宇宙戦艦ヤマト外伝 "BLACK BAD BUTCH"   作:箕理 田米李

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どうも最近TV版『999』制覇を目指してBlu-rayBOXを買い観初め、『2199』の劇場上映仕様のBlu-rayBOXも買って観ている箕理です。リメイクの方は10月まで動きはないのでそれまではオリジナル、リメイク双方さらには全く違うジャンルの作品を頭に叩き込みつつ模型も弄って小説書きますね。では続きをどうぞ↓


第31話『打倒せよ未来!立ち向かえ現在(いま)‼︎」

地球・某海上

金剛型宇宙戦艦≪キリシマ≫(<パルチザン>移動司令部)

艦橋

 

藤堂「諸君!いよいよ我々<パルチザン>が侵略者【デザリアム】を地球から追い出す時が来た‼︎」

 

艦橋で藤堂長官は無線機を片手に艦内放送を掛け演説を振るう。<パルチザン>移動司令部となって長い退役艦≪キリシマ≫の艦内では各々がスピーカーから長官の声を聞いている。芹沢副司令や古野間ら空間騎兵隊は艦橋で拝聴している。

 

藤堂「諸君らの活躍で捕虜となっていた人達の解放...新型歩行兵器工場の破壊を為せた。さらに我々と同じ地球解放の志を持つ世界中の同胞達と連携し、共通の敵に立ち向かい、追いやり、重核子爆弾を四基も無力化させることに成功し...勢力を大きく取り戻せた...これは大きな前進と言えよう...。」

 

演説を聞く乗員達の表情が明るくなり目に見えぬ士気が高まっている。

 

藤堂「残るはあと三基...北米管区、欧州管区...そして...我々の新都のある極東管区...ここまで...ここまで我々は耐えに耐え、忍んで来た...その努力が報われる日が近づいている...これに関し私が言うべきことは一つしかない..."ありがとう"...私からは以上だ...。」

 

各々の場所で歓声や拍手を上げる≪キリシマ≫乗員(クルー)一同。藤堂は無線機を古野間に手渡し後方に下がる。

 

パルチザンA「よぉ〜隊長〜!」

同B「待ってましたぜ〜!」

 

古野間「ここまで来れたのは全部お前達のお陰だ。俺を含む空間騎兵隊のように戦いに慣れてる奴ばかりじゃないってのに、皆必死に実戦だけでなく後方支援までやってくれたからやれたんだ。俺からも礼を言う。

こんなこと俺が言うのもあれだが、それだけ全員がこの地球の平和を思ってのことだと思うと地球人類はまだまだ捨てたもんじゃないと思えるぜ。

各員の奮闘と世界中の抵抗組織のお陰で優勢になって来たのは事実だが、俺達には最後の大仕事が残っている...そう、先に長官が言っていたように重核子爆弾の解体と敵が占拠し利用している防衛軍司令部の陥落だ。」

 

その場で演説を聞く隊員や軍職員、民間上がりの寄せ集(あつ)メンバーの表情が明るいから真剣な風にまた変わる。古野間が一歩引きまた長官に無線機を手渡すと藤堂は一歩出てまた話し始める。

 

藤堂「どうも古野間君。そう彼が言った通り我々はこの二つの目標を攻め落として地球を解放するわけだが、それには問題があった...そう、軌道上の<ゴルバ>と艦隊のことだ...。」

 

そう文字通り「目の上のたんこぶ」である地球を取り囲む【デザリアム】のゴルバ型浮遊要塞と艦隊...数が減ったとはいえ皆「ウザいんだよ!」「目障りなんだよ‼︎」と※某決闘王ZE○ALの数字の3(Ⅲ)の名前の付いた奴の方みたいなキレ方と罵詈雑言を浴びせるに違いない。あ〜土門か加藤隊長もしくは篠原かサーシャを呼んでください決闘者(デュエリスト)仲間ですから扱いを知ってるでしょう。正確には中の人ですが...(汗)

 

※2011年放送のシリーズ4作目。因みに土門の中の人である畠中祐(はたなか たすく)さんのテレビアニメデビュー作。加藤隊長の方は「ファンサービス!」篠原は「ブックス!」サーシャは「あんた...凍らすよ(怒)?」の台詞ならファンの方にはよ〜く伝わるだろう。あ、それと島の弟の次郎と藤堂長官(どちらも『2199』版)とミル君も呼ぼう彼ら(の中の人)も出演してたわ。あ、懺悔(ざんげ)の用意はできてないんでしくよろと言っといてください読者さん?

