宇宙戦艦ヤマト外伝 "BLACK BAD BUTCH" 作:箕理 田米李
黒異士、天伝雷、安玖園、ヴェロニカの知られざる秘密を知ったミホノラ大尉で前回は終わりました。さて続きをどうぞ。
【デザリアム本星殴り込み艦隊】
総旗艦≪ヤマト≫
艦橋
古代「クソッ❗️なぜこんなッ‼️」
西条「完全に包囲されています❗️」
島「罠に嵌められた❗️前も後ろも塞がれて完全に逃げ場もないぞ‼️」
暗黒星雲の中心部へと進む≪ヤマト≫率いる艦隊はワープで逃げることもできない濃密な暗黒ガスが広がる宙域へと進む【デザリアム本星殴り込み艦隊】はその道中に後方から【デザリアム】艦隊の攻撃を受けさらに暗黒星雲の奥へ奥へと追いやられていた。しかしそこに待ち受けていたのは"真っ黒い絶望"だった。
ゴルバ型浮遊要塞≪ロア・ディモン・ノアⅠ≫
司令室
グロータス(【デザリアム】防衛軍総司令/浮遊要塞戦隊総司令/同要塞指揮官)「フッハハハハ❗️驚いたか⁉️このグロータスの指揮するこの浮遊要塞戦隊を以てすればキサマらなどの虫ケラ以下だと言う事をな‼️」
意気揚々と余裕綽々と尊大な物言いをするは【デザリアム】の防衛軍総司令兼浮遊要塞戦隊総司令で自身座乗のゴルバ型要塞の指揮官であるグロータス准将だ。今回の作戦に辺り自身の権限を用い地球占領任務のゴルバ4基をも呼び戻して完全な包囲陣を敷いたのだった。
オペレーターA「全ゴルバ型要塞の配置、完了しました。これで≪ヤマト≫達は逃げられません。」
オペレーターB「ミヨーズ司令の第Ⅱ特務艦隊も≪ヤマト≫艦隊後方に布陣完了しました。」
グロータス「よし、さぉ〜深淵へと続く暗黒星雲の渦の中に巻き込まれ永遠に彷徨い続けるが良い❗️全要塞❗️攻撃準備ぃ❗️≪ヤマト≫を原子の塵(ちり)へと帰すのだ‼️」
【デザリアム】第Ⅱ特務艦隊
旗艦≪グレート・ガリアデス≫
艦橋
オペレーターA「司令。我々は何を❓」
ミヨーズ「知れたこと。グロータス准将のゴルバ戦隊が≪ヤマト≫を嬲り殺しにできるようここに留まらせる事だ。分かったらさっさと動け❗️」
オペレーターA「りょ、了解❗️」
ミヨーズ「ふんっ、全くいつもながら使えん部下だ。」
周りにはゴルバ型7基、後方には敵艦隊。まさに袋のネズミの八方塞がりな状況で絶対で絶命な≪ヤマト≫達【デザリアム本星殴り込み艦隊】。古代艦長は奥歯をグッと噛み締めこの状況をどう打破するか思考を巡らせている。
『映像通信』
山南『古代艦長❗️』
古代「山南司令❗️」
突如≪ヤマト≫のメインパネルに第7艦隊司令兼≪シュンラン≫艦長の山南が映し出される。
山南『後方の艦隊は我々とバーガー艦隊が相手する。≪ヤマト≫はゴルバを頼む❗️』
古代「しかし...。」
メインパネルが二分割し今度は第27戦闘空母打撃群旗艦≪ランベア改≫のバーガーが出る。
バーガー『美味しい役をまたやろうってんだ。黙って頼まれろよ。』
古代「バーガー...。」
バーガー『といっても、あの時とは状況が違うがな...。」
山南とバーガーはミヨーズの艦隊の相手を買って出たが、バーガーは「コイツはマジヤバいかも」という曇りな表情と声音を発する。古代もバーガーと気持ちは同じだった。画面が更に分割し刻崎と本条が映し出される。
刻崎『≪ヤマト≫の援護は私達が引き受けますわ。』
本城『ゴルバにも弱点が無いわけじゃないんでしょ❓だったら私とエリカたんの出番っしょ❗️ね❓古代艦長☆❓』
古代「刻崎艦長...本城艦長...。」
