宇宙戦艦ヤマト外伝 "BLACK BAD BUTCH"   作:箕理 田米李

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前回、ヤマト艦隊のデザリアム本星への遠征を援護した新生BBB戦隊。地球最後の希望たるヤマト達を敵の追ってから守り切る事に成功したところで終わりました。ヤマト達に本丸を討つ事を託し新生BBB戦隊は自身のやれる事をするため通商破壊を続けています。今回もヤマトに次ぐファンが喜ぶ新たなゲストがご登場します。ではどうぞ↓


第12話「激闘❗️「シリウス宙域会戦」前編」

地球

デザリアム地球侵攻派遣軍司令部(旧地球連邦防衛軍司令本部ビル)

 

(映像通信)

???「して、地球の完全なる占領は未だなし得てないと❓」

 

カザン「は、はい。未だ防衛軍の生き残り連中が<パルチザン>を組織し抵抗を続けております。」

 

新生BBB戦隊と第440艦隊が海賊的通商破壊作戦をしたり≪ヤマト≫率いる「第65護衛機動群」を手助けし道を切り拓いていた頃、地球ではデザリアムの地球占領軍が防衛軍の残党を中心に組織された抵抗組織<パルチザン>に対し苦戦を強いられていた。

 

カザン「敵は予想外にも纏った組織を形成しており、地形を利用したゲリラ戦を各地で展開しています。」

 

(映像通信)

???「ならば圧倒的戦力を動員し揉み潰せばよかろう❓」

 

カザン「は、しかし奴らは頑強な抵抗を見せておりまして...更に予定されていた補給物資の70%近くが届かずにおり、補給と整備が追いつかず疲弊しているのが現状です。」

 

ここに来て新生BBB戦隊と第440艦隊の通商破壊戦の効果が現れている。地の利は地球人側にあるため地形を利用したゲリラ戦によりただでさえ慣れないよその星での戦いは彼らデザリアム軍兵士にも苦しいようだった。殲滅多脚戦車やさらに大型の殲滅制圧多脚戦車も対策が立てられつつあり損害も増えている。しかし人員の補充も兵器の整備、補給も通商破壊によって予定数が届いていないせいで戦力の立て直しが困難になっている。

 

(映像通信)

???「その件については報告は受けている。かなり厄介な"ノイズ"だそうだな。こちらで対応する。お前は引き続き地球の制圧に全力を尽くせ。」

 

カザン「はっ❗️」

 

そう言うと???は通信を切りまた通信を切り替えスイッチを押す。

 

???「XXⅣ師団のルーギラを呼び出してください。」

 

数分後...

 

(映像通信)

ルーギラ(第XXⅣ師団 師団長)「お呼びですか❓」

 

???「我らデザリアムの地球侵攻の戯曲にノイズを混じらせる者達がいるのは知っているな❓」

 

(映像通信)

ルーギラ「はっ、2年前我々が遭遇した例の【髑髏艦隊】ですね。」

 

???「そやつらの"除去"を命じる。できるなルーギラ❓」

 

(映像通信)

ルーギラ「は❗️直ちに向かいます閣下。」

 

そう言い通信を終えるルーギラに違うところから映像通信が入る。

 

(映像通信)

クーギラ「通信なんだったのお姉ちゃん❓」

 

ルーギラ「今は作戦中だ副師団長。それと"師団長"もしくは"姉上"と呼びなさい。」

 

(映像通信)

クーギラ「はぁ〜い。でぇでぇ何よ何よ本星の聖総統からだったんでしょ❓」

 

ルーギラ「我らの地球占領の調律を乱す者共の討伐を命じられたのだ。覚えているか❓2年前に遭遇した...」

 

(映像通信)

クーギラ「あぁ〜あの私達と同じ黒くて髑髏マークの付いた艦隊でしょ❓あれからどーなったのかな〜❓って思ってたけど、やっと会えるんだね。楽しみぃ〜♪」

 