 

藤堂「≪ヤマト≫の活躍によるものであろう戦力の激減はあったが、未だ重核子爆弾の数と同様の三基が地球を取り囲みながら艦隊と共に鎮座している。地上戦力しか持たない我々<パルチザン>にはまさしく難題だ。」

 

希望が見え高揚した気分が現実的な話により覚めていく。長官の言う通り地上を駆けることしか出来ぬ自分達は軌道上に鎮座し取り囲む【デザリアム】占領艦隊からみればウ○虫だ!地球上で最下等の生命体だと某キューブリック監督作品に出てくる鬼軍曹みたいな罵倒がピッタリな位置に自分たちがいることに落ち込む皆の衆。

 

藤堂「だが諸君!我々はその不安を払拭する朗報を得た!我々の様に地球上だけでなく宇宙に於いても尚、同じく抵抗を続ける者達の存在を確認できたことだ!」

 

長官が沈む皆の心をまた奮い立たすべく希望を語る。視線をその功労者たる真田澪に向け優しく微笑むと澪もえへへっと照れ臭そうに微笑み返した。

 

藤堂「これで頭上の心配はなくなり集中して地上制圧を行えるようになった!諸君!この項に報いるべく成し遂げよう‼︎」

 

「おぉぉぉぉっ!」と再び明るい表情を取り戻すと同時に艦全体が震える程の声が響いた。

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タクロー「...ってなってるだろうなって話。」

金田「また予知ですか艦長?」

アイク「おやおや、久々だね。」

 

火星軌道上で地球攻略作戦の準備を進める防衛軍残存艦隊。火星基地にあるありとあらゆる物資と資材が出撃に備える艦にありったけ詰め込まれ、まるで社会主義経済が悪くなったとが目に見て分かるようなソ連のスーパーの商品棚みたく倉庫や棚から物が消えている。決戦に備え使える物はなんでも使うの精神で挑まねばならず出し惜しみを考える者は一人もいなかった。あ〜文字だけだと1/3(さんぶんのいち)の純情な感情も伝えられないけどこういう雰囲気って皆好きだよね?ってな訳で絶賛とにかく慌ただしい様相でありんすということでそれは座乗艦≪マキナ改≫の第1艦橋で指揮するタクローら第99特戦機群も同じ事だッ‼︎依然例外なくッ‼︎実施中である。

 

ピピッー!×2(電子音)

クロンナウア「艦長!≪アルデバラン≫から全艦に向けてのグーーーーーーーーーーーーーーーーモッニン・E.F.C.F‼︎ですよ。」

タクロー「久々に聞いたなクロンのそれ絶好調ね、良いよお繋ぎして。たぶんご演説だな。みんなぁ!校長先生のお話タイムだってさ、総員傾聴でよろぉッ‼︎」

 

99特戦機群らが加わった防衛軍残存艦隊を執り仕切るは「総旗艦艦隊」と称される第1艦隊【ブルー・プルミエ(青の一番)】旗艦≪アルデバラン≫。かつての「波動砲艦隊構想」の中核で頂点たるアンドロメダ級の二番艦。先の「ガトランティス戦役」で戦没した長女たる一番艦≪アンドロメダ≫から総旗艦の座を引き継いだ"スコードロン・リーダー"と称される青い姿を取り戻した地球と同じく美しい青色の塗装が施され同戦役を中破状態ながらも生き残り現在に至るまで粘り強く戦い続けもう少しで防衛軍総旗艦の座を第7艦隊旗艦≪シュンラン≫に明け渡す日が近づいてもいる。その艦で長く艦長を務める谷が無線機を手に取り艦隊全艦に放送が聞こえるように通信を繋げ話し始める。

 

≪アルデバラン≫

第1艦橋

 

谷「艦隊全艦へ、こちら総旗艦≪アルデバラン≫の谷だ。まだ作業中の艦や乗員らもいるだろうが、その場でそのままで聞いて欲しい。」

 

放送発信元の≪アルデバラン≫艦内で各々の作業に就く者や他の艦隊の者達が作業の手を止め放送を聞き入る。

 