刻崎『あら、私達2隻だけでは不足でしたかしら❓それともガミラスもガトランティス相手にもどうにかしてみせた≪ヤマト≫が今更この程度に危機に恐れを成しまして❓』
古代「、、、そうでしたね。地球で今も苦しんでる人達が待ってるんです。こんな所で立ち止まってられませんね。お二方、これから少し無茶をやります。着いて来てください❗️」
刻崎『ッ❗️...きひっ❗️きっひひひひひひひひ❗️えぇえぇ、参りましょう。』
本城『いいよいいよ〜その気概それでこそ≪ヤマト≫だよね〜❗️』
皮肉ったつもりで言った刻崎だったが逆に古代の闘争心に火をつける事となったが、「ここで意気消沈するのもらしくないので寧ろプラスになった」と考え改め昂った時に出るきひひ笑いで応じ、本条もそれでこそと言い笑んだ。
古代「これより65艦隊は包囲するゴルバ型要塞に向け攻撃を掛ける❗️≪ヤマト≫発進‼️」
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冥王星...太陽系外伝天体の一つでその直径は2,370km。表面温度はマイナス230度でメタンや窒素で覆われ人類の居住には適していない。【ガミラス】は地球侵攻に際し同星に環境改造用無人プラントを送り海を形成させ前線基地を築き地球人にとっては悪名高い星間大量破壊戦略兵器「遊星爆弾」の発射ターミナルとなった。西暦2199年 2月14日に≪ヤマト≫が同基地攻略を目的とする「メ2号作戦」により基地は陥落し遊星爆弾の脅威を取り除いた事でよく知られている。タクロー達の艦隊は第11番惑星で補給と修理を済ませ今はこの冥王星のある宙域にいる。≪マキナ改≫を含む空母群は冥王星の敵の有無の調査と警戒の為、偵察機と早期警戒管制機を飛ばしていた。
冥王星・地表上空
99式空間戦術偵察機 ピーピングファルコン
コールサイン/グレーター7-2(ドレッドノート改型航空母艦/艦首飛行甲板型(ウルヴァリン型)DCVL-81≪セーブル≫所属機)
パイロット・機長「グレーター7-2より、≪マキナ改≫へ。地表に敵反応未だ無し。静かです。」
同・レーダー/通信手「機長。他の偵察機隊も同じです。敵さんの影も形もありません。」
同・機長「だからと言って油断すんなよ。そういう時が一番危ねぇんだからな。」
同・レーダー/通信手「は、はい❗️」
同・宙域
≪マキナ改≫艦橋
栗梶「≪マキナ改≫よりグレーター7-2了解。引き続き僚機と共に警戒に当たられたし。
艦長、早期警戒管制機の方も同じく宙域、地表共に冥王星に敵反応ありません。このまま基地に進んでもよろしいのでは❓」
タクロー「いや、余りにも静か過ぎるな。"凪いだ海"、"嵐の前の静けさ"って奴かもしれない。警戒態勢は継続、他の艦隊にも伝えて下さい。」
タクローは警戒を継続するよう命じ少しずつ冥王星に向け艦隊を近づけていく。タクローの言った通り冥王星とその宙域はあまりにも静かだった。先の11番惑星では交戦は無かったが接敵したのと比べるとあまりにも静かである。それを感じ取っているのは他の艦隊の面々もそうだ。特に440艦隊の四糸乃艦長は「怖い」とすら口にしている。
その予感は悪い形で的中する。冥王星を偵察飛行していたピーピングファルコンの1機が目撃した。強烈な閃光が地上から走るのを目撃し続いて早期警戒管制機がその光が次々と屈折していく様子を「なんだゔぁれ❓」と思ったらその光が一隻の艦に直撃する。
金田「どうしたぁ⁉️」
栗梶「攻撃です❗️巡洋艦≪ガブリエル≫に直撃❗️」
