宇宙戦艦ヤマト外伝 "BLACK BAD BUTCH"   作:箕理 田米李

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前回ボラーの≪ラジェンドラ≫を助けた話で終わりましたが、今回は話の構想の段階から出そうと思っていた"ある2隻"の登場と「永遠に」の名場面を私なりにリメイクし直した物をお送り致します。それではお楽しみを↓


第16話「友との合流と地球への帰路へ」

地球から約20万光年に位置する宙域。【デザリアム】の本星があると思われる宙域の手前、暗黒星雲と地球の中間に位置するこの宙域には【デザリアム】側の中間補給基地があった。

【デザリアム本星殴り込み艦隊】はこれ以上の地球侵攻の足掛かりにされるのと迂回してやり過ごした場合の追撃を阻止すべく基地攻略を決めそれに際し情報収集を開始した。各種偵察/早期警戒機、パトロール艦から得た情報を第99特戦機群所属の早期警戒管制艦≪ラジエル≫が精査し纏めた。

 

【デザリアム本星殴り込み艦隊】

[第65護衛機動群]旗艦兼殴り込み艦隊総旗艦≪ヤマト≫

中央作戦室

 

本城(早期警戒艦≪ラジエル≫艦長)「皆が集めてくれた事前情報をエリカたん...じゃなかった私の艦のAI(人工知能)に精査して貰った結果ですがこの基地のドーム状の部分が艦船の整備/補給ドックと見て間違いなさそうです。」

 

≪ヤマト≫の中央作戦室には各艦隊旗艦/副旗艦の艦長や副長クラスが集まり中間基地攻略作戦を練っていた。本城が纏めた情報を基に敵基地の現状を説明している。

 

本城「基地ドーム内部には70隻以上のエネルギー反応があります。同甲板上にも係留されている艦が20隻程で、外部の守備隊と思しき艦隊の数は約30隻と我々の艦隊総数の約3倍に相当します。」

 

フォムト・バーガー(【ガルマン・ガミラス】第27戦闘空母打撃群司令兼旗艦≪ランベア改≫艦長)「こりゃあえらい数だな。」

 

山南(第7艦隊司令兼旗艦≪シュンラン≫艦長)「うん...仮にドーム内部にいる艦船が補給中で即座に動けないとしても、基地から外に出てきて周辺にいる艦隊と合流されては厄介だな。」

 

古代(第65護衛機動群司令兼旗艦≪ヤマト≫艦長「そこで艦載機隊による奇襲を考案しました。」

 

「真正面から戦うのは自殺行為だ」と思い苦い顔をするバーガーと山南に古代が攻略作戦の説明をする。

 

古代「敵総数の大半を占めているドーム内の敵を外に出さない為にも電波管制と電子妨害支援下の合同航空隊が基地内部へ突入し係留中の敵艦隊を襲撃。その後、混乱した基地と敵艦隊をこの≪ヤマト≫を中心とする二個打撃部隊と第7艦隊の無人艦隊で一気に叩きます。」

バーガー「なるほど、悪くねぇな。」

山南「奇襲にはスピードが肝心だ。航空隊と艦隊全体の指揮は我が≪シュンラン≫が引き受けよう。」

古代「分かりました。では補佐に我が艦隊の≪アマクサ≫を付けましょう。よろしいですか❓霧下艦長。」

霧下 志郎(きりした しろう)(第65護衛機動群所属≪アンドロメダ級≪アマクサ≫艦長)「え、えぇはい分かりました(うわ、絶対前に出てガチ砲戦する気だよこの人(汗)。」

 

作戦が決まり掛けた時、「意見具申よろしくて❓」と声を掛けた者がいた。≪ラジエル≫と同じ第99特殊戦略戦術機動打撃群所属のクラスD改級早期警戒管制艦≪ザフキエル≫の艦長 刻崎だった。

 

刻崎「決まり掛けた作戦に水を差すようで申し訳ないですけれど、ご自慢の"波動砲"はお使いになりませんの❓」

 

刻崎から「波動砲」の単語が出て少しザワつき始める古代以外の艦長及び副長ズ。

 

刻崎「今は一刻を争う時ですわ。ロングレンジによる波動砲攻撃で最短に基地を攻略し先を急ぐべきではありませんこと❓

それに、もう【イスカンダル】とその王族はいませんわ。彼女達のことを思って配慮する必要はないと思うのですけれど...❓」

バーガー「おい、あんた...ッ⁉️」

 

刻崎の提案に返そうとするバーガーを古代が手を出して制止させる。どうやら古代自ら刻崎の問いに答えるようだ。

 