谷「我々が地球を離れ1年近くとなる。ある者は突然に、またある者は予測していたように奴ら【デザリアム】は来た。美しい青い空を漆黒の影が覆おうとするのを阻止すべく我々は持てる力を以って抵抗した。だが、奮闘虚しく、多くの仲間が倒れ、その影に包まれた地球を後にせざるを得なくなった...。」

 

≪アルデバラン≫とそれに率いられた防衛軍残存艦隊に属する面々の表情が暗くなったり苦渋の表情を各々浮かべる。谷司令が語った時のことを思い出す。地球を守れなかったこと、倒れた仲間達の仇を撃つ為に充分にやり返せれなかったこと、それらの辛酸を舐めつつ火星や他の惑星に追いやられ、いつかまた我らが青い地球に戻れると信じ故郷とその平和を犯した【デザリアム】への復讐の念を忘れず、されど冷静に抵抗を続けた。戦って戦って戦い生き残りその機を待った。

 

谷「耐えに耐え忍び...我々は待った...そしてその行為が報われた。合流した第99特戦機群からの情報で≪ヤマト≫が健在であり敵本星へと向かっていること、そして地球で我らと同じく抵抗を続ける同胞達の存在を確認できたことだ!

さらにその抵抗する<パルチザン>の存在を確認しただけではなく彼らと連絡を取り共同作戦が取れるようになった!これは非常に大きく嬉しく励みになることであり...そして心強いことだ...。地球に巣食う脅威を宇宙、地上双方共に同時に排除できる機会だ、逃(のが)す手はない!全力を持って叩くぞ!良いな‼︎」

 

「おぉぉぉぉーっ!」と艦全体が揺さぶられる歓声がドックに入渠してる、しておらず火星宙域で待機してる艦全てを揺らした。当然タクロー達第99特戦機群所属の艦と乗員達もやることすることは概ね同じだか、司令タクローの座乗指揮艦≪マキナ改≫では手を開けて喜ぶ暇はない。中央作戦室に集まり地球奪還作戦の打ち合わせを行っていた。

 

≪マキナ改≫

中央作戦室

 

アイク「『オペレーション・サンライズ』...これが本作戦の名前かい?」

タクロー「そうそう、ちょっち大仰かな?」

 

ホログラムの作戦図に表示された作戦図と名前を見てタクローに質問する参謀アイク。すると元【デザリアム】AIのインターフェイス搭載型AI-221号がホログラムディスプレイに現れる。

 

ツゥニィ(AI-221号)「ふんっ!安直ね。「【デザリアム】という名の闇の霧に包まれた地球に朝日が登って闇霧祓い」って訳ね。」

タクロー「辛口評価命名理由説明ありがとツゥニィ。でも決して某機動戦士を製作しているアニメ製作会社のことを糾弾(きゅうだん)してはダメだかんね?」

ツゥニィ「ふんっ!誰もそんなこ言ってないでしょ...。」

タクロー「諸君、谷司令が先程仰った通り次が決戦の時になる。これより作戦概要をもう一度おさらいするよ。まず我々は...」

 

それから途中、副長の金田や参謀のアイクや情報担当の手邦とクロンナウアが詳細や補足説明を挟みつつ作戦概要が語られる。おっと、この手の作戦を説明する。あ、なんでここで説明しないのかというと大抵こういうシーンで作戦概要説明したり書いたりするとよく失敗とか作戦通り行かないパターンだからさ、戦争モノあるあるだよね〜そこはさ...ってな訳で次回に回しますのでよろね〜⭐︎

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時間断層と同じ時の流れのある【デザリアム】の本星があると推測される「ガス雲型ダイソン球殻」の内側を探るべく≪シュンラン≫、≪ザフキエル≫、≪ラジエル≫の3隻が協力し発生させた「アンチ・アクセラレーション・フィールド」によって時間の流れに呑まれずに進めるようになった≪ヤマト≫率いる【デザリアム本星殴り込み艦隊】は途中、敵艦隊からの攻撃を受け≪ザフキエル≫艦長 刻崎の判断で≪ヤマト≫、≪アスカ≫、≪ヒュウガ≫の3隻だけを先に時空の異常な乱流のトンネルを抜けさせるべく時空弾を使用し抜けた≪ヤマト≫他二隻は赤と黒の暗い宙域と目の前には人間の肋骨と心臓を思わせるようなエラく不気味でグロテスクな星があった。それだけでも息を呑む光景ではあったが、さらに加わっては巨大なホログラムで映し出される人の影、そう"影"と呼ぶに相応しきか、黒の装束に身を包んだ美しくもあり、どこか狂気と威厳さもある女性...と思しき姿が現れる。彼女は名乗る...「ラー・デザリアム・スカルダーナ」と、【暗黒星団帝国デザリアム】を統(す)べる女王であり"マザー・デザリアム"であると...そして話を続きに時が進み始める。