タクロー「損害は⁉️」
栗梶「『機関損傷、戦列を離れる』と❗️」
タクロー「[戦術FF(フェイク・フリート)]並びに[戦術DM(ダミー・メテオ)]発動❗️艦隊間隔を空け退避行動始め‼️艦橋要員はCDC(戦闘指揮センター)に降りるぞ❗️」
タクローは即座に艦隊に艦と隕石のダミーバルーンを展開し同時に回避運動を命じる。しかし先に味方の巡洋艦を仕留めた紅い光がさらにまた艦隊を襲う。今度は≪ヴェム・ハイデルン≫麾下の第2即応機動旅団のクリピテラ級の一隻が沈んだ。
第2戦略即応機動旅団
≪ヴェム・ハイデルン≫
艦橋
オペレーターA「駆逐艦≪イハルア307≫轟沈❗️」
ヴェロニカ「なんなんだこの攻撃ィッ⁉️ごぉッ⁉️」
オペレーターB「巡洋艦≪スタルフ504≫もやられました❗️」
攻撃に驚く間も無くクリピテラ級に続き今度はケルカピア級の一隻が沈む。攻撃はダミーバルーンには目もくれず確実に的確に艦隊を攻撃している。
≪マキナ改≫
CDC(戦闘指揮センター)
烈禍「また一隻やられた⁉️野郎どっから撃ってきやがんだ⁉️」
高佐田「ダミーに目もくれずこんな的確に...。」
タクロー「(冥王星...突然の攻撃...ッ❗️まさか⁉️)」
タクローは一連の攻撃の正体に心当たりがあった。その時、第3波動実験開発隊群旗艦の≪アクエリアス≫から映像通信が入る。
≪アクエリアス≫からの『映像通信』
安玖園『タク。これは恐らく"反射衛星砲"ではないかと思うんだが❓』
タクロー「あぁ、俺も同じ答えに辿り着いたよ。」
金田「まさかあの兵器が...❓」
"反射衛星砲"...それは冥王星基地から発射する遊星爆弾の点火装置として使用された兵器で「メ2号作戦」に於いて≪ヤマト≫に対し使用された事でも防衛軍関係者のみならずミリタリーファンにもよく知られている。
金田「しかしあの兵器は...衛星に関しては数が多く全基の回収は実施されませんでしたが砲自体は≪ヤマト≫が完全に破壊し、戦後の冥王星基地再建の際には再設置されなかったものの筈です。」
安玖園「金田副長の言う通りだ。だが今まさに攻撃してきてるのは反射衛星砲、いや正確にはそれに準ずる代物であるのは間違いない。地表と宙域に微弱だが反射衛星を動作させ指令を送る電波発せられてるのが調べて分かったからまず間違いないのだが、二つ違う点がある。」
タクロー「それは❓」
安玖園『一つはビームの素性成分、二つが反射衛星に指示を出している電波のパラメータがオリジナルと異なっているという事だ。」
攻撃の正体が反射衛星砲によるものではないかという推測が安玖園から為されたのと時を同じくしてクラスD軽空母≪セーブル≫の偵察機が新たな情報をその目で目撃する。
グレーター7-2/機長「ッ❗️こいつが攻撃の正体か⁉️」
≪マキナ改≫
CDC
ピピッー!×2
栗梶「ッ❗️艦長、≪セーブル≫所属の偵察機からです❗️」
タクロー「パネルによろしく。」
≪セーブル≫所属の偵察機型コスモファルコン/グレーター7-2から撮影された一枚の静止画像が送られて来る。映し出されていたのは間違いなく【デザリアム】の艦艇で以前≪シュンラン≫率いる第7艦隊を救援/共闘した際に遭遇した狙撃型戦艦であるが艦体は固定され艦橋部の形状も若干異なっている。
※庵◯式テロップ
【デザリアム】反射衛星鹵獲運用宙域防衛無人固定砲台(プレアデス改級狙撃型戦艦流用)
無人固定砲台搭載AI「ピロピロパロポロピピピピピピピポポポッ!」
バビュゥウゥゥゥゥン!