ルーギラ「遊びに行くのではないぞ妹よ❗️"例の装置"の曳航準備をしろ。ファグリフォの部隊も呼べ。」

 

(映像通信)

クーギラ「ファグリフォお姉さんのXXⅨ狙撃大隊も❓あの装置を持ってくなら分かるけどそこまでやるの〜❓」

 

ルーギラ「師団の一部とはいえ我々を破った相手だ。用心に越した事はない。直ちにかかれ。」

 

(映像通信)

クーギラ「はぁ〜い♪≪グレート・エルクーギラ≫❗️」

 

ルーギラ「≪グレート・エルギーラ≫❗️」

 

ルーギラ/クーギラ「前進せよッ‼️」

 

地球 某海域 海中

金剛型宇宙戦艦 BBS-555≪キリシマ≫

艦橋

 

藤堂平九郎「どうか❓」

通信員「はい、各国各地域で同胞達が抵抗運動を続けています。敵は補給が充分ではなく満足な対応ができずにいるとのこと。」

芹沢「敵が弱体化していると❓どういうことでしょう長官。」

 

一方、地球のどこぞの海域の海中では現在では退役し記念艦となった【国連宇宙海軍最期の生き残り】こと金剛型宇宙戦艦≪キリシマ≫が潜航していた。なんとかしてデザリアムの捕虜から脱した藤堂長官は芹沢副司令ら複数人と共に<パルチザン>に合流しその海中司令船となった≪キリシマ≫に拾われ今に至り指揮を執っている。

デザリアムは【波動機関】には敏感であり反撃もしくは停泊していた波動機関搭載艦艇は片っ端から破壊していったが、旧来の【核融合推進機関】搭載の≪キリシマ≫は眼中にはなくそのまま放置されていたのを司令船として再び機関に火が灯されたのだ。全くのノーマークかつまさか<パルチザン>の司令部が海中にいるなんてデザリアム側は思いもしていないだろう。

 

藤堂平九郎「生き延びて抵抗を続けているのは我々だけではないということだ。」

芹沢「❗️」

藤堂平九郎「そういえば先程収容した負傷者達はどうなっている❓」

専任兵曹「は、既に医療区画に。」

 

藤堂長官は艦橋での指揮を芹沢に任せて席を外し医療区画へと足を運んだ。いくつものベッドに横たわる負傷者たち。既に手当が済んだ者、手当を待っている者、既に息を引き取った者、様々だった。

 

加藤 真琴(かとう まこと)【元ヤマト衛生科員】「あ、長官(敬礼)。」

藤堂平九郎「あぁ、はら...いや加藤君。ご苦労、敬礼は結構だよ。」

真琴「あ、すみませんつい軍にいた時の癖が...(汗)。」

藤堂平九郎「いやいや構わんよ。それよりすまないな。既に軍を退いてる身であるのに。」

真琴「いえいえ、それは私だけではないですから❗️私も含めて民間人も混ざってますから言いっこはなしだと思います。それに衛生士の私がこういう場面で役に立ちませんと。」

藤堂平九郎「そうか、ありがとう。」

 

元ヤマト乗組員で「ガトランティス戦役」で戦死した夫の加藤三郎の妻、加藤 真琴(旧姓:原田)も息子の翼と共にこの≪キリシマ≫に収容され医療スタッフとして働いている。既に軍を退いて8年になるも、衛生士としての腕は衰えていない。息子の翼もまだ7歳ながらも命のやり取りを行う母を時折手伝っている。

 

真琴「あの、もうすぐ処置が済むのでこのあと私ここを空けてよろしいですか❓翼の所に行ってあげたくて。次郎(島大介の弟)君やミリィちゃんら他の子達とも遊んでますが...。」

藤堂平九郎「あ、あぁ行ってあげたまえ。子供には母親がついていなければな。」

真琴「ありがとうございます。」

藤堂平九郎「(我々と同じ様に宇宙でも戦ってる者達がいる。なんとしてでも彼らと接触し、反抗作戦の足並みを揃えれるようにしたいものだな...。)」

 