 

スカルダーナ「よくぞ参られた...宇宙戦艦≪ヤマト≫とそのお付きの艦達よ...我らの正体とその目的を知っても尚ここまで来たその勇気と知恵に素直に敬意を表そう...。」

 

突然の称賛の言葉に驚く≪ヤマト≫以下2隻のクルー一同(いちどう)。「どういうつもりだ...?」皆が困惑する中スカルダーナは話を続ける。がしかし、続いたのは賛美の言葉ではなかった。

 

スカルダーナ「しかし、それにしても哀れで愚かな者共よ...」

 

≪ヤマト≫

第1艦橋

 

古代「ッ⁉︎」

島「気味悪いな...今度は貶(けな)し始めたぞ...?」

 

スカルダーナ「先程も申したが...我ら【デザリアム】が何者であるかを知った上でここに来たのだろう...?ふふっ、当然だな...そのように我が仕組んだのだからな...。」

 

「なっ...⁉︎」と驚く古代達。攻略した通信基地のわざとらしさはやはり仕組まれたものだったと驚く。

 

スカルダーナ「それが益々(ますます)愚かで滑稽であるな...我等はキサマらの"未来"だ。既に決まり辿る"末路"だ。それを知っても尚、ここに来て我らを倒そうというのだろう...?ふっふふ、決定し覆ることのない歴史と未来である我等に挑み歯向かおうと言うのだからな...!」

 

古代「違う!」

土門「ッ!」

島「古代...⁉︎」

 

「くっ...!」と皆が押し黙ってしまう中で、古代は1人無線機を片手に声を上げる。スカルダーナの言葉に異を唱えるべく力強く反論を始める。

 

古代「間違っているのはお前だ!スカルダーナ!歴史とは過ぎ去った過去のことを指すでも、これから訪れる未来のことでもない!今を生きる俺達にとって歴史は"今生きているこの現実"のことだ!そして我々には今を生き続ける権利があるんだ!俺が...皆が...≪ヤマト≫が生きている限り...そんな未来(おまえたち)の訪れなどありえない‼︎」

 

「定まった未来なんてものは存在しないしあるものか!未来と運命は行動次第で変えられるからこそ人間は生きる価値があるんだ‼︎」という古代の言葉に元気付けられ表情に明るさを取り戻す≪ヤマト≫クルー。「それでこそだ!」と≪ヒュウガ≫の真田、≪アスカ≫の雪、そして両艦のクルー等もいつもの名調子の古代進が戻ってきて笑みを浮かべる。もう彼らに迷いや躊躇いはないようだった。

 

スカルダーナ「フッフフ...ハッハハハハハハ‼︎...なるほど、その意気やよし...だがつくづく愚かだ≪ヤマト≫よ...ここは我等の聖域...キサマらはそれを犯していることを忘れるでない...それを土足で踏み入れ...我等の存在を否定し侮辱したのを含めて万死に値する...当然覚悟はできておるのだろうな...?」

 

この台詞が合図となったのかデザリアム艦の特徴である白い光の十字のワープアウトが無数に煌めき、無数のデザリアム艦艇群が現れる。≪ヤマト≫とその新旧クルーには既に見慣れ過ぎた光景ではある「多勢に無勢」...でも三艦のクルーには恐怖はない。

 

古代「お前達【デザリアム】を滅ぼすことができるなら、俺達≪ヤマト≫...≪ヒュウガ≫...≪アスカ≫の全クルーは!それで構わない‼︎」

 

スカルダーナ「ッ!」

 

???「その通りだ!」

 

スカルダーナは古代の気迫に、古代は聞こえてきた声にそれぞれ驚く。≪ヤマト≫、≪ヒュウガ≫、≪アスカ≫の後方から※(1)ルンがピカッと光ったら♪...じゃなくて青白い十字が回った後に二本の閃光の筋が伸びデザリアムの艦艇群の手前で弾けそれらを呑み込み揉み消す。

 

※(1)『マクロスΔ』のヒロインであるフレイア・ヴィオンの持ち曲であり本作のED曲

 