古代「刻崎艦長。貴女は我々の航空隊ひいては艦隊の力が波動砲よりも劣っているとお思いですか❓」

刻崎「ッ⁉️」

 

刻崎は古代の視線に驚いた。返しの意見にではなく視線にだ。刻崎自身は「≪ヤマト≫の艦長は未だ波動砲の使用について躊躇いまくっているおセンチなボウヤ」だと思っていた。しかし今視線を合わし話をしている古代からはそれらは感じられない。むしろ強い意志に染められた真っ直ぐな瞳がそこにあったのだ。彼女はそれに驚いている。

 

古代「提案には感謝しますがこの作戦は波動砲なしでいきます。我々の力が"波動砲"にも負けないということを証明してみせましょう。」

真田(戦闘空母≪ヒュウガ≫艦長)「古代...。」

森雪(補給母艦≪アスカ≫艦長)「古代君...。」

 

少し古代の目つきに圧倒された後、刻崎は我に返りいつもの余裕を含む笑みに戻る。

 

刻崎「... ...ふふっ、えぇえぇそうでしたわそうでしたわね。今の艦隊旗艦及び司令はあなたでしたものね。わたくし別に皆さんのお力を侮っていた訳ではありませんの、ご気分を害されたのでしたら謝罪致しますわ。」

 

自身の発言を謝罪する刻崎。古代は場の空気のザワつきをなんとか収めたようだ。中々ヒヤヒヤもんだったとこの場にいたクルー達は後に語ったというのはまた別の話である。

 

古代「山南、バーガー両艦長は後で作戦に参加する空母航空隊と艦艇をリストアップして提出願います。」

山南「了解した。」

バーガー「お、おう。」

古代「各艦は作戦準備を整えておくように、以上だ。解散❗️」

 

古代が作戦会議の終わりを告げ各艦長/副長ズはそれぞれの艦に戻る。古代も作戦室を後にしようとするとバーガーに声を掛けられる。

 

バーガー「古代、大丈夫だったか❓」

古代「あぁ平気だ。」

バーガー「あの刻崎って女艦長...用心しといた方が良いぞ。」

古代「ありがとうバーガー。だが今は仲間同士での揉めごとはしたくない。」

バーガー「ふっ、お前らしいな。だが一応目を光らせとくぜ。」

古代「...分かった。」

 

そう言って「じゃあな」と手を振られバーガーは自身の艦に戻るべく部屋を後にする。その次に声を掛けられたのは≪ラジエル≫艦長の本条だった。

 

本城「すみません古代艦長(汗)。」

古代「何を謝ってるんですか本城艦長❓」

本城「アサミン...じゃなくて刻崎艦長のことです。彼女悪気があってあんなこと...。」

古代「分かっています。今後の航海と戦闘のことを考えれば彼女の考えは正しい。だが波動砲を使わないことに僕は意味があると思っています。イスカンダルが...スターシャさん達ができなかったことを僕達が引き継いでやっていきたいんです。」

本城「古代艦長...。」

刻崎「・・・・・・。」

 

古代の真意を聞き並々ならぬ思いを背負っていることに驚く本条。その言葉は作戦室の外の扉近くで背にもたれている刻崎にも聞こえていたのだった。

 

 

≪ヤマト≫航空隊

山本 玲(やまもと あきら)/≪ヤマト≫航空隊長:コールサイン【ヤンキー1】「ヤンキー・リーダーより合同航空隊へ、これより敵中間補給基地への攻撃を行う❗️目標は基地内部の係留中の敵艦だぞ、一隻も外に出すな❗️」

 

古代(第二艦橋(CIC)からの『通信』)『艦長よりヤンキー・リーダー。』

 

山本「古代さ⁉️...いえこちらヤンキー・リーダーですどうぞ。」

 

古代『この奇襲が要だ。コスモパイソンとストライクタイガー(コスモタイガーⅡの複座機型の愛称)両攻撃隊を無事に送り届けて基地を徹底的にやってくれ。』

 

山本「了解です。そちらの相手は外の敵艦隊だけにするつもりでやります。」

 

古代『分かった。だが、無茶はするなよ。』

 

山本「ッ⁉️、、、ヤンキー・リーダー了解❗️」

 

電波管制に入る前の艦長からの労いの言葉に山本は気を引き締め作戦に掛かるのだった。

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時を同じくして地球圏外縁のオールトの雲では...

