えない状況になりました。ですが、艦隊側の損失も大きく空母ギア・ルークは最終的に撃沈、更に機動艦3隻、巡洋艦1隻も撃沈され、他の艦艇も、酷い火災に見舞われ、最終的に戦艦一隻が港に戻る前に沈没しました。』

 

 

『被害は大きかったですが、得たものも大きいです。これにより、人類は勝てる事が証明されましたからね。』

 

 

 ウナサカノハミと人類は、人類が進歩するたびに立ちはだかりました。

 負け、引き分け、そして勝つ。彼女の存在は人類に対して良くも悪くも多大な影響を与えました。

 

 これまでに紹介してきた内容の他にも、様々な出来事が存在しますが、それを話せば、この番組の趣旨が違ってしまいます。皆さんも興味が湧くならばぜひ、調べてみて下さい。見る世界が広がること間違いないですよ?

 

〜〜〜蟲と人類の大規模衝突〜〜〜

 

 人と蟲が大規模な衝突を起こした例として、革命暦2100年【ガルガレギオン(軍蟻)の一点攻勢】が挙げられます。

 これは、異常なまでに巨大化したガルガレギオンの存在を危険視した各国の軍隊が、共同でこれを殲滅しようとした事です。

 

 

『大規模衝突といえばやはりこの話も欠かせません。ウナサカノハミや、ヒューモスなどの超級の危険生物を討伐、又は撃退した人類は、力を合わせてこれを殲滅せんとしました。』

 

 

 初めはうまく行きました。順調に殲滅し、ついに巣にまで追い詰めた時、それは起こりました。

 

 

『まさに一点攻勢、今まで押され続けたガルガレギオン達が、怒涛の勢いで、それこそ波のように押し寄せたのです。その数は100万にも及びました。』

 

 

 突然の進撃に対応が遅れ、何重にも及ぶ波上攻撃により、各地の防衛拠点が陥落し、更に地下からの奇襲により近くの都市も陥落してしまいました。

 

 

『結局、この大攻勢は2年間続き、そして女王と王が逃走したことにより、緩やかに収まって行きました。そして最終的に撃破されたガルガレギオンの数は150万にまで及び、人類側も一般人も含め大勢が亡くなりました。』

 

 

 この事で、人類は完全に蟲に対して優位に立っているわけではないと言うことを身をもって体験した出来事でした。

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 今までは、歴史という観点から見て行きましたが、今度はウナサカノハミの生態について迫って行きましょう。

 

 

 ウナサカノハミの特徴的な外殻は、自身の脱皮殻や、ホミチカヒが地上などにより採取してきた素材を元に造られます。より強く、より大きく成りたければ、より多くのホミチカヒを持っている事が重要に成ります。

 

 そしてその成長は止まることを知らず、生きているうちはずっと続きます。

 

 

『ウナサカノハミにとって、ホミチカヒは我々で言うところのお金です。ホミチカヒが多ければ多いほど、自由度が上がります。』

 

 

 そんなウナサカノハミの繁殖方法も外殻によって保たれています。

 

 

『オスのウナサカノハミは、ホミチカヒよりも一回り大きいですが、言うてホミチカヒとそこまで変わりません。オスは成熟すると巣を離れ、別のウナサカノハミの巣に行くために旅をします。その旅路は過酷でそもそもウナサカノハミを見つける事すら困難です。』

 

『ですが幸運にも女王様の元に辿り着いた王子様は、ウナサカノハミの頭上を飛び回り、独特な音を出して気を惹きます。普段頭部が水中にあるウナサカノハミに、匂いなど出しても意味がありませんから。』

 

 

 そうして気づいてもらえたオスは、ウナサカノハミに腹先を水中から出してもらい、吸水孔の中に入って、大体1メートル程先にある卵管にたどり着くと、そこで交尾をします。

 交尾を終えたオスは、それまでの旅路と、交尾による疲労により数日で死んでしまいます。

 

 

『交尾を終えたウナサカノハミは体内で卵を受精させると、一本だけ後ろに向かって出た、ホミチカヒが出入りする砲塔殻、通称「出撃塔殻」の内側に、卵を産みつけます。そしてその卵をホミチカヒが育児室に運び子育てをします。』

 

 

 ホミチカヒの幼虫は、なんでも食べます。そうしてモリモリ食べぶりぶりに太った幼虫は蛹となり、やがて成虫となります。

 

 