※ここからは♪「決戦(劇場版:銀河鉄道999)」を流しながらお読みください

 

第7艦隊

超弩級戦略指揮戦艦≪シュンラン≫

第1艦橋

 

戦術/砲術長「拡散波動砲...命中!効果大‼︎」

副長「やっと追いつきました。しかし全艦を仕留められていません...あれだけの数を相手にするのは流石に...」

山南「時に人間(ひと)は危険を顧みず。死ぬと分かっていても行動しなければならない時がある。負けると分かっていても立ち向かわなければならない時がある...≪ヤマト≫は常にそれを示してきた...。」

副長「ッ!ふっ、そうでしたね。我々が着いてきたのはそういう艦とクルーでした。」

 

≪ヤマト≫

第1艦橋

 

北野「≪シュンラン≫だ!」

土門「山南司令...!」

古代「ッ!」

 

本条(≪ラジエル≫からの映像通信)『私達も!』

刻崎(≪ザフキエル≫同上)『来ましたわよ!≪ヤマト≫...‼︎」

 

古代「本条艦長!刻崎艦長も...‼︎」

 

それは≪シュンラン≫からの"激励"とも取れる拡散波動砲の光だった。さらに両舷に接舷していて切り離される早期警戒管制艦≪ラジエル≫の本城、≪ザフキエル≫の刻崎も「応援に遅れましたけど来ましたわよ!」と≪ヤマト≫のメインパネルに映し出される。

 

刻崎『きっひひ!来たのは私達だけでは当然ありませんでしてよ?』

本城『おっ!来た来た!さぁさイッツ・ショョョョョョョョョウタァァァァァイムぅぅッ‼︎』

ツゥミィ(AI-221号)『本隊(しゅやく)は遅れて来るものですね。』

 

の本城の掛け声とタイミングがシンクロ率100%で≪シュンラン≫+2隻の後方から続々とワープアウトしてくる。

 

【ガルガミ】第27空母打撃群

特改型多層式宙母≪ランベア改≫

艦橋

 

バーガー「ようやく追いついたぜ!待たせたな古代‼︎」

 

【ガルボラ】第9防空指揮管理中隊

重航宙母巡洋艦≪ハイルタ・ホッフルマン≫

 

デリケ「我々も着いている。決して一人ではありませんぞ≪ヤマト≫!」

 

「みんな...」と古代が溢す。≪ヤマト≫と≪ヒュウガ≫それに≪アスカ≫らの後方と周りには彼等を慕う者達が集いに集う。生まれた場所や身を置いてる国籍も思想も違う者同士がそれらの垣根を越え集まり共闘する。それは8年前、あのイスカンダルの航海の帰り、バーガーと友情を育んだ「シャンブロウ会戦」のことを思いだす。あの頃はその「理想」に1㎜たりとも疑いを抱いていなかった。なんでもやれる、なんでも思い通りと...しかしその後は「現実」が全てを津波の様に遅い全てをひっくり返した。そして声を上げて語ることも減り自信も喪失しもうあの頃と同じ様な気持ちに戻れないと思っていた...だが今は、今だけでもいい、あの頃と同じ理想を信じる心を持って良いと思える仲間達が側にいることに言葉では到底表せ尽くせない感謝の気持ちと負ける気がしない!不可能はない!そんな想いがいっぱいコレクションで自然と笑みが溢れた古代はキリッとした表情に戻りスカルダーナと配下のデザリアム艦隊を睨む。スカルダーナは≪ヤマト≫率いる艦隊が突破してきたことや数がそれなりにいることは想定内なのか特に表情を変えることはない。いや、寧ろほくそ笑んでから大笑いし始めた。

 

スカルダーナ「ふっふふふ、ハッーハハハハハハハハハハハハハハハハハハ‼︎よかろう!ますます気に入ったぞ≪ヤマト≫とその艦隊諸氏よ‼︎それでこそ我らの理想に立ちはだかる者達よ!その気概を以(もっ)て我らに挑んでくるがいい‼︎私はこの本星で待っておるぞ!さぁ!来れるものならここに参じて私を倒しお前達の言う未来を勝ち取ってみるがいい‼︎」

 

そう言いホログラムが消えスカルダーナの幻影がぼんやりぼやけて消える。それと入れ替わる形で【デザリアム】の艦隊の増援そしてその先頭に突然現れた艦が居た。

 