 

【地球連邦防衛軍】

第3波動実験開発隊群

旗艦:アンドロメダ改級波動技術試験艦 AASE-08≪アクエリアス≫

艦橋

 

操舵手兼通信手「ワープ終了。艦長、地球圏外縁"オールトの雲"です。」

≪アクエリアス≫艦長/安玖園 凛亜(あくえ りあ)「あぁ、ご苦労だったね。向こうも来ているかい❓」

副長「はい、我が艦隊の左舷の位置です。」

 

副長に言われ銀髪のサイドテールで紅い瞳の下に分厚い隈ができた顔と視線を左に向ける。

 

【ガルマン・ガミラス連邦共和国軍】

在地球(テロン)駐留艦隊 第2戦略即応機動旅団

旗艦:ランダルミーデ(アンドロメダ改)級戦略指揮特一等航宙戦闘艦 ABBSC-010≪ヴェム・ハイデルン≫

艦橋

 

≪ヴェム・ハイデルン≫艦長/ヴェロニカ・ハイーデシュタイン「おぉおぉ❗️着いたぜ着いたぜ地球圏の端っこにさ‼️」

 

こちらも同じく紅目で左向きのサイドテール(長め)で右目に眼帯をした いかにも俺っ娘いや中二っぽいスタイルと言うべきか、ドイツ系の少女は少しウキウキ気味である。長く何もない宇宙空間を航行し且つ連続ワープしていたからである。艦長のヴェロニカは座席の無線機を取り出すとお隣艦隊の旗艦≪アクエリアス≫に連絡を取る。

 

ヴェロニカ「凛亜〜、地球に何があったと思う❓」

 

凛亜『さぁね。通信障害にしては不自然なのは確かだ。さらに地球とガルガミが使用するあらゆる周波数を組み合わせて打ってもダメだったのだから尚更さ。』

 

ヴェロニカ「早く行かなきゃいけないのにどうしてもここで止まるんだよなぁ〜。(♪フィヨヨ~ン❗️フィヨヨ~ン❗️)おっと❗️」

 

突然警報が鳴り出し姿勢を正すヴェロニカ。≪アクエリアス≫の方でも当然探知してるのでこちらも警報が鳴っている。

 

≪アクエリアス≫

艦橋

 

安玖園「状況は❓」

通信手兼レーダー手「レーダー探知、艦2(かんふた)、距離30,000宇宙㎞。データ照合中❗️」

安久園「急いでくれ。戦闘に不慣れな乗員もいるからね。」

 

≪ヴェム・ハイデルン≫

艦橋

 

ヴェロニカ「解析急げ❗️場合によっちゃCICに降りるぞいいなッ⁉️」

艦橋クルー全員「おぉ❗️」

通信手兼レーダー手「識別出ました❗️第99特殊戦略戦術機動打撃群所属、アンドロメダ改級≪アマテラス≫❗️及び後方は第440独立機動防衛艦隊旗艦≪ザドキエル≫❗️」

ヴェロニカ「え⁉️諏訪っちの❓」

 

≪アクエリアス≫

艦橋

 

安玖園「440艦隊は彼が関わった部隊か...まさかのお相手とご対面だね。」

副長「≪アマテラス≫より発光信号。「お元気そうでなによりよ。積もる話もあるけど、まずは主様が話を聞きたい筈ですわ。私に続いてくださいまし」です。」

安玖園「実に彼女らしいね。分かったと返信してくれたまえ。」

 

≪アマテラス≫

艦橋

 

通信手兼レーダー手「返信。「了解、そちらに続く」です。」

天伝雷「うふふ。(無線機を取り出す)四糸乃さん❓大丈夫ですわ。私の"同胞"でしてよ。」

 

≪ザドキエル≫

艦橋

 

四糸乃「は、はい。分かりました。反転180°、基地へ帰投します。」

 

≪ザドキエル≫が反転し≪アマテラス≫もそれに続く。≪アクエリアス≫と≪ヴェム・ハイデルン≫の艦隊も彼女達の後に続いてオールトの雲の奥深くへとご案内されていく。

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また話は【デザリアム本星殴り込み艦隊】に戻る。中間補給基地に対し航空隊による奇襲を敢行しこれを見事に成功させた。不思議なことに敵基地はCSP(戦闘航宙哨戒機)機も迎撃機も出すこともせずあっさりと奇襲を許してしまったことを不思議に思ったが、今は皆(みな)基地を叩くことに専念している。

 

【第65護衛機動群】

総旗艦≪ヤマト≫

第二艦橋(CIC:戦闘情報センター)

 

市川 純(≪ヤマト≫通信長)「航空隊より入電、奇襲に成功したとのことです❗️」

古代「了解。合同航空隊のうち攻撃隊は母艦に帰投し護衛機隊は損傷ある機を除いて制空権確保の任に着け❗️≪ランベア改≫に打電、「これより突撃に入る、準備されたし」。」