『最初から爆弾を持って爆撃ができるわけではありません。ホミチカヒには、歳ごとに決められた役割があります。成り立ては、出撃塔殻から顔を出して見張り、少し経つと、ウナサカノハミの周りを飛んで見張り、そして成熟すると今度は採取係になり、そこで外の世界を知り、生き残ったホミチカヒに、爆弾を抱える事が許されます。』

 

 

 ウナサカノハミの内部は謎に満ちています。かつて人類史において彼女のデリケートなゾーンに入り込んだ存在は二人を除いて存在せず、又その二人も今や昔の人です。

 

 

『謎な事には謎なんですが、それでもわかる事はあります。例えば、ホミチカヒの出す爆凝体の原料となる『火菌』です。爆凝体は、ホミチカヒの腹先から分泌されたものです。ホミチカヒのメインウェポンである爆凝体を作るのに欠かせない『火菌』は、火菌室にて若いホミチカヒが管理しており、常に暗く湿っているウナサカノハミの内部は、菌の生育にもってこいともいえます。』

 

 

 ウナサカノハミは、ホミチカヒに武器を与える事ができ、火菌は、住処と、食料を供給される。まさにwin-winな関係と言えます。

 

 更に寄生蟲の存在も確認されています。こちらは、その寄生蟲である『カリグラ』です。カリグラの体は白く、そして細い芋虫型です。特殊な溶解液を分泌し外殻内を移動して、ホミチカヒの卵、幼虫や蛹に、集めた食糧を喰らうとされています。

 

 

『カリグラを見つけたのは偶然でした。【ガタツ海連合艦隊決戦】において、後に派遣された調査船団がたまたま採取した外殻内にいたのを発見したからです。』

  

 

 これと同時に、『火菌』も採取する事に成功し、【ガタツ海連合艦隊決戦】は、人類の進歩を表すと同時に、ウナサカノハミに対しても近づき、知る事になった重要な出来事でもあります。

 

 

 

 次に、ホミチカヒの飛行について見てみましょう。

 

 ホミチカヒの急降下方法は独特です。自分が回りながら対象に近づくのです。

 

 

『これはホミチカヒだけではなく、蟲全般に言える事なのですが、蟲は目を回しません、そして動くものにはとても良い反応が出来ます。この特性を生かすためにホミチカヒは『自身が動く事で相手が動いてるように自分に見せて、命中率を上げてるんです』。どうしたらそんな事が思い付くのか…不思議でならないですよ。』

 

 

 

 

 人類が進化するたびに、まるで壁のように立ち塞がるウナサカノハミ。彼女は我々に蟲の恐ろしさを再確認させて来ます。もし、我々がまた驕り上がるような事があれば、ウナサカノハミに限らず、自然が我々を強き母の様に厳しく叱りつける事だろう。

 

 

 発見例ですら稀なウナサカノハミは、未だ多くの謎を抱えています。我々はこの謎を一刻でも早く解けるように調査を続けるつもりです。

 

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「「「「……すげぇ〜〜〜」」」」

 

「俺もウナサカノハミの中に入ったら英雄になれるかな?」

 

「この「ワダツミノハハ」って知ってるよ?見た事ある。」

 

 

「時間が足りませんね……では、今日の宿題はこの感想文です。忘れないように、早く書いて出してくださいね?」

 

 

「ケッ」

 

「めんどくさスギィ!」

 

「でも、面白かったな、調べてみようかな?」

 

 

 

 

〜〜〜図鑑〜〜〜

 

ガルガレギオン (軍蟻)

 

容姿……仕事別に形態が異なるが、大まかに太く下の方に湾曲した大顎と、発達した後ろ足、上に反った腹が特徴。

 

生態……女王と王を中心とした巨大なコロニーを形成する。オスの戦闘能力は高く、他のオスからコロニーを守る他、女王を間近で護る存在でもある。

 

評価……三大郡蟲の一角であり、凄まじい脅威地中からの奇襲に注意




対ウナサカノハミの話はあれど、それとこれとは別なので端折りました。
そしてコメンテーターは、自分でもよくわかんなくなっちゃったのでありません。オニイサンユルシテ

あっそう言えばこの小説は徒然草みたいな感じです

見たい生態(あくまで目安です)

  • ネッサス・ビード(クワガタムカデ)
  • ジェフェッタ・エスバ(骸蠍)
  • ウナサカノハミ(二章ボス)
  • クッヒカツ(一章ボス)
  • グリャムー(極寒の恐竜)
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