自身がデザリアムに言い放った事を行動で示す者達が地球上だけでなく宇宙にもいる。それに希望を見出して天を見上げた。

 

一方その頃、第11番惑星外縁「オールトの雲」で通商破壊を続ける新生BBB戦隊と第440艦隊は今日も今日とてデザリアムに対し嫌がらせを繰り返していた。

 

新生BBB戦隊旗艦≪マキナ改≫

艦橋

 

クロンナウア「艦長❗️またやりましたぜ❗️これで通算63回の【デザリアム】艦隊の撃退ですよ‼️」

タクロー「うん、お見事でした。伝えてください。」

金田「彼女ら(四糸乃艦長の第440艦隊)もだいぶ慣れてきましたな。」

タクロー「えぇ、もう心配いらないくらいに成長しました。エレン、ミホッホ、無人艦の損害は❓」

エレン「0...ですよ。」

ミホノラ「艦長、酷使し過ぎなのか反応が遅れる艦が出てきました。」

タクロー「そっか〜、まぁ長く作ってるし連戦続きだしね。そろそろ"共食い(整備)"行きかな〜。作戦行動に支障は❓」

エレン、ミホノラ「まだ出ないと思います。」

タクロー「アイク❓」

アイク「ここに来た時よりは物資は減り、損害も積もりつつあるが微小だ。まだやれるさ。」

タクロー「(ここに留まってそれなりに時間が経ったな...。確認しようがないが俺達の行動の効果は現れてきてんだろうけど流石に消耗してきたな〜。地球圏内縁に偵察を出してるが未だ勢力的には向かうのが多い。まだまだ崩さないとダメなのか❓いやでもこのまま行くと...。)」

 

タクローは微々たるものの表面化してきた戦闘による消耗と補給の問題を「出てきたか、なんとかしなければ」と思考を巡らせていた時だった...。

 

ピピッ!(レーダーの電子音)

 

クロンナウア「おっ⁉️艦長、ワープアウト反応でっせ❗️」

タクロー「またデザさんでして❓」

クロンナウア「いえ❗️このパラメーターは防衛軍のコードですよ‼️」

タクロー「おっととまさかのお仲間か...。」

 

ハヴォック級航宙駆逐艦 DDS-467≪はれかぜ≫

艦橋

 

≪はれかぜ≫艦長:岬しいな「こちら第7艦隊【ギャラクシー・エクスペディション】所属 航宙駆逐艦≪はれかぜ≫艦長 岬です❗️救援を呼ぶよう言われて来ました❗️艦隊が危ないんです❗️助けてください‼️」

 

タクロー「第7艦隊...といえば副長❓」

金田「えぇ、≪シュンラン≫を旗艦とする今年に創設されたばかりの遠征打撃艦隊です。≪シュンラン≫竣工直後に編成され、新型波動エンジンのテスト兼長期遠征航海に出たと記憶しています。」

タクロー「そういやあの式典派手でしたよね。≪アルデバラン≫他3隻が竣工した時のと同じくらいに。ってそんなことは置いといてこっちに接舷するよう言ってちょうだい。」

 

しばらくして...

 

≪マキナ改≫中央作戦室

タクロー「で、シリウス宙域を航海中に突如デザさんの攻撃を受けたんだね岬艦長❓」

岬「は、はい。」

 

≪マキナ改≫に接舷した≪はれかぜ≫は艦の応急処置と乗員の手当を受けた。岬艦長は中央作戦室に呼ばれ事情聴取を受けている。

 

岬「敵の攻撃と通信妨害によって連絡手段を断たれてしまって、救援を呼ぶ為にワープをしろと言われてここまできました。」

タクロー「なるほどね、でこれが敵さんの戦力ですか...。」

アイク「うん。観測結果が不完全ではあるが、空母を中心とした機動部隊であることは間違いないようだね。」

 

中央作戦室の立体ホログラフに宙域マップとデザリアム艦隊のデータが映し出される。大規模な機動部隊のようだ。

 