 

【第27戦闘空母打撃群】

旗艦≪ランベア改≫

艦橋

 

通信士「≪ヤマト≫より入電来ました❗️」

バーガー「っしゃあ❗️≪ガーラドルフ≫、≪ドーラドルフ≫突撃艦隊両隊の前へ‼️」

 

バーガーの指揮の下、艦隊麾下のゼルグート級一等航宙戦闘艦(時間断層工廠製/戦時簡易生産型)の2隻が≪ヤマト≫と≪ランベア改≫それぞれ率いる突撃艦隊の前へ遷移し「盾」となって基地へと突撃していく。

 

【第7艦隊】

旗艦≪シュンラン>

第二艦橋(CIC)

 

通信手兼レーダー手「≪ヤマト≫、≪ランベア改≫両突撃艦隊前方、簡易型ゼルグート級2隻が遷移中。艦隊前進します❗️」

山南「ん、≪アマクサ≫こちら≪シュンラン≫。」

 

『映像通信』

霧下『こちら≪アマクサ≫ですどうぞ。』

 

山南「我々は引き続き艦隊全体の指揮を執る。お留守番で申し訳ないが、協力してくれ。」

 

霧下『いえいえむしろアンドロメダ級はこれが正解な運用だと思っています。≪ヤマト≫は旗艦であるのにホントによく先陣をお切りになる(汗)。」

 

山南「ハッハハ、≪ヤマト≫と古代艦長に付き合っていけば分かります。どんな任務だろうと攻撃に変わる。確かに旗艦としてはどうかと思うが、その姿勢が常に他の者の士気を上げ導いてきたのも事実だ。≪ヤマト≫はむしろあれで良いんだと私は思う。」

 

霧下「は、はぁ...。」

 

山南「心配なさらず。貴方もすぐ慣れる。」

 

霧下の今と今後の不安に対し山南は≪ヤマト≫をよく知る者としてフォローするのだった。

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〈オールトの雲〉補給基地

[士官室]

 

タクロー「なるほど、≪アクエリアス≫及び姉妹艦の≪ラボラトリー・アクエリアス≫(第2波動実験開発隊群旗艦)は≪ヴェム・ハイデルン≫艦隊の護衛の下【ガルマン・ガミラス】との技術交流の為に同星に派遣されてたと。」

安玖園「あぁ、だが地球との交信ができなくなったのを不思議に思ってね。予定より早くガルマン星を離れる事にしたんだ。」

タクロー「≪ラボラトリー・アクエリアス≫は❓」

ヴェロニカ「それがさ、まだやり残してる任務をしなきゃいけないからって別行動になったんだよなぁ〜。」

安玖園「サイラム恒星系の惑星国家【アマール王国】への交流任務もあってね。」

タクロー「あぁ、確かガトランティス戦役末期に単艦で長期探査任務に出た≪ラボラトリー・アクエリアス≫が発見したっていう地球によく似た二重惑星だっけ❓」

ヴェロニカ「そ、あたしらもガルマン星の帰りに立ち寄る筈だったんだよ。」

安玖園「だがサイラム恒星系はガルマン星から地球への帰路からは少し外れていたし、交流任務は一個艦隊で充分とされて我々だけが戻る事になったんだ。

そしてここまで辿り着いてようやく事態が飲み込めたわけだよ。君達はここでよく耐え忍んでいるわけだね、タク❓」

タクロー「あぁもう半年以上になるかな❓もうどれくらい経ってどれくらいの数のデザリアムの輸送船団を潰したから覚えてないくらいだ。」

安玖園「そのデータなら先程見させてもらったよ。すごい数をやったんだね。」

ヴェロニカ「やっぱタクローの兄貴はすごいな❗️」

タクロー「ありがとう。ただ地球を占領してる敵さんに対して効果が現れてんのか分かんないのが難点でな。」

安玖園「確かに、だが半年も続けてるんだ。向こうもかなり疲弊している筈だ。」

 

ピロピロピロプウィ~ン❗️ピロピロピロプウィ~ン❗️(警報)

 

3人共「ッ⁉️」

 

突然の警報に驚く3人。状況を確認すべくそれぞれの艦に向かって走る。

 

≪マキナ改≫

艦橋

 

金田「艦長上がられます❗️」

タクロー「状況は⁉️」

クロンナウア「440艦隊所属のクラスD警戒艦≪スティール・レイン≫より入電、地球方面からワープアウトしてくる反応ありとのことでっせ❗️」

タクロー「ッ⁉️」

手邦「出てきます❗️大きいのが...4つ‼️」

 