反射衛星と同時に複数が廃棄されずにいた【ガミラス】のアステロイド偽装型監視カメラからの情報で敵艦隊の位置と目標を定めた【デザリアム】無人固定砲台はその血の様な紅い閃光を放つとそれは宇宙の闇に真っ直ぐ向かったと思えば反射衛星に当たりそれを跳ね返し次の衛星へそしてさらにまた次の次の次の衛星へとビームをバトンパスしまたもやタクロー達の艦隊の一隻を仕留める。
栗梶「巡洋艦≪バルディッシュ≫(ラスカー級鹵獲巡洋艦ホワイトランサー級正規実用型)被弾❗️」
タクロー「なるほど敵さんも上手く置き土産を利用したもんだ。孫子の兵法で言うとこの『敵の質を取る者は利なり(敵の物を奪って上手く使うと自軍に有利になるという意味)』ってやつか。」
安玖園『タク、関心も良いがこのままやられるのは君の趣味ではないだろう❓』
タクロー「もちよ。ECM(電子的妨害装置)最大稼動❗️スモーク散布❗️敵の目を電子、目視共に目眩ますぞ❗️」
タクローの指令で各艦隊は電子妨害装置の一斉最大稼働とチャフ発射機及び汎用弾頭発射機持ちの艦艇からスモーク弾が放たれレーダーと目、両方の妨害が掛かる。レーダーに頼りがちな【デザリアム】にはこのダブルパンチは効いており無人固定砲台は砲撃を止めた。
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【デザリアム本星殴り込み艦隊】
総旗艦≪ヤマト≫
艦橋
古代「西条。≪シュンラン≫と≪ランベア改≫は⁉️」
西条「現在も敵艦隊と交戦中。戦況は拮抗とのこと。」
島「にしても妙だな、ゴルバはなんで撃ってこないんだ❓」
古代「・・・(確かに...どういうつもりなんだ...❓)」
第7艦隊 旗艦≪シュンラン≫
艦橋
山南「敵艦隊を押し返せ❗️この≪シュンラン≫ならできる‼️(艦隊だけに攻撃させて、ゴルバは何している❓)」
【ガルマン・ガミラス】第27戦闘空母打撃群
旗艦≪ランベア改≫
艦橋
バーガー「怯むな❗️数でも火力でも負けてねぇ筈だぁ❗️≪ガーラドルフ≫、≪ドーラドルフ≫は引き続きこっちと第7艦隊の盾に❗️距離詰めて突っ込め‼️(囲んでばかりで何もしやがれねぇで...気味悪いぜ)。」
【デザリアム】第Ⅱ特務艦隊
旗艦≪グレート・ガリアデス≫
艦橋
ミヨーズ「何をしてる押されてるぞ‼️」
オペレーターA「も、申し訳ありません❗️敵の抵抗が予想より激しく‼️」
ミヨーズ「反論する暇があるなら一隻でも多く沈めてからにしろ‼️」
オペレーターA「は、はい❗️」
ミヨーズ「全くいつもながら使えん部下だ(我々だけに戦わせて高みの見物のつもりですか❓グロータス准将❓)」
先程から攻撃しているのは≪シュンラン≫と≪ランベア改≫が相手取(ど)っているミヨーズの第Ⅱ特務艦隊のみ。ゴルバは周りを日本風で言えば「かごめかごめ」、イタリア風に言えば円形闘技場で首都ローマの観光地「コロッセオ」の如しに全く動かず囲っていた。後者で表現するなら≪ヤマト≫達はさながら剣闘士(グラディエーター)だ。
補給母艦≪アスカ≫
艦橋
南部(≪アスカ≫副長/戦術長)「にしても気味悪いな。なんで撃ってこないんだ...❓」
森雪「恐らく"同士討ち"を避ける為ね。」
≪ヤマト≫
第1艦橋