タクロー「... ... ...。」

アイク「艦長。こちらが消耗してることは...。」

タクロー「分かってる。でも防衛軍のモットーは...」

アイク「「目の前で溺れている人間を見捨てない」忘れてはいないさ、そう言ってくれると思ったよ。」

タクロー「よろしいよ。アイク、直ぐに救助作戦の立案を。」

アイク「直ちにやろう。」

タクロー「副長、動かせるのと留まらせる艦のリストアップを。そして440艦隊にも協力の要請を。」

金田「了解。」

タクロー「岬艦長。君達≪はれかぜ≫のが状況に詳しい。また戦場に戻ることになるが、構わないか❓」

岬「はい❗️」

タクロー「良い返事です。我が新生BBB戦隊は第7艦隊救助作戦を開始する❗️」

 

大犬座a星・シリウス宙域 アステロイド帯

 

地球連邦防衛軍 第7艦隊【ギャラクシー・エクスペディション】

総旗艦:アンドロメダ改II級超弩級戦略指揮航宙戦艦 ABBSC-777≪シュンラン≫

艦橋

 

オペレーターA「主力戦艦≪ネヴァダ≫戦列を離れる❗️」

同B「駆逐艦≪ズールー≫戦線離脱❗️」

 

第7艦隊旗艦≪シュンラン≫の艦橋内で次々と挙がってくる損害報告。艦長をはじめクルー達に焦りの顔が嫌でも浮かぶ。

 

副長「艦長❗️」

山南 修(やまなみ おさむ):第7艦隊司令兼≪シュンラン≫艦長「くぅ...運がないな。こんなところで敵に出くわすとは...。」

第7艦隊司令兼総旗艦≪シュンラン≫艦長である山南は苦渋の表情を浮かべる。≪シュンラン≫の処女及び試験運用航海も兼ねる本遠征は「次世代型艦艇編成艦隊のテスト」並びに「防衛軍の外宙域活動領域の拡大」を目指した極めて重要な任務であるが、2年前に行われたヤマト艦隊の「イスカンダルへの表敬訪問」(「サレザー事変」により中止となった)の様にお偉方を乗艦させてない為に少し気が楽な任務の筈だったのだが、よりにもよって2年前にヤマト達がドンパチした相手とこんな形で山南たちは初対面してしまったのだ。

 

山南「(しかし妙だな...向こうのが数では勝ってる筈なのになぜ本格的に攻めてこない❓まるで何かを待っている様な...❓)」

 

山南はデザリアム側の動きを不思議に感じるも攻撃を受け続けている今、深く考えてる暇はなかった。

山南の言う通りデザリアムは第7艦隊とは距離を置き不動の姿勢で砲撃を続けていた。

 

デザリアム【第XXⅣ師団】

プレアデス改級攻勢型戦艦≪グレート・エルギーラ≫

艦橋

 

ルーギラ(第XXⅣ師団師団長兼≪グレート・エルギーラ≫艦長)「無理に沈めようとするな❗️手負わせるだけでいい‼️」

オペレーターA「数ではこちらが有利です。一気に仕留めてしまえばいいのでは❓」

ルーギラ「無知が❗️我らの目的は眼前の敵ではない❗️忘れるな❗️奴らは餌に過ぎん❗️2年前に我らに屈辱を与えた黒髑髏の艦隊が我らの狙いだ‼️」

オペレーターA「し、失礼しました。」

ルーギラ「ふん❗️これだから男というのは...❗️」

オペレーターB「司令、≪グレート・エルクーギラ≫から通信。「退屈ぅ〜いつまでチマやってるのぉ〜お姉ちゃぁ〜ん❗️」と。」

ルーギラ「こらえなさいと言いなさい❗️それと"司令"と呼びなさいと付け加えろ‼️」

オペレーターC「艦長、XXⅨ大隊のファグリフォ司令から。「出番はまだか❓」と。」

ルーギラ「「まだだ、待機せよ」と伝えろ❗️」

 