タクローと艦橋クルー全員がそのお出ましになった物に驚愕した、、、。

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【デザリアム】の中間補給基地

基地司令室

 

基地オペレーターA「敵艦隊接近、二個艦隊に分かれ一個が右、もう一個が左に舵を切ります。」

グノン(基地司令)「取り囲んで総攻撃する気だな...❗️大型対艦ミサイルVLSハッチオープン❗️艦隊を防衛に回せ❗️狙撃型プレアデス級でまだ無事な艦はいるか⁉️」

同オペレーターB「はっ、基地外部甲板上の5隻が調整と補給が済んでいます❗️」

グノン「よし、全て出撃させろ❗️基地に近づかせるな❗️応急修理要員と手空き要員は基地の消火作業に務めろ‼️」

 

一方、基地に近づきトドメの砲戦を行うとする≪ヤマト≫と≪ランベア改≫は敵の攻撃を受けるも双方の前方にいる簡易型ゼルグート級が盾となって守りながら前進している為、被害は出ていない。さながら第二次大戦にドイツ軍装甲師団が用いたパンツァーカイル戦術の如くである。そして≪ヤマト≫艦隊は右に≪ランベア改≫艦隊は左にそれぞれ展開し舷側を晒し全砲門を基地に向けての砲撃を始めるが...。

 

≪ヤマト≫

第ニ艦橋(CIC)

 

西条「敵艦隊が左右に分散しこちらともう一個艦隊に向かってきます。それと基地甲板より対艦ミサイル総数25が来襲❗️」

仁科「ドックはやれたが基地自体の攻撃機能は生きてるらしいや❗️」

古代「北野、敵艦隊と基地からの攻撃をどっちも対処しながらだがやれるか❓」

北野「なんとかします❗️土門❗️一部の武器管制任せるぞいいな⁉️」

土門竜介「は、はい‼️」

 

一方の≪ランベア改≫の艦隊も敵基地からの対艦ミサイル攻撃に晒されていたが、それだけではなかった。突如紅く太い一筋の閃光が≪ランベア改≫から後方5隻目辺りいたデストリア級一隻に命中し爆散した。

 

≪ランベア改≫

艦橋

 

オペレーターA「≪バドストリア1709≫轟沈❗️」

バーガー「砲撃⁉️おいどっからだッ‼️⁉️」

オペレーターB「レーダー範囲外からです❗️位置割り出せず‼️」

 

そのレーダー範囲外からの一撃は≪ヤマト≫艦隊も襲い、ガーランド級巡洋艦一隻を沈めた。

 

≪ヤマト≫

第ニ艦橋

 

西条「巡洋艦≪ミルウォーキー≫轟沈❗️またも範囲外からの攻撃です‼️」

新見 薫「恐らく超長距離砲を持つ狙撃艦からの物と思われます。」

古代「島❗️」

島「回避運動、ヨーソローッ‼️」

 

古代の指揮の下、副長/航海長/操舵手の島が回避運動に入る。しかし甲板上にいる狙撃型プレアデス級達はそれを見逃さず≪ヤマト≫に対し集中砲火を浴びせてくる。何発かは波動防壁で防いだものの、エネルギーを砲兵装に配分してる為に防御が完璧でなく遂に貫通し破られ被弾、艦が揺れる。間髪入れずに攻撃が飛びやられると思った≪ヤマト≫とそれを見ていた≪ランベア改≫のバーガーだったが、次の瞬間、艦自体が一気に加速し攻撃を避けた。機関の出力を上げた訳でもない、明らかに直撃コースであったあの攻撃全てをかわしたのだ。何が起こったのか分からない様子の古代達艦橋クルー。そこに一本の『映像通信』が入る。

 

刻崎『きっひひ❗️危なかったですわね≪ヤマト≫の皆さん❓』

 

古代「刻崎艦長⁉️今の、時間が進んだ様な変な感覚は貴女が❓」

 

刻崎『えぇ、えぇその通りですわ。時空加速弾<メイド・イン・ヘヴン>と本艦搭載の時空予測システム[エピタフ]の成せる技でしてよ。」

 

刻崎は自艦の時空予測システム[エピタフ]にて≪ヤマト≫への攻撃が直撃し多大な被害を受けるという予測が立ちそれを回避させる為にご自慢の秘密兵器「時空弾」の一つ、時を加速させる効果を持つ<メイド・イン・ヘヴン>を放ったのだ。≪ヤマト≫の回避運動を加速させ直撃の未来を変えたのだ。