古代「こちらを包囲している限り無闇に撃てば山南司令やバーガーが相手している艦隊はおろか反対側の<ゴルバ>に当たってしまう。」
土門「じゃあ、あの主砲は飛んでこない...❓」
古代「いや、それはあくまでこちらがこの包囲陣の中にいる場合の話だ。一歩でも外に出れば集中砲火を受ける。」
北野(≪ヤマト≫戦術長)「クソッ❗️主砲で一気に殺るんじゃなくてジワジワ痛ぶろおってか❗️」
仁科「今は安心かもしれねぇがヤバいぞ❗️主砲も波動砲も効かねぇ、効果あるのは実弾だがミサイルも魚雷も数に限りがある❗️ここで撃ち尽くすと補給が...❗️」
古代「くっ...❗️」
仁科の言う通りショックカノンも波動砲が効果的ではなく≪デウスーラⅢ世≫のデスラー砲も例外ではないが一撃の後に体当たりをかましてゴルバの特殊障壁を破るという荒技と攻略法も2年前の「サレザー事変」で経験している。魚雷やミサイルは有効なれどエネルギー弾と違って数に限りがある実弾は今後の航海で起きるであろう戦闘の為にも温存しておくべきと古代も同じ考えだった。残る手段は肉薄しゼロ距離射撃を浴びせゴルバのエネルギー装甲を焼き切る事を考えている時だった。「古代❗️」と突然無線から声が入る。声の主は戦闘空母≪ヒュウガ≫の真田からだった。
古代「真田さん⁉️」
『映像通信』
真田『試したい装備があるんだ。』
古代「装備...ですか❓」
真田『あぁ...対ゴルバ戦に備えて開発していた物があるんだ。"七式波動成形炸薬弾"だ。』
古代「七式波動...成形炸薬弾❓」
聞き慣れない武器に聞き返す様に名前を言う古代。
真田「通称『波動カートリッジ弾』。波動砲の100分の1の波動エネルギーを詰めた実体弾だ。イスカンダル戦のデータを解析して密かに開発していた物だ。<ゴルバ>が本来エネルギー攻撃に弱い事は分かったが、あの特殊な障壁を破るには実弾しかないという事で実弾そのものに波動エネルギーを込めて撃ち込めば良いと結論付けた代物だ。』
古代「な、なるほど...。」
真田「本艦と≪ヤマト≫を含め≪アマクサ≫、≪イセ≫、≪アスカ≫に密かに搭載させた。テストも無しのぶっつけ本番だが試してみる価値はある筈だ。』
古代「分かりました❗️七式波動カートリッジ弾、装填❗️各搭載艦も装填を指示‼️」
仁科/西条「了解❗️」
艦長 古代の指示の下、≪ヤマト≫の各主砲塔と波動カートリッジ弾装備艦全艦が砲弾の装填を始める。各艦の装填完了の報せを受けると同時に「撃ちぃー方ーはじめー❗️」と号令し発砲する各艦。放たれた七式波動成形炸薬弾は真っ直ぐゴルバ型浮遊要塞に向かうと位相変換装甲に当たりバチバチバチィッ!と電流が走って防御しようとする。波動カートリッジ弾の弾頭の先端が突き刺さり内部の波動エネルギーが先端部そして刺さってるゴルバに向かって流れ込み相性の悪い暗黒物質と反応して爆発する。
土門「や、やった❗️」
北野「効いてる❗️これならいけるぞ❗️」
土門と北野が「やった❗️」と歓喜する間も無く「こなくそ❗️」と言わんばかりに攻撃を受けたゴルバから反撃が飛んでくる。それを僚艦の補給母艦≪アスカ≫が四式波動防壁展開弾を放ち旗艦≪ヤマト≫を守る。
古代「気を緩めるな❗️チャンスがあるうちにありったけ撃ち込め❗️装備僚艦にも伝え‼️」
土門/北野「は、はい❗️/了解❗️」