グロデーズ級蹂躙型超弩級特務戦闘艦

≪グロデーズ≫

艦橋

 

サーグラス「貴様らに受けてきた数々の屈辱...そしてミヨーズら散っていった同胞達の仇...遂にそれを取る時が来たぞ...≪ヤマト≫...!師団全艦に告ぐ...!いいか!聖総統閣下のご期待を裏切るような戦いだけはするな...‼︎全力を賭して≪ヤマト≫らの前に立ち塞がれぇい‼︎」

 

≪ヤマト≫

第1艦橋

 

西条「前方より未確認の大型艦が現れました!ヘヴィー級です‼︎その後方に艦隊ワープアウト反応多数‼︎増援です‼︎」

島「一体どこから現れたんだ⁉︎」

林繁「突然現れました!まるでゴルバみたいな奴です!すごいエネルギー反応の艦ですよ‼︎」

古代「くっ...簡単には通させて貰えないようだな...。」

 

山南(映像通信)『古代艦長!ここは我々が...‼︎』

 

古代「山南司令...!」

 

山南『ここは我々に任せ、≪ヤマト≫は≪アスカ≫、≪ヒュウガ≫と共に敵本星に向かってくれ‼︎』

 

メインパネルに映し出された山南から「ここは引き受けた!先へ行け‼︎」と言われた古代は顔を引き締め「これより≪ヤマト≫以下2隻は敵本星へ向かいます‼︎」と胸を借りて艦隊を走らせる古代。しかしそうは問屋が卸せわせんわ!と言わんばかりに≪ヤマト≫らにデザリアム艦が殺到する。向こうの方が数が多くあっという間に半包囲される。やるしかないかと思った古代達...がその敵艦隊はすぐさま蹴散らされた。一瞬の出来事に頭に「?」が浮かぶ古代らに無線の声が聞こえ≪ヤマト≫艦隊両舷に地球艦が二隻やって来る。

 

西条「敵艦隊消滅!両舷に≪ザフキエル≫と≪ラジエル≫です‼︎」

古代「ッ!刻崎艦長!本城艦長⁉︎」

 

『映像通信』

刻崎『私達も!』

 

本城『行くかんね!しくよろぉ‼︎』

 

古代「ッ!了解!お願いします‼︎島‼︎」

島「≪ヤマト≫!発進‼︎」

 

敵艦隊主力の相手を山南、バーガー、デリケらの3人が率いる艦隊に任せ≪ヤマト≫、≪ヒュウガ≫、≪アスカ≫そして≪ザフキエル≫と≪ラジエル≫の計5隻はデザリアム本星に向けて艦を走らせる。決着を着けるために、あるべき未来に従って【デザリアム(間違った未来)】を正す為に...

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≪マキナ改≫

第1艦橋

 

タクロー「(カチャッ:無線機を取り出す音)我が艦隊及びそれと共に作戦に参加する全艦に達する。」

 

地球奪還作戦『オペレーション・サンライズ』の作戦準備が整い火星宙域で作戦参加艦の一部を率い待機する99特戦機群。総旗艦≪マキナ改≫の第1艦橋で司令兼艦長のタクローが無線を取り呼び掛ける。

 

タクロー「ホントなら皆に休暇をやってバカンスとプレゼンツネー!(『艦これ』の金剛風)したい所だが、どうせなら地球でしたいよな皆?もう宇宙遊泳は飽きただろ?そりゃそうだ地球を奪われ、離れてもう半年以上だ。もういくつ寝るとをぉ正月しちまうくらい俺達は宇宙にいたよな?」

 

≪マキナ改≫の艦橋クルー、艦内で休息や作業に入る各々クルーは静かにタクローの放送に耳を傾ける。

 

タクロー「覚えてるか諸君?オールトの雲で散々『ホームアローン』紛いの嫌がらせしてそれから11番惑星、冥王星、海王星、天王星、土星、木星と来てここ火星に至るまで...我々は故郷に戻るべくして戦い、敵に所業など様々な物を見てきたと思う...。」

 

オールトの雲の古びた基地に潜み通商破壊に勤しんだ日々、そこから脱出し各惑星では今現在も尚、地球に我が者顔で艦隊や占領軍と共に居座る【デザリアム】の重核子爆弾のせいと思われる人体に全く損害を与えることなく脳細胞を破壊し死に至らしめられた同胞の地球人達の姿、冥王星での反射衛星利用型狙撃砲台との死闘、土星での味方との合流、木星でのジュピロンガス利用阻止と多くのことを思い出す面々...そしてそれが報われたか、ここ火星...正確にはその手前のアステロイドベルトで防衛軍総旗艦≪アルデバラン≫、波動実験艦≪銀河≫などを始め予想以上の数の味方がそこにいたことに、自分達以外にも多くの同胞が【デザリアム】に反抗の意志を示していたことに...それがいかにどれ程頼もしかったことか...。

 

タクロー「けど【デザリアム】の不条理な侵略に抵抗して戦う者達がこれだけいた...嬉しいじゃんかねぇ〜諸君?