 

≪ヤマト≫

第二艦橋(CIC)

 

古代「刻崎艦長、貴女は...。」

 

刻崎『持ち場を離れたことについては後で謝罪致しますわ。今は敵基地への攻撃に集中を。』

 

古代「りょ、了解した。」

 

作戦会議前ではイスカンダルの事を持ち上げて反対意見を唱えた刻崎だが、こちらのピンチを助けた。一応は協力的な態度はあるらしいということが分かったのは良いが、まだ彼女自身の真意は見えない。だが今は戦闘に集中すべきと古代は気持ちを切り替えるのだった。

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オールトの雲に激震が走る。それも極めて巨大な四つの激震だ。宇宙なのに揺れとは変だと思うタクロー達は基地にいても感覚的に心理的にも衝撃な光景なのだ。

 

≪マキナ改≫

艦橋

 

手邦「あれは❗️...ゴルバだ‼️」

 

≪アクエリアス≫

艦橋

 

安玖園「ゴルバ...これが...。」

 

≪ヴェム・ハイデルン≫

艦橋

 

ヴェロニカ「うへぇ〜❗️デッカルチャーだなぁ〜‼️」

 

タクローから話を聞いたばかり且つ初めてお目にする【デザリアム】のゴルバに驚く三艦三者三様。地球占領の要たる筈である7基の内の4基が艦隊を引き連れここオールトの雲にやってきたのだ。

 

≪マキナ改≫

 

烈禍「どうする艦長❗️応戦すんのか⁉️」

タクロー「いいや相手が悪過ぎる撃つのは控えろ❗️哨戒に出てる艦や航空機には一切手を出すなと言ってください❗️逃げるか死んだふり戦法してとな‼️」

 

タクローは味方に手を出すなと指示した。どうせ並みの艦が抵抗したところでビクともしないからだ。だがその心配は無用と言わんばかりにワープしてきたゴルバと追従する【デザリアム】艦隊はこちらを攻撃するどころか無視して素通りしていくのである。

 

手邦「艦長❗️奴ら攻撃しません❗️」

烈禍「どうゆうこったぁ⁉️」

高佐田「ありえん❗️こっちに気付いてない訳がない‼️」

タクロー「静かに❗️気付いていようといまいととにかく手を出すな❗️」

 

【デザリアム】

ゴルバ型浮遊要塞/コールサイン【ニィデ・ドゥ・ディアブルⅣ】

 

オペレーターA「司令、敵艦隊の反応が❗️」

司令「構うな❗️今はグロータス准将閣下の御命令が先だ‼️」

オペレーターA「了解❗️」

同B「即ワープに入ります。」

 

道中出くわす相手にも目もくれず、艦隊を引き連れて行ってしまうゴルバ型4基と艦隊だった。

 

≪マキナ改≫

艦橋

 

手邦「ゴルバと【デザリアム】艦隊...離れていきます...。」

高佐田「ホントだ...艦長の言う通りにしたら奴ら撃ってきませんでした...。」

タクロー「いや、私自身も驚っきーよ。」

烈禍「クッソォ❗️艦長、奴ら俺たちを舐めてるぜ‼️」

タクロー「いや待て、問題はそこじゃナイツよ。」

金田「というと艦長❓」

タクロー「もしかしたら敵(デザ)さん、本格的に地球占領どころじゃなくなってるのかも...❓」

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≪ヤマト≫

第二艦橋(CIC)

 

西条『敵艦隊、誘引率80%超えました。」

古代「よし、≪ヤマト≫より≪シュンラン≫へ❗️」

 

≪シュンラン≫

CIC(戦闘情報センター)

 

山南「了解❗️無人艦隊スタンバイ❗️敵基地に突入‼️」

 

山南の命令が飛ぶ。≪シュンラン≫の無人艦管制担当官達が一斉にパネルを操作し始める。

 

≪シュンラン≫無人艦管制担当官A「≪ダガー≫/≪レイピア≫/≪シミター≫/≪メイス≫/≪カタール≫は単縦陣で突撃❗️」

同B「≪クレイモア≫/≪モーニングスター≫/≪シャムシール≫/は右舷を≪ハルバード≫/≪ファルシオン≫/≪トライデント≫は左舷の位置へ❗️」

同C「各艦管制良好、異常なし。」

同D「各艦フォーメーション形成開始。」

 