「皆堪え性がない」と内心で怒気って毒づく第XXⅣ師団長 ルーギラ。これだけ味方を痛めつければあの髑髏艦隊がすぐさま救援に駆け付けてくると思っていたが、意外にもまだ来ない。全艦沈めてしまっては元も子もないのですごく加減して攻撃するよう部下に指示している。

 

ピューンッ!(電子音)

オペレーターA「交戦中の地球艦隊後方にワープアウト反応。」

ルーギラ「ふっ、ようやく来たか...❓」

 

第7艦隊の後方に氷塊がいくつも現れ砕け散り"漆黒の艦隊"が姿を現す。それは総旗艦の≪シュンラン≫でも捉えていた。

 

≪シュンラン≫

艦橋

 

通信手兼レーダー手「艦長❗️後方にワープアウト反応。識別信号該当あり、これは友軍です❗️」

山南「ッ⁉️」

副長「おぉ❗️」

 

※ここからは「♪運命の時」を流しながらお読みください

 

≪マキナ改≫

艦橋

 

タクロー「こちら第99特戦群 旗艦≪マキナ改≫の多田部 拓郎。第440艦隊と共にこれより貴艦隊を援護する❗️」

 

≪マキナ改≫率いる新生BBB戦隊は空母を中心とする機動部隊編成で第440艦隊の一部を伴って第7艦隊とデザリアム艦隊の前に姿を現す。

 

タクロー「各空母は艦載機即発艦❗️制空権を奪い返してお返し差し上げろ‼️」

 

タクローの号令の下、乗艦の≪マキナ改≫とクラスD改型空母(正規空母型と軽空母型)から艦載機が次々と発艦していく。久々の出撃もとい出番である為かここでは書ききれないほどパイロットの皆が大興奮でやる気にまた溢れた雰囲気と台詞が飛び交っている。航空隊は瞬く間に第7艦隊の制空権を脅かしていたデザリアムの芋虫型戦闘機"カタピラス"を蹴散らし、空母には金舟らコスモパイソン組らが攻撃を仕掛けている。あまりの手際の良さに≪シュンラン≫を含む第7艦隊の面々は≪ザドキエル≫率いる第440艦隊が形成した波動防壁陣の中で波動共鳴波を受けて機関の応急処置を受けながら呆然としていた。

 

通信手兼レーダー手「駆逐艦≪はれかぜ≫より入電。「救援のアテが付いた。遅れたことを謝罪する」です。」

≪シュンラン≫副長「い、いやそれよりも、すごい瞬く間に制空権を奪った。」

山南「あれが第99特戦群、"新生BBB戦隊"か...。噂以上の実力だな。」

 

冬月(映像通信)「そうだ。久々だね山南❓」

 

山南「ッ❗️冬月艦長⁉️まさか貴方が新生BBB戦隊に❓」

 

冬月(映像通信)「あぁ、君が第7艦隊と≪シュンラン≫を預かりたいと言ってからここにお世話になっている。なんの因果か≪シュンラン≫のプロトタイプの艦長に落ち着いたよ。」

 

≪ネメシス≫艦長の冬月は山南の先輩で現防衛軍総旗艦≪アルデバラン≫艦長兼第1艦隊[ブルー・プルミエ]司令の谷鋼三と同期だ。冬月の言う通り第7艦隊と

旗艦≪シュンラン≫は本来、冬月が司令と艦長を兼任/就任する筈だったのだがヤマト率いる第65護衛隊(2205年当時)が「サレザー事変」の際にイスカンダルへ司令部の許可なしに救援に向かっていったのを見守った(というより丁重にご退艦させられた)のを機に「護衛隊の司令なんかより、俺はやはり艦長がしっくり来るな」とヤマトと艦長 古代達の姿に感化され新設される第7艦隊とその旗艦への司令兼艦長に立候補したのだ。それを聞いた冬月は彼の心情を察し艦長の席を後輩に譲る形で自ら辞退を申し出て以降は互いに任務に勤しんでいた為に連絡を取り合っていなかった。

 