けどみんなぁ〜忘れちゃあならん我らが同胞のもう一組枠を忘れておらへんよね?」

 

放送を聴いている全ての者達へ語りかける様な問い...その答えは皆全て頭に思い浮かべている。

 

タクロー「そう、我らが"地球の英雄"... ...≪ヤマト≫だ。そう名乗るのも呼ばれるのも誰も否定しないしできない存在が帰る場所がなかったらそんな悲しい話はないよな?面白ないよなぁ?芸がないとは思わないかぁ〜諸君⁉︎」

 

「あぁ」「そうだそうだ」「全くだぜ」とそれぞれの場所でそれぞれ顔を合わせたりして語り合う乗員達。

 

タクロー「だからこそ、"英雄さん"が快く帰って来られるよう徹底的に"黒シミ"を取り除いてやろうぜぇ!全艦ワープ準備‼︎」

呉賀「全艦ワープ準備、波動エンジン出力上昇中...」

鷹乃目「座標設定、全艦に情報共有及び連動を確認...異常なし...」

クロンナウア「〜♪」カチッ!(レコーダーのスイッチを入れる)

タクロー「お、※♪『Glow in the Dark』か。相変わらずピッタしでセンス良いねクロロン、ナイスよ。」

クロンナウア「(サムズアップで返す)」

タクロー「ツゥニィ(221号)?ワープ直前での歌強めお願いね?両手をバッ!ってね。」

ツゥニィ「な、なんでいきなりそんなこと!」

タクロー「原作再現だよ。じゃないとタイトルが出ないじゃないか!」

ツゥニィ「(ほんと何なのよこの男は(汗))」

 

※『劇場版マクロスΔ絶対LIVE‼︎‼︎‼︎』の楽曲で映画冒頭で流れる。タクローの言う原作再現を知りたい方はYouTubeに冒頭5分29秒先行公開があるのでそちらをご覧下さい

 

≪マキナ改≫を始めとする99特戦機群全艦並びにそれと共に同じ作戦に従事する他艦隊、そして防衛軍総旗艦≪アルデバラン≫率いる本隊に属する艦隊もワープの為に動き出す。各艦のエンジンノズルから波動エネルギーの青白い光と光輪が吹き出し加速していく。艦長達の「ワープ!」という号令の下、全艦がワームホールに次々と突入していく。

目指すは地球...我等が故郷...帰るべき場所へと... ... ...。




読了ありがとうございます。冒頭の長官らの演説は『二重銀河の崩壊』、古代君らと聖総統とのやりとりは劇場版『999』をそれぞれモチーフにしています。山南さんが≪ヤマト≫を助けに来る時の台詞はほぼまんまハーロックですねw.構想時から書きたかったんですあれwww.
あ、古代君の「歴史とは今生きているこの現実」という台詞はかわぐちかいじ先生の『ジパング』での石原莞爾の台詞です。『3199』の第二章で古代君のメンタルや立場が危うくなって大丈夫かな〜?と皆が心配する中で第三章で最終的に戦術長ポジに戻ってきて内心ホッとしました。これなら【デザリアム】の真実を前にしてもこの小説での古代君みたく大丈夫かな?と思います。
≪グロデーズ≫もここで登場ですね。ただ本家リメイクと名称や設定が異なりますのでご了承下さい。原作『永遠に』及びゲーム版みたく最後の最後ら辺の登場となってしまいましたので活躍はあんま描けませんね。まぁ「遅過ぎた最強艦」とでも思って下さい(汗)。
タクロー達も地球奪還作戦『オペレーション・サンライズ』...主導は防衛軍総旗艦≪アルデバラン≫や≪銀河≫ではありますが、タクローら99特戦機群も関わってるので中々エグい作戦になると思います。お楽しみにして下さい。ではまた。
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