単縦陣に組んだヘッジホッグ級各コールサイン3隻ずつ計15隻をオベリスク級計18隻が左右に挟んで中間基地に向けてまっしぐらに突撃していく。≪ヤマト≫と≪ランベア改≫にそれぞれ率いられた艦隊が中間基地守備艦隊を誘引していた為、基地の守備がほぼガラ空きなのだ。そこを「隙あり❗️」と殺到する第7艦隊所属の無人艦隊。中央の無人駆逐艦隊が両脇に並んだ無人戦艦群のエスコートを受けて吶喊していく。無人駆逐艦ヘッジホッグ級は艦体6箇所に備わっているウェポンラッチに中〜大型対艦ミサイル発射器、ロケット弾発射機、パルスレーザーガトリングガンポッド、対地爆弾倉とそれぞれ装備した艦が一斉に火を噴き中間基地に「サンタクロースのプレゼントだぁ❗️」と言わんばかりに持てる火力をジングルベルさせる。一撃離脱なので基地に叩き込めるだけ叩き込み次々と大小様々な爆炎の火球が華を咲かせる。

 

基地要員A「し、司令❗️敵の艦隊が❗️ぐあッ‼️」

グノン「な、なにぃ⁉️か、艦隊を引き剥がしたのはこの為だったか‼️」

 

基地要員と司令であるグノンが驚くのも束の間、基地は廃墟同然な様に成り果てつつある。基地各所で動力炉が連鎖的に爆発または機能停止していきその炎は瞬く間に基地司令部中枢まで侵攻し司令のグノンや要員までを断末魔を叫ぶ暇を与えず無慈悲に飲み込んだ。巨大な赤い閃光が一瞬バッ❗️と走り衝撃が殴り込み艦隊に伝わった後、基地は消滅したのだった。

 

≪ヤマト≫

第二艦橋:CIC

 

西条「敵基地の破壊を確認。残存艦は撤退を開始、次々と戦闘を中止しワープで撤退するもよう。」

北野「追いますか艦長❓」

古代「いや、艦隊を立て直すのが先だ。行かせてやれ。」

 

刻崎『あらあら、敵を逃してしまうなんて少し情けをかけ過ぎではありませんこと≪ヤマト≫❓」

 

古代「刻崎艦長。」

 

≪ヤマト≫のメインパネルに刻崎の姿が映し出され「敵に甘いのではなくて❓」と問う。

 

古代「基地は潰しました。敵艦隊の殲滅は我々の目的ではありません。」

 

刻崎『... ...そうですの(その甘さがいずれ命取りになりますわよ)。』

 

古代「それと刻崎艦長。」

 

刻崎『え❓』

 

古代「先程の援護に感謝します。あれは危なかったですから。」

 

刻崎「...⁉️きひっ、きっひひひひ❗️いえいえ貴艦が沈められては艦隊全体の士気に関わりますもの、僚艦として当然のことをしたまでですわ。」

 

今さっき批判した相手から援護の感謝の意を述べられ刻崎は驚くと共に「当然のこと」と笑みを浮かべ返すのだった。

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≪マキナ改≫

艦橋

 

(艦内放送)

タクロー「全艦に達する。私を含め先程の光景に驚いていてまだ心臓がドギマギしてる者もいることだろう。そう、ゴルバが、我々の地球の頭上で絶賛我が物顔ヅラしてる筈のゴルバが、地球を後にして出ていくのを見たからだ。しかも4基もだ。

ではなぜそのゴルバが地球の占領をほっぽいて出ていったかだ...恐らく連中はそれどころじゃない様なことが起きて我々にも構っていられないほど急いでいたんだろう。ではその理由とはなんだろうか...❓たぶん≪ヤマト≫だ。」

 

≪ヤマト≫の名が出て動揺する各艦隊の面々。推測だろうがタクローの予測は的を得てもいる。

 

タクロー「デザさんが≪ヤマト≫に夢中なのは皆ご存知だろう。なんせ≪ヤマト≫を探しどうにかする為にあれだけの戦力を地球に突っ込んだらしいからな。

それとこれも推測だが、ゴルバの件と我々がこれまでやってきた通商破壊により敵占領軍の戦力は大幅に低下しているものと思われる。そこで、これより我々は地球への帰路に着こうと思う。」

 

タクローの口から地球への帰還が語られさらに動揺する各艦隊各艦面々。しかしそこには喜びの感情も表れる。

 

タクロー「ただし一気に地球への帰路に着くのではなく、第11番惑星を皮切りに生存者を捜索しながら徐々に地球に戻ろうと思う。

諸君らのこれまでの努力に感謝を述べる。敵は弱ってるとは思うが手強い相手であることは承知だろう...必ず戻ろう...地球へ。」

 