≪ヤマト≫達の攻撃、≪アスカ≫の防御の様子を側で見ていたクラスD改警戒艦≪ザフキエル≫と≪ラジエル≫は≪ヤマト≫が反撃の一手を思い付いたのを確認する。
≪ラジエル≫
艦橋
本城「お、どうやら≪ヤマト≫が良い事思い付いたみたいだねアサミん❓」
≪ザフキエル≫
艦橋
刻崎「えぇ、えぇそうみたいですわね。では、私達も手助けし差し上げないといけませんわね。ヒトミさん❓座標データはよろしくて❓」
本城「うん、バッチリよ。」
刻崎「では参りましょう。時間遅延弾<エコーズ>❗️」
ゴルバ型浮遊要塞≪ロア・ディモン・ノアⅠ≫
司令室
オペレーターA「司令❗️敵の実弾攻撃が我が要塞の装甲を貫通❗️」
同B「波動エネルギーを込めた砲弾の様です❗️現在被害状況を確認中❗️」
グロータス「ぬっぐ...❗️ミサイル攻撃といいこの砲弾といい"実弾"などという下等な攻撃を行いおってぇ〜❗️えぇい❗️早く位相変換装甲を復旧させろ❗️」
オペレーターC「それが...システムに異常はありませんが変換装甲の展開が遅れています。原因は不明。」
グロータス「な、なんだと⁉️」
自分達のテクノロジーの粋(すい)を集めたゴルバに下等で野蛮な実弾攻撃に憤慨するグロータス。位相変換装甲の再展開を命じるがシステムに異常がないのに展開が遅れている事に驚いている。しかしそれが≪ザフキエル≫の持つ数ある時空弾の一つで「対象の時間を遅らせる」能力を持つ<エコーズ>の効果によるモノだという事を知らない。
グロータス「えぇい❗️主砲以外の全砲門を開け❗️"テンタクルズ"を射出しろ❗️一気に≪ヤマト≫を叩き潰すのだ‼️」
≪ヤマト≫艦橋
西条「ッ❗️<ゴルバ>に動きあり❗️内部より艦載機...いえ大型攻撃艇クラスが射出されてきました‼️」
島「クソッ❗️こんな時に増援か⁉️」
古代「迎撃用意❗️副砲は三式弾を装填❗️各護衛艦艇は応戦‼️」
ゴルバから飛び出したのは『テンタクルズ級無人重攻撃艇』と呼ばれる全身武器の塊の無意思の殺し屋だった。わらわらゴルバ中央のハッチから出てくるテンタクルズに警戒巡洋艦≪ヤハギ≫は危機を感じる。
早期警戒軽巡≪ヤハギ≫
CIC(戦闘情報センター)
レーダー/通信手「艦長❗️敵の攻撃艇が❗️」
≪ヤハギ≫艦長「≪ヤマト≫を守れ❗️全速だ❗️前へ出ろ‼️」
≪ヤマト≫艦橋
西条「ッ❗️艦長、≪ヤハギ≫が前へ出ます‼️」
古代「ッ❗️」
65護衛機動群所属≪ヤハギ≫が旗艦≪ヤマト≫の前へ出て盾となる。向かってくる意思なき殺人マシーンに対し≪ヤハギ≫は主砲、魚雷持てる火力を以って応戦する。テンタクルズの容赦ない一撃の一撃が≪ヤハギ≫の艦体を削っていく。それにも怯まず≪ヤハギ≫は撃つ、撃ち続ける。第二主砲は直撃全壊、左舷上部魚雷発射管と右舷レーダーマスターが弾け飛び、艦体の各所を重核子の紅いビームが抉る。それでも≪ヤハギ≫は攻撃を止めない。普通の巡洋艦ならとっくに沈んでるであろうラッシュの連続を≪ヤハギ≫は受け切っている。
古代「≪ヤハギ≫に退がるよう言え❗️」
西条「しかし...❗️」
古代が命じるのも遅く≪ヤハギ≫は既に虫の息となっていた。≪ヤマト≫の前でボロ雑巾にされるも前進する≪ヤハギ≫の艦橋で艦長が敬礼を贈るのを≪ヤマト≫の艦橋にいる者全員が見ていた。≪ヤハギ≫は向かってくるテンタクルズにそのまま体当たりし道連れ爆散したのだった。