冬月(映像通信)「おっと、今は再会を喜ぶ暇はなかったな。応急処置できる艦はこちらで施そう。損傷の大きい艦はワープで宙域の離脱を第440艦隊と共に援護する。良いか❓」

 

山南「は、了解しました。」

 

【デザリアム】第XXⅣ師団

総旗艦≪グレート・エルギーラ≫

 

ルーギラ「待ちかねの相手が来た❗️「デザリアム・フィールド・ジャマー(D.F.J)」起動させよ❗️」

オペレーターA「了解。」

オペレーターB「ジャマーⅠ号からⅣ号までエネルギー駆動開始。」

 

お目当てのご登場を待ちかねて遂に目の前に現れたの確認したルーギラは部下に艦隊後方にある四基の巨大な装置がなにやら特殊な波長のエネルギー波を放出し始める。それは防衛軍側の新生BBB戦隊と第7艦隊も確認していた。

 

新生BBB戦隊

旗艦≪マキナ改≫艦橋

 

クロンナウア「おっとと❗️なんだなんだぁ⁉️カンチョーさん❗️敵艦隊の後方からなんやら異様なエネルギー波長を検知しましたぜぇ‼️」

タクロー「エネルギー波❓」

クロンナウア「えぇ、なんやらもわわ〜んのフワフワしたなんかおかしな感じのが❗️」

 

「何を始めようってんだ❓何が狙いだデザリアム❓」とタクローら≪マキナ改≫クルーと≪シュンラン≫の山南は思った。




読了ありがとうございます 今回は久々に「地球」の様子を書きました。新生BBB戦隊側は直に見てないので分かりませんが、通商破壊が効いて来ているようで地球で抵抗運動をしている<パルチザン>に苦戦しているようです。一方で補給や整備の問題も出始めてきた少し怪しくなってきましたね。どうなってしまうのか危うし新生BBB戦隊と第440艦隊❗️です。【デザリアム】は補給が届かない原因である新生BBB戦隊を叩くべく第6話に登場した第XXⅣ師団を派遣する事を聖総統スカルダートらしき人物が決めたようです。ルーギラとクーギラというデザリアムの女性指揮官が登場しました。リメイクで女性が増えたガミラスはともかくガトランティスに至っては女性が変わらずサーベラーぐらいしか出てこなくて【デザリアム】もメルダーズに話しかけた「声」だけという「ガミラス以降の敵勢力女性陣少な過ぎ問題」があるので出したキャラです。二人の紹介についてはもう一人語られたデザリアム女性キャラと共に次回さらっと後書きで紹介します。
<パルチザン>の司令部兼活動拠点として「2202」でヤマトクルーが叛乱の際に運用した金剛型≪キリシマ≫が活躍しています。このアイデアは「デザリアム戦役編」を始める前から考えていたもので、「どうせデザリアムは波動機関搭載艦にしか興味ないだろうしまた活躍させる機会があったら面白いよな」という事で登場させました。潜水艦のように水中に潜む司令部は「ターミネーター4」モチーフです。藤堂長官や芹沢副司令のみならず加藤真琴(旧姓:はらだ)や息子の翼、島の弟の次郎、「2202」と「2205」に登場したガミラスの少女ミリィ、などの民間人も多数乗り込んだりと旧作同様に軍民の寄り合い所帯となっています。
さてさていよいよお待ちかね❗️ゲーム版屈指の人気艦≪シュンラン(春藍)≫のご登場ですよ‼️艦長は山南さんにしてもらってます(原作ゲームでもそうだし)。「2205」での「ヤマト達の行動に感化されて艦長職に戻った」と勝手な妄想。山南さんの性格ならありえるかもと思ってそうしました。原作ゲーム版同様初登場が敵に押され気味での登場という最新鋭艦なのにちょっと情けない(って言っちゃいけないんだけども)かつデザリアムが新生BBB戦隊を誘い出す為のエサに利用されてしましいました。しかし安心してください❗️次回からは大活躍しますよぉ❗️それでは次の「後編」をお楽しみに‼️

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