「うおぉぉぉーッ❗️」という歓声が各所から上がった。

 

カチャッ(無線機を置く音)

タクロー「ふぅ...。」

金田「いやいや素晴らしい放送でしたよ艦長。」

タクロー「よしてくださいよ。またらしくもないことたくさんペチャクソと喋ってしまいましたよ(汗)。」

アイク「しかし、推測は間違いではないと思うよ。」

烈禍「地球まで行って【デザリアム】をぶっ潰してやろうぜ❗️」

クロンナウア「そうよ❗️地球占領の礼をしてやらんとですよ‼️」

 

『映像通信』

四糸乃『わ、私達も、着いて行き...ます❗️』

よしのり『よしのり達とは一蓮托生でしょう〜ねぇタクロッち〜❓』

 

安玖園『着いたそうそう地球に帰れるとはね。』

 

ヴェロニカ『やったぁ❗️帰れんだね兄貴ぃ‼️』

 

440艦隊の≪ザドキエル≫、第3実験隊群の≪アクエリアス≫、第2戦略即応の≪ヴェム・ハイデルン≫がそれぞれ≪マキナ改≫のメインパネルを3分割して映像通信を送ってくる。

 

タクロー「皆さん、また違うパターンでお忙しくなると思いますがよろしくお願いします。」

 

タクローからの言葉にそれぞれ「任された❗️」と各々違う形で似た様に返す各艦長ズだった。




いかがだったでしょうか❓「永遠に」の名場面「中間基地戦」とアンドロメダ級≪アクエリアス≫と≪ヴェム・ハイデルン≫の登場です。
まず「中間基地戦」ですが、実は≪ヤマト≫視点での物語は書かないつもりでいたんですが、書くと筆が進む事に気付いき『全部(フル)には書かないけど様子見程度で少しだけ書こう」ということにしました。作戦会議の段階からなんかうちのオリキャラの刻崎さんが古代君と一悶着手前でギクシャクってますが本条さんが古代君にフォロー入れたり、結局なんだかんだで≪ヤマト≫を助ける刻崎さんと乗艦の≪ザフキエル≫でした。戦闘パートはゲーム版を意識しつつ各艦隊及び個艦の能力を活かした物にしました。楽しんで頂けたら幸いです。
一方のタクロー側は、≪アクエリアス≫と≪ヴェム・ハイデルン≫がお見えになりました。両艦共「ガトランティス戦役」戦没組(≪アクエリアス≫はそうだが、ランダルミーデ級はどの艦かは分からないのでそこはオリジナルで)で新たな艦長を迎え新たな艦隊の長となりました。それぞれの艦長である安玖園とヴェロニカは≪アマテラス≫艦長の天伝雷さんと同類です。意味深ですが、名前をよく見れば分かったりしてなんてね。この2人とタクローはまた知り合いで途中からの合流ですが、きっと息のあった連携プレーを見せてくれると思います。声は安玖園は「デート・ア・ライブ」で令音さんか「ダンボール戦機W」の大空ハルカをやってる時の遠藤綾さん、ヴェロニカは「織田信奈の野望」で梵天丸(伊達政宗)をやってる時の大久保瑠美さんか「ガンダムマキオン」のセシア・アウェア・アハト、「艦これ」の長波をやってる時の竹達彩奈さんをイメージしていただければ幸いです。
≪アクエリアス≫旗艦の〔第3波動実験開発隊群〕と≪ヴェム・ハイデルン≫の〔第2戦略即応機動旅団〕は本作オリジナルの部隊名で波動開発隊群は第1の旗艦は≪銀河≫で第2は作中に「惑星アマールで絶賛交流任務等中」と台詞のみで登場の≪ラボラトリー・アクエリアス≫。戦略即応群と旗艦を務めるランダルミーデ級は本来【ガミラス(現在はガルマン・ガミラス連邦)】が在テロン(地球)駐留艦隊の一角として「地球連邦が敵対しないよう見張る部隊」としてガトランティス戦役中に創設される予定でしたが同戦役のガトランティスの電撃的侵攻により計画が前倒しになり頓挫してしまいましたが、戦役後に本来の役割に為に再編成され直して誕生したというわけです。第1〜4までいて第4には設定には存在したという4番艦≪ゼイラギオン≫が旗艦を務めてます。
そしてゴルバが四基地球占領の任を離れ≪ヤマト≫達を追撃すべく出て行きました。タクローはこれを好機と見てやっとこさ地球への帰路に着こうとしています。ですが、まだまだ厳しい戦いが待っていることでしょう。お次をお楽しみに。
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