西条「≪ヤハギ≫...轟沈です...。』
古代「くっ...❗️ゴルバに攻撃を集中❗️≪ヤハギ≫の犠牲を無にするな❗️」
北野/仁科/土門「了解❗️」
≪ヤハギ≫轟沈を嘆く暇もなテンタクルズは次々と発進していき≪ヤマト≫を中心に【デザリアム本星殴り込み艦隊】に襲い掛かる。が... ...。
≪グレート・ガリアデス≫
艦橋
ミヨーズ「ッ⁉️なにッ⁉️」
オペレーターA「司令❗️テンタクルズが我が方も攻撃しています❗️」
オペレーターB「恐らく無制限攻撃モードにセットされています❗️」
恐れと死を知らない無人のハリネズミは≪ヤマト≫達のみならず味方である筈のミヨーズたち第Ⅱ特務艦隊をも襲い掛かる。敵味方を区別なく攻撃する「無制限攻撃モード」にセットされているらしい。その様子をミヨーズと対峙する≪シュンラン≫の山南、≪ランベア改≫のバーガーも戦闘艦橋から見ていて驚いている。「自分達も攻撃されているが敵も同じなら❗️」という状況を利用し一気にミヨーズ艦隊を叩きに掛かる。
ミヨーズ「(≪ヤマト≫に攻撃されて血迷ったか...❓いや、≪ヤマト≫を仕留めるついでに自身の地位を脅かしかねない存在をまとめて消そうというわけか、グロータス准将...❓)」
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冥王星 海面
≪マキナ改≫
CDC(戦闘指揮センター)
鷹乃目「冥王星海面に着水完了❗️」
タクロー「本艦と≪ネメシス≫、≪アクエリアス≫をそれぞれ中心に輪形陣を展開❗️このまま警戒航行を続け敵無人砲台に近づく❗️攻撃隊の位置は❓」
栗梶「進行中、敵に探知された気配ありません。攻撃開始まであと15分。」
タクロー「ヨーソロー(ニッカ、四糸乃艦長。上手くやって切り抜けてくれよ...)❗️」
同・宙域
第2戦略即機旅団
≪ヴェム・ハイデルン≫
CIC(戦闘情報センター)
ヴェロニカ「兄貴達、ちゃんと着水できたかな⁉️をぉッ⁉️」
煙幕と電波妨害で【デザリアム】冥王星無人防衛システムに対し二重の目眩しをしている間に第99特戦機群と第3波動実験群はそれまでの簡素的な物ではなく精巧に似せて作られたダミーバルーンを離脱する艦艇数分に展開し共に艦隊を第2戦略即機旅団と第440独立機動防衛艦隊を残して離脱する。第2と440は引き続き反射衛星無人砲台を相手にしその隙に離脱した99と第3が航空隊を送り敵対空砲台やレーダー施設、飛行場等を破壊しそこに海上から接近し砲台を破壊するという算段である。実質囮役を仰せつかった≪ヴェム・ハイデルン≫に血の様に紅く輝く一撃が飛ぶ。直撃かと思われたが瞬時に蒼く美しい巨大な雪の結晶が防ぐ。
ヴェロニカ「た、助かったぜヨッシー❗️」
第440防衛艦隊
≪ザドキエル≫
CIC
四糸乃「い、いえ❗️大丈夫でしたか❓」
ヴェロニカ「おう❗️こっちもなんとか回避すっけど、引き続き防御を頼むぜ❗️」
四糸乃「は、はい❗️任せて、ください❗️」
ペアを組むのは初めての両者だが、短期間の共闘の内にもう連携が取れている。勇猛且つ攻勢を得意とし突撃したがりの第2機動旅団を2年前から数々の戦いを99特戦機群と共にして来た440防衛艦隊。互いに足りない部分を支え合うには充分な練度を持っていた。
冥王星・地表上空
≪マキナ改≫所属航空隊<シャドウ・バンガード>
ザビネル「SVリーダーより各隊へ、まもなく敵のエリアだ。偵察機の情報では無人固定砲台を中心に防衛システムと飛行場があるらしい。攻撃機隊が砲台と基地の防衛システムと飛行場をやれ、我々はそちらを援護並びに敵迎撃機隊を歓迎する。」
<ダーク・ホース隊>
金舟「おっしゃ❗️今回は対艦戦じゃねぇが、久々に派手にやっか❗️<ルクソン隊>❗️あたしらとペアよろしくな❗️」
<ルクソン隊(第3波動実験開発隊群 クラスD改軽空母(ヒュウガ型)DCVL-427≪ルクシオン≫所属)>
ストライクタイガー/ルクソン1-1「ルクソンリーダー了解。バッチリ着いて行きますよ❗️」
<クレイジースカル隊>
ロイ「そちらさんのお守りを俺らがやってやるぜ、よろしく頼むぜ。」
ピピッ!(電子音)
おっ❗️来たぜ来たぜ敵さんがよ❗️」
米浴「き、来た❗️沢山来たよ❗️」
沙織「落ち着いてくださいまし、シャドウ隊任せましてよ❗️」
ザビネル「無論だ、露払いはさせて貰う❗️攻撃開始❗️」
同・海上
≪マキナ改≫
CDC
栗梶「航空隊交戦開始のもよう❗️あ❗️敵攻撃機と思われる編隊がこちらに❗️」
金田「なに⁉️別の基地からか⁉️」
タクロー「見つけられた以上は腹を括りましょう副長。全艦対空戦闘❗️攻撃隊の攻撃成功と艦砲射撃ポイントまで決して止まっちゃなりませんよ‼️」
クルー全員「了解❗️」
航空隊の攻撃開始を確認するのと同時に向かってくる敵航空隊に備え≪マキナ改≫らは対空戦闘の構えを取った。
『永遠に』の名場面の一つ。「ヤマトvsゴルバ7基」をゲーム版を基にリメイクさせました。ゲーム版を知ってる人には分かりますが、ミヨーズ大佐が戦いに参加しています。ゲーム版ではこの前にグロータス准将に嵌められて戦死してしまうのですが「もし共闘したら❓」という展開にしようと思っていて書きました。原作通り波動砲もショックカノンも効かず絶体絶命の中、「こんなこともあろうかと」と真田さんが用意していた必殺の砲弾「波動カートリッジ弾」が遂に登場です。構造や原理は現実の成形炸薬弾に近いので本作では「七式波動成形炸薬弾」という名称にしました。ゴルバには効いているようですがただでやれまいとゲーム版オリジナルの無人攻撃艇テンタクルズが≪ヤマト≫達を襲います。僚艦のパト艦≪ヤハギ≫がそれを庇い史実の坊ノ岬沖海戦みたく≪ヤマト≫を守りとんでもない粘り強さを見せましたが力尽き第65護衛機動群初の戦没艦が出てしまいました。≪ヤマト≫は≪ザフキエル≫と≪ラジエル≫の援護でゴルバを撃ち仇を撃つことができるのでしょうか❓
一方のタクロー達は冥王星名物反射衛星砲の攻撃を受けています。『2199』を観返してて「反射衛星砲のエピソードを本作ではなにかやれないかな❓」と思い「プレアデス級狙撃型を無人にして固定、反射衛星を鹵獲運用する」というのを考えました。反射衛星がどれだけの数あったかは知りませんが、結構な数だと思うので全部除去はできないと思いますし「敵の物を鹵獲して利用する」というのは現実の戦史にもあることですからね。とにかくまたまた厄介なモノを【デザリアム】さんに利用されて向けられているタクロー達は果たして攻略できるのか❓どうぞ次回をお楽しみください。ではまた。